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第【序】章-【被】

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エピソード  
また必ず起こる。 
[英文テクニカルライターとして]

里程標◆マイルストーン
[プロローグ]
  
  

地震情報(12月31日10時06分現在).JPG

 

作者: 中原中也
出版社/メーカー: ぶんか社
発売日: 2010/06/05
メディア: 文庫

作者: 中原 中也
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 1997/06
メディア: 文庫


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最初は 少し 揺れまして

次に 強く 揺れました

さらに強く揺れた後 さらにドドドと揺れました

隣家の瓦 飛びました

向こうの家のも 飛びました

本棚 全部 ドターンバターン

電柱 グヮングヮン 揺れてます

壁には 亀裂 できました

電気も電話も 使えません

水道 止まって 使えません

道には 地割れ できました

電柱 グヮングヮン 揺れてます

何度も何度も グワングワン

家の中は グッチャグチャ

家の外は グワングワン

何度も何度も グワングワン

夜になっても停電で 信号だって停まってる

ろうそく灯して パン食べて 

ラジオのニュースに聞き入って

震度6とか なんだとか

近所の工場 崩れたと 

1人死亡と 続報が

朝になっても 水 出ません

まだまだ信号 停まってる

近所の人と炊き出しで 互いの無事を確認す

電気が戻ってテレビを見たら ひどい惨事が起きていて

3日たっても 水 出ません

4日たって チョロッと出たのは 変な茶色の水でした

幾日たって あの地震 震度6は間違いで 震度7になりました

被災地なんです 僕の町

海から離れた 田舎町

原発からは離れていない フクシマじゃない被災町

今になって 道路や瓦 工事している被災町 

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん



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電撃姫 ゲーマーズ特典イラストシート 銃騎士

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n2257.JPG
電撃姫のゲーマーズ購入特典ブロマイド 昨年中の発売のはずが今春までずれ込んでいる銃騎士 この原画の憂姫はぐれ氏って最初見た時はトモセシュンサクと似てて評価どうなんだろって思ったけどかなり人気みたいで前作の恋騎士のビジュアルブックとか品切れ起こしてたね

100%幸せな1%の人になる59の法則

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■ 幸せとは?を考えた時に読む本 ■ ・合計5万回の「ありがとう」を言うと  なぜか、日常に奇跡が起きる。 ・病気が治った人の共通点は、  「病気になって良かった」と思う人。 ・人間の生きる喜びは、  「人に喜ばれる存在」になること。 ・子供は親の「言っていること」ではなく、  行動を見ている。 ・喜ばれるように使ったお金は、  「倍返し」で返ってくる。 という、幸せをつかんでいる人々の実体験を 読みやすく、まとめられた本です。 日々の不安、自分を変えたい・・・、 そんなアナタが読むべき本ですよ! 100%幸せな1%の人々 「すべてが幸せ」になる59の法則 著者: 小林正観  出版社: 中経出版 【内容】 悩み、仕事、病気、お金、イライラ、子ども、 すべてのことを受け入れて、 100%幸せに生きる「1%の人」になる。 【目次】 第1章 すべてを受け入れる 第2章 感謝の魔法「ありがとう」 第3章 否定しない・怒らない 第4章 宇宙の法則 第5章 イライラする人、させる人 第6章 病気は体からのメッセージ 第7章 この子はこの子のままでいい 第8章 「お金」に好かれる方法 第9章 神様からのメッセージ ----------------- ■ 悩んだら読む本 ■ 夢をかなえるゾウ 著者: 水野敬也  出版社: 飛鳥新社 【内容】 ある日突然現れた、 関西弁のゾウ「ガネーシャ」の言う通りに、 課題をこなせば、夢が叶うと言われ…。 世の中には溢れる成功法則書と裏腹に、 成功者が増えないという疑問に対する、 1つの解答であるファンタジー小説。 ------------------ ■ 自分を知りたくなった時に ■     自分の説明書 著者: Jamais Jamais 出版社: 文芸社 累計400万部の大ヒット作。 日本人は、A型4割、O型3割、AB型2割、B型1割、 この割合で血液型は存在するのですが、 なぜか、もっとも少ないB型の本が、 135万部という驚異の売れ行きだそうで・・・。 B型の人は、結構、自分の性格を気にしているのかもね。 【目次】 1 本書の使い方 2 基本操作―自分/行動 3 外部接続―他人 4 色々な設定―傾向/趣味/特技 5 プログラム―仕事/勉強/恋愛 6 トラブル・故障した時は―自己崩壊 7 メモリー・その他―記憶/日常 8 その他シミュレーション 9 計算の仕方―血液型度チェック ------------------ ■ 幸せになるために ■ 幸せが雪崩のごとく起こる本 著者:高津理絵    出版社:マキノ出版 あなたの運命は生まれてくる前に、 自分で決めてきました。1日5分で、 簡単にできる「ツキを呼ぶ方法」がわかる! 累積納税額日本一の斉藤一人さんも大推薦。 読むだけで心に灯がともり、 奇跡が起こる・・・。 ------------------ ■ 子育てに悩んだら読む本 ■ 親の品格 著者: 坂東真理子  出版社: PHP研究所 ※父親の品格もあり。 【内容】 女性の資質を問いかけた大ベストセラー、 『女性の品格』の著者:坂東眞理子さんが、 少子化、核家族化、共働きで、 むずかしくなった現代の迷える親に贈る『親の品格』。 小さい子を持つ若い親には、子育ての指針となり、 大人になった子供とのつきあい方を模索する、 熟年世代の悩みに、66例をあげて具体的に語っています。 【目次】 第一章 生命を育む 第二章 マナーを育む 第三章 人間性を育む 第四章 学校とのつきあい 第五章 ティーンエイジャーの子どもと 第六章 情報といかに接するか 第七章 成熟した親子関係をつくる ------------------- ■ 人生をコントロールできる本 ■ 引き寄せの法則 著者: マイケル・J.ロオジエ /石井裕之 出版社: 講談社 【内容】 注意と意識とエネルギーを向けるものは、 良いことであれ、悪いことであれ、 現実のものとなって現れる・・・。 これが、引き寄せの法則。 欲しいものを引き寄せ、 欲しくないものを遠ざけておくノウハウを 知ることが出来る1冊。 仕事もお金も、思うようになったためしがない、 いつも人間関係に恵まれず、出会いがない、 誰かのことを考えていたら、 街で偶然、その人に出会った! 理想のパートナーに巡り会った! そんな思いを持つ方が読むべし。 ==================== ■ 絶対に読んでおきたい本 ■ 〇第138回芥川賞・直木賞受賞作品一覧2008年度本屋大賞集英社文庫30周年特集話題作の著者インタビュー月間売れ筋ブック・ランキング ==================== ■毎月・総額250万ポイントが当たる■ contents_scratch_on.gif ==================== 楽天カードで決済すれば、ポイント2倍!    金曜日ならポイント3倍に!   新規加入で、もれなく2000ポイントGET! ★楽天カードローン「マイワン」   金利6.9%~の低金利! img_20080514.gif top.gif 

