January 10, 2014, 6:29 pm
2014/01/05~2014/01/11
『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣2』 美月あきこ 2013/06
『時間の「投資」術!』 荘司雅彦 2008/08
『生きるためにつながる』 石鍋仁美 2013/10 〇
『日と米(ひとこめ)』 爆笑問題 2007/09
『過剰論 経済学批判』 高橋洋児 2012/01
『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』 吉原珠央 2012/12
『グローバル仕事術』 山本昇 2008/11
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January 10, 2014, 6:50 pm
<裏表紙あらすじ>
ツーリスト―――それはCIAがアメリカの覇権維持を目的に世界中に放った凄腕のエージェント。過去も、決まった名前ももたない者たちだ。元ツーリストのミロは現役を退き、妻子と暮らしていた。だが、機密漏洩が疑われる親友の調査を命じられ、最前線に舞い戻る。親友の無罪を信じながらも、彼は監視をはじめるのだった――不確かな新世界秩序の下で策動する諜報機関員の活躍と苦悩を迫真の筆で描く、新世紀スパイ・スリラー。 <上巻>
ミロは殺人の容疑で国土安全保障省に追われる身となった。上司グレインジャーのおかげで、間一髪、逮捕の手を逃れたが、愛する家族との絆は壊れつつあった。いったい誰が仕掛けた罠なのか。ミロは親友の家を捜索し、陰謀の背後に潜む人物の手がかりを得る。だが、明かされる真実は、ミロをさらなる苦境へと突き落とすのだった。彼に逆転の術はあるのか?――ジョージ・クルーニー主演映画化決定! スパイ小説の新傑作 <下巻>
もうすでに年もあらたまり2014年になっていますが、前回感想を書いた
「三姉妹、舞踏会への招待 三姉妹探偵団(23)」 (講談社ノベルス)でようやく10月(!) に読んだ本の感想がおわり、この
「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ」 (上) (下) (ハヤカワ文庫NV)から、ようやく11月(!) に読んだ本の感想となります。
積読だけでなく、読了本の感想まで滞っているという惨状で、がんばらなきゃ。
さておき、9・11後の世界を舞台にしたスパイ小説です。
ジョージ・クルーニーが映画化を獲得したのですが、映画は完成したのでしょうか?
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが出ている
「ツーリスト」 [DVD]とは別でしょうし。あらすじに、クルーニー主演と書いてあるので、当然違いますね、失礼。
冷戦終結後のスパイ小説というのは、なかなかむずかしいようで、ヒット作らしいものもなかった(と思う)のですが、この
「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ」 (上) (下) は快調です。
新しい時代背景で、いかにもスパイ小説らしいスパイ小説を完成させたところがお手柄、と思えます。
「いかにもスパイ小説らしいスパイ小説」ゆえに、展開やラストに既視感を覚えて、不満を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、敵陣営との駆け引き、二重スパイ疑惑...ちょっと、わくわくしませんか?
久しぶりに、こういったわくわく感を堪能できた気がします。黒幕(?) の正体に意外感なくてもいいんです。とても満足。
すでに続巻
「ツーリストの帰還」 (上) (下) (ハヤカワ文庫NV)が翻訳されています。期待しています。
<おまけ>
解説で霜月蒼が
「
『嘆きの橋』 (文春文庫) 『極限捜査』 (文春文庫)を読んだ者は、本書のあるシーンで、再会の喜びと別離の悲しみが混交した衝撃を感じることになるはずだ。」
と書いていて、すごーく気になりましたが、両作は未入手なので...
「嘆きの橋」 (文春文庫)はもう品切れのようですね。
「極限捜査」 (文春文庫)だけでも買って読むかなぁ??
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January 10, 2014, 7:00 pm
ふと見上げると、青空に光の点が見えた。なんだ? これって……眼で追いかけると光は逃げていく。
UFOだ!
