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今日の本 「ジャズの歴史 100年を100枚で辿る」

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今日の本 「ジャズの歴史 100年を100枚で辿る」(中山康樹/講談社+α新書:14年) 先日、中山氏の「ビートルズから始まるロック名盤」について記事にした ばかりですが、同じ中山氏の著作をもう1冊。 今回は、ジャズのアルバム紹介本。 著者は中山康樹氏。元「スイングジャーナル」編集長。 「マイルスにいちばん近い日本人」といわれているとのこと。 本書、タイトルにあるように、アルバムでジャズの歴史を振り返るもの。 基本は1アーティスト1枚。 例外は、マイルスとマルサリス。それぞれ4枚と3枚を紹介。 年代を区切って構成されているためか、歴史を俯瞰するからなのか、 有名どころでないアルバムも入っていたり。 例えば以下。  コルトレーンは、「EXPRESSION」、  オーネット コールマンは、「TONE DIALING」、  ビル エバンスは、「The Bill Evans Album」。 また、ラストに登場するパット メセニーは、あのJohn Zorn とのコラボ作の 「TAP」が取り上げられています。 こういった異質なセレクトがナイス。 もちろん未聴のアルバムも多数。 まずは、上記 ビル エバンスのアルバムを聴いてみたいと思います。 ピアノトリオの作品。 ジャズも結構聴いてはいますが、かなりフリーよりの作品ばかりを 聴いていますので... 141235.jpg

孔子、「怪力乱神」を語る

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孔子、「怪力乱神」を語る (OR books)

孔子、「怪力乱神」を語る (OR books)

  • 作者: 大川 隆法
  • 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
  • 発売日: 2014/11/12
  • メディア: 単行本
儒教思想の真意と現代中国への警告 「死後の世界」を信じられない現代人へのメッセージ。 霊界は確実に存在する―― では、なぜ儒教は、超常現象や霊界思想を説かなかったのか? その真意と自身の霊界観、習近平と現代中国への見解、そして人類を待ち受ける衝撃の未来予言までを語る。 現代の知識人たちよ、唯物論や唯脳論は間違っている! まえがき 1 孔子に「霊的世界」について訊く 2 孔子の時代は「あの世は常識だった」 3 孔子、「魂魄」の本当の意味を語る 4 「智・仁・勇」はこの世だけの徳ではない 5 「葬儀」の本当の意味を語る 6 「仁」は孔子の宗教的部分 7 孔子が霊的なことを語らなかった理由 8 毛沢東は今、どのような世界にいるのか 9 宗教指導者が敗れ続けてきた中国の歴史 10 中国の「天国・地獄」はどうなっているのか 11 孔子が今、手がけている「大きな仕事」とは 12 事実上の「儒教消滅宣言」だった孔子の霊言 あとがき --------------- 中国共産党は、「儒教は宗教ではない」という事で、孔子学院とかいう名前で、世界に学校を創って来たわけだが、別に孔子は、あの世も神の存在も否定していたわけではありません。 ただまあ、本格的な宗教よりかは、あの世の世界等に関して多くを語る事はなかった。 「何故だろうか?」 という事で、今現在、孔子に訊いてみたということです。 ま、帯にも書いてあるけど、当時、 「霊界は当たり前。言うまでもない」 というくらいの時代背景があったということです。 そして、孔子の母親も、神下ろしをする人だったということで、霊界や霊の存在は、当たり前としながらも、どちらかというと、この世的に学問を修めて、きちんとした形で、人格を形成するという方に主眼を置いていたということです。 しかし、中国も今のままでは、この先厳しいね。 儒教も礼節を重んじる教えである事は、日本では当然の事と思われているけれど、今の中国に本当の礼節は根付いていないでしょう。 やっぱり根本的なところで、あの世を信じていなかったり、神とか天だとか、大いなるものを信じていなければ、 礼、知、信、義、勇 等の、本当の意味を、心でつかむことはできないでしょう。 他の人々を蹴落としてまで自らの保身を第一優先とする。 唯物論、無神論を国是としてやっていたら、必ずそうした国になってしまいますわな。

「償いの婚礼」

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・償いの婚礼/華藤えれな X文庫WH
償いの婚礼 (講談社X文庫ホワイトハート(BL))

償いの婚礼 (講談社X文庫ホワイトハート(BL))