『オレのリベンジがヒロインを全員倒す!』八薙玉造

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強力な異能であるオリジンを持っていた主人公の少年は、その力を仲間だった少女達に奪われ、復讐を企むという話。リベンジ物なのだが、思ったよりも、コメディー寄りで、しかも主人公が下衆い。コメディーとしてはなかなか面白い。話はこれからというところで終わっているので、続きに期待したい。

『後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール』石川博品

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皇帝暗殺の野望を抱く主人公の少年は女装して後宮に潜入するが、そこでは野球のリーグが開催されており、野球をやることになるという話。設定はオリエンタルなファンタジーだが、内容は野球物である。とはいえ、ルールは多少いじって、3イニングのイニング毎の勝敗で決するというものである。テニスとかバレーのセット制と同様である。とはいえ、野球以外のところもストーリーの展開はそれなりにあるようで、かなり、設定自体は大掛かりである。この作者らしく、色々と変なところも多いが、一気に読ませる。話はまとまっているが、続きに期待したい。

『iPS細胞はいつ患者に届くのか』

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『iPS細胞はいつ患者に届くのか』 塚崎朝子 2013/11 iPS細胞はいつ患者に届くのか――再生医療のフロンティア (岩波科学ライブラリー)  著者はジャーナリスト。専門は医療政策学・医療管理学。 iPS細胞治療の開発状況と再生医療についての本。  山中教授が分化した細胞の初期化に成功したと発表したのが2006年3月の「キーストン・シンポジウム」。ヒト細胞への応用はまだまだ先と思われていたが、翌07年ヒトiPS細胞の樹立が発表される。iPS細胞を作り出す4つの遺伝子の1つはがん遺伝子(として知られているもの)である。  iPS細胞の医療への応用は、①失われた組織や臓器をよみがえらせる再生医療、②創薬への応用 が期待されている。  iPS細胞に先立って研究されていたのが、受精卵からつくるES細胞。どちらもあらゆる細胞を作り出す分化能力を持つ。ES細胞ではヒトに応用する際の倫理性が問題となっていた。  iPS細胞の応用は高橋政代らの網膜再生で先行している。09年にはジャパン・ティッシュ・エンジニアリングとの共同研究でiPS細胞から誘導した細胞シートの作成と、サルへの移植が成功している。14年夏にヒトの網膜色素上皮細胞移植が行われる予定だ。一方、視細胞の再生医療の道のりはまだ険しい。  ちなみにティッシュ・エンジニアリングとは組織工学(生きた組織を工学的につくる)のことである。  ES細胞、iPS細胞に続く第3の多能性幹細胞として、Muse細胞が発見された。東北大出澤らによる。Muse細胞は骨髄や皮膚由来で、ES細胞と間葉系幹細胞の特徴を持っている。Muse細胞はES細胞のような倫理的な問題も、iPS細胞のようながん化の可能性も低い。 Muse細胞のような多能性を持つ細胞のみが4因子(山中因子)の導入でiPS細胞化するという論もある。  その他に、心臓、脳、肺、肝臓、胃などの再生医療の開発状況が掲載されている。ざっくりと概略を述べると、その組織の幹細胞を探して培養し患部に注入する、という方法である。iPS細胞から幹細胞をつくるより、実際の組織から幹細胞を探す方が実現が早そうである。  東京理科大の辻孝は、「再生医療で最も有望なのは毛髪、次が歯。ここが突破できないと内臓再生医療は非常に難しい」と述べる。外胚葉器官である歯や毛髪は機能が単純でアプローチしやすい。