するとさらに光の点が増えた。ふたつ、みっつ……いや六つ、七つ……。
「何見てんだ?」
通りがかりの人が私が見ている方向に眼をやるが、なんだ何も見えねえと吐き捨てて去っていく。
あれ? 他の人には見えていないのかな? 思いながらも私は今では光だらけになった空を見上げていた。
空を見上げている間になぜか気を失ってしまったらしい。気がつけば私は病院にいた。
「光視症ですね。もう少し検査をしてみましょう」
光は私の眼の中でだけ見えていたものだった。場合によっては深刻な病の兆候かもしれないということだった。
了
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January 10, 2014, 7:11 pm
まどみちおさんの詩集。
100歳詩集↓
初の文章化作品↓
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January 10, 2014, 7:42 pm
【「鼻の横を押す」と病気が治る/萩原秀紀/13年9月初版】
人間の体には、いくつのツボがあるでしょうか。WHOが認定しているもは361穴。国際経穴学会は670穴としています。ツボの数に大きな変動はなく、大枠は近世以前に固められ、以降はぽつりぽつり新たなツボが報告される程度だそうです。
カイロプラクティック院長の著者が、たまたま発見したツボ「天迎香」。最初は自分の鼻水・鼻づまりを止めるために押し、以降なじみの患者さんで花粉症にかかっている人に試すと、他の症状まで改善するということが頻発したそうです。
「これは尋常のツボではない」と著者は気づき、以降10年かけて実験データの蓄積や分析、科学的検証のための調査機関への依頼、医療機関との共同研究などを独力で取り組みました。
そしてその結果をまとめたのが、著者のデビュー作の本書です。
たったひとつのツボだけの本です。なにせツボを押すだけなので、タダで効能が得られます^^
1章:健康を取り戻す「奇跡の急所」の発見
2章:「天迎香」の位置と正しい押し方
3章:脳の緊張と体のゆがみが万病を招く
4章:鼻の横を押して病気を治した体験談
5章:40年間の治療家人生で描いた夢
天迎香を押すとどうなるか?
・脳内の酸素量が増し、脳の緊張が取れる。
・脳と相関関係にある全身の筋肉もほぐれる。
・ゆがんでいた体のバランスが整えられる。
・さまざまな体調の改善や機能向上につながる。
天迎香を押すことで改善した主な症例(難病は症状の改善です。完治するわけではありません)
腰痛、肩こり、五十肩、坐骨神経痛、頭痛、眼精疲労、不眠症、うつ、高血圧、花粉症、顎関節症、アトピー性皮膚炎、脳血管障害の後遺症、関節リウマチ、ダウン症、パーキンソン病、てんかん、脳性マヒ、脊髄小脳変性症、めまい。
どうでしょう。眼精疲労、腰痛、肩こり、頭痛、なんかは誰でも感じる体の不調です。
みなさんはツボを自分で押しますか?僕は眼精疲労がきついので、よく眼のまわりやこめかみを押します。あと手のツボや足裏は気持ちがいいのでよく刺激しています。鼻もつまるので、こめかみからおでこにかけて刺激します。おでこの辺りは自分で探り当てたたツボですが、長く押してると鼻がスーッとしてくる。
ネットでもツボの位置を確認して、色々と押してみますが、変化を劇的に感じるものはありません。
で、今回、天迎香を押してみました。これは凄い。瞬時もしくは数分後に鼻がスーッと通ります。プールに飛び込むと、ツーンと来る場所、鼻の奥の方が、いつまでもジンジンとしています。ここまで即効性のあるツボも珍しい!
