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【スターズアカデミー vol. 01 】今年はカリスマ性を手に入れる!

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ス┃タ┃ー┃ズ┃ア┃カ┃デ┃ミ┃ー┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛   ひとり、ひとりが輝くためのメールマガジン ┏┓                今、あなたは輝ける。 ┗□─────────────────────────── 新年あけまして、おめでとうございます! 今年は午年です。 午(馬)は古くから縁起が良い動物とされています。 「馬」という漢字が左右反対に描かれた 「左馬」を思い描く人もいるかもしれませんね。 「左馬」は文字を反対にすることで、 通常は人が馬を引くけれど、逆に馬が人を引いてくる。 すなわち、お客さんを招くという意味に繋がり、 商売繁盛を意味するそうです。 なんとなく縁起がいい一年になりそうですね! 今年は縁起を担いで、「馬」の置物を 南の方角に置いたらいかがでしょうか? _/_/_/ 今日の目次 _/_/_/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 01 スターズアカデミーへようこそ! 02 今月の本   『 カリスマは誰でもなれる 』オリビア・フォックス・カバン 著    http://amzn.to/JNrrZv ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━ 01 │:スターズアカデミーへようこそ! ━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━ 「スターズアカデミー」へようこそ! あなたにこのメールを 読んでいただけていることがすごく嬉しいです! 実はこのように自分自身で メールマガジンを配信することは初めての試みです。 このメルマガを始めようと 思ったときのことは今でも覚えています。 手作り感あふれるシンガポールのとあるカフェ。 アジアを周る旅が終わったとき、 自分は何をしているんだろうと考えていました。 そのとき考えついたのが、 この「スターズアカデミー」でした。 場所、時間を超えて、 皆が(自分も)一緒に成長できるプラットフォーム。 必要なのは本だけ。 その本を通じて、著者とつながり、仲間とつながる。 そんな未来にココロを躍らせていました。 その未来がいよいよココから始まります。 スターズアカデミー、開講です! ━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━ 02 │:今月の本『 カリスマは誰でもなれる 』 ━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━ 書店でこの本を見つけたときには、 思わず震えてしまいました・・・。 『 The Charisma Myth 』の翻訳書が発売されていたのです! それが『 カリスマは誰でもなれる 』です。 洋書の『 The Charisma Myth 』は2012年3月に発売され、 アメリカのアマゾンランキングでは上位に入っていた一冊。 それが時を経て、 日本語版が昨年の12月に発売されていました! 実はこの著者のオリビアさんには 『 The Charisma Myth 』の読書会を日本で 行うことをご連絡したことがあります。 それがきっかけで、その後、何度か本の内容について やりとりをさせていただいたのです! 歴史的に「カリスマ」と言われる人びとを研究し、 どうすれば「カリスマ性」を手に入れることができるのかを 説明しているのが本書。 まさにスターズアカデミーの一番最初にピッタリな一冊! もちろん目指すのは「カリスマ性」を手に入れる!です。 ちょっと想像してみてください・・・ 「カリスマ性を手に入れたあなたは、どこで何をしていますか?」 それでは次回から 実際に本を紐解いていくことにしましょう! まずは本をゲットしてくださいね♪ 『 カリスマは誰でもなれる 』オリビア・フォックス・カバン 著 http://amzn.to/JNrrZv _/_/_/ あとがき _/_/_/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ なんとなく街の中も 清々しい空気が漂っていますね。 あなたは元旦に どんな目標を掲げましたか? 私はもう一度フランス語とスウェーデン語を 今年勉強しようと思っています! 言語学習についても、 時折、このメルマガで紹介していきますので、 楽しみにしていてくださいね。 Learning Strategies 社公認 フォトリーディングインストラクター 末吉大希


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三島由紀夫、ノーベル文学賞候補だった

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「三島由紀夫、ノーベル文学賞候補だった 1963年推薦」(asahi.com) http://www.asahi.com/articles/ASG132CQKG13UHBI002.html?iref=com_top6_01 三島由紀夫はすごい人だと思いつつ、実は三島由紀夫の本を一度も読んだことがない。 というか、ほとんど本は読まない。 でも、最近になってネットでいろいろなエピソードを見かけると、本当にすごい人だったんだなと思う。 だから、一度読んでみようと思うのだが。 Yukio Mishima Speaking In English 三島由紀夫の英語力(Yukio Mishima speaking in English) この動画ですごいと思ったのは、流ちょうな英語をしゃべるというのもさることながら、その語る内容が、日本人でも分かるような語彙でありつつ、理路整然としていてちゃんと主張したいことがしっかり伝わる(表現力がすごい)ということだ。 三島由紀夫の9歳の時の作文ワロタwwwwwwww http://totalmatomedia.blog.fc2.com/blog-entry-1173.html 小学生の文章とは思えない、情景がありありと浮かぶし、登場人物の心の動きがものすごく伝わる。 三島由紀夫vs東大全共闘(長尺版)

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読了:貴族探偵 麻耶雄嵩

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* 貴族探偵, 麻耶雄嵩, 集英社, 9784087451269 帯紙によれば、「職業=貴族、趣味=探偵」。 麻耶は作品に少々エキセントリックな探偵を登場させることがあるが、これもご多分にもれずかなりの変わり種だ。 ピーターウイムジィ卿がモチーフかと思えばそういうわけでもない。 強権を用いて強引に現場に割り込んでくる「貴族探偵」。彼が伴っている運転手やら執事、メイドやらも強烈な個性の持ち主である。 中身はかなりのドタバタ推理劇だが、各話の終盤になると読者は一旦は茫然、2度目は水戸黄門を見ているがごとくの境地となる、というものだ。 本作は、ストレートないわゆる推理小説をだいぶん読みつけた擦れた読者は、それなりに面白がって読めると思う。 が、まだまだこれから推理小説を読もうという読者層には、あまり向かないかもしれない。ミステリのお約束ごとをわざわざ引っくり返してみせているところがあるので、前提をよく知らないと何が面白いのか、ということになりかねないのだ。 貴族探偵 (集英社文庫)

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ノーバディノウズ

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ノーバディノウズ (文春文庫)

ノーバディノウズ (文春文庫)

  • 作者: 本城 雅人
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/01/04
  • メディア: 文庫
<裏表紙あらすじ> メジャーを代表する東洋系スラッガー、“ジャスティン・キング”。大都市球団へのトレードを拒み続ける彼の正体を探る者たちが姿を消す。最後に日本の新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは。パワフルかつ緊迫の展開でラストへと一気に導く新時代野球ミステリの傑作。第一回「サムライジャパン野球文学賞」大賞受賞作。 おもしろく読みました。 確かに、おもしろく読んだのですが、「ああ、おもしろかった」と素直に言えない、残念なところが散見されます。 なにより、中心人物であるジャスティン・キングの正体をめぐる謎が、あまりに平凡というか、物語の最初の方で示唆される通りというのが、あっけない。ミステリとしては致命的な部分だと思います。 そして、ジャスティン・キングの現状とその正体を比較すると、どうも無理があるような気が素人的にしてなりません。いくらなんでも、これはないんじゃないでしょうか。これ、野球に詳しい人から見れば十分ありうる話として納得感が高いものなのでしょうか? 帯の裏表紙側にはずらりと野球選手の感想も並んではいますが... また、正体を探る者が姿を消す、なんて、こんなあからさまなことをしたら、秘密がありますよ、と声高に叫んでいるようなもので、感心しません。 この作品、第16回松本清張賞の候補作だったそうですが、受賞は逃しています。この辺のミステリとしての弱さが受賞しなかった原因なのかも、とか考えたりもしました。 でもね、おもしろいんです。 日本の野球、メジャーリーグの様子、スポートエージェントの活躍ぶりなか興味津々。 また、ジャスティン・キングの性格というか行動ぶりというか、がやはり印象的なのは大きな長所だと思います。 というわけで、ミステリとしては不満がありますが、野球小説(あるいは、野球選手小説)として楽しみました。

