綿矢りさが結婚と最新作初夜を発表か?
その後の読書(26)と近況
えー、すっかりご無沙汰しておりました(^_^;) 前回、読書日記を書いたのは10月末。 その時に一か月お預けと書いたのですが、 一か月どころか二か月のお預けになってしまいました(T_T) その間、ニコタや他のSNSやゲーム以外は、 手持ちの未読本を読むか、録画したアニメを観ては削除してました。 やらねばならない用事はあんまり片付いておりませんで、 古新聞がまだ一年分くらい残ってます(^_^;) これの片づけは本当にやらねばならないことの前哨戦なんですけどね(^_^;) 何しろ、家の中を片付けて、もっと片付いた家の中にしないと、 肝心の用事をするのに色々と支障が出るから(^_^;) まあ、ともかくとして、 以下が二か月ぶりの12月28日に借りてきた本です。 三週間で私に読めるわけのない これまでにない冊数を借りてきてることから、 如何に活字に飢えてるか解ると思います(^_^;) 我が市立図書館 借り出し 「女帝エカテリーナ」池田理代子著 原作アンリ・トロワイヤ 中央公論社 「女帝エカテリーナ 上巻」アンリ・トロワイヤ著 工藤庸子訳 中公文庫 「女帝エカテリーナ 下巻」アンリ・トロワイヤ著 工藤庸子訳 中公文庫 O市立図書館 借り出し 「毒」ドロシー・L・セイヤーズ著 井上一夫訳 早川ポケットミステリ文庫 「箱の中の書類」ドロシー・L・セイヤーズ著 松下祥子訳 早川ポケットミステリ文庫 「わたしの愛した悪女」パトリック・クェンティン著 高橋豊訳 早川ポケットミステリ文庫 「疑惑の場」パトリック・クェンティン著 中桐雅夫訳 早川ポケットミステリ文庫 「人形パズル」パトリック・クェンティン著 白須清美訳 創元推理文庫 「女郎蜘蛛」パトリック・クェンティン著 白須清美訳 創元推理文庫 「わが子は殺人者}パトリック・クェンティン著 大久保康雄訳 創元推理文庫 「二人の妻をもつ男」パトリック・クェンティン著 大久保康雄訳 創元推理文庫 「網にかかった男」パトリック・クェンティン著 井上勇訳 創元推理文庫 「殺意の海辺」ジョン・ディクスン・カー、セイヤーズ他連作 宇野利泰訳 早川ミステリ文庫 殺意の海辺 (ジョン・ディクスン・カー、ヴァレリー・ホワイト、ローレンス・メイネル、 ジョーン・フレミング、マイクル・クローニン、エリザベス・フェラーズ) 弔花はご辞退 (ドロシイ・L・セイヤーズ、E・C・R・ロラック、グラディス・ミッチェル、 アントニー・ギルバート、クリスチアナ・ブランド) 「警察官に聞け」アントニィ・バークリイ、セイヤーズ他連作 宇野利泰訳 早川ミステリ文庫 (ジョン・ロード、ヘレン・シンプソン、グラディス・ミッチェル、 アントニイ・バークリイ、ドロシー・L・セイヤーズ、ミルワード・ケネディ) 「本の殺人事件簿」シンシア・マンソン編 曽田和子監訳 八月のエイプリル・フール カール・マーティン著 伊藤美樹訳 ブルーベルの森で ジュリアン・シモンズ著 三村明子訳 ウィリー最後の旅 ドナルド・オルソン著 熊谷公妙訳 竜の頭の謎をめぐる知的冒険 ドロシー・L・セイヤーズ著 西沢有里訳 ダシール・ハメットを捜せ ウィリアム・ブリテン著 近藤るみ子訳 チズルリグ卿の遺産 ロバート・バー著 落合佳子訳 銅の孔雀 ルース・レンデル著 角恭代訳 アルバート伯父と「ホームズ師匠」 ペネロピー・ウォーレス著 坂本希久子訳 最後には微笑みを ローレンス・ブロック著 小松佳代子訳 「猫物語」富士川義之 編訳 白水社 モスクワの魔女と黒猫 アントーニイ・ボゴレーリスキイ著 栗原成郎訳 ねこ アントン・Π・チェーホフ著 池田健太郎訳 ブーレマンの家 テーオドール・シュトルム著 藤川芳朗訳 キプロスの猫 ドロシー・L・セイヤーズ著 海老根宏訳 猫の王様 スティーヴン・ヴィンセント・ベネ著 中矢一義訳 猫との会話 ヒレア・ベロック著 富士川義之訳 聖なる猫の家庭生活 アーサー・ワイゴール著 