正しい押し方の詳細は、本書を一読されるのが良いですが、以下に簡易的にメモを残します。
<天迎香の位置を探す>
ツボの位置は下記の絵の場所。youtubeでも著者が指している。
クリックで拡大↓
<天迎香の押し方>
皮膚の上から押す方法と、口の中から押す方法(口の中に人差し指を入れ、上の歯茎の付け根から小鼻の横にあたる付近)と2つある。押し方は下記の絵を参照。
クリックで拡大↓
天迎香を押す際は、通常のツボ刺激よりも数段弱い力で押すのがポイント。まぶたを押しても圧迫を感じない程度の力加減を守ること。また必ず人差し指と薬指の2本で同時に、同じ強さで押す。片方だけ押したり、どちらか一方だけが強かったりすると、かえって頭蓋骨にゆがみが出て、全身のバランスが悪くなることがあるので注意。
<天迎香を押す時間と回数>
最初の6日間は、1~2時間ごとに1回。1回につき2分間」、同じ強さで押し続ける。7日目からは1日に5回。起床時と朝、昼、夕食後、就寝前に押す。押す時間や回数も過度にならないようにする。刺激が強すぎたり、長すぎたりすると逆に頭蓋骨のバランスが悪くなる可能性がある。
押しっぱなしにする時間は2分間。少々短くなるのはかまわないが、2分間を超えないようにする。脳の血流がピークに達するのが2分で、脳機能計測器の実験でも明らか。それ以上押すと刺激過多になり、天迎香からの刺激に慣れて、反応が鈍くなりかねない。
<天迎香を押すときの姿勢>
床や椅子に座るか、立っている状態で行なう。病気の時は寝ながら行なってもかまわない。脚を組んだ状態や、片側重心など悪い姿勢で行なうのは避ける。できるだけ背筋を伸ばし、顎を引いた姿勢で行なう。
個人的には脳内への酸素供給量が増えたことを実感したので、鼻づまり気味の次男に天迎香を押すことをすすめました。そのときの息子との会話です。
ぼく「著者は素晴らしい。ツボはタダやし情報をオープンにしても大して著者にメリットもないしなぁ」
次男「これはフリーミアムや。大多数の読者は無料でツボを押すだけやけど、コアな患者は治療院を訪れ、施術を受けたりマウスピースを買ったりする。宣伝にもなる。(検索後)お、マウスピース5万もするやんか」
言われてみると、たしかにフリーミアムモデルです。しかしこの本は価値があると思います。著者が10年をかけた集大成です。職業作家の乱発本とは重さが違うような気がします。なにより無料で多くの人が救われます。
んなアホな!とタイトルを鼻で笑い、何の期待もしてなかった一冊ですが、若干感動しています。これ、広く知れ渡るとブームになりそうな気もします。信じるものは救われる。みなさんも是非試してみてください。効果が出ないのは押し方が良くないのかもしれません。ちゃんと押せて効能を実感できたら、ぜひ周りの方にも薦めてあげてください。
ジェームス・テイラーでBelieve it or not♪
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January 10, 2014, 9:00 pm
咳の音一つだにない、静まり返った道場の中に、廊下を歩み来る常勝流武道第六代目総士、是路搖歩先生の足音が聞こえ始めると、正坐して下座に横一列に居並ぶ門下生達の背筋が一層ピンと伸びるのでありました。この一般稽古は、内弟子か或いは内弟子扱連中の専門稽古の時より緩くはあるものの、内弟子中で殿に座を取る折野万太郎の心臓は、それでも何時も道場掃除の時に使っている古雑巾のようにきつく絞られるのでありました。
内弟子に入ってからもうそろそろ三か月になろうとするのに、万太郎はこの稽古開始前の緊張感に未だに慣れないのでありました。何時も搖歩先生の足音が聞こえ始めると万太郎の心臓は急に拍動を早めて、もう逃げ出して仕舞いたいような衝動に正坐した膝の内側から感覚が消え去って、腰から下にまるで力が入らなくなるような具合でありました。
それは入門して最初に訓戒を貰った古い門弟で道場の総支配役にある鳥枝桐蔵範士から、第一声で「稽古にはそれで死んでも文句はないと云う気概で臨め。例え本当にお前が稽古中に死んだとしても、俺にはお前の親からも文句を頂戴しないで済ませる事が出来るからな」と、愛情たっぷりに無愛想に云われた事に帰するのでありましょう。鳥枝範士の顔が節分の鬼のように厳つく怖い造作をしていると云う事もありますが、大人し気な声で迫力満点にこう云われただけに、万太郎は余計に底知れぬ不気味さを感じたのでありました。