  • 作者: 華藤 えれな
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/12/24
  • メディア: 文庫
南フランスが舞台。 妹を殺された貴族と、殺人の罪を着せられた日本人医師。 プロローグは、いきなりのえっちシーンから。 ウエディングドレス姿で。 話の途中でもいったりきたりしていて、ちょっと読みにくい。 妹を殺した動機も、なんかなぁ。 突拍子しすぎ。 でもさ、匿っていた日本人と彼が守っている人物との関係が、気になったよ。 この話も、そのうち出るのかな? イラスト担当は、北沢きょうさん。 受が黒縁のダサい眼鏡を掛けているんだけれど、えっちシーンの時も掛けていて、なんだかなぁ。 華藤さんの話には、合っていないと思う。 特に、ラストの、バルコニーでのえっちシーンでの眼鏡は、ないわ。 メガネ以前、北沢さんのイラストは話に合っていない。 北沢さん、雑誌で結構読んでいる漫画家さんで、嫌いじゃないんだけれど。 私、悪い感想ばかり書いているね。 華藤さんが好きなんだけれど、最近はハズレが多いや。 話自体、そそられないの。 行間に、情緒が感じられなくなったの。 うーん…。 ★★☆

小説 季節風・冬(重松清) あらすじとアサキの感想

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重松清さんの小説「季節風・冬」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。 スポンサーリンク 今回ご紹介する本は重松清さんの「季節風・冬」です。 ※Amazonへのリンクとなります。 タイトルに「」って付いているのが気になりますよね。 そうです。この「季節風」と呼ばれる重松さんの作品は、春夏秋冬どの物語もあり、それぞれの季節を題材にした、どこにでもあるありふれた日常の模様を切り取ることで構成されています。 もちろん全ての作品を読んで、どの物語も素晴らしいと感じたのですが、たまたま今の季節が冬ということで、今回は「季節風・冬」をご紹介させていただきます。 物語としては、どの季節の物語も共通で全く内容の異なる短編小説の集まりによって構成されています。 なので、どの物語から読んでも全く影響はありません。 (私なんかはタイトルをざっと見て気になる作品から読んでみました) その中でも特に印象に残った作品をいくつか紹介させていただきます。 ① 「バレンタイン・デビュー」 高校生になった息子がバレンタインデーの日に、今年こそ人生初のチョコを貰えるのか心配する父親の物語。学生時代に女性からモテず、悲しい思いをした自分の様になってほしくなく、とにかくチョコを貰えることを強く願う父親と、そんな父親を温かい目で見守る彼の妻とのやりとりがホッコリと心を温めてくれます。 ② 「コーヒーもう1杯」 大切な話をするときには、コーヒーが欠かせない。そんな話を彼女から以前に聞いて男性がコーヒーを飲もうとその彼女に誘われてしまう話。二人の距離感が掴めなくなっていた男性はそのことに気づかぬフリをしていたが、ついにその決着を着ける時が来てしまった。 同じ男として読み進めるのが実に心苦しい作品でした…笑 ③ 「火の用心」 町内会の火災予防活動にいやいや参加することになってしまった女子高生の話。夜の街を近所のオジサン達と見回っていると、これまで知らなかった「大人の事情」みたいなものが嫌でも耳に入ってくる。でもその内容は思ったよりも子供っぽかったり、でもその裏にはやっぱり大人の事情が絡んでいたり…大人って考えてない振りして、しっかり考えているんだよ。そんなことを大人初級者の私が呟きたくなる物語でした… スポンサーリンク

12月の読書まとめ。

小説 ナイフ(重松清) あらすじとアサキの感想

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重松清さんの小説「ナイフ」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。 スポンサーリンク 今回ご紹介する本は重松清さんの「ナイフ」です。 ※Amazonへのリンクとなります。 私が重松さんの本を好きになるきっかけとなった一冊です。 重松さんの作品はどれも人間の心理描写を非常に丁寧に描いているため、強く共感できる部分が非常に多いと感じています。 その中でもこの作品は「いじめ」という深いテーマを扱っているため、読みながら暗い気持ちになったり、切ない気持ちになったり、とただ楽しいだけの小説ではなったため、印象に残りました。 そんな「ナイフ」は5本の短編小説により構成されているのですが、今回は4本目の作品「エビスくん」のあらすじと感想を取り上げたいと思います。 ※ここからは「エビスくん」のあらすじです。 主人公である小学生のひろしには、心臓に大きな病を抱える妹がいる。 妹に会うため、ひろしは小学校が終わっては時間を作り病院に足を運んでいた。 そんな中、ひろしが通う小学校に転校生が来た。 彼の名前は戎(えびす)。小学離れした大きい図体と同様に態度も非常に大きかった。 そんな戎をひろし含め周りの友達はどこか恐怖に感じ、友達として距離を縮めたいとは思えなかった。 そんなとき、事件が起きた。 ひろしが書いた学級日誌の戎の字が誤って戒になっていると戎に指摘された。 その日を境にひろしへの戎のいじめが始まった。 一方的ないじめを受けるひろしを見て友達も助けたいと思うが、戎への恐怖心もあり、なかなかひろしを救うことが出来なかった。 でも、ひろしだって、ただ黙って戎からのいじめに苦しんでいる訳ではなかった… そこには、妹へのひろしの強い愛情があり、そのことに戎は気付いた。 いじめっこといじめられっこ。 そんな簡単な構図では到底収まりきらない、深い感動に包まれたラストがこの物語には待ち受けていた… 私もついこの間まで学生で、まだ小学生だったころの記憶だって鮮明ではなくとも残っている訳ですよ。 で、この小説を読むたびに、なんか切ない気持ちになるんですけど、それでもやっぱりこの物語が好きなんですよね。文字には言い表せない不思議な気持ちです… スポンサーリンク