第七十一話_short おめでたい感じ

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「おめでとうございます!」

「あけまして……」

「新年早々から君とつきあいたいっていう新恋人候補もできたってね! ほんとうにおめでとう」

「え?」

「それに会社でも昇進が決まったって言うじゃないか、おめでとう!」

「は?」

「その上、宝くじで一億円が当たるやなんて、実ににおめでとう!」

「どれもこれも、ほんとうですかっ!」

「ああ、これは夢だけどね」

「夢!?」

「そうだ、夢だ」

「でも、これは初夢ですよね……なら正夢になるかも……」

「ざんねーん! 元旦明けて見るのは初夢ではなーい。今夜寝て、明日起きがけに見るのが初夢だよ!」

 

「なんだこれは! オチにすらならない! どうなってるんだ!」

「まぁ、今年もこんなおめでたい感じであり続けるのなら、幸先が危ぶまれるってことじゃないかな、このブログも……」

                                       了

わになって

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2014年賀状.jpg わになって ひゅうひゅう かなしく ふいたかぜ ざぁざぁ なみだが あめのばん たくさん ゆめを みていたい さわさわ はれたよ めざめのあさ わらって ほっぺに おはなばたけ わっかを つくって しぜんのせかい わらって まわって わになって せかいじゅうの ともだちと わらって まわって わになって ※あけましておめでとうございます。みなさんのすてきなえがおが、たくさんみれますように!

2014-01-01

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 長野まゆみさんの「ささみみささめ」を読みました。  ー「ささみみささめ」は、親族だけに通用する隠語でこれから内緒話をするという合図だ。耳元で囁かれて了承したら同じ言葉を囁き返す。祖父が臨終間際に父に残した言葉は「毒を飲んでやった」というもの。最早食事はおろか水も飲めない祖父に何があったのか。祖父の葬儀で明らかになったこととは……ー  日常的に、道を歩いていたときにすれ違い様に、ふと耳に入って来るような言葉。その言葉をモチーフに綴ったショートショート集。25の物語が収録されています。「45°」も不思議なタイトルと味わいの短編集でしたが、「ささみみささめ」はまた一風変わった雰囲気の作品です。帯にあるようにまさに「白昼夢」という言葉がふさわしいでしょう。ミステリ風なもの、ちょっと背筋が凍りそうになるもの、ほのぼのとした気持ちになれるものとバラエティに富んでいます。共通しているのは登場する女性達の意地悪さと怖さ。長野さんの女性性に対する嫌悪感のようなものは健在です。同性愛的なお話も収録されているので、苦手な方はご注意を。ふだんと違う道を歩いていて不思議な体験をする「ウチに来る?」がお気にいりです。私は長野さんの作品では初期のものの方が好きなのですが、雰囲気がちょっと「夏期休暇」などに似ているかな?あの頃のような独特な世界を生きる少年達の物語が読みたいのですが、もう叶わないのでしょうか。
ささみみささめ (単行本)

ささみみささめ (単行本)

  • 作者: 長野 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 単行本

第【序】章-【火】

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 里程標◆マイルストーン
[プロローグ]

時に、
西暦2011312日。

東日本大震災翌日


滅茶苦茶になった部屋を片づけてる途中に出て来た、
30年前の手紙たち

思わず一通一通を読み返し、
記憶の奥へと仕舞った後、
こっそりと庭で燃やしました。

今まで、ありがとう、
僕の思い出たち

そう呟きながら、
煙を見つめていました。

奥に仕舞い込んだ筈の思い出たち

煙になった筈の手紙たち

僕は全部、
憶えているよ。

それを今、
此処にカタチにしている。

全部、
吐き出してもイイかな。

僕の思い出の女神たち

エピソード
 
第1章 1981夏(1)
with
【合唱曲】わが里程標
(マイルストーン)
 
 
[高1時代 1981]

 エピソード
「だって、変なのばっかで嫌なんだもーん.」
[高1時代 1981]

エピソード
最後の手紙
 


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『魔女は月出づるところに眠る 上巻』佐藤ケイ

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小学生の少女の主人公は、魔女に弟子入りすることになるが、魔女に関わる争いに巻き込まれていくという話。一種の魔法少女物ではあるが、かなり、設定自体は『まどマギ』に似て、ダークである。とはいえ、もう少し、オカルト的な文脈にのっかった話にはなっている。ストーリーは上手く構成されているが、かなりシリアスである。設定も凝っている。既に続きが出ることが決まっており、続きに期待したい。