富士川義之訳 スプーナー エリナー・ファージョン著 篠田綾子訳 《ぶるっ》 シドニー=ガブリエル・コレット著 山崎剛太郎訳 牡猫(ル・マトウ) シドニー=ガブリエル・コレット著 山崎剛太郎訳 死ぬことのない雌猫 カレル・チャペック著 千野栄一訳 ポドロ レスリー・P・ハートリー著 高橋和久訳 がんこなネコたちのいる庭 イターロ・カルヴィーノ著 安藤美紀夫訳 「ネコ好きに捧げるミステリー」ドロシー・L・セイヤーズ他 光文社 替え玉 パトリシア・モイーズ著 深町眞理子訳 猫の子 ヘンリー・スレッサー著 野村光由訳 灰色の猫 ジョイス・ハリントン著 小沢瑞穂訳 ウエブスター物語 P・G・ウッドハウス著 宮脇孝雄訳 猫で殺す メアリ・リード著 夏来健次訳 ラヴェラーが行く J・v・d・ウェテリンク著 宮脇孝雄訳 8時30分の幽霊 リリアン・ジャクスン・ブラウン著 中井京子訳 彼はあたしのもの ステラ・ホワイトロー著 小梨直訳 キプロス猫 ドロシー・L・セイヤーズ著 池央耿訳 猫の重罪 L・J・リトケ著 富永和子訳 ネコにヴァイオリン エドワード・D・ホック著 中井京子訳 老友モリー クラーク・ハワード著 小鷹信光訳 「美酒ミステリー傑作選」小鷹信光編 河出文庫 冷えたギムレットのように フランク・シスク著 小鷹信光訳 憎悪の報酬 フレッド・ルヴォン著 大村美根子訳 ナツメグの味 ジョン・コリア著 矢野浩三郎訳 最後の一壜 スタンリー・エリン著 矢野浩三郎訳 おごりの一杯 コリー・フォード著 間山靖子訳 二人のウィムジイ卿 ドロシー・L・セイヤーズ著 吉野美恵子訳 バーテンダーの死 デニス・リンズ著 小鷹信光訳 爪楊枝 ジェイムズ・ホールディング著 大井良純訳 ピエトロの友だち ジェイムズ・A・カーチ著 郷睦美訳 昔、ある殺人者が…… A・A・ミルン著 吉野美恵子訳 ノー・ストーリイ ドナルド・E・ウェストレイク著 沢川進訳 赤ワイン ローレンス・G・ブロックマン著 汀一弘訳 二本目の瓶 ジェイムズ・ロナルド著 山崎秀雄訳 最後に。 今年も今日で、もう終わりです。 一年の経つのは早いですね(^_^;) 10月末からこっち、完全にご無沙汰して申し訳ありませんでした。 12月23日・24日の二日間は、クリスマスに食べたい物の買い出しに少しでも安いものを求めて、 自宅から徒歩20分圏内だけれど全部が違う方角にあるあっちへこっちのへスーパーに徒歩で行き、 24日の夜23時過ぎくらいに帰宅した時には疲れ果てて、横になってもしんどいという状態になったりもしてました。 元々虚弱で体力がないので、この2日間ですっかり体力を使い果たしてしまったんです(^_^;) 我が家は畳で炬燵に入って炬燵の上のパソコンを操作するのもしんどくて、 ネットがほんのちょっとの時間しかできなくなってました。 こうなってしまうと体力を回復させるのが最重要事項になってしまって、それにはできるだけ横になっているしかない。 私のスキルでは布団に横になってはネットはできないんですよね。 ということは、パソコン前に座れる時間は限られてる。 スキルが低くて、文字入力などになると大変時間がかかります。 なので、私が一番時間がかかるネット活動は、SNSでのお友達との交流の為のパソコン操作なんです。 体力を回復させるためにできるだけ長く横になり、ネット活動は最小限にしなければならないとなると、 止めねばならないことはお友達との交流作業ということになるわけで・・・(-_-;) そんなわけで、24日夜からこっち、一昨日の夜くらいまで交流作業を中止にしておりました(^_^;) どうやら、お陰様で随分回復して元気になってきたのと、もう大晦日なので一年のご挨拶くらいはせねば!ということで(^_^;) 何とか元気に正月を迎えられそうです、たぶん。 たぶん、というのは今日、今度は最低限の正月の食べ物を買い込まねばならないからで。 