今年読んだ韓国語の本

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韓国語は何とか21冊に。
『성학집요:교양으로 읽는 율곡 성리학』
이이
풀빛(2006)
(聖學輯要:教養として読む栗谷の性理学) 朝鮮時代の著名な儒学者が王に献上した性理学の入門書。退溪と栗谷の違いが朱子と陽明学の違いに似てる。末尾に性理学の解説があってとてもわかりやすい。 (韓国語多読冊99目。2014.12.26読了。)
『성학십도:열 가지 그림으로 읽는 성리학』
이황(李氏朝鮮の儒学者)
풀빛(2005)
(聖学十図:十種の図で読む性理学) (韓国語多読98冊目。2014.10.31読了。)
『사이언스 Why? 시리즈 수학선생님도 몰래 보는 수학책』
샤르탄 포스키트(数学、科学作家)
아르고나인(2011)
(サイエンスWhy?シリーズ 数学の先生もこそっと読んでる数学書) (韓国語多読97冊目。2014.09.07読了。)
『치유하는 불교 읽기:심리학의 눈으로 새롭게 풀이한 불교 핵심 교리』
서광(僧侶、宗教心理学、自我超越心理学)
불광출판사(2012)
(治癒する仏教読書:心理学の目から新しく解いた仏教核心教理) (韓国語多読96冊目。2014.08.21読了。)
『일본론』
다이지타오(孫文の通訳)
소화(2006)
(日本論) (韓国語多読95冊目。2014.08.10読了。)
『겐지모노가타리의 세계』
하나타 가즈마사(中古文学)
소화(2006)
(源氏物語の世界) (韓国語多読94冊目。2014.07.15読了。)
『일본적 사회질서의 기원』
나루시와 아키라(政治学)
소화(2004)
(日本的社会秩序の起源) (韓国語多読93冊目。2014.06.20読了。)
『쌀의 인류학』
오누키 에미코(人類学)
소화(2001)
(コメの人類学:日本人の自己認識) 難易度3/5 推薦度2/5 (韓国語多読92冊目。2014.05.30読了。)
『일본인의 논리구조』
이타사카겐(日本近世文学)
소화(1996)
(日本人の論理構造:講談社現代新書258) 難易度3/5 推薦度3/5 (韓国語多読91冊目。2014.05.09読了。)
『대장금 3』
김영현(脚本家)
은행나무(2003)
(大長今3) (韓国語多読90冊目。2014.04.29読了。)
『대장금 2』
김영현(脚本家)
은행나무(2003)
(大長今2) (韓国語多読89冊目。2014.04.26読了。)
『생활 속의 일본 문화』
다다 미치타로(仏文学)
소화(2002)
(身辺の日本文化:講談社学術文庫) (韓国語多読88冊目。2014.04.25読了。)
『뿌리 깊은 나무 2』
이정명(作家)
밀리언하우스(2006)
(景福宮の秘密コード:ハングルに秘められた世宗大王の誓い) (韓国語多読87冊目。2014.04.13読了。)
『야스쿠니신사』
오에 시노부(近代史)
소화(2001)
(靖国神社) (韓国語多読86冊目。2014.04.10読了。)
『난설헌:최문희 장편소설』
최문희(作家)
다산책방(2011)
(蘭雪軒:チェ・ムニ長編小説) (韓国語多読85冊目。2014.04.01読了。)
『대장금 1』
김영현 극본,유민주 소설
은행나무(2003)
(大長今1) (韓国語多読84冊目。2014.03.29読了。)
『뿌리 깊은 나무 1』
이정명(作家)
밀리언하우스(2006)
(景福宮の秘密コード1:ハングルに秘められた世宗大王の誓い) (韓国語多読冊83目。2014.03.20読了。)
『꽃이 지고 나면 잎이 보이듯이』
이해인(修道女、詩人)
샘터(2011)
(花が散ってから葉が見えるように) (韓国語多読82冊目。2014.03.07読了。)
『인연 이야기』
법정(僧侶)
문학의 숲(2009)
(因縁の話) (韓国語多読81冊目。2014.02.14読了。)
『뜨거운 침묵:한 걸음 뒤에서 한 번 더!』
백지연(コミュニケーション教育)
중앙북스(2010)
(熱い沈黙:一歩後ろからもう一度!) (韓国語多読80冊目。2014.02.09読了。)
『주말이 기다려지는 행복한 걷기여행:서울ㆍ수도권 2011』
박미경,김영록
터치아트(2011)
(週末が待ち遠しくなる幸せの歩き旅行:ソウル・首都圏2011) (韓国語多読79冊目。2014.01.26読了。)