『ウは宇宙ヤバイのウ!』宮澤伊織

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高校生の主人公の少年は気が付いたら、自分は星間諜報局のエージェントだったが、世界線混淆機を起動させたことで、記憶を失って地球人の高校生になっていたが、二日後に落ちてくる隕石をどうにかしなければならないという話。コメディー寄りのSFであるが、思ったよりもちゃんとしたSFになっている。ただし、話はかなりめちゃくちゃではあるが、勢いがあって、一気に読ませる。話は完結しているが、続きが出せなくもないので、続きに期待したい。

『引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている』棺悠介

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一迅社文庫の新人賞の大賞受賞作。小学生の時にいじめられていた主人公を助けてくれた少女は、六年後に高校で再会するが、重度の引きこもりになっていたという話。割と、コメディー寄りかと思ったら、見掛けよりも青春物寄りで、それなりにシリアスな展開もある。とはいえ、全体としては、きちんと完結しているし、新人にしては文章も読みやすく、大賞に相応しいだろう。続きは難しいかもしれないが、次作に期待したい。

『秋葉原ダンジョン冒険奇譚1』中野くみん

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オーバーラップ文庫の新人賞の銀賞受賞作。秋葉原に突如出現したダンジョンに潜る高校生の少年二人が主人公の話。この手の話は、最近、それなりにあるのだが、設定などはかなり練られていて、また、ストーリーも上手く構成されている。新人にしては文章も読みやすい。話は一応まとまっているが、続きも出るようなので、期待したい。

初詣 2014-01-01

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明けましておめでとうございます

  静かな冬晴れの元日、孫たちと一緒に地元の神社(久伊豆神社と八幡宮)に初詣。消費税の値上げなど嬉しくないことが予定されている2014年。少しでもいい年になるようにしなければ・・・。 

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2013年凄かった(面白かった)ライトノベルの話

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新年あけましておめでとうございます。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は、相変わらずダラダラ過ごしていますw

新年一発目の記事ですが、昨年読んだライトノベルのランキングでもやって見ようと思います。
昨年読んだライトノベルは、122冊です。ただし、再読も含んでいます。

また、2013年はシリーズものを一気読みすることが多かったため、新作の発掘、と言う意味では全然できていません。また、9月以降、マンガばかり読んでいるので、それ以降のライトノベルが全然読めていなかったりもします。ライトノベルの感想ブログをやっているのに、と情けなく思うばかりです。

そんなこともあってか、ランキングを選んでいたらちょうど10作品になりました。ただ、2013年読んだ本の印象としては、「これは凄いなぁ」と思える本が多かったように感じました。

そんな感じで、ランキングを作ってみました。おつきあいいただける方は追記をどうぞ。なお、このランキングは私の独断と偏見に基づいております。

1位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

  • 作者: 伏見 つかさ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫

「このライトノベルがすごい!2014」第9位。

ただ、「このライトノベルがすごい」と銘打っているからには、この作品が一位でしかるべきではないか、と私は思います。「このライトノベルが面白い!」なら違和感はないのですが、「すごい!」としているのに。(個人の感想です)

最終巻は賛否両論が巻き起こった印象がありますが。ステマありきにしろ、ここまで激しく賛否が巻き起こったライトノベル作品はこれまであったかな、と思う次第です。

記憶に残るもの、というのは、それが良きにつけ悪しきにつけ誰かの心に爪を立てた作品だと思います。そう考えると、この作品は大成功なのではないかな、と思う次第です。たくさんのライトノベル作品がリリースされる分、記憶に消費されるものとなっているライトノベルの中にあって、意義があったように思います。

果たして、黒猫エンドであったらここまで賛否が起こったか。誰かの心をかき乱すことができたか。そう考えると、このラストであったことは大正解であったと思います。最初からのプロット通りにせよ、途中からの計算にせよ。 

 

第2位 『とある飛空士への誓約』

とある飛空士への誓約 4 (ガガガ文庫)

とある飛空士への誓約 4 (ガガガ文庫)

  • 作者: 犬村 小六
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/12/18
  • メディア: 文庫

「このライトノベルがすごい!2014」第21位。

「飛空士」シリーズのネタバレ感想になりますので、ご注意を。

2014年1月から、前々作である『とある飛空士への恋歌』のアニメが始まりますが。何で今更、と思っていたのですが、最新刊を読んで妙に納得してしまったというか。

ずっと積んでいたのですが、一念発起して読み始めたら、これが面白い。そして、作品から他のライトノベルからは感じないようなすごみが感じられました。

ターニングポイントは前作である『とある飛空士への夜想曲』であったかな、と思います。『とある飛空士への追憶』で始まった本シリーズですが、そん時はどちらかというと、主人公とヒロインの結ばれない恋を描いた作品で、あまり過酷さは描かれませんでした。2作目の『とある飛空士への恋歌』では、仲間の死や強大な敵に圧倒され追い詰められる過程が描かれましたが、やはりメインは主人公とヒロインの、過去を乗り越えた恋でした。そこから3作目の『とある飛空士への夜想曲』ですが、こちらはラストの影響もあって、これまで以上に戦争の残酷さを描いた作品であったように思います。確かに、「恋」というテーマもありましたが、それ以上に戦争が強く感じられました。

