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NHK文化講演会から(「マークスの山」の著者高村薫は現代日本の現状を言挙げし、その中、どう生きるべきか提言する)

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「近代の終わりを生きる」と題して、去る5月5日、NHKラジオ第一で、高村薫の講演(録音)が放送された。 実際の講演は 2013年 3月23日(土) 14:00~15:30  第295回オムロン文化フォーラム講演 としてなされた。 NHKのサイトでは、講演の紹介として・・、 《世界が機軸を失い、進歩が当たり前だった文明に迷いが生まれ、民主主義の価値観も揺らぎ始めた。こうした時代に、我々は生きている。近代の価値観が終わりつつある混迷の先に何を見いだすべきか作家の高村薫氏が提言する。》 と、ある。 紹介文から受ける印象は「抽象的」で、「面倒くさい」感がつきまとうが、実際になされた話は、具体的な事例、具体的な数字を上げつつなされた。いわゆる「取っつきやすい話」であった。 しかし、それでいて、講演は、だいぶ激しいものでもあった。「提言」というより、叱咤激励にちかい印象があった。 当方は、女史の社会論評など見るときに、この人の目は確かだという思いをずっと持ってきた。目そのものが躍如として活動している印象があり、しかも、その目は、高い位置に据えられてある。 と、同時に、ヒッツメ髪で、なりふり構わぬ、女野武士然とした作家は、ユニクロを愛用する飾り気のないおばさんでもある。講演は、みなさんと同じ生活者という立場で語られていく。 ここのところ、当該ブログの更新がなされなかったのは、高村の毒気に当てられたともいえよう。 講演の内容の要約を、更新記事として呈示しようと思っていたのだが、全文を載せたくなった。 高村もそういう意図のもとに語っているように思うが、特に、若い人たちに読んでもらいたい。
作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

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  • 発売日: 2007/10/10
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高村薫・藤原健 作家と新聞記者の対話

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