鳥枝範士は五十半ばを幾つか過ぎた歳の割には顔の色艶も恰幅も良くて、稽古着に袴姿でいる時は、中肉中背の常勝流総帥である是路搖歩総士よりも威風堂々とした押し出しで、二人並んでいるとこちらの方が格上の修行者に見えて仕舞うくらいでありました。その発する声もやたらに大きくて、一喝に依って吠えかかる犬を気絶させた事があると云う逸話があるくらいでありました。確かに内弟子や準内弟子共を叱りつける時のその声量たるや、この噂沓も決して嘘でも大袈裟でもないであろうと万太郎は納得出来る程でありました。
鳥枝師範は娑婆にあっては、業界で中程度の規模の建設会社の会長さんなのでありました。社長をしていた頃は忙しさにかまけて、少年時代から続けている常勝流武道の稽古も儘ならなかったのでありますが、それではつまらぬと五十歳であっさり弟君に席を譲って自分は会長に納まり、それからは修行の中弛みを解消せんとて若い時分にも増して稽古に精を出し、今では総帥の是路道士から道場の総支配役を任されているのでありました。
万太郎より二か月程早くこの道場に入門した同じ内弟子の面能美良平が静かに立って、片膝ついた儘頃あいに道場の引き戸を恭しく開くと、一拍の間を置いて是路道士が青畳の上に一歩を載せるのでありました。道場内の緊張が頂点に達するのでありました。
しかしここまでくると逆に万太郎の緊張し切った心臓の細糸はやや弛緩するのでありました。下座に正坐してから是路道士が道場に現れるまでの待機の時間が万太郎には苦手なのであって、是路道士の姿を見たら寧ろ万太郎の気持ちは少し落ち着くのでありました。
道場に無表情に一歩を踏み入れた是路道士は、二歩目を敷居の段差に取られて躓くのでありました。万太郎は同じ光景をこの三か月の間に二度程目撃した事があるのでありました。是路道士は倒れかかった勢いをその儘に横向きの小走りにふらふらと見所(けんぞ)の前に至ると、竟に転けたと云った風情で上座に向かって正坐するのでありました。この是路総士の失態に失笑を漏らすような不届きな道場生は一人もいないのでありました。
(続)
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January 10, 2014, 10:03 pm
ども~ッス!!
せっかくの三連休なのに
日本の上空に強力な寒波が居座ってるから
寒いですね~(汗)
こんな日は引きこもってるのが一っ番!!
というわけで、
買ってからまだ読んでない本があったのと
最近、読書ストップしてたの思い出したので
ホイサっと再開しようと思い
引っ張り出して読んでみたんですが
さすが僕。
幽霊出てる作品買ってやがった(笑)
著者は堀川アサコさんで
「幻想郵便局」
裏表紙のあらすじは
就職浪人中のアズサは
「なりたいものになればいい」
と言われてきたけれど、
「なりたいもの」がわからない。
特技欄に”探し物”と書いて提出した
履歴書のおかげでアルバイトが決定。
職場は山の上の不思議な郵便局。
そこで次々と不思議な人々に出会う。
生きることの意味を
ユーモラスに教えてくれる癒し小説。
まだ中盤なんですけど
ほんわかしてて読みやすいです^ ^
それほど怖いホラー作品でないし
むしろ心温まるタイプですね。
中でもとても印象に残ってるセリフがあって
「人生だって、同じさあ。
人は行きたいところに行き、
なりたいものになるでしょ。
夢を持ち現実に向けてできる限りの努力をすれば、
それはきっとかなうと思うんだ。
語るだけの夢ならば、
それは夢じゃなくてホラ吹きってことで終わっちゃうけどね。」
こういう当たり前の
日々生活してるとついつい
当たり前すぎて忘れてしまいそうな
そんな言葉が出た時
まさにその通りだわ。って自分に響いてきましたね。
この感覚は共感。というよりも大切なことを思い出すって感じ。
(まあ、この感覚も久しぶりなんですけどね。)
まったく、コレだから小説は最高なんだよ!!