それがある程度受け入れられたことが大きく影響していると思うのですが。本作はとにかくキャラクターに対して容赦がないように感じます。3巻は、とにかく一人のキャラクターの苦悩、絶望を描くために、とにかくそのキャラを打ちのめす展開でした。

また作品タイトルになっている「誓約」も作品に大きく影響していて、好印象です。

おそらく、メインテーマは「恋」になると思うのですが、これまで以上に乗り越えなくてはいけない壁が高く、大きい作品になっています。これをどうしていくのか、気になるところです。

今最も続きが気になるシリーズの一つです。特に、4巻ラストを読んでしまったら。これまで通りなら、5巻は5ヶ月後の5月の発売。待ち遠しいです。

 

第3位『灰と幻想のグリムガル』

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 文庫

2013年4月に刊行開始されたオーバーラップ文庫。その目玉は『インフィニット・ストラトス』ですが、こちらこそ注目して欲しい、と思うシリーズです。

この作品の特徴を聞かれると、私としては「俺Tueeee」作品へのアンチテーゼ、と答えたいです。

主人公たちは、目覚めたらこの世界にいた、という普通の人々。その人々が、パーティーを組んで、スキルを身に付け、世界の望みである不死の王を打倒に立ち向かう、という展開。そう、この物語は、「レベル1のパーティーが徐々に強くなっていく過程」を描いた物語なのです。

作者である十文字青さんは、RPGを意識しているようですが、まさにRPGを作品に落とし込んでいるように思います。また、1巻がパーティーが成立する過程、2巻のお互いがお互いを認め合い、パーティーが団結していく過程は、MMORPGであるように感じます。そして、2巻で描かれた、敵が変わったことで戦略の変更に迫られ、戸惑う様子はRPGにはない、現実的な描写に感じました。

このように、色々と良いところを組み合わせた物語で有り、それが新鮮に感じられます。2巻ラストで、主人公がその才能を覚醒させそうな描写はありましたが、それでも主人公一人ではとにかく弱い。パーティーがいないとどうにもならないし、パーティーもさほど強いわけではない。これからどう強くなっていくのか。そして、その主人公たちがどう世界の攻略に絡んでいくのか。ワクワクしてくる物語です。

 

第4位『氷結鏡界のエデン』

氷結鏡界のエデン12  浮遊大陸-オービエ・クレア- (富士見ファンタジア文庫)

氷結鏡界のエデン12 浮遊大陸-オービエ・クレア- (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 細音 啓
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: 文庫

この作者、デビュー以来和製の異世界ファンタジーとしてかなり良質な作品を提供し続けてくれていて、もっと注目されて良い作家だと思うのですが。打ち切りにあうこともなく、シリーズがきっちり完結していることを思えば、十分な気もしますが、残念に思う面もあります。ネタにされることはあるんですけどね。マハさんとか。

いよいよ完結まであと1冊。2014年3月に最終巻が発売!というところまで来た作品です。途中色々ありましたが、最終局面に迫るにつれ、惹き付けられる一方です。この12巻では、これまでの因縁との決着がつけられました。そして、のこる因縁はあと一つ。選択を迫られる主人公。ここをどう乗り越えていくのか、とにかく3月が楽しみで仕方ありません。

あと、これは個人的な要望なんですが、ゼアドールさんがあまりに良いキャラだと思うので、彼の読み切りがあると嬉しいかなwいや、13巻で一発逆転で、という展開があればそれでも良いのですが。

 

第5位『ヴァンパイア・サマータイム』

ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)

ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)

  • 作者: 石川博品
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2013/07/29
  • メディア: 文庫

「このライトノベルがすごい!2014」第14位

単巻完結作品。ヴァンパイアというテーマは非常に人気ですし、今のライトノベルで再び増えているジャンルの一つだと感じていますが。この作品では、ヴァンパイアと人間の共生、そして恋愛を描いた、と言うことで独特な作品であったように思います。ヒロインのヴァンパイア自体、貴族とか真祖とかではなく、普通のヴァンパイアというのも特徴でしょうか。

昼の世界を人間の世界、夜の世界をヴァンパイアの世界と分けることで、独特な雰囲気と、恋愛における障壁が自然と出来上がっているのも興味深かったです。ラブコメではなく、純粋なラブストーリーを描いたところも好印象でした。

 

第6位『王子降臨』

王子降臨 (ガガガ文庫)

王子降臨 (ガガガ文庫)

  • 作者: 手代木 正太郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/07/18
  • メディア: 文庫

とにかくインパクト勝負の作品でした。しかし、面白い。舞台は時代劇の世界。文体自体も弁士が語っているような雰囲気。その中に美しすぎる王子がいる。ただそれだけで、かなりおかしい、そしてすごい作品が完成してしまった。

「ぐあっ! 美しい!」 

でダメージになる、とか一体何なんだ、と言わざるを得ません。勝敗を分けたのは美しさの差、とかね。とにかく、私がどれだけ言葉を尽くすよりも、とにかく読んで欲しい、と言わざるを得ない作品です。