PG14 ゲーマーズ特典ブロマイド

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桜ノ杜ぶんこ刊 著/日野 亘 イラストさえき北都 PG14(パラグラフ・フォーティーン)の特典ブロマイド PG14(パラグラフ・フォーティーン) (桜ノ杜ぶんこ)

辞世その27

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 埋もれ木の花咲くこともなかりしに 身のなるはてぞかなしかりける 源頼政  不本意に終わる人生を嘆く辞世のである。我が身を「埋もれ木」に喩え、「実のなる」と「身のなる」を重ねて、果実をてにすることができない無念さを表している。  この歌については、これ以上のことを言っても空しいだけだ。

「オーロラの犬ぞりレース」

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「オーロラの犬ぞりレース アラスカ 1,600キロをゆく」  @NHK BSプレミアム

  ユーコン・クエスト(Yukon Quest) という名の犬ぞりレース。その距離なんと1,600Km、10日間昼も夜も走り続ける過酷なもの、単純計算で1日160Km! 14頭立ての犬ぞりを駆るレーサーは「マッシャー」と呼ばれ、アラスカではスターだ。このレースには24人のマッシャーが挑戦、しかし毎年3分の1は完走を果たせないという。標高差1,000mの山を越え、凍ったユーコン川の乱氷に苦しみ、始めに14頭で走っていた犬たちが、けがや体調不良で、1頭また1頭と減っていく。優勝者も最後には10頭まで減っていた。マッシャー以外の人が犬に触ることは禁じられているので、全部の犬を一人で面倒見なければならない。どんな餌を与えるかや、休憩の取り方もレース結果を大いに左右する。この番組は2010年のレースを取材したもので、再放送。犬ぞりレースがあることは知っていたが、こんなにも長い距離を走るとは!!

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『世界遺産にされて富士山は泣いている』

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世界遺産にされて富士山は泣いている (PHP新書)

世界遺産にされて富士山は泣いている (PHP新書)