ハッサンの娘 (ペニー・ジョーダン) R-0336

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R-0336-a.JPGR-0336-b.JPG ハーレクイン・ロマンス R336 著者     ペニー・ジョーダン 訳      小池 桂 発売日   1984年8月20日 ページ数  156ページ ISBN    48335003360 内容    継父のシェイク・ハッサンはダニエルを実の娘のように愛し、        ダニエルもまた、彼を実の父親のように慕って暮らしてきた。        継父はアラブの石油王だが、        その一族はダニエルの母と彼の結婚を認めていない。        そのせいか、ダニエルは継父の親族のことについては        ほとんど何も知らないと言ってもいい。        そんな彼女が、継父の仕事仲間の息子フィリップから聞いたのは        継父のお気に入りの甥------ジョルダンの名前だった。        ジョルダンは継父の後継者、と一族の間で噂されているという。        彼のことを語るフィリップの話にダニエルは引きこまれていった。 Amazonの紹介ページです。

ハッサンの娘 (ハーレクイン・ロマンス (R336))

ハッサンの娘 (ハーレクイン・ロマンス (R336))

  • 作者: ペニー・ジョーダン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン・エンタープライズ日本支社
  • 発売日: 1984/08
  • メディア: 新書

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第四章 事実  ~ そのいち ~

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何かにつけて、彼との関わりが、事あるごとに及んだ。 会社でも家でも…。 わずなか時間だけでも、長時間でも、会わない日は一日も無かった。 (電話のみも含めて。) 何だかんだと、あれから毎日のように、日常的に彼が絡んでくる。 この状態が、かれこれ数週間は続いている。 好感、好意、気づいている、気づかないふり。 魅かれつつありながらも、言葉ではっきり言わないのは、お互い様。 何か関係が壊れてしまう予感がするからなのか、大人のずるさか。 それ以上、踏み込みたいような、踏み込めないような、あやふやな自分でいてしまうのは、それが理由。 …離れてしまう関係にはなりたくないのかしら? だけど、だからといって一線を越えられない、投げかけられない疑問もある。 お互い、深い事情とか、家族や過去の事とか、話していない。 お互いが「聞かない。」というのもあるけど…。「話したくない。」というのもある。 この短期バイトも終了日が近づいていた頃だった。 納期間近で、ここ数日、バイトの私たちも残業が続いていた。 「家に帰って寝たいー。」 という社員たちの声が聞こえる。ハードな日々が続いている。 社員たちの仕事上りが夜中になる日が続いていた。 彼の仕事上りが、12時前後になる時は、 「ちょっと、仮眠だけさせて…。」  と、よろよろになりながら、寝にだけやってくる事もあった。 「はいはい、どうぞ。」  と、上げてあげる。  前回のように、一緒に寝る事は無い。 勿論そんな余裕など無いので、すんなり寝る場所はちゃんと提供してあげた。    自分の部屋の布団に入って、ふと思う。  …このバイトが終わった後、この関係はどうなるのだろう? もしかして、彼は、こうやって、短期で入ったバイトに次々と手を付けているのだろうか? まぁ、私の場合は、手を付けられている訳では無いけど。 じゃあ、この現在の関係も何なのだろうか。 “家の主と、その留守を守る人” かな? それなら私は、この家の住人をやめたら、どうなるのだろう? 結局、一時の出来事だったと、その時そうやって思うのだろう。  さらに数日経ち、仕事が一段落していった頃だった。   仕事も昨日で目途がついて、久しぶりの会社の休日だった。  仕事が忙しかった為、最近ずっと家にこもりっぱなしだったと、久しぶりに外出していた。  必要な物を購入し、適当にブラブラして…。 久しぶりの解放感。 彼からのメールが入った。  ―今どこにいるの?  ―外に出て、ブラブラ買い物しています。  また、家にでも勝手に上り込んでいるのかしら? このやり取りにも大分慣れた。   ―ゆっくり楽しんできて。  そう返信が来た。  そうさせてもらおう。  私の生活にずかずか入って来るけど、意外と私のしたい事は、好きにさせてくれる。 だから、何だか邪慳に出来ない。  …しょうがない。 どうせ、うちでゴロゴロしているだろうから、少し早めに帰って、相手でもしてやるか…。 早めに帰して上げれば、実家でゆっくり休めるだろうしね。 すると、先日今井さんが本のお礼にと、持ってきてくれたお菓子のお店を見つけた。 「わ、美味しそう。」 ショーケースに並べられたお洒落な可愛いケーキたち。 それ以外にも、焼き菓子、包み菓子、シュークリーム等など…。 結局、あれ以来食べてないし。 その中の美味しそうなお菓子をいくつか見繕って、3時のおやつを目途に家に向かった。 家の玄関を開けると、やはり人の気配。 彼は来ている。 そーっと、静かに入ろうとすると、中から話し声。 …待てよ。 …誰? その話し声に聞き耳を立てる。 彼と、相手は女性の声だった。 少し、目の前がくらっとした。 持っている荷物たちが少し震えた。 …いやいや、待て待て。 落ち着け自分。 彼は、家の主で、会社の同僚だという関係だけじゃないか。 …と、自分を守るため、色んな事を否定し始める。 気持ちをどんなテンションに持っていこうかと、どうなに思考しても …整理が出来ない!! 居間への扉はガラス戸になっている。 模様の隙間から、見えた女性は、美しい巻き髪と、高価なブランド物らしきワンピースを着た、それは素敵なセレブレティな女性だった。 …誰?誰なの?そんなお似合いな女性を何故家に招いているの? 耐えられなくて、一度家をそっと出た。 …落ち着け、何を動揺しているのだい? と、惨めな気持ちで、エレベーターの前にいると、後ろの方で、玄関の扉が開いた音がした。 「やっぱり!」  と、心配そうな彼が出てきた。 「ちょっと待って!どこ行くの!?大丈夫?」 「えと…もしかしてお邪魔かな…と、思って…。」 「え?何言ってるの…。」  と、言いかけた後ろから、さっきの女性が玄関の扉からこちらに呼びかけた。 「将希?」  と、彼を名前で呼んだ。  近くで見ても、どうみても、近づきがたい位の美しさがある。  ちらっと、私を一望し、 「中に入ってもらったら?」  と、彼女は中に戻って行った。   その後を、私はびびりながら、彼も神妙な面持ちで続いて家の中に入って行った。

