第Ⅰ部、第Ⅱ部と続き、この第Ⅲ部で完結。
本物さながらの裁判で、
緊迫した所もあり。
真の背景を、憶測ではなく、
事実に基づいた納得できる結果により導きださなければ、
この裁判の成功はない。
後半、うるっとくる場面ありです。
いよいよ学校内裁判が始まる。
柏木卓也の死を巡り、
自殺説が有力視されている中、
ある告発文により、殺人の容疑がかかっている
被告人である札付きの不良・大出俊次。
弁護側に、他校の生徒だが、
亡くなった柏木卓也の友人である神原和彦、
死体の第一発見者である野田健一。
検事側に、この裁判の提案者であり、学級委員の藤野涼子。
その他、判事、陪審員、証人諸々と共に、
真実は、何なのか知るために、
動き始める。
亡くなった柏木卓也の秘められた心の闇は、
生きるという意味を見いだせないまま、
葬られた。
周りに残したいくつもの傷が、
明るみになった今、
自責の念から、救われる事を強く望む。
誰も悪くはない。
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