とはいえ、偏食が激しいために御馳走は食べないんです(^_^;) おまけに今度の正月はお餅を食べらちゃいけないので、お雑煮を食べられないんですよねー 歯医者の治療の関係で前歯が仮歯のままで、この医者の正月休みの期間を過ごさねばならず、 仮歯が壊れたり抜けたりするようなものは食べてはならないと釘を刺されてるんです(T_T) ただでさえ偏食が激しくて食べる物が少ないのに、 硬いものや歯にくっつくものは食べてはならないという条件が追加されると 食べられるものがかなり限られてしまうので、例年よりも買い物の量は減るわけです。 欲しいのは、まず年越しそばの為の蕎麦と刻み葱と味付け揚げと蒲鉾もかな? お節料理は野菜の惣菜があればいいので、お節というよりは野菜の煮しめセットを買ってくればいいことに。 料理嫌いで苦手なので、特に煮しめが作れないんですよね~ だから、年末は煮しめセットをスーパーで買ってきて、これを私なりのお節にするのです。 ちなみに黒豆だけは自分で作ります。 だって、黒豆は大好きでたくさん食べたいから、作って売ってるのは高すぎるんです。 それに自分で作った味のほうが好き♪ あとは雑煮が食べられないので、あとは鍋でもする為の野菜・豆腐などで、特に白菜さえあればいいという感じに(^_^;) まあ、あくせく無理して買いに行かなくても、2,3日すればスーパーは開くし、 それに家に一番近い一軒は年中無休の24時間営業なので、 他所の比べると少々お高いとはいえ、何かが欲しい時はここでゲットできるのです。 というわけで、夜が明けたら買い物に明け暮れることになりましょう。 早く買い物を終えてゆっくりしたいなあ。 年賀状はまだ書けてないんですけどね(^_^;) さて、改めまして。 皆さま、この一年、お世話になりありがとうございました。 年の終わりが近づいた頃から、すっかりご無沙汰になってしまって申し訳ありませんでした。 年が明けても、まだやらねばならないことがたっぷりあるので、あんまりブログを書けないですが、 来年もよろしくお願いいたします。 3月中か4月半ばくらいまでには用事を終えて、その後は以前と同じような感じでネット活動をしたいなあと思っています。 その時には、また、よろしくお願いいたします。 皆さま、どうぞ、よいお年をお迎えください♪^^
むのたけじさんの誌30
今年読んだ本・お勧めのおよそベスト10
松森果林(ユニバーサルデザインコンサルタント)
岩波ジュニア新書(2014) 中学から高校にかけて失聴した著者が、聞こえる状態と聞こえない状態の二つを知る者として、ユニバーサルデザインの構築する仕事をする。聴覚を失うまでの短い自伝と仕事の様子を解説。ディズニーランドや羽田空港国際線旅客ターミナルでのユニバーサルデザインの話が面白い。 障害があるというのはどういうことか、それをどうすべきかよくわかる良書。 ☆☆☆☆☆ 難易度1/5 推薦度5/5
2014.11.04 『数学の想像力:正しさの深層に何があるのか』
加藤文元(数学)
筑摩選書(2013) 数とは何か、数学史を織り交ぜつつ、本質に迫る良書。 ☆☆☆☆☆ 難易度3/5 推薦度5/5
2014.09.06 『平安女子の楽しい!生活』
川村裕子(王朝文学)
岩波ジュニア新書(2014) 現代の若者言葉や用語をふんだんに使って、当時の家屋、服装、恋愛などを面白く解説している。 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度5/5
2014.07.13 『京の和菓子:暮らしを彩る四季の技』
辻ミチ子(宇治市歴史資料館館長)
中公新書(2005) お菓子の説明が楽しい一冊。江戸時代のカステラが謎過ぎる。 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度4/5
2014.07.03 『アインシュタインのパラドックス』
アンドリュー・ウィテイカー
岩波書店(2014) 量子エンタングルメントをめぐる物理学史+量子コンピュータの話。コペンハーゲン解釈は科学史上最大の詭弁! ☆☆☆☆☆ 難易度4/5 推薦度4/5