  • 作者: 野口 健
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/06/14
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
美しい「日本の象徴」でいま起こっていることは、日本社会が抱える問題そのものだ!複雑に絡まり合う利害関係をどう解きほぐし、国家の宝を後世の人々へと受け継ぐべきか。日本を代表するアルピニストが語った「ほんとうに質のよい観光」とは。
現在国連を舞台にして検討が進められている持続可能な開発目標(SDGs)は、2016年から2030年までの国際社会の取り組むべき課題を整理し、これを17の目標にまとめている。そこで懸念されているのは今の我々の生活スタイルは持続不可能で、それでも続けようとすれば、自然環境だけでなく、地球自体にも過大な負担を強いることになるというものだ。 日本は低炭素技術を用いた環境管理に関しては高い技術力を持っていると国際的にも評価されている。環境への取組みがミクロレベルになればなるほど、国際的な評判とはかけ離れた、情けない人々の行状が目立つようになる。生活ゴミをコンビニのゴミ箱に持ち込む輩があまりに多いために、コンビニはゴミ箱を屋外に置かなくなってしまったし、駅のゴミ箱も撤去されてしまい、ちょっとしたゴミでも捨てるのに困るようになってしまった。僕の自宅の周辺の歩道の植木は、誰がやるのか空き缶やアイスの包み紙が枝に挟まっているのが日常茶飯事だし、ひどい時は誰がやったかわからぬけれど、わが家の前にゴミ袋が放置されていた。こんなのはそれが文化と化している南アジアのインドやネパールと同じ光景だ。喫煙だって、自宅の室内が臭くならないよう、ベランダで一服する人が多いが、そういう人がご近所にいると、そのにおいは我々にも襲いかかってくる。自分さえ良ければ他にどんな外部不経済をもたらしていようと知ったことではないとでも思っているのだろうか。 富士山が世界遺産登録されたと報じられた時、僕が真っ先に思い出したのは、1970年代前半の小学生時代、社会科かなにかの教科書の挿入写真で見た富士スバルライン沿道の森林の写真だった。排気ガスの影響で木が枯れ始め、沿道には既にゴミが捨てられていた。「公害」という言葉が一般に用いられるようになるより以前に、既に富士山周辺では環境問題が起きていたのだ。 報道を見ていてさらに強く感じたのは、これで富士山登山客が増えて、地元の経済が潤うという、経済効果に対する期待ばかりが報じられているということだった。これは国内の事物が世界遺産登録されるたびに毎回感じることで、地元の関係者は「これで来訪者がもっと増えて地域経済活性化につながる」と必ずコメントされる。世界遺産登録すら成長戦略の一環と位置付けているふしが政府首脳のご発言にも感じられる。 そんな力技で成長テコ入れが短期的にはできたとしても、環境破壊のような外部不経済は間違いなく進む。富岡製糸場のような産業文化遺産なら地元住民はその観光資源の保全に努力もされるだろう。でも、それが自然環境である場合はどうだろうか。地元住民は、富士山とその周辺の自然環境の保全に、どれくらいの努力を傾けているのだろうか。世界中で持続可能な開発への貢献が求められている昨今、足元の国内で持続不可能な開発が行われているようでは、国際場裏で何を言っても唇寒しではないだろうか。 ―――富士山の世界遺産認定のニュースを聴いた時、僕はそんなことを考えて少しシラケた気分になった。 本日ご紹介する野口健さんの著書を読んで、そんな意を改めて強くした。ふだんのしゃべり方とかをテレビで聴いているとちょっとチャラい印象もある野口さんだが、思い込んだら一直線、直情径行の行動主義の人で、構想を形にすることに秀でた人だ。しかも、その本質を直感的に見抜く力がすごい。そうやって問題の本質を見抜き、行動し、そして学ぶ。集められた情報は僕らにとっても非常に有益だ。本書を読まなければ、知らなかったことも多かった。 例えば、今回の富士山の世界遺産登録が、「自然遺産」ではなく、「文化遺産」として登録されていた点。報道では「世界遺産」としか報じられていないから見落とされがちだが、もしそれが「文化遺産」として登録されたのなら、富岡のケースと同様、富士山の保全だけでなく、富士山信仰にまつわる文化、風俗習慣といったものも併せて保全していく必要がある筈だ。富士山を信仰した人たちが、どのような気持ちで山頂を目指したのか、それを考えたら、単に「山頂行ってご来光見てきました」的なノリで、観光の延長線上で山頂を目指す人が増えるだけでいいのかという気もしてしまう。 そして、これも報じられていないが、今回の世界遺産登録には「宿題」も付いており、まさにその信仰の山としての富士山を実証できるような取組みの実践について、3年後の2016年春までにユネスコに報告しなければならない、これにしくじると、世界遺産登録自体が取り消されるのだとか。大丈夫なんだろうか。まあ、登録を取り消されて国際社会で赤っ恥をかくというのも、僕らひとり一人が自分たちの身の程を知るという意味ではいいのかもしれないが。 富士山の保全活動が進まない理由の1つが、隣接する山梨県と静岡県の考え方の違いだとか、また富士山頂付近の土地の所有権が確定していて、行政の影響が及びづらいとか、いろいろな事情があるらしい。五号目あたりで売店を開いている人の中には、地元の政治家の関係者も含まれていて、利権も絡んでいるのだとか。 なんだか、霊峰富士の周りに蠢く、見にくい人間のサガを垣間見てしまった気がする。 富士山に登ってみたいと思っている人は、実際に行動に移す前に、この本を一度読んでみるといい。登るなとは言わないが、登山にはそれなりの責任が伴うということを自覚すべきだ。そして、その環境、信仰文化を守るために、野口さんが本書で提唱されていることを支持し、実際に自分たちでできることに取り組むべきだ。

井上ひさし著「井上ひさし短編中編小説集成第2巻」を読んで

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IMG_3224.JPG 照る日曇る日第750回  第1巻が「意外にも」面白かったので、2冊目に手が伸びました。  ここに収録されているのは「モキンポット師の後始末」、「四一番の少年」、「イサムよりよろしく」、それに加えて「一二の微苦笑譚」「うちの可愛い一個連隊」という二本の単行本未収録作品です。  いずれも著者の最初期の作品ばかりで、大阪弁を喋るユニークなカトリックの神父が若き主人公を温かく応援する大冒険ユーモア小説「モキンポット師の後始末」、著者の孤児院時代の思い出を描いた児童小説「四一番の少年」、そして著者の浅草修業時代の体験を題材にした「イサムよりよろしく」も著者のストーリーテリングの抜群の面白さに圧倒されます。  しかしここでは、それらの八面六臂の大活躍の起点となった「一二の微苦笑譚」に注目しましょう。  私はとりわけ9の「掻巻」、10の「老後の計画」、11の「突出計画」に大いなる感銘を受けましたが、これらの超短編こそは、彼のその後の文芸的進化を裏打ちし、強力に後押しした、未だ磨かれざるダイアモンドの原石だったのです。 知恵遅れ、自閉症、発達障害、様々に言い換えられしが変らぬものは四十の息子    蝶人