現在、2巻の『王子再臨』まで出ています。こちらはまだ読んでいないので、早く読んでしまわなくては。

 

第7位『不完全神性機関イリス』

不完全神性機関イリス5    154cmの花嫁機関 (富士見ファンタジア文庫)

不完全神性機関イリス5 154cmの花嫁機関 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 細音 啓
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2013/10/19
  • メディア: 文庫

こちらは、第4位で登場した『氷結鏡界のエデン』のスピンオフ作品になります。『氷結鏡界のエデン』の舞台から1000年前。氷結鏡界が完成したときに一体何が起こったのか、ということが描かれています。

この作品、始まった時は「なんだよ、これじゃ『氷結鏡界のエデン』のリリースが半年に一回になっちゃうじゃないか」と思っていたのですが。次第にこちらのシリーズも楽しみになっていました。作者の力量もあるのでしょうが、何よりこの作品によって1000年後の『氷結鏡界のエデン』に続く縦のつながりができて、作品に深みが生まれたように思います。そして、ここで1000年前の思いを知ってしまったから、『氷結鏡界のエデン』も感慨深く感じるようになった、というか。

最終巻のあの場面。それが『氷結鏡界のエデン』13巻で描かれると思います。それが楽しみです。

 

第8位『俺がお嬢様学校の「庶民サンプル」として拉致られた件』

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件6 (一迅社文庫)

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件6 (一迅社文庫)

  • 作者: 七月 隆文
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2013/05/18
  • メディア: 文庫

こちらは、安定して面白い、と言う意味でここに。一話が短くて読みやすいですし、ギャグも良い感じですし、続きも楽しみですし、と言うことでおすすめです。いつかアニメ化されるかなぁ、何て思っているのですが、なかなか来ませんね。

あと、ドラマCD同梱版が2冊発売されましたが、そちらも非常に面白くておすすめでした。九条みゆきさん役の悠木碧さんのドS相談室が何とも言えないものがありました。

第9位『生徒会探偵キリカ』

生徒会探偵キリカ4 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ4 (講談社ラノベ文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫

この方、今年は本業以外で大きく名前をはせてしまった、という印象があるのですが、作品は間違いなく面白いんですよね。電撃で出ている『楽聖少女』も面白いですし(4巻はまだ読んでいませんけど)まぁ、作者の人間性と作品のおもしろさは切り分けて考えないとねぇ、と思います。ただ、やっぱりあまり悪評聞きすぎると、避けちゃうんですけどね。

この巻は、とにかく選手宣誓が熱かったです。読み始めたときは「こいつ何言っているの」と思ったのに、いつの間にかそれに惹き付けられていた。これだけ熱いものが書けるんだから、変なことしてないでいいのになぁ、と思うのは私だけでしょうか。

 

第10位『デート・ア・ライブ』

デート・ア・ライブ9  七罪チェンジ (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ9 七罪チェンジ (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 橘 公司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: 文庫

「このライトノベルがすごい!2014」第37位

2013年はアニメ化され、第2期が2014年に放送される、とノリに乗っている作品ですね。個人的には、それでも『蒼穹のカルマ』の方が好きなんですけどもwあっちをアニメ化して欲しかったなぁ、と思うばかりです。まぁ、あっちは読者を選ぶ作品だったから仕方なかったのかなぁ、と思うのですが。

閑話休題。この作品、そんなわけで最初はあまりおもしろいと思っていませんでした。「普通」くらいな感じ。ただ、巻が進むにつれて面白くなってきて、どんどん楽しみになっているシリーズです。

この巻では、これまで士道に説得された精霊たちが、協力して七罪の心を開こうとするところが素晴らしかったと思います。キャラクターたちが増えてきたのは心配だったのですが、これをうまく生かしていているのが素晴らしいというか。まだまだ終わりが見えてこないので、どこまでハーレムが増えるのだろう、と思うのですが、今後も楽しみです。

 

