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一貫性とは…

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年が明けて、二日目ですね。

今年は、今まで隠れていたものが、明るみに出る1年になると思います。

 私たちがなにに信頼を置くか、その「信頼の基準」も大きく変わる時代になると、

感じています。

人生に成功したい人が読む本

人生に成功したい人が読む本

  • 作者: 斎藤 一人
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/03/13
  • メディア: 単行本

 

 周りの関係のあるひとたちから、確実な信頼を得るためにいったい何が大切になるのか…

それは、ビジネスの規模でもなく、名声でもなく、華麗な経歴でもないとおもっています。

 これからの時代に、信頼の対象となるのは、「一貫性」だと思います。

 

斎藤一人15分間ハッピーラッキー―人生の成功者になる「ものすごくカンタンな道」

斎藤一人15分間ハッピーラッキー―人生の成功者になる「ものすごくカンタンな道」

  • 作者: 舛岡 はなえ
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

 「一貫性」というのは、文字通り、「一つのことを貫くこと」。

 つまり、ふらふら動き回るのではなく、ころころと自分を変えようとするのではなく、

「変わっていく自分」の中にも、「変わらない自分」を持つこと。

これが大事だと思います。

不動の心、揺るがない信念に基づいて、自分を高め、

成長させ続ける姿を見たとき、゛この人は信頼できる゛と思ってもらうことが 、

出来ます。

 


12月読書

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先月はあまり読めませんでした。 ひたすら片手に本を持っているだけだった・・。 携帯小説とか二次小説ばっかり読んでたしな(^^;; 出版されている本はやっぱりちゃんと収まるので読んでて気持ちがいいのですが、携帯・二次小説は文字数が少ないのと、おいしいところだけつまみ食いできるのが魅力。 暗くても読めるのもいいよね。 2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:4259ページ
ナイス数:352ナイス