第四章 事実  ~ そのに ~

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居間に入ると、彼女の存在感でピリピリしていた。 買い物してきた荷物たちも、びびり過ぎて、玄関に置いてきた。  何…何が起こるの…!  誰?  奥さん?  居たの?居ないと思っていたけど…居たのか?大丈夫、間違いは犯してない。  間違いは犯していないが、私は完璧、頭に血が上っている。 「どうぞ、お掛けになって。」 「あ、はい…。」  彼女は、1人掛けソファーに。  私はいつもの長ソファーに腰を掛けた。  近藤さんは、彼女と私の中間、後ろの椅子に腰を掛けた。  彼の方を見ても、彼は腕組みをして、彼女の言動を気にしている。  彼女と目配せも何度かしている。  だ、誰なの? 奥さん?にしては、威圧感は出ているけど、私の存在に怒っている訳ではないような…。 彼女?婚約者とか?仲良くしていたから、忠告に来たの?  私は、彼とのあれこれを思い巡らした。  私の一方的な思い込みだったか?  心臓が異様な緊張感で、バクバクしていた。 「まず、初めまして。突然で驚いたでしょう。まだ、何も聞いてないようだしね。」 「は…」  初めまして。と挨拶返しする隙も無かった…。取りあえず、「何も聞いてない様ね。」に、真顔でゆっくり頷くしかなった。  すると、ふふふ。と、彼女が軽く笑った。 「怖がらないで、私、将希の姉です。」  あ、姉…!   あまり感情を荒げないように、抑えているつもりでも、目と口がぱっくり開いた。  姉!  こんな超リッチな感じの人が、姉!  取りあえず、「奥さん、彼女」の線は消えて、ほっとした。   彼が、私の反応を気にしているのはわかった。  …だけど…やっぱり、お姉さんの身なりからして…彼は、リッチな家庭。という事なのか? こんな高級マンションに実家と別に家を持てるくらい…。  とりあえず、家主の留守役、または会社の同僚としては、このお姉さんにご挨拶はして、間違いは無いのよね? 「あ…あの…近藤さんには、大変お世話になっています。」  と、ありきたりな挨拶を恐る恐るしてみた。  すると、何故か可笑しさが込み上げたのか、お姉さんは笑い出した。  …私の事、馬鹿にしてます?私は少し怪訝な顔をした。 「おい。」  と、彼が制する。 「ごめんなさい。違うのよ。だって、可笑しくて。」  だから、何が可笑しいのだ?  お姉さんは、咳払いをして、笑いを抑えた。 「あなた、将希から何処まで聞いているの?」 「え…。」  首を傾げた。何も…聞いてない…。 「だから、彼女は何も知らないよ。」  彼が口を挟んだ。私も何のことなのかわからないので、うんうん頷いた。 その彼の発言を、お姉さんは右手を挙げて制した。 「本当に?」  怖いくらい真っ直ぐな視線で私を見た。 「こんな高級マンションに住んでいる弟を、普通の人だと思った?」  沈黙が痛い。 そりゃ…確かに。そのポイントは疑問だったわよ。 「―…ちょっと…怪しい人だとは思いました…。」  と、重い空気の中、自分の思った事を正直に言うと、お姉さんはまた、笑い始めた。 「ははは…怪しい人ってどんな人…!成金とか?あははは。あなた、この子面白いわねえ。」  さすがに彼も苦笑いしていた。怪しい人だと思われてたのかと…。  …むぅぅ…しかし何で、こんなに笑われるんだよう!! ちょっと、赤面してきた。 そんなつもりじゃないのに!お金持ちイコールは、怪しい人でしょう! 一通り、笑い終えたお姉さんが説明を続けた。 「怪しい人では無いわよ。あなたは、この土地に来て日が浅いから見当もつかないだろうけど、そうねえ…この窓から見える、辺り一帯の土地は、私たち一族のものですから。」  …はあ。  …はあ?  …今なんと。  一瞬、いや、じっくり考えても意味がわからなかった。  …どゆこと? 「近藤家は、代々この土地の所有権を握っているの。弟は、自分の立場を会社に公表していないようだけど、彼はうちの長男。一族の跡取り息子だわ。全く怪しくなんかない。」  と、お姉さんはきっぱり言った。   衝撃の事実。 いまいち、理解が乏しいが、彼の正体。 すごい家の跡取り息子って事? 彼が隠していたのはこれだったのか!  彼の方を見たら…バツが悪いのか、目線を合わせてくれない。  私が怒りそうだと、わかっていて目を合わせないのか?  …どゆこと?一体、どーゆこと??  何故隠してたの?会社にも?    だけど、ふとまた次の疑問が湧いた。    それで何で私がこんな所にいるわけで?  そもそも、このお姉さんは、私の事を何だと思って話しているのだろう? 「あの…。」  うん、彼の正体は、わかった。  事実として納得しよう。それも一度横に置いておいて。 「何故、それを私に…?」  お姉さんを見ると、言ってすっきりしたという感じであった。  人の衝撃なんて気にして無いみたいに。  その、すっきりした流れで、晴れやかな顔で話そうとした所、彼が止めた。 「その話は、まだ早いんじゃ…。」 「ここまで来たら、今でも後でも一緒よ。一変に話した方がいいんじゃない?」 「?」  この期に及んで、まだ何かあるのかい?  彼は、終始姉に押されっぱなしである。 一族の跡取り息子だが、姉の尻に引かれている様子が見てとれる。 確かに、この姉の気性っぷりだ…。   姉は、弟を黙らせて、わたしに向かって言った。 「あなたは私が選んで来たのよ。」