2014.06.27 『大岡越前守忠相』
大石慎三郎(日本近世史)
岩波新書(1974) 大岡忠相こそ全日本史をとおしてもっともすぐれた政策官僚!お話で人気が出たのではなく、実績があるから面白い話が出来た人なのだ。とても面白い。お勧めの一冊。 ☆☆☆☆☆ 難易度3/5 推薦度5/5
2014.06.02 『王朝文学の楽しみ』
尾崎左永子(歌人、エッセイスト)
岩波新書(2011) 文章が実に美しい。本当に日本語うまい。 ☆☆☆☆☆ 難易度3/5 推薦度5/5
2014.05.25 『諸宗破折ガイド』
宗旨建立750年慶祝記念出版委員会
大日蓮出版(2007) 無茶苦茶面白い。日蓮正宗がすべての宗教を解説し、切りまくる。解説がわかりやすくよくできている。新興宗教の部分だけ取り出して販売したらかなり売れそう。 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度5/5
2014.04.19 『素粒子論はなぜわかりにくいのか』
吉田伸夫(素粒子論、量子色学)
技術評論社(2013) 最近やっとコペンハーゲン解釈の空疎さが指摘されるようになったが、この本も場の観点から解説している。粒子かつ波じゃなく、はっきりと波が基本で波が粒子の姿を見せるのが真相なのだ。物質の根源が理解できる一冊。 ☆☆☆☆☆ 難易度3/5 推薦度5/5
2014.04.10
龍應台(作家)
天下雜誌(2009) (台湾海峡一九四九) 台湾の外省人を中心に、台湾原住民、ドイツ人やオーストラリア人などにインタビューして、1930~50年に何か起きていたのか、戦争とは何かを問う大作。戦争の残酷さと恐ろしさを徹底して直視する姿勢が凄い。 ☆☆☆☆☆ 難易度3/5 推薦度5/5
2014.04.04 『無量寿経講話』
真野正順(宗教学者、浄土宗)
大法輪閣(1963) 非常に良い本。『無量寿経』の解説として最高の一冊だと思う。研究者にありがちな字句の分析や社会背景を読み取ることなどよりも、僧侶として経典の持つ本当の意味を取り出そうとしている。僧侶にありがちな科学や社会に対する偏見もないのが素晴らしい。病床での口述筆記らしい。 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度5/5
『チート剣士の海中ダンジョン攻略記』猫又ぬこ
『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』枯野瑛
【読書】見てわかる、「断捨離」
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森と東野
大発見 / 鼠坂 / 妄想 / 百物語 / かのように / 護持院原の敵討 / じいさんばあさん / 安井夫人 / 山椒大夫 / 魚玄機 / 最後の一句 / 高瀬舟 / 寒山拾得 / 文づかひ / 舞姫 / 沙羅の木■ 同時に、芸人・東野幸治の小説も並行して読んでみた。ずーっと森鴎外じゃキツいだろうなと弱気になって、なにか現代人、せめて昭和以降の人を…と思ってダンボールをあさると、たぶんブックオフ100円コーナーで買ったのであろうこの本が出てきた。ハナから「芸人の書く小説なんて、どうせ…」なんて決めつけちゃいけない、そんな偏見こそが自分の読書体験を狭めているのだ、作家の名前ではない、書物そのもの、そのページに書かれている一語一句に真摯な態度で向き合うのだ、自分よ! とは思っていたんスけど、やっぱすごくつまんなかったです。テレビに出ているときの東野幸治はすごく面白いと思うんだけどね。 ちゅうわけで今年もありがとうございました。よいお年をー。
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「あそび」
綿矢りささんの初夜のサイン??