まぐまPB7 「アニメ・ヒロインと少女文化」HP 発売開始

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magumapb7.jpg 知り合いの小山さんが作られた、まぐまPB7 「アニメ・ヒロインと少女文化」が完成し、弊社のHPにて、紹介を始めた。 まぐまPB7 「アニメ・ヒロインと少女文化」内容 「うち」の考現学-あるいは少女マンガにおける一人称試論- 南佳介 〈文学少女〉は〈魔法少女〉になれるか? 大橋嵩行 「アニメ少女」の「かわいい」と「萌え」を越えて 小山昌宏×初見智子 翻案作品に見る少女-小原眞司作品を通じて- 玉井建也 サリーちゃんと会う 野谷真治 女の子を描くということ 足立加勇 エルフェンリート-萌えと切り株との理想的調和が生み出す破壊力 大江留丈二 この国の、成長途中の女性のための「魔法少女まどか☆マギカ」森野こと 昭和のアニメのヒロイン 古城文康 Manchiのマンガ・エッセイ6 小山昌宏 ISBN978-4-921214-22-7 C0079 ¥500E  A5判/80頁/定価 本体500円+税 制作:STUDIO ZERO/発行:蒼天社/発売:開発社 まぐまPB7 「アニメ・ヒロインと少女文化」紹介頁 http://www002.upp.so-net.ne.jp/sohtensya/magumashinkan.htm 取次/直販書店には、来年(2015年)、対応予定です。

第四百三十四話_short 眼鏡

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 眼鏡について書いてみようと思うが、タダのつまらないエッセイになってしまうかもしれない。

 眼鏡というものは見えにくい者が見えるようになるという意味では便利な発明品なのだが、案外厄介なものだと私は思っている。なにしろ目が悪い私にとって眼鏡をかけないと者が見えないのだから。近眼なので、裸眼では離れた人の顔もわからない。だから眼鏡をかけるのだが、そうすると鼻の上にかなりの異物感を感じてとても不快感が募る。邪魔だなと思って眼鏡を外すと遠くが見えなくなってしまう。最近では近眼なのに老眼も加わって来たからなおさら厄介だ。近眼鏡と老眼鏡の二つを持っていちいちかけ替えなければならないのだから。

 だがまぁ、そんなことはいまさらな話ではある。目が悪い人間はみんなそうやって眼鏡をかけたり外したりして普通に過ごしているのだから。 

 しかしほんとうに厄介だと思うことはここから話すことだ。

 私は十歳くらいから眼鏡を使いはじめたのだが、それから数十年、自分の素顔というものをちゃんと見たことがない。素顔というのは眼鏡をかけていない顔ということだ。

 素顔のままで鏡に自分の顔を写すと、ぼんやりと輪郭が見える。もっとよく見ようと顔を近づけると見やすくはなるが、全体像はつかみにくくなる。そこで眼鏡をかける。そうするとはっきりと見えるがそこに写っているのは素顔ではない。

 眼鏡をかけると見えなくて、眼鏡を外すと見えにくくなるものなーんだ?

 まるで下手ななぞなぞのようではないか。

 とにかく、自分の顔をくっきり見るためには眼鏡が必要だという生活をずーっとしてきたので、眼鏡なしの顔を見ることができなかったのだ。

 大人になると同時にコンタクトレンズというものが一般的になってきても、しばらくは手を出せなかった。目に直接つけると言うのがなんとも恐ろしかったし、実際に目が痛くなるというような話も聞いたことがあったからだ。それにいまさら眼鏡を外すなんて、というなんだか意味もなく恥ずかしいような気持ちもあったような気がする。

 ところがどういう弾みだったかはわすれたが、ある時突然私は「そうだコンタクトに変えよう!」と思い立った。

 そう決めるとさっそく眼科を訪ね、試しにコンタクトを試した。それでも固いレンズを目に入れるというのは抵抗があったおで、その頃すでにかなり進化していたソフトレンズというものを入れてみた。

 なんの違和感もなく、なにより鏡の中に素顔の自分がくっきりと写っていることに驚いた。

 いや、驚いたのは素顔が見えるということ自体ではなくて、鏡に写った自分の素顔にだった。

 私はこんな顔してたんだ。十歳の頃に見て以来見たことのない私の素顔は、すっかり大人になってしまっていた。まるでタイムトラベルでもしたかのような感覚。

 正直、私は決して美形というわけではないけれども、鏡の中の素顔は結構イケているように思えた。

 漫画やドラマで定番的にあるストーリー。眼鏡をかけたブスな女の子が、眼鏡を外してみるとすっごい美人で、男たちの間で人気者になってしまうというアレだ。

 私は鏡の中にそんな自分を見た。

 もっときれいになりたい。もっときれいになれる。

 それまで恋の経験もほとんどなかった私は急に目覚めてしまった。これからは眼鏡のない人生がはじまる。私は違う自分になれる!