第四章 事実  ~ そのさん ~

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「…選んできた?」 「そう。」   いつ?どこで?なんで? 「弟の生涯の相手にふさわしい、相性が最高の女性を見つける為、私は、専門家に依頼して、多大なデータの中から、お互いの性格が一致する人を選びだした。という訳よ。」  お姉さんが自信たっぷりに話し終える。  …ちょっと、待て。  少し目をつぶって、頭を傾げた。  現在、そのような事は可能なのか?騙されているのか? 「あなたは、その中から最高の相手として選ばれたのよ。」  頭の可笑しい話のようだが、何だが自分はそれで少し納得してしまった。   …だから、私もイヤな感じがしなかったのかなぁ…。 性格も相性も最高の相手を、データが駆使して探してくれたというのね。 だから、あんなに抵抗なく、私も受け入れられる事が出来たのかしら…。 最初はとっつきにくそうな雰囲気があったのに…人と距離を置く感じは、躾のせいだったのかしら。 出会いの時、家に来た時、初めて目があった時、抱き締められた時、一緒に眠ってしまった時、その後も何度も家に来た時…。 走馬灯の様に思い出す。  騙されていた、と感じるべきなのかもしれないけど、ある意味すごい出会い方かもしれない。 と、妙に納得している自分がいた。  少し間が空いたものの、私が頷いて聞いていた様子に、彼も安心した様子だった。   今まで引っかかっていた、“彼の怪しい点”は、これらで納得出来そう。  だからか、だからなのかあー。  彼がここの家主である理由や背景も、私がここに住む羽目になったいきさつも、惹かれ合う理由も、まるで偶然のようで必然な出来事だったみたいで…。  軽く頷きながら彼を見た。  彼も、ソファーの背もたれに腕を乗せながら、私を見ていた。  私たちの様子を見ていたお姉さんが、口を開いた。 「でも、ひとつ条件があるの。」  ん? 「子供は作らないで欲しいの。」 「え?」 子供なんて、そもそもそんな話には至っていない。 しかも… 「あの…私は、実は持病があって…。」  丈夫だと思っていた自分の体。  だけど、そんなに丈夫な方では無かったのよね…。 最近は調子良いし、元気そうに見られがちなのだけど。  持病持ちだから、何だかんだと、色んな事を諦めて来ていた。 お金持ちの人なら気にするんじゃない? 先に言っておかないと。 「薬を飲んでいます…。その薬を止めないと、子供は作れないです…。」 「知っているわ。」 「え」    早!そこまで調べがついているの? 「それでも構わないのよ。弟は、幼い頃の病気のせいで、子供が出来ないの。」    え?  彼はソファーの背もたれに頭を乗せた。  そこまで言うのかという感じで。 「だから、弟の後、私の息子が家督を継ぐ事は決まっているの。」 「…はぁ…。」 「こういう跡継ぎ問題は、どの家でも鬼門でしょう。後で醜い争いで揉めたくは無いし、自分の息子も巻き込みたくないの。」  それは、そうでしょう。 その意気込みには賛成だわ。 それについて、私は条件にピッタリでしょう…。 でも…何だか…   と、私の中のありもしなかった女性の部分が急にふつふつ湧いてきた。    もし、そんな二人に子供が出来たら奇跡。 この、お姉さんの急な条件に、そのまま応える事が出来なかった。 自分の今まで思ったことのないような意見が出てきた。 もし子供が出来たら生みたいって思っちゃうかも。 「…お約束は出来ないかも…。」  え?何を言っているのだ?  自分でも突っ込んだが、二人の視線も驚いていた。 「あ、いやいや、家督争いをしたいのでは無くてですね…。」  必死で、変な空気になりそうなその場を取り繕った。 「もし、そんな、奇跡的な条件の中で、自分たちに子供が出来きたなら…せっかく授かったら産みたくなるんじゃ無いかと思って…。」 なるだろうね。無理だと思うけど。 お姉さんも、彼も、驚いた表情をしていた。 「その時に、あの時こう言った!こう約束した!と、言われても、きっと、その時になったら、気持ちは今とは違ってると思うんですよね…想像ですけど。その時に揉める様なお約束は…今は出来ません。」  お姉さんは黙り込んでいた。  私、全くの見切り発車な内容なのに、何を随分きっぱりと言っちゃっているのだ…。  おかしな事を言い続けているな…と思いながらも、考え込んでいるお姉さんに言った。 「その代わり、子供は跡継ぎにはしない。という条件ならどうですか?」  こっちも、自分の子供が跡継ぎ騒動に巻き込まれるのなんて嫌だわ。まあ、揉める時は、何をどうしても揉めるだろうが…。  すると、お姉さんより、彼の方が先に、 「うん…、いいね。」  と、頷いて応えてくれた。  何だかわからないけど、その意見を聞いてほっとした。 「僕もそれでいいと思う。」  その様子をお姉さんが見て、 「…わかったわ。それなら。」  と、答えた。  良かった、良かった…ん? …いや、ちょっと待て!何故もう子供を作る前提なのだ。  違う違―う!! 自分の言っている事が、どういう事なのか、もっと冷静に考えてみて! 私は今、どんな話をしていたの? 彼と直接、お互い何かを相談したわけでもないのに、お姉さんを通して、会話の内容だけが進んで行っているけど…そういうことなのか? 私たちは、お互いの事を、特別な存在と認めている、という事なのか? 彼も、こっちを見ていた。 「…そうね。あとは、二人で色々相談して進めて頂戴。そのうち、お父様とお母様にも、ご挨拶しに来なさいな。」  「見送りは結構よ、お邪魔しました。」と、言わんばかりに、お姉さんは格好良く部屋を出て行った。   嵐が過ぎ去った…。  何だか…。  二人で言いようの無い空気に包まれた。  少し恥ずかしいような、嬉しいような…。 「あー…」  と、彼が口火を切った。 二人っきりになると、また、いつもの部屋の空気に戻った。 「嵐が去ったね…。」 「…ホントに…。」  私は腰が抜けて、ソファーからずるずる滑り落ちた。  彼は、「あ」と、近寄って来た。 「大丈夫?」  腕を掴まれて、ドキッとする。  以前なら拒もうと必死だったけど、もう拒まなくて良いのだ。 「意外と…大丈夫…だったかも…。」  腕に掴まり、立ち上がりながら、恐る恐る言うと、彼はいつも以上に満面の笑顔で笑った。 その顔を見ると、こっちも嬉しくなって笑った。 彼の環境には全く現実感がないままだけど、 彼が目の前にいるという事実だけは、現実になった。   何だか、それだけで幸せな気分になった。