すうじだいぼうけんすうじだいぼうけん感想
こういう視点で話が進んでいくんだ!ちょっと目から鱗。
読了日:12月1日 著者:宮下すずか
いちねんせいのはる・なつ・あき・ふゆ (大型ガイド絵本シリーズ)いちねんせいのはる・なつ・あき・ふゆ (大型ガイド絵本シリーズ)感想
小3に読み聞かせ。懐かしそうにみていました。
読了日:12月4日 著者:おかしゅうぞう
ヒットラーのむすめ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)ヒットラーのむすめ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)感想
長女が薦めてくれた本。「もし自分だったら」「間違っていたら」という子供の純粋な外側からの視点、そして、戦争、人種問題をハイジという内側からの視点で読むことが出来る。戦争をテーマにしていながら押しつけがましくなく、先が気になって仕方がない。ミステリーとしても楽しめる。三億円事件がテーマになった、中原みすずの「初恋」を思い出した。「戦争の本」として勧めると敬遠されそうだけど、「これ、おもしろいよ。読んでみ?」って渡して、結果的にそこに行き着いてほしいなぁと思う。ちょっと、この本すごいわよ?
読了日:12月4日 著者:ジャッキーフレンチ
ともだちひきとりや (「おれたち、ともだち!」絵本)ともだちひきとりや (「おれたち、ともだち!」絵本)感想
えええ~!こうきたかぁ!とやられた感満載。大概悪者役にされちゃうオオカミとキツネだからこそ、胸にしみるのかもしれない。
読了日:12月5日 著者:内田麟太郎
1000000ぼんのブナの木1000000ぼんのブナの木感想
小三の次女に読み聞かせ。穏やかであたたかくて優しい。「教科書に載ってた『きつつきの商売 』と同じ絵だ!」と大興奮。とってもうれしかったらしい。
読了日:12月5日 著者:塩野米松
ねむりのはなし (みつけようかがく)ねむりのはなし (みつけようかがく)感想
保健室通信にも、学級通信にも「はやくねなさーい」と口酸っぱく言われていますが、「え?なんで?」と根本がよくわかっていない場合が多い。押しつけがましくなく、わかりやすく優しく教えてくれている。次女は「早く寝なきゃいけない理由」が少しわかったようです。
読了日:12月5日 著者:ポールシャワーズ
“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)感想
天使とは名ばかりの麻紀先輩の使い走りが…(^^;;でも、うれしい♪そして千愛ちゃんと流人の短編も嬉しかった♪本編はそれなりにたのしかったのですが、ちょっとフランケンシュタインとシザーハンズがごっちゃになっているところがありまして、あれ?私フランケンシュタインの大本ってあまりよく知らないかもという知識不足が露呈しました。勉強せねば!そして、やはり遠子先輩がいなくなっても、ななせは嫌いだわと言うところで落ち着く。
読了日:12月7日 著者:野村美月
“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)感想
本編ではないところにこんな逸材が!!!反町君最高!(≧∀≦)森ちゃんの弟の名前はルパンですか?字が知りたいわ。そして、芥川先輩×井上先輩の同人誌も一部分けて欲しいとか思います。芥川君・・・罪な男だわ。全く。
読了日:12月9日 著者:野村美月
銀魂-ぎんたま- 34 (ジャンプコミックス)銀魂-ぎんたま- 34 (ジャンプコミックス)感想
あんパンといい年賀状といい、バレンタインといい四天王篇といい、盛りだくさんな一冊。一生懸命で馬鹿でまじめなこの人達が大好きだなぁとしみじみ思う。今回の重要キーワードは「スパーキン!」ですよ。
読了日:12月9日 著者:空知英秋
銀魂―ぎんたま― 35 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 35 (ジャンプコミックス)感想
かぶき町四天王篇完結です。どいつもこいつもかっこいい。銀さんふっとばす新八の台詞がすごくすき。
読了日:12月10日 著者:空知英秋
銀魂―ぎんたま― 36 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 36 (ジャンプコミックス)感想
さっちゃん久々の登場!四天王篇で出てくれなかったからさみしかったよー><。ほんっとかわいい子です。大好き。銀さん、100回に一度くらい優しくしてあげてくださいヨ。私的にアニメ最高峰のビチグソ丸。バックに流れていた曲は見事だった。なんてタイトルなんだろう?
読了日:12月10日 著者:空知英秋
銀魂―ぎんたま― 37 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 37 (ジャンプコミックス)感想
まじめにさっちゃんかっこいい!と思ったら、やっぱりあの子はあーゆー子なのよね。だから好きなんだけど。平行でイボ世界も見てみたいと思う私。欲を言うと2年後のさっちゃんも見たかったです。<どんだけ、さっちゃん好き?近藤さんが幸せそうで胸が熱い。かには、あれをアニメ化して「君をのせて」まで流したアニメスタッフに脱帽です。
読了日:12月11日 著者:空知英秋
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)感想
風邪を引いてご飯が食べられない時に読んだ私にレモンデニッシュとか、ウィークエンドデニッシュってある意味地獄…。ちらついて物語に集中できなかった。(^^;;それでも希美ちゃんももちろんですが、ソフィアさんのあたりでほろっときました。ムロツヨシのソフィアさんと六角精児の斑目氏はやっぱり秀逸だったなと原作を読んで思う。【追記】どうしてもデニッシュが食べたくて、パン屋に急行。イチゴデニッシュしかなかった(T_T)おいしかったけど、やっぱり弘基のとは違うんだろうなと思ってしまう。おいしそうってのは本当に大事だ。
読了日:12月11日 著者:大沼紀子
食品サンプルのつくりかた<br>超リアル!食品サンプルのつくりかた<br>超リアル!感想
レモンの輪切りをイヤリングにするというのは聞いたことあったけど、肉か・・・考えるなぁ。
読了日:12月12日 著者:
基本からしっかり覚える水泳基本からしっかり覚える水泳感想
わかりやすいですが、DVDついているといいなぁ。
読了日:12月12日 著者:
4泳法がきれいに泳げるようになる!4泳法がきれいに泳げるようになる!感想
きれいに泳ぐことが目的の本。とにかく覚えてプール行ってみないと!男性モデルが白い水着ってのが気になって気になって・・・。え?私だけ?
読了日:12月12日 著者:高橋雄介
シャンプー王子と大あくとう (おはなし・ひろば)シャンプー王子と大あくとう (おはなし・ひろば)感想
汚いものを探すシャンプー王子のお話。いろいろ突っ込みどころ満載で好き♪スポンじぃ…しみじみいいわぁ。
読了日:12月12日 著者:名木田恵子
元気が出る!世界の朝ごはん 2元気が出る!世界の朝ごはん 2感想
アジアは麺が多めでしたが、パンの文化が増えてきました。トルコ料理おいしそう・・。
読了日:12月12日 著者:
着物の大研究―伝統的な日本の衣装 和の文化に触れてみよう!着物の大研究―伝統的な日本の衣装 和の文化に触れてみよう!感想
子供にも大人にもわかりやすい。なにより、格式だの何だのと敷居を高くしていないのが良い。
読了日:12月18日 著者:
思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)感想
さりげなくファンタジックで、心の温まるお話ばかり。ゆったりした穏やかな二人が好きです。つか、読みながら「きゃぁぁぁ!」と悶えそうなほどです。有川浩以来だわ…。やっぱり太一は○○○だよねー?次回でおわりかな?
読了日:12月18日 著者:谷瑞恵
銀魂―ぎんたま― 38 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 38 (ジャンプコミックス)感想
松平のとっつぁんがかっこいい!栗子ちゃんももう少し出番があってもいいのではないかと思うくらいかわいい。パトリオットの話も好きです。簡単に言いくるめられる自信あり。つか、ふつうに便利そうです。
読了日:12月18日 著者:空知英秋
日本のかたち (コロナ・ブックス)日本のかたち (コロナ・ブックス)感想
「和風総本家」のダイジェスト版みたいな感じ。さらっと楽しめるし、写真もきれい。しょっちゅう見ているのに意外と名前を知らないものとかがたくさんあって「なるほどー」と思う。全く知らない人向けではなく、だからといって精通している人向けでもない。「身近で遠い日本」を改めて教えてもらった。
読了日:12月24日 著者:
元気が出る!世界の朝ごはん 3元気が出る!世界の朝ごはん 3感想
ヨーロッパになって主食がいきなり小麦に。小麦でおかゆってどんなだろう?ドイツもロシアも黒パンがおいしそう♪
読了日:12月25日 著者:
染五郎と読む歌舞伎になった義経物語 (イワサキ・ノンフィクション)染五郎と読む歌舞伎になった義経物語 (イワサキ・ノンフィクション)感想
我が家の2人の義経(長女/歌舞伎「勧進帳」、次女/能「安宅」)のお勉強用に。物語の流れに沿いながら歌舞伎、染五郎さんのお話と教えてくれるのでわかりやすい。いくつか見たことのある演目もあるので興味深く読んだ。義経物語は、時代を超えて日本人の心の源流みたいなものなんだなぁと改めて思う。
読了日:12月26日 著者:小野幸恵
はるにあえたよ (絵本のおもちゃばこ)はるにあえたよ (絵本のおもちゃばこ)感想
今回は小3の次女に読み聞かせ。先が気になって仕方がないという感じ。「うふふ、春が来たねぇ(*^^*)」とうれしそうだった。
読了日:12月26日 著者:原京子
“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)感想
今回は夕歌の話がメインであると思われます。でも、私は否定したい。先のこと、過去のこと考えると胸がえぐられる気分でした。そこは目の前に突きつけられるより脳内補完でよかったかも。後悔しか残らなくてつらい。今回は牛園君の話に泣いた。心葉側から見ると、心葉の遠子さんに対する気持ちで切なくなり、もっと広い角度から見ると牛園君は滑稽かもしれない。でも「思い出を作りたい」という牛園君の気持ちを考えると泣けすぎる。そして千愛LOVEの私としては、今回はもうおなかがいっぱい(≧∀≦)。
読了日:12月31日 著者:野村美月

読書メーター

獣の奏者 外伝

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早速! 今年最初はこちら。 昨日1日に読了。

年末から読み始めてはいたんだけど、ばたばたしていて結局読み切れなかった。 とはいえ、半分くらい残っていたんだけどね。

ワタシの中で、「My名作選」の5本に絶対に入るであろう、獣の奏者の外伝がやっと!!文庫化され、嬉しくって速効買った割に読むのが遅くなってしまった。 しかし、それには理由があり。

通勤なんかじゃ絶対に読めない。 なぜならば、絶対に泣くであろうから! これにつきます。 予想通り、かなり号泣しました・・・。

物語の中では語られなかった、さまざまなエピソード。 エリンの母の話、エリンとイアルの馴れ初め、エサル師の知らざる過去、そしてジェシの話。 それぞれ、本編の中のパズルのかけらをはめていくように、すべてがつながるような話で、それを知ったうえで、本編を読みなおすと・・・また深みが増すのではないのか、と思わせてくれた。

本編を知っているからこそ、外伝を読めば読むほど、泣けるというのもある。 特にジェシの話は、その先に待っている結末を知っているからこそ、涙が止まらなかった。 かわいらしい話だったのにね。

ワタシ的には、エサル師の話が一番心に刺さった。 ワタシもエサル師同様の道を歩んでいるわけであって、エサル師の想いが痛いほど良くわかった。 ワタシも、彼女のように素敵に生きられたらいいなぁと本当に心の底から思った。 昨夏の「守り人シリーズ」キャンペーンじゃないけど、獣の奏者も再読したくなった。 もちろん、号泣覚悟で臨むつもりだが。。。

