新年あけましておめでとうございます。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は、相変わらずダラダラ過ごしていますw
新年一発目の記事ですが、昨年読んだライトノベルのランキングでもやって見ようと思います。
昨年読んだライトノベルは、122冊です。ただし、再読も含んでいます。
また、2013年はシリーズものを一気読みすることが多かったため、新作の発掘、と言う意味では全然できていません。また、9月以降、マンガばかり読んでいるので、それ以降のライトノベルが全然読めていなかったりもします。ライトノベルの感想ブログをやっているのに、と情けなく思うばかりです。
そんなこともあってか、ランキングを選んでいたらちょうど10作品になりました。ただ、2013年読んだ本の印象としては、「これは凄いなぁ」と思える本が多かったように感じました。
そんな感じで、ランキングを作ってみました。おつきあいいただける方は追記をどうぞ。なお、このランキングは私の独断と偏見に基づいております。
1位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
「このライトノベルがすごい!2014」第9位。
ただ、「このライトノベルがすごい」と銘打っているからには、この作品が一位でしかるべきではないか、と私は思います。「このライトノベルが面白い!」なら違和感はないのですが、「すごい!」としているのに。(個人の感想です)
最終巻は賛否両論が巻き起こった印象がありますが。ステマありきにしろ、ここまで激しく賛否が巻き起こったライトノベル作品はこれまであったかな、と思う次第です。
記憶に残るもの、というのは、それが良きにつけ悪しきにつけ誰かの心に爪を立てた作品だと思います。そう考えると、この作品は大成功なのではないかな、と思う次第です。たくさんのライトノベル作品がリリースされる分、記憶に消費されるものとなっているライトノベルの中にあって、意義があったように思います。
果たして、黒猫エンドであったらここまで賛否が起こったか。誰かの心をかき乱すことができたか。そう考えると、このラストであったことは大正解であったと思います。最初からのプロット通りにせよ、途中からの計算にせよ。
第2位 『とある飛空士への誓約』
「このライトノベルがすごい!2014」第21位。
「飛空士」シリーズのネタバレ感想になりますので、ご注意を。
2014年1月から、前々作である『とある飛空士への恋歌』のアニメが始まりますが。何で今更、と思っていたのですが、最新刊を読んで妙に納得してしまったというか。
ずっと積んでいたのですが、一念発起して読み始めたら、これが面白い。そして、作品から他のライトノベルからは感じないようなすごみが感じられました。
ターニングポイントは前作である『とある飛空士への夜想曲』であったかな、と思います。『とある飛空士への追憶』で始まった本シリーズですが、そん時はどちらかというと、主人公とヒロインの結ばれない恋を描いた作品で、あまり過酷さは描かれませんでした。2作目の『とある飛空士への恋歌』では、仲間の死や強大な敵に圧倒され追い詰められる過程が描かれましたが、やはりメインは主人公とヒロインの、過去を乗り越えた恋でした。そこから3作目の『とある飛空士への夜想曲』ですが、こちらはラストの影響もあって、これまで以上に戦争の残酷さを描いた作品であったように思います。確かに、「恋」というテーマもありましたが、それ以上に戦争が強く感じられました。
それがある程度受け入れられたことが大きく影響していると思うのですが。本作はとにかくキャラクターに対して容赦がないように感じます。3巻は、とにかく一人のキャラクターの苦悩、絶望を描くために、とにかくそのキャラを打ちのめす展開でした。
また作品タイトルになっている「誓約」も作品に大きく影響していて、好印象です。
おそらく、メインテーマは「恋」になると思うのですが、これまで以上に乗り越えなくてはいけない壁が高く、大きい作品になっています。これをどうしていくのか、気になるところです。
今最も続きが気になるシリーズの一つです。特に、4巻ラストを読んでしまったら。これまで通りなら、5巻は5ヶ月後の5月の発売。待ち遠しいです。
第3位『灰と幻想のグリムガル』
2013年4月に刊行開始されたオーバーラップ文庫。その目玉は『インフィニット・ストラトス』ですが、こちらこそ注目して欲しい、と思うシリーズです。
この作品の特徴を聞かれると、私としては「俺Tueeee」作品へのアンチテーゼ、と答えたいです。
主人公たちは、目覚めたらこの世界にいた、という普通の人々。その人々が、パーティーを組んで、スキルを身に付け、世界の望みである不死の王を打倒に立ち向かう、という展開。そう、この物語は、「レベル1のパーティーが徐々に強くなっていく過程」を描いた物語なのです。
作者である十文字青さんは、RPGを意識しているようですが、まさにRPGを作品に落とし込んでいるように思います。また、1巻がパーティーが成立する過程、2巻のお互いがお互いを認め合い、パーティーが団結していく過程は、MMORPGであるように感じます。そして、2巻で描かれた、敵が変わったことで戦略の変更に迫られ、戸惑う様子はRPGにはない、現実的な描写に感じました。
このように、色々と良いところを組み合わせた物語で有り、それが新鮮に感じられます。2巻ラストで、主人公がその才能を覚醒させそうな描写はありましたが、それでも主人公一人ではとにかく弱い。パーティーがいないとどうにもならないし、パーティーもさほど強いわけではない。これからどう強くなっていくのか。そして、その主人公たちがどう世界の攻略に絡んでいくのか。ワクワクしてくる物語です。
第4位『氷結鏡界のエデン』