作家の綿矢りささん(30)が結婚されましたね 綿矢りささん初夜のサインは 蹴りたい背中って感じなのでしょうか? なにか綿矢りささんは 他に独特な表現をしてくれそうですよね 綿矢りささんの作品は、私も昔読んだことがあります。 綿矢りささんは、 高校時代の2001年に「インストール」文芸賞受賞! 04年には「蹴りたい背中」で 若干19歳で芥川賞を受賞し 史上最年少として話題となりましたよね 後の12年には「かわいそうだね?」で 第6回大江健三郎賞を受賞と輝かしい功績を残しています 私が読んだことのあるのは、 「インストール」と「蹴りたい背中」です。 どんな内容だったかは昔すぎて ほとんど覚えていないのですが、 面白かったんじゃないかと思います。 「蹴りたい背中」というのは、どうやら ぱっとしないがどうも気になる男の子に恋心を覚えて 愛おしさから来る愛情の裏返しで その男の子の体に「蹴りたい背中」となる ストーリーらしいです。 そんな綿矢りささんのお相手の方は 東京・霞が関勤務のキャリア官僚(28) とのことで 4年半前から愛情を育んでいたようです 綿矢りささんは 「私事で恐縮ですがこのたび結婚いたしました。 良い人とめぐり会えた幸せを糧にして 書くお仕事と家庭の両立を目指します」 「公私ともにたくさんの方々に助けられ 応援していただいているありがたさを この年末に実感しています これからもどうぞよろしくお願いいたします」 とコメントしています どうか お二人には末長幸せになってほしいですね そして、 機会があればまた綿矢りささんの作品を 読み返してみようかなと思いました
☆マリーちゃんのしっぽ
童 話 『マリーちゃんのしっぽ』 (2) 作 元川 芹 香 「ふう~やっと、いなくなったぞ。さあ、早くバラさんの所に行こう!」 チョロチョロとバラの鉢にとびうつり、あっという間に小さなつぼみまでたどりついた。 「こんにちは!バラさん、ごきげんいかがですか?」 「あらカナヘビさん、今日は、ずい分と遅いのね。もうあちこちがかゆくて、かゆくて。早くいつものようにお願いね」 カナヘビは、くきをかけおり葉っぱについたアブラムシをパクパク食べた。アブラムシでふくれたお腹を引きずって、またつぼみまでかけ上る。 「ありがとう!やっとスッキリしたわ」バラは、葉っぱを合わせおじぎした。「いえいえ!こちらこそ、ごちそうさまでした」 「なぜ今年は、お顔を見せてくれるのが遅いのですか?」 「さぁ…なぜかしら?私もこの庭で長いこと咲かせているけど、春を過ぎたのは初めてね。だけど、夏の庭ってきっとステキでしょう?ちょっとワクワクするわ」 「夏の庭?日差しが辛いだけで、僕には何にも変わりはしないけど。でも、バラさんと一緒ならば楽しくなりそうです」 なっちゃんとおじいさんは、夕方の庭に水をまく。 「じーじ、そのバラばかり見ているの?どうして」 「春か秋に花が咲くはずなのに、このバラは、今頃になってやっとつぼみをつけたんだ。枝も細くて弱々しいしけれど、きれいに咲かせてあげたいと思ってな」 もうおじいさんの話など、なっちゃんは聞いていない。「マリーちゃん、なっちゃんですよ。さぁ出てきなさい!あっカエルさんだ。まって~」 「ハッハッハ、なっちゃんは 『花より、は虫類』 だね。 <つづく>