おススメ度: ☆☆☆☆☆x5!!(笑) それくらい本シリーズはおススメ。

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/10/16
  • メディア: 文庫

ピアノ教室の選び方、徹底論考

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ピアノ(楽器そのものの価格も安くはないですが、調律にもお金がかかります)教室を選ぶ時は、どういうことを基準に選ぶといいのでしょうか?実際に調べてみると、ご自身の周囲には、数あるピアノ(思い切って買ったはいいものの、結局、弾かなくて邪魔になることも少なくありません)教室(その学校によって学習環境にはずいぶんと差があるものですよね)があるようです。 ピアノ1.jpg 取り合えず、通いやすいと思われるピアノ(楽器そのものの価格も安くはないですが、調律にもお金がかかります)教室(何かを教わるのであれね、そのクラスの人?も重要になってきます。 多人?のクラスになるほど、一人一人に合わせられなくなるでしょう)をピックアップするのが良さそうです。数回だけ習って上達するようなものではないため、通いやすいところにあるという事はとても大切です。 そして、入会金や月謝、教材費などに関してもしらべておいてください。予算が合わない場合には、最初は大丈夫でも、次第にムリが出てきてしまう事もあるそうです。 自分の予算に合わせて教室(懐かしいと感じる人もいれね、嫌な思い出しかないという人もいるかもしれません)は選ぶべきとなります。 ピアノ(思い切って買ったはいいものの、結局、弾かなくて邪魔になることも少なくありません)教室(懐かしいと感じる人もいれね、嫌な思い出しかないという人もいるかもしれません)にも、ヤマハやカワイなんかの大手音楽教室から、個人のピアノ(お金持ちやお嬢様のおうちにあるイメージがあります)教室(掃除当番がやたらと面倒だったものです)まで色々であるはずです。個人のピアノ教室(その学校によって学習環境にはずいぶんと差があるものですよね)は、電話帳やインターネット(たいへん便利ですが、その反面、ウイルスや詐欺などの危険もあります)を駆使したとしても見つけられない事も多いものです。 周囲の口コミ(ネットの普及により、以前よりも集めやすく、広がりやすくなりました)や看板などが重要になってくるでしょう。一概には言えないのですが、個人は大手のピアノ(関西圏の方なら、タケモトピアノのCMを一度はきいたことがありますよね)教室より月謝がリーズナブルことが多いでしょう。 また、先生との相性が重要なんですから、一度見学に行ったり、体験レッスンを受ける人がいいかもしれません。合う合わないの悪い先生であれば、上達は見込めません。 規模の大きな会社の教室(何かを教わるのであれね、そのクラスの人?も重要になってきます。 多人?のクラスになるほど、一人一人に合わせられなくなるでしょう)なら先生を変更してもらう事も可能ですが、個人の教室(何かを教わるのであれね、そのクラスの人?も重要になってきます。多人?のクラスになるほど、一人一人に合わせられなくなるでしょう)となるとやめる以外の方法がないのです。ですから、あまり高い価格の入会金を支払うような所はやめておく方が無難です。 気軽に始めることができて、簡単に辞められるようなスタンスを取っている所が望ましいでしょう。それと自分がどの程度のレベルまで、弾けるようになることを目指しているのかも教室(何かを教わるのであれね、そのクラスの人?も重要になってきます。多人?のクラスになるほど、一人一人に合わせられなくなるでしょう)を選択する上で大切になります。

スリジエセンター1991

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スリジエセンター1991 海堂尊 読了:2014/01/02
スリジエセンター1991

スリジエセンター1991

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: 単行本
天才外科医による「革命」の行方は? “招かれざる異端児”を襲うアクシデントと張り巡らされた陰謀――。 手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと放言する天才外科医・天城は、東城大学医学部でのスリジエ・ハートセンター設立資金捻出のため、ウエスギ・モーターズ会長の公開手術を目論む。だが、佐伯教授の急進的な病院改革を危惧する者たちが抵抗勢力として動き始めた。桜宮に永遠に咲き続ける「さくら」を植えるという天城と世良の夢の行く末は。 <登場人物> 世良雅志・・・佐伯外科の4年目医師。医局長を拝命。 天城雪彦・・・スリジエ・ハートセンター総帥。 高階権太・・・佐伯外科の腹部外科グループトップで講師。 佐伯清剛・・・東城大病院長。 垣谷・・・佐伯外科の講師で元医局長。12年目。世良の大学時代のサッカー部先輩。 黒崎誠一郎・・・佐伯外科の助教授。 速水晃一・・・佐伯外科の新人医局員。 松本・・・佐伯外科の新人医局員。 高橋・・・佐伯外科の新人医局員。 鈴木・・・佐伯外科の新人医局員。 彦根新吾・・・医学生。 北島・・・世良の同期。出世頭。 青木・・・世良の同期。心臓外科医。 江尻・・・東城大副病院長。循環器内科教授。 木内・・・循環器内科医局長。 榊佳枝・・・総看護婦長。 福井・・・手術室婦長。 藤原真琴・・・総合外科病棟の婦長。 猫田麻里・・・手術室看護師。主任。昼寝好き。 花房美和・・・手術室4年目の看護師。 鏡博之・・・桜宮市民病院の部長。 菅井達夫・・・維新大学第一外科教授。 ガブリエル・・・オックスフォード医科大教授。心臓外科ユニット長。 村雨・・・桜宮市長の秘書。 上杉歳一・・・ウエスギ・モーターズ会長。 久本・・・ウエスギ・モーターズ会長秘書。 三田村・・・桜宮市医師会常任理事。 真行寺龍太郎・・・桜宮市医師会会長。 巻田・・・桜宮市医師会理事。 坂田寛平・・・厚生省健康政策局医事課課長。高階の親友。 山村・・・富士見診療所所長。 速水のジェネラル伝説もこの時代だったんだね。 それにしてもタヌキすっごい嫌な人でした・・・ 丸投げの仕方を佐伯教授に伝授されてますが、 田口センセに乱用しないで欲しい・・・ つい昨日実家にあった「週刊新潮」に『スカラムーシュ~』って連載されてたのを目にしていて 彦根が主人公でカジノでアマギ基金がどうのってなってたから 最後天城先生死んじゃうんだなぁとは思ってたけど、 ヘリの墜落事故とは・・・

361 作者消失

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1998年01月 カドカワ・エンタテインメント 作者消失 (カドカワ・エンタテインメント)
2004年07月 角川文庫 作者消失 (角川文庫)

362 幽霊結婚

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幽霊シリーズ第12弾
1998年02月 文藝春秋 幽霊結婚
2000年04月 文春文庫 幽霊結婚 (文春文庫)

363 呪いの花園 幻影稼業

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1998年03月 集英社 呪いの花園―幻影稼業
2001年01月 集英社文庫 呪いの花園 ―ミステリー組曲「幻影稼業」 (集英社文庫)

364 明日に手紙を

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1998年04月 中央公論社 明日に手紙を
2000年04月 C・NOVELS 明日に手紙を (C・NOVELS)
2001年09月 中公文庫 明日に手紙を (中公文庫)