この作者、デビュー以来和製の異世界ファンタジーとしてかなり良質な作品を提供し続けてくれていて、もっと注目されて良い作家だと思うのですが。打ち切りにあうこともなく、シリーズがきっちり完結していることを思えば、十分な気もしますが、残念に思う面もあります。ネタにされることはあるんですけどね。マハさんとか。
いよいよ完結まであと1冊。2014年3月に最終巻が発売!というところまで来た作品です。途中色々ありましたが、最終局面に迫るにつれ、惹き付けられる一方です。この12巻では、これまでの因縁との決着がつけられました。そして、のこる因縁はあと一つ。選択を迫られる主人公。ここをどう乗り越えていくのか、とにかく3月が楽しみで仕方ありません。
あと、これは個人的な要望なんですが、ゼアドールさんがあまりに良いキャラだと思うので、彼の読み切りがあると嬉しいかなwいや、13巻で一発逆転で、という展開があればそれでも良いのですが。
第5位『ヴァンパイア・サマータイム』
「このライトノベルがすごい!2014」第14位
単巻完結作品。ヴァンパイアというテーマは非常に人気ですし、今のライトノベルで再び増えているジャンルの一つだと感じていますが。この作品では、ヴァンパイアと人間の共生、そして恋愛を描いた、と言うことで独特な作品であったように思います。ヒロインのヴァンパイア自体、貴族とか真祖とかではなく、普通のヴァンパイアというのも特徴でしょうか。
昼の世界を人間の世界、夜の世界をヴァンパイアの世界と分けることで、独特な雰囲気と、恋愛における障壁が自然と出来上がっているのも興味深かったです。ラブコメではなく、純粋なラブストーリーを描いたところも好印象でした。
第6位『王子降臨』
とにかくインパクト勝負の作品でした。しかし、面白い。舞台は時代劇の世界。文体自体も弁士が語っているような雰囲気。その中に美しすぎる王子がいる。ただそれだけで、かなりおかしい、そしてすごい作品が完成してしまった。
「ぐあっ! 美しい!」
でダメージになる、とか一体何なんだ、と言わざるを得ません。勝敗を分けたのは美しさの差、とかね。とにかく、私がどれだけ言葉を尽くすよりも、とにかく読んで欲しい、と言わざるを得ない作品です。
現在、2巻の『王子再臨』まで出ています。こちらはまだ読んでいないので、早く読んでしまわなくては。
第7位『不完全神性機関イリス』
こちらは、第4位で登場した『氷結鏡界のエデン』のスピンオフ作品になります。『氷結鏡界のエデン』の舞台から1000年前。氷結鏡界が完成したときに一体何が起こったのか、ということが描かれています。
この作品、始まった時は「なんだよ、これじゃ『氷結鏡界のエデン』のリリースが半年に一回になっちゃうじゃないか」と思っていたのですが。次第にこちらのシリーズも楽しみになっていました。作者の力量もあるのでしょうが、何よりこの作品によって1000年後の『氷結鏡界のエデン』に続く縦のつながりができて、作品に深みが生まれたように思います。そして、ここで1000年前の思いを知ってしまったから、『氷結鏡界のエデン』も感慨深く感じるようになった、というか。
最終巻のあの場面。それが『氷結鏡界のエデン』13巻で描かれると思います。それが楽しみです。
第8位『俺がお嬢様学校の「庶民サンプル」として拉致られた件』
こちらは、安定して面白い、と言う意味でここに。一話が短くて読みやすいですし、ギャグも良い感じですし、続きも楽しみですし、と言うことでおすすめです。いつかアニメ化されるかなぁ、何て思っているのですが、なかなか来ませんね。
あと、ドラマCD同梱版が2冊発売されましたが、そちらも非常に面白くておすすめでした。九条みゆきさん役の悠木碧さんのドS相談室が何とも言えないものがありました。
第9位『生徒会探偵キリカ』
この方、今年は本業以外で大きく名前をはせてしまった、という印象があるのですが、作品は間違いなく面白いんですよね。電撃で出ている『楽聖少女』も面白いですし(4巻はまだ読んでいませんけど)まぁ、作者の人間性と作品のおもしろさは切り分けて考えないとねぇ、と思います。ただ、やっぱりあまり悪評聞きすぎると、避けちゃうんですけどね。
この巻は、とにかく選手宣誓が熱かったです。読み始めたときは「こいつ何言っているの」と思ったのに、いつの間にかそれに惹き付けられていた。これだけ熱いものが書けるんだから、変なことしてないでいいのになぁ、と思うのは私だけでしょうか。
第10位『デート・ア・ライブ』
「このライトノベルがすごい!2014」第37位
2013年はアニメ化され、第2期が2014年に放送される、とノリに乗っている作品ですね。個人的には、それでも『蒼穹のカルマ』の方が好きなんですけどもwあっちをアニメ化して欲しかったなぁ、と思うばかりです。まぁ、あっちは読者を選ぶ作品だったから仕方なかったのかなぁ、と思うのですが。
閑話休題。この作品、そんなわけで最初はあまりおもしろいと思っていませんでした。「普通」くらいな感じ。ただ、巻が進むにつれて面白くなってきて、どんどん楽しみになっているシリーズです。
この巻では、これまで士道に説得された精霊たちが、協力して七罪の心を開こうとするところが素晴らしかったと思います。キャラクターたちが増えてきたのは心配だったのですが、これをうまく生かしていているのが素晴らしいというか。まだまだ終わりが見えてこないので、どこまでハーレムが増えるのだろう、と思うのですが、今後も楽しみです。
2014年は、もう少しバランスよく読んで、新しい作品にも触れられるようにしたいところです。ここ最近、ずっと言っているような気がしますが(^^ゞ
そのためにも、電子書籍版の発売が早くなると嬉しいです。3ヶ月遅れとかはまだ我慢できますが(積ん読が多いので)、8ヶ月遅れとか、何の拷問かと。
あと、今年はブログの更新回数を増やしたいですね。せめて、月に2回程度は。
そのために、今年も面白い作品に巡り会えることを祈りたいです。