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『秋の四年と二百十時間』08/30/2013/04201

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08:05:47 arakawa-kasenjiki 08/30/2013





    秋の四年と二百十時間




夢視
苛烈
島破
笑い声せず
魔都の櫓(やぐら)の履く吸うカートのなかを
悲しい嫌なものにぎり
痩せ尖った奥歯で
あなたの片方の肩かたかたをかむかむ吻缶の底から垂れさげて
そうもう帰るの
へえさよならを云わないのがこの港の流儀なんだ
曼荼羅
かんだら
青い血をもう数名
可否
面心
免震
妹よ
いつかあなたに名前を付けなくちゃね

あなた巡り会ってもう二百十時間が経つ
ウスベニ色の肌の人は
ガイジンと呼ばれ
ニンジンと出席し
生涯伊勢湾台風のことを忘れられなかった
忘れるわけにはいかず
忘れないわけにも出かけていった
風は吹き海は叩き
いつまでもマイクを離さなかった
気が向いたら観に来てください。私は朗読劇に出演します。
歌詞
瑕疵
菓子
貸し
仮死
可視
朗読
冒涜
奉公
演舞
乱舞
春陽
旬芸
芝居
歌舞伎
紙切り
観に来てください。私も踊ります。

シェークスピアに坪内逍遥
田山花袋に正宗白鳥
寺山修司にココロのボス
なんてたくさんの名前があるのだあなたのボディーはと
頭抱えてソラに花奈てば
きみが出る幕は
きみがつくれよ
あなたの声の微塵子(ミジンコ)充ち満ち
あなたの余弦がソラから落ちる
ミンミンゼミも
アブラゼミも
ツクツクホーシも
ブラックタイガーも
ホワイトアスパラガスの遠い日も
名札持たない無数の鳥が
秋の四年を飛び立つだろう








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