第五章 挨拶  ~ そのいち ~

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相手を受け入れた、と言うことで正々堂々、正式にお付き合いする、という事で良いのよね。 …結婚を前提として…。  もはや、結婚するつもりでなければ、お付き合いもしないか。 衝撃の事実を告げられてから、数日。 私たちの関係は今までとさほど変わりなかった。 これ以上変えようが無いのだけど…。 あえて変わった事は、外でも中でも、お互いがお互いのパートナーとして、ほんの気持ち程度、堂々としていられる事、かな。 私は、短期バイトを延長する事になった。 とりあえず、仕事も少し覚えたので、もう一期、今井さんの元で、短期で働く事になった。 メンバーは半分くらい変わった。 みなみちゃんは、今回で辞めてしまった。 「市川さん、また宜しくね。」 「宜しくお願いします。」  今井さんは、いつものように優しい口調で言った。 多分、彼は私の事情をもう知っているのだろう。 だけど、この人は、知っているけど、何も言わない。 きっと、私の知らない彼の事も随分知っているのだろう。 そして、黙って見守っているのかしら…。  隣のフロアーにご挨拶に行くと、 「あ、市川さん、残ったんだ。知ってる人がいてくれると助かるわー。また宜しくね。」  など、少し顔見知りになった社員さんたちに声を掛けられた。 「また宜しくお願いしますー。」  と挨拶をした。その奥のデスクから彼が微笑ましくこっちを見ていた。  …一応、あまり、会社では関わらないように気を付けてはいる。 人前で意識すると、照れてしまって、どう接して良いのか、わからないのもあるが…。 帰宅後、彼は今日も、私と家にいた。 「お腹空いた。何か作って。」 「え…。」  私、本当に料理が苦手で…。 今まで、こうなる事態を避けてきた。が、二人でいる時間が長くなる程、それは避けられないわけで…。 お口に合うような物は確実に作れないと思うのですが…。 「えと…本当に、何も作れない…。」 「前、生姜焼き作ってたじゃん。何でもいいよ。」  随分あっけらかん、と言うわね…この人。 私は、人に食べさせられる様な一品を考えた。  あ、カレーにしよう。これならすぐ出来る。失敗も少ないかも。笑。 「カレーでいい?」 「ははっいいね。」 「…そう言えば、好物は?食べたいものとか、ある?作れないかもしれないけど。」 「そうだな…」  考え込む彼。  恐ろしい食材が出てきそう、と内心質問したことを後悔した。 「…肉じゃがとか?」  わお!模範解答! 「…意外と一般的…。でも、私、あんまり作った事ないかも…。」  今度、調べて作ってみよう。 「俺も、良く聞くけど、実はそんなに食べた事ないんだ。今度、俺もレシピ聞いて料理勉強してくるかなー。」  先を越される!…まあいいか。 「本当?楽しみにしちゃおう!」  嬉しそうな私を見て、彼もニコニコしていた。  頼りになる未来の旦那様だわー。  テンションが上がって、カレー作りに取り組んだ。 「先にお風呂入って来る。」 「どうぞー。」  私は食材と格闘しているので、どうぞ好きな事してゆっくりしていて下さい。  少し経ってからの事だった。 ―ピンホーン…。 「?」  誰か来た。久しぶりに。珍しく。  残すはルーを入れるのみ、という所だった。良かった。変なタイミングじゃなくて。 「あ、会社の人かも…書類ここに届けるように頼んだんだ!受け取っておいてくれる?」  バスルームの中から彼が叫んだ。 「そうなの?わかったー!」 と、念のため鍋の火を止め、玄関へ向かった。 扉を開けると、確かに会社の人だった。 …彼の横にいつもいる、長い黒髪の、綺麗なお姉さん…。 年下なのだけど、美人でクールで、いかにも、仕事出来ますって感じの人。 「あ、お、お疲れ様です。」  ちょっと、恐縮して、つい敬語で話してしまう。 「お疲れ様です。遅くにすみません。」  この人も、最初の飲み会の時に、皆で押しかけてきたメンバーに入っていたけど…あの時ずっと、彼の横に座っていて…今初めてお話した。 逆に敬語を使われると、バイトの分際としては、こっちが恐縮してしまう…。 「この書類、社長に渡して頂けますか?」  受け取ろうとして手が止まった。 「はぃ…え?」  社長って? 「え?」  と、あっちも目をパチクリさせた。 「受け取ってくれた?」   と、彼が絶妙なタイミングで出てきた。 慌てて出てきたのだろうけど、薄手のシャツに、部屋着のスウェット、濡れた髪にタオルを一枚かけて、いかにも“風呂上がりでくつろいでいます”的な格好で出てきた。  …社長って?  この人?  私は手で彼を指して首を傾げた。

第五章 挨拶  ~ そのに ~

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彼女は、彼に平謝りしていた。 可哀想に…。 彼女が悪い訳では無い。 秘密を漏らして、彼が怒ると思ったからなのかも知れないけど…。 「申し訳ございません…私…こっちの家に届ける様に言われたので…、てっきりもう知っているかと思って…。」  彼女と彼の間にいた私。  何?何?  彼が、何だか凄いお宅の跡取り息子だとか、この家の主だとか、それとセットで、あの会社の社長さんだって事?  彼女が全部知っているってくらい、それは有名な話なの? 「社長って…」  と、私の手は彼を差したままだった。 「…言って…無かったね…。」  と、彼はバツの悪い表情で彼女から書類を受け取った。 「申し訳ございません…。」  ちょっと…彼女の状況と関係がわからないのだけど…違うよ、大丈夫、きっとあなたは全く悪くないのよ。と、そっと帰る彼女を見送った。  部屋に入ると、 「さて…説明を聞く前に、ルーを入れてこようかな。」  と、わざと大きな声で言った。  一体いくつ秘密があるのだ?しかも、結構ネタは大きくない?  台所に入ると、彼もついて来た。 「違うよ、わざと言わなかった訳では無くて、いつかちゃんと言おうと思ってたんだ。他の話が急過ぎて、言うタイミングが今まで無かったけど…。」  彼は必死で説明していた。 私は、特に怒っている訳ではないが、必死で言い訳している姿が可愛くて、少しだけ、つんけんした態度を取ってみた。 これらの件に関しては、一度も文句は言ってなかったし。 わざとでごめんね。と、先に心の中で謝った。 「私、今井さんから、社長は外回りが多いから、私たちバイトは会う事は無いだろうって聞いてたよ。」  用意していたルウを鍋に数個入れて蓋を閉じた。 「今井…そういう説明を使っていたのか…。」  と、彼の独り言。 「…いや、だから、まだ若い坊ちゃんが社長なんてやっていても、社員からもバイトからも反感買うだけだろ?今は随分年取っちゃったけど…、創立当時はそう思ったんだ。」  私は彼の方に振り返って、彼の向きもくるっと180度変えた。彼の背中を押しながら、私たちは台所を出た。 彼は言い訳を続けた。 「社長業より、現場業務をしたかったんだ。出資している手前、代表で社長にはなっていたけど…。 親や周囲が言うような仕事内容より…まだ若かったから、現場で経験を積みたかった。 だから会社の皆には伏せてた。確かに、立ち上げメンバー以外は知らない。 …ごめんね、黙っていて…。」  私は棚から、新しいタオルを出し、髪からポタポタと水が落ちていた、彼の頭をごしごし拭いた。  …そういう理由があったのね…。  一応、彼は彼なりのちゃんとした考えでやっていた訳で…。 お姉さんが言っていた、「会社にも公表してない。」って言うのは、そういう理由も含めて、職場では立場を隠していたんだ。 「…わかった。理由があったのね。怒ってはいないから。」 「本当?」 「うん。」  とりあえず、私が怒っている様子では無かったので、彼はほっとしていた。 「今井さんと、彼女以外にも、知っている人はいるの?」 「常務と、デザイン部のチーフ一人と、営業と経理の部長は知ってる…。」  部長クラスの偉い人たちは知っているのね。 デザイン部のチーフは、若いけど、彼の直属の部下だから、知っていても当然か。 社長でなくても、彼の現在の職位も十分責任のある、部長クラスの立場。 充分努力も実力も身に着けてきたのだろう。 常務や、営業・経理の部長たちも知っていておかしく無いだろうが、彼らは、年上。 努力していた彼の事も認めて、協力してくれているのだろう。 彼は周囲に愛されているんだなあ。 「…という事は、結局、彼女は秘書だったのね…。」  社長には、秘書。 だから、彼にピッタリついていたんだ。 この人の彼女かと思うくらい、いつも近くにいたけど、少し距離があった気がしたのは、立場的なものだったのね。 「秘書と言うか…姉から派遣された見張り役だよ…。」 「見張り役…。」 「俺の全般のスケジュール管理と、姉への素行の報告が仕事だな。それに、俺に変な女がつかないように、も含めて。」 「?」 「最初の頃、バイトの女の子とか、女性職員に…つけられたりとか…絡まれたりとか…、大変だった事があったから…。それがあって、姉が彼女をよこして来たんだ。『側に女の人がいた方がいいって。』…確かに、効果はあったかも。それからは仕事に集中できたし。」  そっそんな事があったんだ…。 「一応、俺モテたんだよ。」  と、自慢げに彼が言った。 「はいはい。」  でしょうね。 清潔感あるし、何でも受け入れてくれそうな、ソフトな雰囲気を持っているし。 と、言うのも何だか悔しいので、返事だけにして話題を変えた。 「有能な秘書さんがいてくれて良かったね。明日、怒らないであげてよ。」  彼の髪の水分がある程度取れたので、髪を手ぐしで整えた。 「よく姉から、財産目当てで近寄る人には気をつけろと言われてたな…。」  と真面目な顔で彼が言った。 「…お金持ちも色々大変なのね。」  と真面目に答えた。想像出来ない財産を持っている生活も、怖いね。  すると彼は、髪のセットが終わりかけた私の手を掴んだ。 「ん?」 「君は?欲しいものはないの?」  彼が聞いた。 「?私が財産目当てだって事?」  笑える。私に何を質問してきているのだ。 「…そうだなあー…きっと、私が欲しいものは、つまらない物ばかりだよ?」  ブランド名もイマイチわからないし、高級なものは価値がわからないし、きっとお金持ちの奥様たちとは話が合わないような、庶民的な必要品が、欲しいもの。 それも、今の所は自分の力で手に入るような物ばかりだし…装飾品は苦手だから一切付けないし…。 「…それは何?」 「…それ、聞きたい?」  その、つまらないものを…。  彼は、うんうん頷いている。 「うーん…。」  取りあえず、彼をソファーに座らせた。  物、以外で言うなら…欲しいと思うものはある。 「一番はね、健康である事。これは、お金では買えないでしょ?」  はははっと、彼は笑った。「全くその通りだ。」と。 「まだある。生活が安定している事。これに関しては心配しなくても良いかも知れないから、私も財産目当てって言われちゃうかも。」 「もし、倒産したら?」 「そうねー。経営している人はそのリスクがあるから、その覚悟もしなきゃいけないかぁ。まあ、こつこつ頑張って、取り返せば、何とかなるよ。社長!頑張って!」  彼は任せてというポーズをした。 「…他には?欲しいもの。」  …うむ。  「子ども」と言ってみたかったが、それは彼と私には酷な希望の様な気がした。それも、目の前にいる、この人がいなければ、話にはならない。 と、いう事は、この人がいてくれれば良いのではないか?…でも、「あなた」とは…恥ずかしくて…何と言えば良いのだ? もしかして言わせたいの? 「あとは…」  あなた、です。と、目線で送ってみた。 「え?」   ちょっと、さすがに自分でやってみて照れてしまった。これ以上は無理。 「いやいや、もう、充分です。今がずっと続いてくれれば、それでもう、充分。」  一人で妄想して、照れまくっていた。 「ハードル高いなぁ…。」  少し思いつめた表情で彼が言った。 「え?」  そして、にやっと笑って、 「全部、お金では買えないものばかりだね。」  というと、ずっと握っていた手をそのまま引いて、私の身体を抱き寄せた。  あ…初めて家に来た時以来。 毎日一緒にいたのに、ドキドキする…。 「良かった…。僕の事全部知っても、君が変わらなくて。」  と彼は嬉しそうに言った。 「…実感が無いから…とも言えるよ?」  この感触を独り占め出来る、という幸福感。 前回は、彼に掴まれなかったけど、彼の肩に顎を乗せて、手を伸ばして、きゅうーっと抱きついてみた。  むふ。笑いが込み上げる。 「本当に秘密にしている事は、これで全部?」  彼も応える様に、私の首に顔をうずめた。 「いや…まだ知らない事はあるかもよ…。」  顔が動いて、頬と頬が付いた。  私は、その先を期待して、少し顎を引いた。  そうね、私も。知らない事、知りたい事がまだあるかも…。  変わらない二人でいたいけど。 全てを知ったら…それが、今のこの空間を引っ掻き回す位の、現実を突き付けられるかもしれないけど、それでも、この人から逃げちゃいけないな。 と、いう覚悟をした。 沈黙が続き、唇が近づいて… …ピー という、ご飯が炊ける音がした。 思わず二人で爆笑した。 まあ、間が悪いけどしょうがない。 「…ご飯食べようか。」  と、立ち上がりかかった瞬間、彼は私を引き留めてその隙に軽く唇にキスをした。  「あ」という一瞬過ぎて、びっくりしたのと嬉しいのとで、止まってしまった。  彼はそのまま私を見上げながら言った。 「結婚しよう。」   私は満面の笑みになって、うんと大きく頷いた。