2014年は、もう少しバランスよく読んで、新しい作品にも触れられるようにしたいところです。ここ最近、ずっと言っているような気がしますが(^^ゞ

そのためにも、電子書籍版の発売が早くなると嬉しいです。3ヶ月遅れとかはまだ我慢できますが(積ん読が多いので)、8ヶ月遅れとか、何の拷問かと。

あと、今年はブログの更新回数を増やしたいですね。せめて、月に2回程度は。

そのために、今年も面白い作品に巡り会えることを祈りたいです。

人生相談

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コント「人生相談」 その1 (1) 元川 芹香 休職中に通った職業訓練のパソコン教室での一コマ。開校まだ2日とたたぬ休み時間に、渋谷のギャル風女子が隣に座りお話しかけてきた。 「ねぇ、おねぇさん!見たところ色々人生経験ありって感じだから、ちょっと相談のってくんない?」 「えっ、私?」 あっけに取られまわりを見渡したが、誰もいない。 「私って、オバケにでもしろというの?」 なんだコイツ、それならこっちもその色々な人生経験をさせてもらおうか… 「悩みって言うのはさ、彼が年下でヒモなわけ。仕事始めてもすぐに上司ブン殴って止めてくるんだ。でも、この間プロポーズされてさ。こんな格好してるけど32歳で考えどころなんだ」 「彼のこと超好きなの。でもね、今はプーだから激貧で毎日ケンカばっかよ。女の幸せってお金か愛情かどっち?」 「それは随分いきなりで、究極の選択ね。フィフティ・フィフティって答はなし」 「やっぱそうか。でね、ミーは例の暮れにアゲアゲのバックで踊って、某放送局デキン(出入禁止)の前科もちなんよ。ダンサー1本じゃ食えなし、今時パソコン出来なきゃどこも雇ってくれないよ」 元ギャルはいきなり立ち上がり、腰フリのアゲアゲダンスを始めた。 (つづく)

2013年後半の5★洋書(その4)

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A Good Day to Die
A Good Day to Die

A Good Day to Die

  • 作者: Simon Kernick
  • 出版社/メーカー: Corgi
  • 発売日: 2011/09/26
  • メディア: ペーパーバック
Roadside Crosses
Roadside Crosses

Roadside Crosses

  • 作者: Jeffery Deaver
  • 出版社/メーカー: Simon + Schuster Inc.
  • 発売日: 2010/02/09
  • メディア: ペーパーバック
Sister
Sister

Sister

  • 作者: Rosamund Lupton
  • 出版社/メーカー: Piatkus Books
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: ペーパーバック
ちょうど読んでいる最中の本があって、年内に読めないかと思ってカウントしてなかったのだが、なんとか30日に読み終わり、5★ものだったから、後半は全部で26冊、5★は19冊になる。 これが追加の一冊。
Three Seconds

Three Seconds

  • 作者: Anders Roslund
  • 出版社/メーカー: Quercus Publishing Plc
  • 発売日: 2011/02/03
  • メディア: ペーパーバック
前半が25冊読んで、5★は13冊だったから、合計すると2013年は年間51冊読んで、5★は32冊。ちょっと甘すぎたかな。 明けましておめでとうございます。今年も変わらず英語ミステリー、ジャズ関係、アート関係の記事をふらふらと書いていきますので、よろしくお願いいたします。

とっぴんぱらりの風太郎/万城目学・著/万城目ワールドの新しい扉が開きました!