あえてツッコミ入れるのであれば
幽霊出てきますんで
読むなら夏の方がいいのかな?ってくらい(笑)
季節関係無しに読めるのであれば
ぜひ本屋で探してみてください♪
もしかしたら、今回の僕のように
何か『自分に響く言葉』に出会えるかもしれませんよ^ ^
では、また!!
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January 10, 2014, 10:15 pm
心温まる父と子の物語。最後は私も少し涙もろくなっていた。春日部晴彦が瑠璃子と結婚して間もなく死なれ、一人娘の春日部風里を結婚まで育てる苦労だ。
第1節は、彼女の幼稚園時代、仲の良かった隆君の卵焼きがいつの間にかなくなった事件。それは隆君が卵アレルギーで、それを知らないで、たまたま来た祖母が作り、隆君の弁当に入れたことから生じた事件。
第2節は、風ちゃんがたった一人で北海道まで行った話。
第3節は、高校時代ちかちゃんが親の転勤で転校することになり、同じハンドボール部の親友の風ちゃんが涙を見せる。
第4節は、高校最後の冬休み、向かいの黒いビル写るクリスマスツリーの見える歩道橋で会う約束をしていた落し物の主が(アルバイトをしていた風ちゃんがわたし損ねた)無事会うまでの経緯。
いづれも若くして死んだ瑠璃子さんの助けで解決する。ハルさんがテレビもやっと買ったほどの貧乏暮らしだった。最後は風ちゃんの結婚式。
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January 11, 2014, 12:00 am
雪がやんだし、地元の星稜高校サッカー部も勝っていたので(決勝進出、おめでとう!)、e-honで予約していた本を取りに行ってきた。
・神さま、お願い~恋する狐の十年愛~/名倉和希 ディアプラス文庫
狐のもののけの、切ない純愛。切ない話は好き
・秘恋は甘い毒のように/水月真兎 ダリア文庫
刑事×刑事。イラストは明神さんだよ。うれしいねぇ
あと、雑誌も
・電撃Girl's Style2月号/アスキーメディアクス
今月は買わないでおこうかなと思ったんだけれど、購入。お目当ては、うたプリライブ3のレポート。行きたかった~。先月号に引き続き、今月号もゲームの体験版のコードが付録。そろそろPSVitaを買うべきだろうか…
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January 11, 2014, 12:08 am
上尾丸山公園
昼食後ふと思いついて上尾丸山公園に行ってみた。子どもが小さいころから何度も通った公園。久しぶりにバードウォッチングでもと双眼鏡をもって行ったものの、いたのは数羽のシジュウカラとヒヨドリのみ、コゲラにも出会わずじまい。ひょっとしてシメとかジョウビタキにあえるかもなんて考えたのが浅はかだった。冬とはいえいい天気の土曜日にしては来ている人も少なく、池のまわりの釣り人も数えるほど。歩いて行くと池の奥の方三分の一くらいは一面氷が張ったまま、手も冷たくなってきた。1時間ほどでゆっくり一回り、池に映った木の影が小さな波に揺らめいていた。
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January 11, 2014, 12:36 am
| キケン (新潮文庫) 作者: 有川 浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/06/26 メディア: 文庫 |