365 危いハネムーン

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1998年04月 毎日新聞社 危いハネムーン
2001年09月 徳間文庫 危いハネムーン (徳間文庫)

スープジャーレシピ本の決定版

「探偵小説」 横溝正史

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あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 さて、毎年続けている“元日に横溝正史を読む”という企画。 今年は、「探偵小説」を選びました。 (なぜそんなに横溝正史に思い入れがあるのかは、このブログで過去に書いているので改めて説明しません。あしからず) 20140102.jpg 角川文庫で読んだ方が薄くて楽、だと思ったのですが、「探偵小説」が収録されている巻を探しあてることができず、厚くて重い創元推理文庫の日本探偵小説全集第9巻で読みました。 金田一耕助や由利麟太郎の登場しないノンシリーズ。 有名な作品ですので、筋書きを説明する必要もないと思います。 横溝の本格短編では、「百日紅の下にて」と双璧をなす傑作(日本探偵小説全集第9巻には「百日紅の下にて」も収録されている。まさに横溝正史の入門書にふさわしい編集)。 中編という長さなら、「黒猫亭事件」や「車井戸はなぜ軋る」など、傑作はたくさんありますが、短編ミステリ特有の鋭い切れ味を楽しむなら、「探偵小説」に軍配あり。 さて、今回再読して面白かったのは、探偵小説作家の創作の過程をトレースできるということ。 物語は、(小説世界内の)実際の事件について推理するというより、それを元に探偵小説を書くとすれば自分ならこうする、といって駅の待合室で語りはじめるというもの。 登場人物の名前はこうしようとか、次男だから次郎としておこうとか。 犯人のアリバイを崩すときも、こういうことにしておけば、アリバイが偽装できる。というふうに、勝手に状況を作っていってしまう。 普通のミステリなら、刑事や探偵が捜査して分かっていくデータなんですけれど。 確かに、こうしていけば、ミステリは作れる! メインのトリックも、過去の名作に実例があり、登場人物のひとりからはそれについて言及というか追求されるのですが、探偵小説作家は涼しい顔で、今回はこういう工夫をプラスしてよりよいトリックに仕立て上げている、と説明。そのとおりであり、完成度は抜群に上がってます。 このミステリの短編小説的なオチは、探偵作家の構想という妄想が、ほとんど的中していたというもので、ユーモアミステリっぽくなるところを、真犯人の死体を前に謎解きしていた、というブラックなテイストが加味されていて絶妙なデキになっています。

ダーク・サンライズ

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ダーク・サンライズ (講談社文庫)

ダーク・サンライズ (講談社文庫)

  • 作者: デイヴィッド・ハンドラー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/11/13
  • メディア: 文庫
<裏表紙あらすじ> 伝説の女性映画監督が50年ぶりにアメリカに帰国、彼女の娘夫婦が経営するホテル、アストリッド城に映画評論家のミッチが招待された。恋人の女性警官デズと訪れた夜はあいにくの猛吹雪。そして断崖に建ち外界から隔絶されたホテルの中で、恐るべき事件が発生する。大人気のミステリー・シリーズ第4作。 デイヴィッド・ハンドラーのバーガー&ミトリー シリーズ第4弾。 原題で使われている色は今回は、Orange です。 どうしてもホーギー・シリーズと比較してしまうので、このシリーズには厳しい見方をしてきていますが、だんだん馴れてきたのか(笑)、素直に楽しめるようになってきました。 というのも、今まで気づいていなかったのですが(おいおい)、ミッチ・バーガーとミトリーが住む村に、有名人がやってくる、という構図を第2作「芸術家の奇館」 (講談社文庫)、第3作「シルバー・スター」 (講談社文庫)に続き、この「ダーク・サンライズ」 でもとっておりまして、このパターンはホーギー・シリーズと相似形なんですね。 ホーギーはゴースト・ライターで、有名人のゴースト・ライターになってその途中で事件に巻き込まれる、というパターンで、似てるでしょう? ホーギー・シリーズは取材先で事件に巻き込まれるのに対し、バーガー&ミトリーでは有名人がやってくる、とベクトルは逆ですけれどね。 だから、ハンドラーにとっては手慣れた世界、設定なので、安心できる、ということなのでしょう。 この作品の舞台として、ホテル・アストリッド城というのが出てきます。結構おもしろい。アメリカにお城。 ミステリとして見た場合のポイントは、ありふれているとはいえ、やはり動機でしょうか。この動機で人を殺すか、ご意見がわかれるところではないかとも思いますが、ミステリ的には〇だと思います。 快調に続刊もでているので、がんばって読んでいきたいです。

幻のシャトオ (サラ・クレイヴン) R-0054

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R-0054-a.JPGR-0054-b.JPG ハーレクイン・ロマンス R54 著者     サラ・クレイヴン 訳      加藤 しをり 発売日   昭和55年9月20日 ページ数  174ページ ISBN    483350054X 内容    アンドレア・ウェストンは        仲良しの従妹クレアに、何度目かの恋の悩みを        訴えられていた。        プレイガールのクレアは少女の頃から惣れっぽく        いつも恋に目を輝やかしているか涙にくれているかの        どちらかなのだ。        しかし今回のトラブルはいつになく深刻だ。        慈善事業にも励む裕福なマックス叔父に近々        爵位が授けられると内定していた。 この時期に家族が        スキャンダルを起こしてはまずい・・・・・・そこで・・・・・・。 Amazonの紹介ページです。
幻のシャトオ (ハーレクイン・ロマンス)

幻のシャトオ (ハーレクイン・ロマンス)

  • 作者: サラ・クレイヴン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1980/09
  • メディア: 新書
幻のシャトオ (1980年) (ハーレクイン・ロマンス)

幻のシャトオ (1980年) (ハーレクイン・ロマンス)

  • 作者: サラ・クレイヴン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン・エンタープライズ日本支社
  • 発売日: 1980/09
  • メディア: 新書

フェンネル大陸 偽王伝7 終焉の詩

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フェンネル大陸 偽王伝7 終焉の詩 (講談社文庫)

フェンネル大陸 偽王伝7 終焉の詩 (講談社文庫)

  • 作者: 高里 椎奈
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/06/15
  • メディア: 文庫



評価:★★★

偽王伝、全7巻完結。

圧倒的な国力で侵攻を続けるシスタスを食い止めるべく、
フェンたち一行は皇王のいる旧神殿へと向かう。

ソルド王国を中心とした物語にはひとつの区切りがつけられて、
キャラたちにもまたそれぞれの着地点が用意されている。

でも、フェンの "世界を知り、自分を知る" 旅はまだ続くようだ。


うーん、なかなか評価がムズカシイなあ。
評価の星の数でも分かるかと思うけど
双手を挙げて「面白い!」って叫ぶほどではなかったし、
かといって「つまらない!」って投げ出すこともなかったし。
実際、最終7巻まで読み通すことができたし。