第五章 挨拶  ~ そのさん ~

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数日後の、仕事帰り。  バイトの人や、会社の人が数人帰った後、とりあえず、その場に残った今井さん、秘書さん、他、彼の会社の同僚に、結婚の予定がある事を報告する事になった。 面識のある同僚の方々。 私たちの事をすでに知っている二人を除いては、さぞかし予想外で、驚かれると思っていたが…想像以上に周りは驚いてはいなかった。 「おめでとう。良かったね。決まったんだね。」 ? 彼が言っていたの?みんな知っていたの? 「二人はそうなると思っていたと」いわんばかりの反応だった。 態度に出してなかったはずだったけど…、周りには気づかれていたの? ちょっと…恥ずかしい。 彼が、他の人と談話している時に、こっそり今井さんに聞いてみた。 「…あの…そんなに、わかりやすかったですか?その…思っていたより、皆さんの反応が薄いような…。」  すると、今井さんは笑っていた。 「市川さんがわかりやすかったわけでは無いよ。二人の雰囲気がね…もう、そんな感じだったから…まあ、空気感が似ていたのかな?」  ほう…そう…? 「市川さんは、知らないかもしれないけど、あいつの方がわかりやすかったよ。以前とは、全く行動が変わったから。俺に気づかれないようにしてたつもりだったろうけど…。」  ぷぷぷと、笑った。 「あいつは色々大変な思いしていたから…周りに気を使って、自分の事を後回しにするような奴だからさ。」  私の知らない彼の姿。 「そんなヤツが、あんな風に自分の事や、君の事を優先してる姿を初めて見て、みんな応援してたんだよ。」  と、こっそり教えてくれた。  そうだったんだ…。  もっとその話を聞きたかったけど、 「ちょっと、そこ。長話やめてくれる?」 と、彼のやきもちが入って止められた。 「と、言う訳で、しばらくはこっちの準備に集中するから、色々迷惑掛けるかもしれないけど、宜しくお願いします。」  と、彼は皆に言った。   わあっと拍手が上がった。   周りのサポートがあって、周囲から愛されている彼が、凄く素敵に見えた。 その帰り道、一緒に帰宅した。 そう言えば、二人揃って、一緒に帰るのは初めてかも。 「さっき、今井と何話してたの?」 「え?聞きたい?」 「そりゃー変な事言われてないかと…。これ以上誤解されたら俺の面目が無い。」  はははと笑った。 「いい事言ってたんだよ。」 「え?何て。怖いなあー…あいつとは高校からの長い付き合いだから…。」 「そうなんだ…。」  それすら知らなかった。 「あなたは、周囲の人から愛されてるんだなー。と、思って。」  と、いうと、「だろ?」という表情をした。 「…もっと、強引で自分勝手な人だと思ってた。」  ははは。と、笑っていた。 「そんな風に思われていたとは…。まあ、確かに。そう見えても仕方無かったか…。」  どうやら、穏やかで優しい、今の彼の方が本質に近いらしい。 「どちらかと言うと、普段の自分は静かな方で…こんな風に人を追いかけたのは初めてだったから、強引と思われてもしょうがないっか。」 と可愛らしく笑って言った。 今となっては、逆にそれも嬉しいかも。 ふと、自分も思う。 「…私も、そんな強引にこられた割には、拒むこともなくて、自然と受け入れたのは初めてかな…。」  二人で顔を見合わせて、ふふっと笑った。