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成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」略して"キケン"では
部長の上野と副部長の大神を筆頭に日々、犯罪スレスレの危険な
実験や破壊行為が行われ周囲から恐れられていた。
そんなキケンに新入生の元山と池谷が入部するが・・・。
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この作品はずっと気になっていて、いつか読まなければと思っていたら
いつの間にか文庫化されていました(^^;
30代になった元山高彦が大学時代のサークル「キケン」の黄金期を
妻に語っていきます。
新入生の元山と池谷は掲示板に貼られたサークルの勧誘チラシを
見て「エアコン、冷蔵庫、仮眠用ロフト完備」などと書かれた謳い文句につられ
ているところをキケンの上級生部員に発見され部室に連れて行かれます。
こうして半ば強制的にキケンに入部するはめになってしまった二人。
この上級生・上野と大神はただものではありませんでした(^^;
部長の上野は成南のユナ・ボマー(←有名な爆弾魔)と呼ばれ
副部長の大神も大魔神などと恐れられている人物だったのです。
青春真っただ中の彼らが繰り広げる危険で可笑しなサークル活動に
笑いっぱなしでした。
そしてラストは何とも言えない思いが込み上げてくるような・・・
青春って素晴らしい♪(笑)
有川さん独特のセリフまわしが小気味よくて楽しい作品でした。
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January 11, 2014, 12:42 am
Y氏からお借りしました~
立体機動装置の誕生と巨人の嘔吐物の中から生まれたキュクロのお話。
漫画に対する別作家が書いたサイドストーリーですが、まあそれなりにおもしろかったかな。
ただ、「う~ん・・・このいかにもラノベっぽい文章・・・久しぶりだな・・・」と時々苦笑いしつつ読みました。
(物語シリーズもラノベなのにあっちはそう思わないということは、やっぱり何かが違うんでしょうね~)
もし自分がこの世界に生きていたら・・・
あっというまに巨人に食べられるか、破壊された建物の下敷きとかになって死んでしまうその他大勢なんだろうな~頭脳も忍耐も勇気もないです。はい。
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January 11, 2014, 1:33 am
ミステリーズ新人賞を受賞し、このミスにもランクインした
大型新人のデビュー作。
海外の動向を分析する雑誌を発行している会社に勤め、
8ヶ国語をあやつる「斉木」が物語りの主人公であり、
連作短編集の要となる人物。
「砂漠を走る船の道」は動機とあるトリックが見事。
また動機という意味では「叫び」も予想だにしない動機です。
オススメは上記2編になりますねえ。
「凍れるルーシー」はオカルトがやや入り、結局どういうことなのか
僕にはわかりませんでした(汗
海外を舞台としていますが、
その情景が浮かんでくるような描写で、物語に引き込まれていきました。
次作は長編みたいですが、文庫化したら購入を考えます。
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January 11, 2014, 3:00 am
うごいちゃだめ!
- 作者: エリカ シルヴァマン
- 出版社/メーカー: アスラン書房
- 発売日: 1996/03
- メディア: 大型本
あひるとがちょう、どっちが一番?どっちが素敵?
何があっても「うごいちゃだめ」競争で、一番を決めることにしましたが・・・?...