でも、なんだか最後まで乗り切れないというか、
もう少し読んでいけば、もっと面白くなるんじゃないか・・・
って思い続けていたら最後まで来てしまった、という感じかな。

私と作品の波長が合わなかったということなのだろう。


終わってみれば、こちらの予想というか
期待をはぐらかすような展開が多かったかなあ。
いわゆる "普通の" ヒロイック・ファンタジーを期待すると
当てが外れるというか。
あ、この場合の "普通" というのはあくまで私基準なんだけど。


このあとの文章は、ちょっとネタバレを含むと思うのでご注意を。


序盤の頃はフェンの行動に絞って描き、
彼女を追うことでストーリーを展開していく。
読者はまず "フェンの目" を通してこの作品世界を知る。
このおかげで、読み始め段階での物語の見通しは良いと思う。

  そして、ストーリーの進行とともに
   "今まで見ていた世界" と "実際の世界" が異なっていることに気づき、
  そこからフェンの旅が始まる。

でも、そのためか、あとの方になるほど "過去のエピソード" とか
"キャラ同士の因縁" とかの回想シーンの挿入が増えてきて
それがメインストーリーの盛り上がりに水を差すように感じた。

もっと最初の方から、そういうものをあちこちにばらまいておいた方が
良かったんじゃないかなあ。
例えば、ローゼルのエピソードは、もっと早い段階(2巻あたり)から
小出しにしておいても良かったのかも。

 まあ、これは7巻をまとめて読んでるから言えることで、刊行中は
 出版の間隔が数ヶ月空くことを考えたら仕方ないことなのかなあ・・・

キャラの行動にもよく分からないところを感じた。
前にも書いたけど3巻でのクトラとか。
最終巻でのクレイノアだって、初登場の時とは別人のようだ。
多重人格なんじゃないかって思っちゃうよ。

キャラと言えば、意外なくらいキャラが死なない話だったなあ。
途中で「ああ、これは死んじゃったなあ」って思ったキャラでも
「え、あれで生きてたの?」ってのがひとりふたりでは収まらない。
最後の最後であの人が生きてたときには、もう驚きを通り越してしまった。

いや別にたくさん死ねばいいというわけでは無いし、
あのラストに持って行くんなら、あんまり死なせない方がいいというのも
分かるんだけどね。

ラストと言えば、ほんと「いったい誰が悪かった」んでしょう?
だいたいみんなハッピーになったみたいだから、
それでいいんだとも思うんだけど、
何となくすっきりしない気もするんだよなあ・・・


何だか文句ばっかり書いてるけど、
登場する国家がそれぞれに統治体制が異なっていたり、
ローゼルを初めとするラビッジ国のキャラや
シスタスの武将たちはとても個性的で魅力たっぷり。

個々の要素には面白いものがたくさんあると思う。
ただ、見せ方というか語り方が、
今ひとつ私の好みと合わなかったみたいなんだよね。


ソルドとシスタスを巡る "偽王" の物語は終わったけど、
サチの正体や目的、テオの真意も不明だし、
フェン自身の旅の目的もまだ達成されていない。

それに、あの第1巻の始まり方を見たら
最後はフェンが故国へ帰って、諸々のことに落とし前をつけないと
完結しないんじゃないか・・・って思ってたんだが、
どうやら続編でそのあたりが描かれるらしい。

どうしようかなあ。続編、読もうかなあ。
まあ、文庫になったら考えよう。


最後にどうでもいいことをちょっと。
ヒロインの名が "フェン" だったり、
その言葉に "風" という意味があるのは、
千葉暁の「八の聖刻」へのオマージュなんでしょうかね?


2013年マイベスト

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明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。
浮き沈みの多いブログですがお付き合いいただけると幸いです。宜しくお願いいたします。

近況といえば大晦日に風邪でダウンし今に至りますが、どうにも咳とは長年の付き合いが待っていそうでげんなりしています。今年こそ健康体を目指す。

さて個人的に恒例の、昨年読んだ本の振返りをば。
135冊読んだなかでお気に入りの小説(と、今回は漫画も)を選びました。読書量は何とかなぁ。。 

-マイベスト10(小説)-

『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』 森晶麿
本シリーズは今年で特に印象に残っています。前知識もなく、ただ何となく手に取った本が超絶好みだった時の衝撃はたまらないものがありますね。読み進めて行く度に付き人のヒロインと黒猫との関係だけでなく美学をテーマにした話に惹かれていきました。少し淡泊のようで、時折まろやかな甘みを味わえる主役二人の距離感が絶妙です。個人的には、恋愛と美学(万葉集のくだりとか!)のどちらも楽しめたシリーズ三作目が好き。(→1巻の感想

黒猫の薔薇あるいは時間飛行

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

 

 

 

『英国マザーグース物語 裏切りの貴公子』 久賀理世
婚約者とは知らずパートナーを組み怪しげな謎を追いかける―ちょっぴり刺激的でほんのり甘いロマンスを楽しめるシリーズかと思ったら! 怒涛の勢いが待っていた。今までの印象を全てひっくり返されるような第四巻には、ただただ驚かされました。今年いちばん驚かされて夢中になったシリーズです。最後までとっても面白かった!(→1巻の感想

英国マザーグース物語 裏切りの貴公子 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫) 英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)

 

 

 

 

 


『絡新婦の理』 京極夏彦
百鬼夜行シリーズ第5作。本シリーズといえば二作目『魍魎の匣』が特にお気に入りでしたが、今作が個人的ベストに踊り出ました。あらゆる事件や謎が次第にひとつへと集約し、しっかり着地した瞬間は総毛立ちました。

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 

 

 

 

 


『おこぼれ姫と円卓の騎士 少年の選択』 石田リンネ
突き抜けて主役のレティがカッコイイ!!惚れる!!!(※ヒロインです) 淑女であり未来の王としての顔も見せるレティには本当に惚れ惚れとしてしまいます。物語も周辺の国との駆け引きや身内同士の政争も目が離せません。彼女を守るナイツ・オブ・ラウンドの騎士集めもまだまだですし、今のところ(四巻まで読了)恋愛要素は控えめですが、じりじりその部分も描かれるかなと期待。(→1巻の感想

おこぼれ姫と円卓の騎士 少年の選択 (ビーズログ文庫) おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)

 

 

 

 

 


『恋と悪魔と黙示録 身代わり魔術師と円環の葡萄祭』糸森環
ネット小説の頃からファンだった著者の書籍シリーズ。独特の世界観に一度はまるとやみつきになってしまいます。人間の少女と”神の美妓”と称される神魔との恋物語。乙女系ヒーローの神魔アガルの台詞がもー、くすぐられてたまらん。 残忍で冷酷な性質を持つ反面、ヒロインのレジナを相手にすると途端にウブな少女のように恥じらう姿を見せたりして…巻増す度に乙女要素に磨きがかかっているような。かっこいいんですけれど! 世界の本質に深く関わっているらしき人たちも登場する第三巻では、いっそう今後の展開が期待。