ウラジーミル・ソローキン『青い脂』(河出書房新社)

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中国文化の侵食が著しい近未来のロシア。ロシア文学者の創作活動によって生み出される青い脂を狙うカルト教団が研究施設を襲撃し… 「文学者の創作活動によって」って何だよとお思いでしょうが、実際この本に登場する青脂という謎の物質はそうとしか言いようのない不思議な代物です。青脂製造のために執筆を行うクローン作家たち(ドストエフスキー2号、ナボコフ7号など)の異様な外見、及び彼らの作品が次々出てくるくだりは、面白いけどこれをおおっぴらに面白がって良いものかと読者を戸惑わせるいたたまれなさとグロテスクが詰まっています。 その後カルト教団に強奪された青脂は過去へ送り込まれ、現実の歴史とは微妙に異なる1954年のモスクワでスターリンと取り巻きたちの間に恐るべき騒乱をもたらすことになりますが、進めば進むほど顔を引きつらせる笑いがエスカレートしてゆきます。 わたくしは歴史改編SFとして楽しく読みましたけれども、現実におけるソ連とロシアの事情をよく知っている人にとっては、より「笑えるけど笑ってはいけない小説」度合が高くなる本だと思います。たいそう下品で暴力的で飯がまずくなる小説ですが大傑作です。いえ、敢えてカタカナでケッサクと書きたくなると言いますか。 青い脂