どんなことがあっても動かず、カチンコチンに固まったままの2羽。
誰がちょっかい出しても、どんなピンチが来ても動かない。
同時に、あひるの動揺や負けん気などの心の声も面白いv
柔らかい絵とは逆に、わくわくドキドキする展開が楽しいですv
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January 11, 2014, 3:00 am
川崎の容疑者逃走事件のとき、この本の著者である小宮教授がテレビでインタビューに答えられていました。
犯罪は予測できる (新潮新書)
- 作者: 小宮 信夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/14
- メディア: 単行本
日本ではほとんど取り上げられない「犯罪機会論」をイギリスで研究してきた著者の主張は明確。
犯行現場は「入りやすく、見えにくい場所」であることが多い。被害者を生まず、犯罪の機会を無くすにはこのような場所をなくしていけばよい、ということ。
犯罪の機会をつぶしてしまうことが一番、ってことです。
「不審者に気をつけよう」「人通りのないところは危険」「いつも気をつけるは不可能」「防犯ブザーは役に立たない」、など子どもの頃から耳タコなくらい聞かされていたことがすべて根拠のないものであることがエビデンスをもとに説明されていきます。
絵に書いたような不審者というのは存在しないこと。確かに、考えてみればこれから悪いことしようとしているならできるだけ「目立たないように」気をつけますよね。
犯罪を未然に防ぐには「景色を見る力」を鍛えること。いつもと違う、とかここは死角であるとか、そういうパターンを判断しながら過ごしていれば、犯罪に遭遇する機会はずいぶん減るであろうということ。
確かになぁ・・・。
最近よく見かける小学生が作成する「地域安全マップ」はこの小宮先生提唱だそうで、全国に広がっているそうですが、本来の目的がちゃんと理解されていないことも多いらしく、もし目にする機会があるのならこの本に従ってチェックしてみた方がいいかもしれません。
例えば、「ここではあやしいおじさんに気をつけよう」とか書かれていたらそれは正しくないマップだそうです。そこで不審者というバイアスがかかってしまい、怪しくない風を装った本当の犯罪者にやすやすと騙されてしまうから。
目からウロコがボロボロ落ちる1冊でした。
お子さんがいらっしゃる方には特にお勧めです。
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January 11, 2014, 4:00 am
ハーレクイン・ロマンス R280
著者 フローラ・キッド
訳 国東 ジュン
発売日 昭和58年11月20日
ページ数 156ページ
ISBN 4833502801
内容 ティムのお母さんになってあげよう。
イズーはそう決心して、ニコラスの求婚に応じた。
八歳の息子のために新しい母親を迎えること------
それがニコラスにとってもこの再婚の目的だった。
「だからといって、ぼくたちの結婚が
形式だけのものだというわけではないよ」
そうニコラスに告げられて、イズーの胸はあやしく揺れる。
愛し合ってもいない二人が、本当の夫と妻になれるのだろうか。
ニコラスの先妻ロジータの死にも
何かが秘められているようで気にかかる。
Amazonの紹介ページです。
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January 11, 2014, 4:01 am
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January 11, 2014, 4:13 am
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January 11, 2014, 4:23 am
百田尚樹さんの小説「永遠の0」を読みました。
久しぶりで小説を読んで泣きました。
傑作です!
この小説がデビュー作だなんて、百田尚樹さんは天才です。
デビュー前に放送作家のキャリアで実績があることは知っていますが、それにしてもすごい!
現代に生きる姉弟がゼロ戦のパイロットだった祖父のことを調べます。
戦友たちに話を聞いていくうちに、
祖父の実像・死に方が徐々にあきらかになっていきます。
構成も文句なしだし、祖父・宮部久蔵の生き様、死に様にぐいぐいひきこまれていき、
涙なしでは読めない、あっと驚くクライマックスが待っています。
そして、エピローグも泣かせてくれます。
「永遠の0」を読みながら、亡くなった親父のことが脳裏を過ぎりました。
親父は海軍に在籍し、生きて終戦を迎えました。
終戦後、どれだけ苦労したことか・・・。
もし、親父が戦争で死んでいたら、もちろん自分はこの世に存在しません。
親父は戦争の話をしたくなかったかもしれないけど、
今にして思えば、その頃の話を聞いておきたかった!
そのことを痛感しました。
今度実家に行ったら、おふくろに戦争中の頃の話を聞いてみようと思います。
戦争で亡くなった数多くの方の犠牲のうえに、
今の日本の平和・繁栄が成り立っています。
そのことをひしひしと痛感させてくれる小説です。
年の初めに良い小説に出会いました。
百田尚樹さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は百田尚樹さんの本を読みまくろうと思います。
映画も観に行きます。
観たら、本ブログで感想を書きます。
マンガ版もあります。
↓
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January 11, 2014, 5:42 am
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