恋と悪魔と黙示録 身代わり魔術師と円環の葡萄祭 (一迅社文庫アイリス) 恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁 (一迅社文庫アイリス)

 

 

 

 

 


『茨文字の魔法』 パトリシア・A・マキリップ
海外枠。一冊の本を基軸に紐解かれていく物語に夢中になりました。そして女性陣の魅力あふれること! ファンタジーあふれる舞台のなか、切ないロマンスに心震えました。女性であることの弱みや障害、それらを全て受け容れたうえで女性ならではの立ち振舞を堂々と行う姿に惹かれるようです。

茨文字の魔法 (創元推理文庫)

 

 

 

 

 


『首の姫と首なし騎士 誇り高き英雄』 睦月けい
内気で引きこもりがちな少女が愛する国のため奮闘するのだけれど、”彼女らしい”道の開き方でとてもお気に入り。常に彼女の側に佇む「首なし」騎士との距離感も心地よくて好きです。派手な展開はないけれど、地に足ついたしっかりしたお話で進むのが良い。キャラそれぞれが生きている感覚がします。シリーズ第八巻で、ようやく一区切りがつきましたが、いやいや本筋はここからなのだと思うと今後の展開が楽しみでしゃーないです。

首の姫と首なし騎士    奪われし花嫁 (角川ビーンズ文庫) 首の姫と首なし騎士 (角川ビーンズ文庫)

 

 

 

 

 


『封殺鬼 クダンノ如シ 下』霜島ケイ
女学生桐子の物語もこれにて閉幕。お、終わってしまったー。陰謀が渦巻くなか、少女たちの青春が刹那的だからこそ眩かったです。恋愛もぐんぐんと育っていって、ニヤニヤもひとしお。桐子が出会うひとびとのドラマのなかには心を抉るような爪痕が残るものもあったけれど、不思議と最後には気持ちが凪いでいました。桐子編第一巻『鵺子ドリ鳴イタ』読み返したくなってきた。

封殺鬼 クダンノ如シ 下 (ルルル文庫) 封殺鬼 クダンノ如シ 上 (ルルル文庫) 封殺鬼 クダンノ如シ 中 (ルルル文庫) 封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈1〉 (ルルル文庫)

 

 

 

 

 


『アリス・ミラー城』殺人事件 北山猛邦
シリーズ第三巻。シリーズ中ダントツのお気に入り。孤島に集められた多種多様の探偵たちが次々と犠牲になり…。緊張感が続く先行き見えない展開に、仄かなロマンス要素もありで、頁を捲る手が止まりませんでした。それぞれ独立した話で構成されているシリーズみたいなので、この巻からでもぜひ。著作だと書類が禁じられた世界で起きた事件を描く『少年検閲官』もお気に入りです。(ついに文庫化になった!やっぱり面白かった) 

『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫) 少年検閲官 (創元推理文庫)

 

 

 

 

 


『決壊石奇譚』 三木笙子
ひとの強い思いが石に宿り、それを読み解くことができる少年たちの、記憶を辿る物語。切ない。誰もが自分のためでなく相手を思って行動しているのに噛み合わずすれ違ってしまうもどかしさ。読み終えた時に残ったのは、ほろ苦くもあたたかなものでした。同著の『竜の雨降る探偵社』もあたたかくて切ない余韻に浸れて良かったです(こちらはこちらで色々と気になる箇所が…)。

決壊石奇譚 百年の記憶 竜の雨降る探偵社

 

 

 

 

 

 

-マイベスト3(漫画)-
新規のものだけピックアップしてみた。

『文豪ストレイドックス 1~3』
カッコイイ、カッコイイんだこの漫画!! 切り取られるシーンどれもが皆カッコイイ。かの文豪と同じ名を持つ者達がそれぞれの名作を異能として表現し、闘うという…この突き抜けた設定は厨二といわれる部類なのかもしれないけれど、ここまで突き抜けてしまうと面白いです。(→1・2巻の感想

文豪ストレイドッグス (3) (カドカワコミックス・エース) 文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)

 

 

 

 

 


『月刊少女野崎くん 1~3』
笑った。キャラの掛け合い、笑いの緩急が最高です!! 他に笑いが欲しいと思った時には『鬼灯の冷徹』もよく読みました。←鉄板 

月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE) 鬼灯の冷徹(1) (モーニングKC)

 

 

 

 

 


『カーニヴァル 1~12』
隅から隅まで可愛さと華やかさが気を配られていて、とても素敵な世界観が繰り広げられています。主人公が直面する話は結構重いものばかりなので、繊細な画と前向きなキャラたちのおかげで救われているような。

カーニヴァル 12巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) カーニヴァル (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

震度1(渋谷区)

今日の到着(購入)記録(新刊)

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hontoから予約本が届きました。 発送は昨年末だったのだけれど、絶対に年末には届かないだろうなーって思っていた分です。 もうちょっと掛かるかなって思っていたけれど、年明けて2日目。思っていたよりは早くに到着した。 ヨカッタ!
青の祓魔師 12 (ジャンプコミックス)

青の祓魔師 12 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 加藤 和恵
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/12/27
  • メディア: コミック
タクミくんシリーズ  風と光と月と犬 (角川ルビー文庫)

タクミくんシリーズ 風と光と月と犬 (角川ルビー文庫)

  • 作者: ごとう しのぶ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2013/12/28
  • メディア: 文庫

「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン最新作の「インフェルノ」を読んでいたらその舞台にいることに気がついた

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ダヴィンチ・コードが大ヒットとなったダン・ブラウンさんの最新作、「インフェルノ」が昨年発売になりました。

どんな話?

Amazonでの紹介はこのような感じ。

内容紹介

フィレンツェ。襲撃を受け病院を逃げ出したラングドン教授。手にした見慣れぬ円筒から浮かびあがったのはダンテ『神曲』を描いた、ボッティチェルリ〈地獄の見取り図〉。原画にはない暗号、解読した先に待つのは?

