「ハゲタカ」 真山仁 (講談社文庫)
「ハゲタカ」と呼ばれる外資系ファンドの、鷲津政彦の活躍を描いた物語です。
2007年にNHKがドラマ化して、社会現象化した作品です。
2006年に講談社文庫から出ました。現在、新装版が出ています。
「ハゲタカⅡ」「レッドゾーン」と、続編も文庫化されています。
バブルが崩壊して15年。日本は先の見えない不況のトンネルの中。
企業はどこも経営難に苦しみ、銀行はどこも不良債権に苦しんでいました。
主人公は鷲津政彦。ホライズン・キャピタルの代表取締役。
要するに外資ファンド。よって、「ハゲタカ」と呼ばれます。
しかし彼は、米国で企業の買収と再建に腕を振るってきた、プロ中のプロ。
鷲津の真価を知る人は、彼を「ゴールデン・イーグル」と呼びます。
さて、三葉銀行では、不良債権を処理するため、バルクセールをおこないます。
その担当に抜擢されたのは、芝野健夫。第二の主人公です。
鷲津と芝野は、当事者として顔を合わせます。
そして、債権の査定に入りますが・・・
この小説を2007年に、TVドラマと平行して、ワクワクしながら読みました。
面白くて面白くて、一度読み出したら本から離れられませんでした。
経済小説ですが素人にも分かりやすく、また、時代をモロに反映していました。
TVドラマでは、村上ファンドやホリえもんの言動が、組み込まれていました。
ところで、小説とドラマでは、ストーリーが大きく違います。
鷲津の性格も、ドラマではクールな感じになっていました。
小説とTVドラマは、ほとんど別物という感じ。しかし、どちらも非常に面白い。
そういえば、このドラマは、いろんな賞を受賞して話題になりましたね。
さいごに。(まんが化石動物記)
娘が図書館で借りてくる本で、「まんが化石動物記」シリーズがあります。
内容は古いのですが、面白いので、寝る前に娘と一緒に読んでいます。
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