 眼鏡を必需品として顔に張り付けている間は邪魔に思えるものだった眼鏡は、実はおしゃれ小道具だったり、変装に使われたりもするアイテムだ。考えてみればおかしな話だが、コンタクトをつけた私は、それまで厄介者にしていた眼鏡を積極的に使うようにもなった。伊達眼鏡とか、サングラスとかをたくさん買い求めて、使い分けるようになったのだ。

 眼鏡がいらなくなったのに、眼鏡を買う。

 いらなくなったのにいるものなーんだ?

 やっぱりなぞなぞみたいだ。

 こうして素顔を再認識した私は化粧をするようになり、若い頃よりも若返った気分で暮らすようになった。もちろん、生活スタイルもすっかり変わってしまった。眼鏡はそれほどの意味をもっていたのだ。

 地味に暮らしていた一人の人間が、眼鏡をきっかけに美しく変身し、きらびやかな衣装で人前に姿をさらせるようになったという、いわばシンデレラストーリーのような収まり方をしたが、最後につけ加えるならば、眼鏡をかけていた頃の私はタダの中年のおじさんだったということだ。 

                      了

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日本の医療 知られざる変革者たち[海堂ラボ vol.3] / 海堂尊

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日本の医療 知られざる変革者たち 「海堂ラボ」vol.3 (PHP新書)

日本の医療 知られざる変革者たち 「海堂ラボ」vol.3 (PHP新書)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/02/15
  • メディア: 新書
しばらく記事の更新が滞ってしまいました。 映画のメモもまだ宿題が残ってますが、まずは本を先に片づけていきます。 海堂ラボもこれで無事完結、ラストには海堂さんをゲストに迎えて大団円でした。 このシリーズを読むことで知り得た知識は、自分の身近な人にいろんな機会で話しておきたくなります。 なるべく、多くの人に少しそのかけらでも知っていてほしいと思う内容がたくさんあります。 自分も一度読んだだけでは誰かにうまく説明できるほど、その内容が消化できていない場合もけっこうあるんですが、こういう覚書を残すことでその紹介が出来ることも意義はあるんだろうと思います。

「自分」の壁 / 養老孟司

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「自分」の壁 (新潮新書)

「自分」の壁 (新潮新書)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/06/13
  • メディア: 新書
これは最近読んだ養老センセイの著書の中でも、特に印象深かった1冊になりました。 自分が普段、職場やあちこちで見かけるクレイマーという傾向の方々の持つ共通のメンタリティがどういったことで起こっているのか、その原因も少しわかったような気がします。 「自分」を形作っているものは、意識としての部分がかなり大きな領域を占めているため、その意識が変わると、ある意味ガラッと自分を規定しているものも変容するし、なので、“自分探し”っていうものがどれほど本気でおこなわれたとしても、逆にほぼ何一つ変わる訳もないんだなというのが納得できました。 もちろん、自らの体験として得るものが何も無い訳ではありません。 と、ここで自分が本に書いてあることを言い換えること自体、あまり意味はないんで、その説明は省きますが、読んで得たものが今回は特に多かったというか、ちょうど自分のコンディションが今回の内容を求めていたタイミングだったんじゃないかと思います。 少し時間をおいて、再度読み返したいと思います。

憧れの少年探偵団

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憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)

憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)

  • 作者: 秋梨 惟喬
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/11/11
  • メディア: 文庫



評価:★★★

相撲大会全国4位の章、パソコンが得意な遷太郎、
紅一点でリーダーの未奈美、彼女の "暴走" を止める時雄、
そして "名探偵" の芳人。

小学校5年生の5人組が結成した「少年探偵団」が
駐在の亮さんと一緒に、いろいろな事件を解決していく連作集。

「クリスマスダンス」
聖夜に起こった密室殺人事件に首を突っ込んだ探偵団だったが・・・
この作品は本来単発のはずだったらしい。
雰囲気も他の作品とは異なるのはそれが理由。
私も「少年探偵団」のおかげで読書の道へ入ったわけで、
作中に描かれている、乱歩によるオリジナルシリーズへの考察も、
二十面相の "正体" についても、とても面白く読ませてもらった。