 

もう少し詳しい紹介はこちらの公式サイトの作品ガイドのコーナーをご参照ください。

インフェルノ[著]ダン・ブラウン 公式サイト
「インフェルノ」の公式サイト

毎回ラングドンシリーズでは歴史に題材を取っているダン・ブラウンさん。

これまでは「天使と悪魔」は秘密結社イルミナティ、「ダ・ヴィンチ・コード」はダ・ヴィンチとキリスト、「ロスト・シンボル」ではこれも秘密結社フリーメーソン、などが題材となっています。

そして本作「インフェルノ」ではダンテの神曲を巡って物語が薦められていきます。

ダンテの神曲はもちろん読んだことはないのですが、全体的なことや関連部分については丁寧に説明してくれているのでストーリーを理解するには問題はありませんし、むしろ神曲をちょっと読んでみようかなというチャレンジ精神もわいてきます。(早速iPadのi Bookで落としてみましたが、これはかなり時間がかかりそう・・・。)

そしてこれらの作品の魅力は、歴史的な題材ではあるものの、現代に起こっている事件と密接に関連していて、そこにラングドン教授が巻き込まれてという展開。謎が謎を呼び、追っ手も迫ってきて手に汗握る展開なのも共通するところで、本作でもしっかりと楽しむことができます。

 

作品の舞台

ラングドン教授シリーズのもう一つの魅力は、その舞台にもあると思います。これまでのシリーズでもルーブル美術館、ヴァチカン、ワシントンDCの米連邦議会議事堂など、観光地としてお馴染みの建物や博物館がたくさん出てきますが、そこには実は観光客の知らない抜け道や隠し部屋があったりということが描かれます。

本作「インフェルノ」では、メインの舞台はフィレンツェ。ダンテが愛し、しかし追放された都市なのだそうです。

フィレンツェにもあちこちに秘密の通路や限られた人しか通れない通路などがあって、本作でもラングドン教授はそうした通路を使って、追っ手から逃げつつ、謎を解いていきます。これらの通路が実在するものなのか、とても興味深いところですし、もし実在するとしたら、ダン・ブラウンさんはどうやって知ったのかも興味あるところです。

 

シンクロニシティ?

そもそも、この「インフェルノ」は、年末年始の旅行中の移動時間などに読もうとiPadに入れてもってきていたものでした。クロアチアのザグレブから入り、ドブロブニクで少し長めに過ごし、大晦日にイスタンブールに移動して2日の午後にアクラに戻ってきました。

早く読みたい気分を抑えて、毎晩寝る前や移動時に少しずつ読み進めていき、ちょうどイスタンブールのホテルに入ったあたりでクライマックスとなりました。

そしてラングドン一行が異動してきた先がなんとイスタンブール。しかもホテルから見えるこのあたりを走り回るのですが、それを読んでいたときがちょうど窓際の椅子に座ってこの風景を眺めているところだったのです。

P1090301

これはブルーモスクで、もう少し左を向くとアヤソフィアが窓から見えるホテルでした。

 

そして物語の最後に登場する場所も本書を読み終えた今日の午前中にちょうど行く予定にしていたところです。

 

P1090406

 

ここがどこなのかは「インフェルノ」を読んでお楽しみいただければと思います。

 

本に出てきたところに行って、「あ、ここはあの本のあのシーンで出てきたな」なんて感想を持つことは良くありますし、本Blogの「ホームズゆかりの地」案内もそうした趣旨なのですが、今回はまさに読んでいる時にその場所が出てくるということで、その偶然にとても興奮しながら読むことができました。日本とか東京とかならいざしらず、イスタンブール、しかも滞在は2泊でそのタイミングでちょうど読んでいたというのがなんとも不思議な気分でした。

 

そしてこれもネタバレになるので詳しくは書きませんが、話の重要なテーマの一つが私もロンドンで勉強していた公衆衛生にまつわるものでした。WHOも出てきたり、疾病の歴史などにも触れられますので、こちらも個人的には楽しく読めた要因でした。

 