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とっぴんぱらりの風太郎

とっぴんぱらりの風太郎

  • 作者: 万城目 学
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/28
  • メディア: 単行本
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 2014年は、日本の、そして世界の未来が輝かしいもの になる可能性が見えてくる年になったら良いなぁと思い ますね。ちょっとでもね。 とはいっても神頼み(他人任せ)じゃダメでしょう。みんな が自分なりに未来に花咲く種を蒔こうって気持ちになら ないとね。ほんとの明るい未来ってヤツは訪れません。 そんな偉そうなことをいうミシェル自身は、2014年にどん な花の種を蒔きますかね?  えっとでは、今年一発めの書評ブログ記事を綴りたいと 思います。万城目学先生の最新作「とっぴんぱらりの風 太郎」を読みました。 年末にサイコーに面白い一冊に出遭えてホントよかった なぁって感じですよ。 まずはどんなお話なのかをちょっと説明します。 時代は戦国時代の末期。 主人公は、伊賀の、柘植屋敷と呼ばれる忍者養成所みた いなところで育った若き(取り柄といえば人並み外れた肺活 量だけという)忍者の風太郎(ぷうたろう)です。 風太郎はあるヘマをして伊賀を追われ京の町で暮らすこ とになりますが、忍びを束ねる頭領から「伊賀に戻ってこ い」との声が間もなくかかるはずと待っているのに、願いは なかなか叶いません。 そんなときにある不思議なチカラを持つ一個のひょうたんに 出会って、風太郎の人生は思わぬ方向に転がっていってし まうんです。 風太郎はそのひょうたんに翻弄され導かれながら、もうすぐ 徳川の大軍が大阪城に攻め入ってその命運は尽きるだろ うという状況の豊臣家と、深く関っていくのです。 「ひょうたん」と、さらには「太閤にゆかりある或る人物」から 風太郎が受けた命がけの任務とは果たして・・・・。 ・・・・と、まぁ、あまりにも分厚い本、つまり長い長い物語な のでミシェルの文章力ではうまくまとめられないんです けど、とにかく「とっぴん・・」は、伊賀忍者が主人公の、万 城目先生初の時代小説なんです。 出版元のサイトに載っていた万城目さんのインタビュー記 事を読みますと、「鴨川ホルモー」のアベのようなボンクラ を主人公にした小説をまた書きたいという思いと、いくさの ない平和な時代のニート忍者というアイデアを掛け合わせ て生まれたのが「とっぴん・・」らしいです。 あと、週刊文春の連載期間が予定の2倍の2年になってし まって予想以上にストーリーが膨らんでしまった、というよう な意味のことも言ってたみたいですね。 そう教えられると、なるほど、だからあんなに分厚い本になっ たのか、そして序盤こそいつもの万城目ワールド(とぼけた 味わいの、歴史ものテイストを加えた痛快青春ファンタジー 小説?)全開ってぇ印象なのに、途中からは色合いが違って いるのかって納得できます。 万城目さんのコメントを知らなくても、最初の計画に対してゴ ールはけっこうズレたのかもと感じたっていうひとは、けっこう 多いんじゃないですか。 多くのひとが、「このタイトルで血生臭いシリアスなシーン満 載かよ」って、ついツッコミを入れちゃったというかね。 まぁでも過去の万城目作品でファンになったのに、いつもの 感じの序盤よりも、今までの万城目作品にはなかった、主要 なキャラたちが無惨に死んでいくといった展開を見せるシー ンに入ってからの方が夢中になって読めましたから、なんか 意外でしたけどね。 のんきなタイトルとのギャップもそうですけど、いかにもコメデ ィタッチの物語の主人公っぽい風太郎を、無慈悲で残酷な 現実を突き付けて奈落の底に落とすというギャップに、読者 (ミシェル)はむしろ嵌まってしまう(しまった)ということなのか もしれません。 それと上手いなぁと思ったのは、柘植屋敷の元の同僚たち、 風太郎の近いところにいる女たちなんかが見せる風太郎と のビミョーな距離感の描き方ですね。 ある場面ではこんなボンクラは忍びの世界で生き伸びること は無理だねと冷ややかに風太郎に接する。しかし、別の場面 では非情になりきれずにさりげなく風太郎に助け舟を出して しまってるっぽい。 元の仲間だろうが情けなんぞをかけていれば自分が先に死 んでしまうわいというのが戦国の世、忍者の世界ってことなん でしょうけど、でも忍術の才がないゆえに大切な何かを失って いないように見える風太郎にはなぜか手を差し伸べたくなって ・・・みたいな揺れる気持ちですかね。 その匙(さじ)加減は難しいはずですけど、さすが万城目先生、 うまく表現していたと思いました。 えっとまとめです。 白土三平先生の劇画も山田風太郎先生の忍法帖シリーズ も読んだことはないミシェルですが、「とっぴんぱらりの風太 郎」には以上記した点などに、なつかしい忍者もの作品と は違った新しい風みたいなものを感じました。 万城目先生が次回作でもってどんな新しい扉を開けてくれ るのか、新作を読んだばかりなのにワクワクですよ。  (ネタバレになるから「プリンセストヨトミ」との関連性につ   いては語りませんけど(まったく独立した読み物と言っ   て良いとは思いますけど)、しかしやはり「プリンセスト   ヨトミ」を面白いと思ったひとなら絶対読むべきでしょう、   とは言わせてもらいますヨ!) おわり

警視庁心理捜査官捜査一課係長柳原明日香

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ふ警視庁心理捜査官 捜査一課係長 柳原明日香 黒崎視音 読了:2014/1/1
捜査一課係長 柳原明日香: 警視庁心理捜査官 (徳間文庫)

捜査一課係長 柳原明日香: 警視庁心理捜査官 (徳間文庫)

  • 作者: 黒崎 視音
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/10/04
  • メディア: 文庫
高級住宅地田園調布の公園で死体が発見された。項垂れてベンチに座っているように見えた男の首は斬りおとされ、膝の上に載せられていた。その口には警察手帳を咥えさせられていた。被害者は元田園調布署でいまは公安に所属する現役の警察官だった。捜査一課係長で特殊犯第五課の柳原明日香は捜査本部が仕立てたプロファイラーの見解に納得がいかず、多摩中央署に飛ばされていた吉村爽子を特別招集する。爽子の分析により浮かび上がった意外な犯人像…! <登場人物> 柳原明日香…警視庁捜査一課第二特殊犯捜査第五係係長 警部 保田秀…特五刑事 植木慎介…特五主任、警部補 岸田靖正…特五主任、警部補 永井…特五主任 鷹野…管理官、警視 平賀悌一…警視庁捜査一課長 桐野…管理官 大貫裕也…警視庁捜査一課第二特殊犯捜査第三係係長 城島…刑事組織犯罪対策部二課、主任 原石…田園調布署刑組課長 吉村爽子…多摩中央署刑事組織犯罪対策課主任 支倉由衣…多摩中央署 日高冴子…公安、明日香の元後輩 布施治人…公安総務課、特命業務班 来嶋聖司…西新井署地域課、巡査部長、被害者、元田園調布署地域課員、元公安所属 来嶋清美…妻 藤島直人…爽子の親友以上恋人未満 爽子の出番は後半から なんで、こんなに冴子と爽子はそりが合わないのかね? 前半は柳原がいかに刑事色に染まりつつあるけど、 公安時代の女狐は健在ってことをあらわすのに使われてるくらい? あ、主任刑事二人ができる人って植え付けもかな。 それより、まだ藤島くんとつきあってるのかな? そんな人忘れてたわ(笑) なんにせよ、文字大きすぎ。行間空き過ぎ。ページ少なすぎ。 それが残念です。 せっかくの年始1冊目だというのに・・
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