切り裂きジャックの告白 著者:中山七里 点数:70 平成の日本に「切り裂きジャック」が復活。 被害者は、内臓をキレイに取り除かれており、 犯人からマスコミに内臓の一部が送りつけられることで、劇場型犯罪へと発展していく。 なぜ、内臓が取り去られているのか。 その理由として臓器移植が鍵となっているのは、かなり序盤で明らかにされる。 そこから、どう話を転がして行くのかと期待して読むも、結局そのまま終了。 道中出てくる犯人ぽい人物も、あからさまに「ミスリードしてます」という風情だし、 真犯人の動機が「手術ミスを隠すため」というのも、全然腑に落ちない。 設定の面白さを超えることなく終わってしまう、残念なパターンの小説だった。
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