第一章 出会い  ~ そのに ~

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歓迎会の場所は、普段行きつけと思われるお店で、会社の近くにある多国籍料理屋だった。 「いらっしゃいませー。あら、久しぶり。」 「こんばんはー。」 「また新しいバイト入ったの?」 「そうなんですよ。これ歓迎会。」  店の中は、ほぼ貸切り状態となっていたが、店の人も知り合いばかりなのか、テーブル席からカウンターまで、みんなバラバラと自由に座っていた。  私は、一緒にバイトに入ったみなみちゃんや、今井さんたちと、一緒のテーブルにいた。  みなみちゃんは、自分よりは少し年下くらいだと思うのだけど、おっとりしていてなんだか可愛いなあー。  無邪気に自分話をするみなみちゃんを、ほほえましく見ながら飲んでいた。 「私は、ここに来る前は販売をしていて…」  と、身の上話を聞く。  自分は、あまり自分のあれこれを聞かれたくもないし、話したくもない。 ちなみに、他人のあれこれを聞いてもしょうがないし、質問する程でもない。 …と、捻くれた大人になってしまったもので、身の上話が自分に降りかからないように、当たり障りのない会話を選んだ。 和の中で静かに飲んでいる今井さんに話しかけた。 「会社の、あのお庭、素敵ですね。」 「そう?うちの社長がデザインしたんだよ。社長喜ぶよー。」 「へぇー…凄いですね。」 「そう言えば、社長はどちらにいるんですか?まだ会ったことないかも…。」 「私もー。」 「そういえばー。」  他の子も口を揃えた。 バイトには会う必要も無いんじゃない?と、そんな私の心の言葉に答えるように、今井さんが答えた。 「社長は、忙しい人で、外回りばっかりなんだ。現場は殆どが僕たち…あの、企画デザインチームの近藤とか、僕ら若者任せで。若くないけど。社長はめったに会社には来ないんだ。 …短期バイトの人だと、ほぼ会うことは無いかもねー。」 「へえーそうなんですかー。」  …それは失礼しました。 その近藤さんは、カウンターで秘書らしき黒髪の女性と、若い社員と飲みながら、店員さんと話している。 「ここ盛り上がってるー?今井さん!女子に囲まれていいですねー!」  と、突然、隣のテーブルの若い社員さんが紛れ込んできた。 「今井さん静かだからー!盛り上げに来ましたよ!」  と、既にぎゅうぎゅうなテーブルを更にぎゅうぎゅうに詰めて入って来た。 「やだー!丸山さんって面白いー!」 と、20代の女子バイト達は喜んでいたが…私は若者の話のテンポには、あまりついて行けず…。 話を聞いて「ははは」と笑っているうちに、宴もたけなわ。軽く一次会も終焉となった。 無事、お付き合いの席は終了した。 店の外に出ると、集団が出来ていた。 「二次会行く?どこにする?」 など声が聞こえたが、その盛り上がっている集団をすりぬけ、私たち、お泊りに来るみなみちゃんや、1次会帰宅組を引き連れ、今井さんにそっと挨拶をした。 「ごちそう様でした。お先に失礼します。」 とさっさと引き揚げてきた。  みなみちゃんがお泊りになるので、必要な物を購入しに、近くのコンビニにすぐ入った。 「おやついる?」 「朝ごはんも買っていく?」  など、少し旅行気分。 終電待ちをする、もう一人を連れて、三人でうちに向かう事にした。 「…すごーい…。」  家に入るなりみんなテンションが上がった。  そりゃ私だっていまだにテンションが上がる。  マンションのエントランスも明るくて広い事にはお気づきだっただろう。 エレベーターや、家のドアがホテル並みだったのも、少々お気づきだったであろう。 そして、部屋の中に入ると、居間の天井は一般的な高さをはるかに越え、外の夜景が一望出来る、全面ガラス張りになっている…。   「え?市川さん、お金持ちなの?凄いね。」 「違う、違う。私は違うよ!ここの家の主がいないから、管理を兼ねて仮住まいしているだけなの。家賃も格安だし。だから、部屋はいっぱいあるのだけど、自分の家では無いからくれぐれもー…。」  「扱いには気を付けてね。」と言いかけたが、その心配が無いくらい二人は「これ高そうー」「怖いようー」と、扱いに怯えていた。 「凄いね!お風呂こがこにあるよ!使った事ある?」  そう。何故ここに?という位置に浴槽が配置されている。 ガラス張りの浴槽は、居間からも、外からも丸見えになる位置にあった。 確か曇りガラスに設定できるはずなのだが…入浴しながら夜景を見るために、ここに設置されたのだろう。 一体、どんな感覚の人がこんな部屋の配置をしたのか?私も疑問に思う。 「うーん。一回だけ、使ってみた事はあるよ。…折角だから入ってみる?」 「いいの?」  みなみちゃんの目が輝いた。 「いいよ。入ろう!」 外から丸見えだけど、私たち女子しかいないわけだし。電気消して入ってしまえば夜景を見ながらの入浴で、露天気分な訳だ。 お金持ちの考える設計は違うねえ。たまには、現実離れしてみるか。 「お湯張っておいてー私、タオル探してくるね。どこかにあったはず…。」  何だか、久しぶりに学生時代にでも返った気分で、奥の部屋を色々物色していたら、玄関の外がガヤガヤしていた。 「?」 近所に人でも住んでいたかな?  ―ピンホーン… 「?」  うち? 「誰?」  みなみちゃんたちも、動きがピタっと止まった。 「ね?誰だろう?」  ―ピンホーン、ピンホーン… ちょっと、一同ドキドキした。家の主が帰ってきたとか…? 「ねえ…私たち居たらまずい?」 「わっわかんない!とりあえず見てくるね!」  と、玄関ののぞき穴から外を見ると… 「今井さんだ!」 「え?」  反射的に扉を開けたら… 「わあーすっげぇ!」 「すごい所に住んでるなー。」 「お邪魔しに来たよー。」 「え?何?3人だけで2次会やってんの?」  ??????  今井さんの後ろには、他のバイトの子達、他のチームの社員さん達がいる。  少し服を脱ぎかけていたみなみちゃんたちも、慌てて服を着た。  私も慌てた。 「ええ!ちょっと待って下さい!」  私は、すんなり入って来ようとする、この人たちを止めようと、両手を広げて力いっぱい叫んだ。 「どっどうしたんですか?」   「どうって…ここで、二次会するんだよ!ホラ、お土産持ってきたよ!」  と、後ろから顔を出したのは、今井さんのお友達の近藤さん。ワインを出して言い切った。 「…」 あいた口が塞がらない。 とうとう、動きが止まった私をスルーして、いい感じで酔っ払った職場の先輩たちが、酒やつまみを持参し、ぞろぞろ家の中に入って行く…。 二次会?って…個人宅でやる? しかも結構な人数じゃねえかっ! ヤダヤダ勘弁してくれー! と、心の中で思いっきり叫んでいた。 高級マンションでどんちゃん騒ぎが始まった。 家主が自分では無いため、物が壊されないかとひやひやする。 「グラスってどこ?」 「眺めいいねー。しかし、すごい家に住んでるね!」 ヤバイヤバイ…。何か壊される前に説明しなくては…! 「あの!私の家じゃ無いんです!仮住まいの家なので…あー!それ触らない!取扱いに気を付けて下さいっ!」 「そうなんだー。」 「オッケー」 「じゃあワイン開けよ。」  返事が軽いわっ!  ああ…さっきの多国籍料理屋の時のように、みなさん自由…。  私たち三人は先輩たちの勢いに呑まれて、自分たちの目的を見失った。 「ほらほら飲みなさいー」 と、みなみちゃんたちは先輩たちに絡まれ翻弄されていた。 私は、勿論おちおち目が離せず…とても飲んで騒ぐ気分では無い。 「グラス足りないんだけどー。」 「おしぼりない?」 「何か入れ物ある?」  と、主のいない家のあちこちを探し回った。 こんな事が主にばれたら大変な事になるのでは無いか? と隅っこで頭を抱えていた。    この部屋は、全面ガラス張りの居間を中心にした設計になっている。そこが主な溜まり場になっていた。  居間の浴槽を挟んで向かい側が台所。  居間のドアを開けると、玄関、手前に通路があり、通路を行くとその両側には部屋が幾つもある造りになっていた。 「音楽かけよー。」 「テレビ見てもいい?」 「あっちの部屋何あるの?」  …好きにしてくれ…ほどほどに。  ちょっと、疲れて遠くからこの集団を見ていた。 そんなどんちゃん騒ぎの中、誰かが私を見ていた。 時々視線に入る、今井さんと仲の良いあの人。 今回、今井さんと仲が良いのをいい事に、よその部署のバイトの家にまで、どさくさ紛れに勝手に上り込んで来たのだろう。 女性職員や若いスタッフを引き連れて、ソファーに座って、皆に囲まれて楽しそうに笑っている…。 …なんだか腹立つ。 なのに、何故か、気が付くと見てくる気がする。 な、何?気のせい? それが引っかかって、自分の視界に入らないように、他の場所を見たり、違うことをするのだけど…そうすると、わっと注目を浴びる発言をして、周囲の話題の中心になる。 その話題を聞こうと、そっちを見ると…今度はこっちを一切見ない。 …何なのさっ! 私に気があるのか? こんなおばさんを?ないない。 気は無いだろう。 なら、何故?知り合いに似ているのか?それとも知り合いだった? あんな人…当然、知り合いにはいない。 男女関係には疎い上、そのやり取りが、うっとおしいと感じる自分としては、出来るだけ関わりたくなかった。 …気づかないフリしてその場をやりすごそう。 この手を幾度使って避けてきたか…。その内、向うが相手にしなくなるでしょう。 誰かが急に、窓に向かって叫んだ。 「あれ何?」 「え?」「どれ?」と、みんなの視線が窓に集中した。  私も、台所の奥から「え?何?」と身を乗り出し、窓の方を見た。 その時、後ろを振り返っていた近藤さんと、とうとうばっちり目が合ってしまった。   あ…どうしよう…。 しばらく、目が離せなかった。 相手が、何か言いかけるとか、笑うとか、何かしらサインを送って来るのでは?と思った数秒… これ以上「見つめ合っている」みたいになるのは、変! ドキドキしそうだったので、さっと、その視線をさっと逸らした。 正式には、台所に隠れた。 そして、「物を取るのに、しゃがんだ。」と、自分に言い訳をした。
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