第五章 挨拶  ~ そのよん ~

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ある日、とうとう彼のご両親へ、ご挨拶に行くことになった。 とうとう…ありえないお宅…彼の実家へ。 そこは、どう考えても、私には釣り合わない自宅であった。 閑静な高級住宅街で、大きなお家がゴロゴロある中でも、更に一際大きいお屋敷。 門が高くて大きくて、彼が車を付けると、ガーっと開く感じ。  なんじゃここは。 テレビでしか見たことがないんですけど。 自分の住んでいた地域にも、通りすがりの家にも、こんな家は見た事が無かった。   …み…未知との遭遇過ぎる…。   車を降りて、足元がフラフラした。  …メンタル的にフラフラした。 「大丈夫だよ。君の事は、僕からも姉からも話してあるし、両親とも喜んでいたから。」   と、ド緊張している私を、気づかうように彼が声を掛けてくれた。  とは…言ってくれるものの…泣きたい。 が、ここは彼の為に、乗り越えなきゃならないのだ…。来い!未知との遭遇!  私が今住んでいる、彼の高級マンションの比では無かった。  車を停めた場所から玄関までのアプローチにしても、目の前に見えるそのお宅のサイズにしても…。 装飾の素晴らしい玄関の扉が開き、客人が来るとわかっていたからであろう、お出迎えの人が出た。 「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」  家族以外に、人がいる。  なんでやねんっ!  どんだけやねんっ! と、心の中で突っ込んで、自分の価値観を保とうとした。 玄関ホールを通り抜け、応接間的な部屋に通された。 「旦那様と奥様をお呼びして参ります。こちらでお待ち下さいませ。」 まぁーなんて、ふっかふかなソファー…。 物の価値がどれだけの物なのかわからない私だけど、こんだけの刺繍が施されてるなら、相当高額な物なんでしょう。 私は今、美術館にいるような感覚の、気の遣いようです。   彼が、びびりまくっている(もうすぐ気が遠くなりかけてる)私のすぐそばに、身体を寄せてくれた。 「今日は、挨拶だけにして、早く帰ろうね。」 と。 うんうん、それまで頑張る私。 ―ガチャ。 私たちが来た扉と、別の扉が開いた。 彼がゆっくり立ち上がり、私も続いてぴんっと立ち上がった。 そこから、彼のご両親と思われる人が入ってきた。 …あら…素敵。 想像していた様な威圧感のある人では無く、彼の様に、ソフトな印象を与える、とても身なりの綺麗なご夫妻が入ってきた。 …あの、お姉さんと彼のご両親だ…。 と、思えるほど、ほれぼれする容姿と雰囲気。 「はじめまして。将希の両親です。」  礼儀正しい、優雅な挨拶。 「は、はじめまして。市川紗己子と申します。」  と、私もつられて深々とお辞儀した。 「どうぞ、お掛けになって、楽にして下さい。」  両親ともども、笑顔で、本当に優しく迎えてくれて、少しほっとした。   出されたお紅茶は、私が今まで飲んだ中でも、飲んだこと無い位の、かなり美味しいものだった。  彼から簡単に紹介があった。 「お父さん、お母さん、彼女が、話していた紗己子さんです。そして、僕の父と、母です。」   と、一人ずつ丁寧に紹介してくれた。 「お話は伺っています。」  彼のお母様。 「将希とは、会社で知り合ったようね。」 「は、はい…。」  そうね、お姉さんの策略があったようだけど、知り合ったのは会社…。  すると、お母様は「うふ」と笑って言った。 「大丈夫、この子の姉さんからも、色々話は聞いているわ。あなたはー一般の人の様だし、突然の事だとも思うから、私たちの生活に無理に合わせようとしなくても大丈夫よ。その辺りは心得てるつもりです。」  そ、そうなの?それなら、大変ありがたいです。 「お、お気づかいありがとうございます。」  さすが、お金持ちは、心にも余裕があるのね。 「困った事があったら、いつでも私たちを頼りなさい。」  お父様もお優しい。 礼儀正しい挨拶や、敬語、お上品な会話。 美しい容姿の父、母、姉…。  自分と被る要素が一切なくて…何故、彼は私を選んだのかと、ふと疑問に思った。 「それと…聞いての通り、この子は近藤家の跡取りです。いずれ、公式な場所に夫婦同伴で呼ばれる事もあるかもしれないけど…しばらくは無理に出ない方が良いかもしれないわね。」 「あ…はい…。」  それは確かに。わかっていて頂けるのなら有難いような…でも、人前に出ない方が良いって…?少し悲しいようなお言葉だった。 仕方ない。それは当然だから。 その後、彼の代々の家系の事や(難しくて覚えられない)、今後の予定の話など、結婚式はいつ頃、どんな風にするか、二人の住まいはとりあえず今の場所に…など簡単に話をした。 「じゃあ、そろそろ。僕たちは、あっちの家に戻るから。僕の仕事が少し残っているんだ。」  …残っていませんけど。気を使ってくれたんだね。 「そうね。帰る前にこの家の事、少し案内して差し上げると良いわ。ゆっくりしていってね。」 と、とりあえず1時間位で解放された。 「し、失礼します。」  と私は言葉少なく、彼と部屋を出た。   ひー…でも、何とか和やかにすんだよう。  部屋から出て、扉を閉じると、彼は、私を引き寄せ、二の腕をさすって 「お疲れさま。」  と言ってくれた。 「ありがとう…。何とか持った…私大丈夫だった?」 「うん、大丈夫だよ。」  と、彼は余裕で応えた。…なら大丈夫なのかなあ? 「あと一人、会わせたい人がいるんだ。…どこにいるかな…。」  と、迷路のようなお屋敷を少し探索した。 「ここは来客があった時の部屋と…」 ひ、広い!天井には大きいシャンデリア!ちょっとしたホール! 「奥に食事する所と、厨房…」 厨房?台所ではなくて? 「お手伝いさんたちの部屋が一階にあって…あ、僕たちの部屋は二階なんだ。うーん部屋かな?…そこの庭で少し待っててくれる?連れてくる。」  と、素敵なお庭を見せてくれた。 まあ素敵。 彼の会社のお庭も素敵だと思ったけど、ここの造りもほっとする。 家と塀の間に、所々配置された樹の間隔、すっきり整理された芝生に、点々と配置された腰かけられる椅子とテーブル。手入れされた彩の花たち。 樹がいい感じで日陰を作っている。 風通しが良くて、陽射しが柔らかで… …そういえば、会社の庭は、社長がデザインしたって言ってたっけ…。結局、あれは彼がデザインしたって事よね…。 一人でふふふ。と、想像して歩いていたら、そこで花の手入れをしていた、凛とした老婦人に出会った。 彼女も私に気づいて、お互い会釈をした。 年老いていたが、背筋がすっと通っていて、その彼女の雰囲気や顔立ちがどことなく… 「ここに居たんだ!」  と、彼が少しはしゃいで庭に出てきた。 「将希様!まあ!では、やはりこの方が例のお方…。」  彼の、彼女に対する接し方は、まるで母親に対する懐きよう…。 「キヨ、紹介するよ。僕の大切な人。」  あら、そんな「大切な人」だなんて紹介の仕方…恥ずかしい。 「は、はじめまして…市川紗己子と申します…宜しくお願いします。」  彼の紹介の後で、少し恥ずかしかった。 それもばれているのか、笑って見ていてくれている。 「紹介したかったのは、この人だよ。彼女は、僕の乳母だよ。」  乳母…。 テレビの戦国時代でしか見た事無い…。  彼の、実の母親に対する接し方と、乳母に対する接し方の違いにも驚いたけど、 「キヨと申します。紗己子様。今後とも宜しくお願いします。将希様を宜しくお願いします。」  この乳母さんの風貌が、どことなく自分と似ているかも…と、思い、彼の好みに少し納得した。 「将希様が、肉じゃがを習いたいと言いだした時は、驚きましたが…そうですか、この方に食べさせたかったのですね…。」  と、彼女もとても微笑ましく私を見てくれていた。 「肉じゃが…。」 「あっそれはまだ…。」  と、彼は口に人差し指を立て、彼女を制した。  裏庭は厨房につながっていた。  自分はどちらかと言うと、裏方の人間…。裏方がどうなっているかの方が、興味があった。 「…この先が厨房?」 「そうだけど…見て行く?」 「え?いいの?」 「うん。」 「…将希様…。ここから先は私が案内しましょう。」 と、乳母さんが止めた。 私はその様子を不思議に思ったけど、彼が、「大丈夫」と言ったので、何の事がわからなかった。 「うわー…広い…。」  そこは、ちょっとしたホテルの厨房みたい…。ホテルの厨房事態入った事無いけど。    ここで肉じゃがを作る気なのね。  と、思って妄想して楽しんでいたが、数人の厨房にいた人が私たちに気づいて、作業を止めてお辞儀をする。 「?」 「将希様、何かありましたか?」  と、その内の一人が駆けつけてきた。 「あ、気にしないで。少し中を見たかっただけだから。作業続けていて下さい。」 「はい。何かありましたらおっしゃって下さい。」 「…。」  彼は…彼のままなのだけど… 「?どうしたの?」  彼も、何事も無いように私に気遣う。 「ううん。凄いね、どうもありがとう。いっぱい見たし…もう大丈夫。作業の邪魔をしてごめんなさい。」  私も、何も無いように、周囲の人に声を掛け、みんなで厨房を出た。 「…じゃあ、帰ろうか。」 「…そうだね。」 「キヨ、じゃあまた。」 「将希様、紗己子様、お気をつけてお帰り下さいませ。また、いつでも、お二人でこちらの家にお顔をお出し下さいませ。」  彼女は深々お辞儀をし、私たちを見送ってくれていた。 彼は、何かを感じた私の肩をそうっと包んでくれていた。 二人でそのまま、素敵な裏庭の通りを抜け、駐車場の彼の車まで辿り着く。    そう言えば、このお屋敷に来てから、彼はずうっと私の側を離れないでいてくれていた。 私の心が独りぼっちにならないように、ずうっと寄り添っていてくれていた。 彼は、彼のままなのだけど…。 彼に対する周りの対応が、「彼は違う世界の人間なのだよ」と、言っているように思えてならなかった。  私がそう感じないように、ずっと捕まえていてくれていたのかもしれない。  私は、彼を遠くに感じないように、その腕の中に留まり続けた。

相撲本

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 武田葉月『おらだの関取琴ノ若』読了。

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 たまにこういうの、読みたくなるんだよなあ。これはまだ彼が佐渡が嶽親方を継ぐ前の話ではあるが。体には恵まれているし、顔も良くて、なーんでそう相撲が遅いんだー! と常々歯がゆく思っていた力士ではあるが……何となく読んで良かった本。  角田光代『マザコン』読了。
マザコン.jpg
「母」と息子、娘の関係を描く短編集。気持ち悪いくらい仲の良い親子もいるけれども……何しろ様々な関係が描かれている。うちともまた違うなあ。

あけましておめでとうございます。

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ものすごく久しぶりの更新です。

 

小説が中々進まず、殆ど休止状態になってしまっていますが、やめるつもりは全くないので、これからも続けていきます。

 

息子が今年4月~中学3年となり、受験生になります。

大学に行かない選択肢はあるかと思いますが、高校に行かない選択肢は「今の時代」あり得ないので、何とか希望の高校に合格してほしい、と祈るばかりです。

もっと大変になりそうな予感がしますが、本年もどうかよろしくお願い致します。

 

皆さまにとって、良い一年でありますように。

日本美術応援団 オトナの社会科見学(☆☆☆)

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日本美術応援団 オトナの社会科見学

日本美術応援団 オトナの社会科見学

  • 作者: 赤瀬川 原平
  • 出版社/メーカー: 中央公論
  • 発売日: 2003/06/07
  • メディア: 単行本

 

 

 

 社会科見学に魅かれて借りてきたが、

よく見たら「日本美術応援団」って書いてあった。 (^^;)

あーなるほどねー。

参議院はタカビーで、

聖徳記念絵画館で美術の面白さを語り、

大人の鎌倉に浸ったりしていまーす。

(Vol.1179 9-Oct-2012)

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