「桃霞少年探偵団 対 清流戦隊」
この作品から "探偵団" は6年生に進級。
商店会主催のアトラクション「清流戦隊リバーレンジャー」。
ところが、ショーの最中にスタッフの一人が殴打されて意識不明に。
作中で披露される戦隊シリーズやライダー、ウルトラマン系の蘊蓄が
とんでもなく半端ない。作者のものすごいヲタぶりも楽しめる(笑)。
巻末の著者紹介によると、作者は私とほぼ同世代でなんか納得。

「ルナティックをつかまえろ」
桃霞の町中で悪質な悪戯を繰り返す、怪人 "ルナティック" 。
クラスメートの母親が "幽霊マンション" の屋上から
突き落とされたことから、探偵団は怪人捜しに巻き込まれる。
犯人の姿は目撃されたものの逃げ道はなく、
"密室からの人間消失" 事件の様相を示すが・・・

「不愉快な誘拐」
クラスメートの雪世が誘拐された! 要求はなんと20万円(?)。
父親が身代金の受け渡しに赴くが、その間に雪世が還ってくる
何と彼女は誘拐されてなんかいなかった・・・
謎の誘拐騒ぎの裏に隠された謎に、探偵団が挑む。

「異次元ケーブルカーの秘密」
桃霞町に50年前からある都市伝説。
それは町にあるケーブルカーから、乗客が消えるというもの。
そしてつい最近も、ストーカーにつきまとわれる女性が消えたという。
ウワサを聞きつけた探偵団は、真相解明に乗り出すが・・・
いやあ、この人間消失トリック、すごくいい。
わかってみればコロンブスの卵なんだけどねぇ。
ちなににこの最後の短編は、
続編へのつなぎというか伏線になってるようです。

今日購入した&届いた本は

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銀行の帰りに本屋へ寄り、予約しておいた新刊本を取ってきた。 コミコミさんで購入した(特典付きなので)本も、届いた。 ・崎義一の優雅なる生活BLUE ROSE/ごとうしのぶ 角川書店   なんと、完結したタクミくんシリーズの新刊。それも、あれから11年後の話。読みたいような読みたくないような、複雑な気持ち。あんな終わり方をしたから、読みたいんだけどね。今更
崎義一の優雅なる生活 BLUE ROSE

崎義一の優雅なる生活 BLUE ROSE

  • 作者: ごとう しのぶ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本
・銀狼の婚淫/華藤えれな クロスノベルズ (コミコミ特典付)   幼い頃に銀狼に助けられた記憶しかない孤児と、呪いをかけられた侯爵の話
・家族になろうよ/月村奎 SHYノベルス   両親を早くに亡くし、一人で頑張ってきた大学生の話

電撃G's magazine 2月号他

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電撃G's magazine 2月号他  電撃G's magazine 2月号と、G'sコミックVol.9を購入。  G's magazineには、「Angel Beats!」以来となる麻枝准脚本、キャラクター原案Na-Ga、アニメーション制作P.A.WORKSによる新作オリジナルアニメ「Charlotte」他を特集した「Key15th PROJECT STARTER BOOK」が付いています。  思えば天使ことAngel Beats!の「かなで」のねんぷちが付録として付いていたG's magazine 2010年8月号が「ラブライブ!」誌上企画スタートの号でもあったんですよね…。  付録といえば、G's magazineとG'sコミックのそれぞれにラブライブ!のステーショナリーグッズが付録として付いています。 ラブライブ!ステーショナリー  まぁ勿体なくて使えないよね(笑)  次号からはG's magazineとG'sコミックで交互ににいてんごフィギュアの残り6人分が付いてくるそうですよ。  そしてそんなラブライブ!誌上企画として現在進行中の「みんなで作るμ’sの歌」が、なんと来年開催のファンミーティングツアーで披露されるのだとか。 みんなで作るμ’sの歌  これ、歌うんですかね…。  歌うとしたら9人会場のチケット争奪は凄いことになりそうな予感。 みんなで作るμ’sの歌  今度のライブで販売されるグッズの紹介も載っています。 ライブグッズ  パンフレットの表紙は何気に初出ではないでしょうか。  イラストに描かれているように、“あのステージ”が再現されていたら感動的でしょうね…。  G'sコミックで連載中のコミック版ダイアリーは幼い頃のりんぱなのお話。 りんぱな  かわええ…。
電撃G's magazine (ジーズマガジン) 2015年 02月号 [雑誌]

電撃G's magazine (ジーズマガジン) 2015年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/12/27
  • メディア: 雑誌
電撃G'sコミック Vol.9 2015年 02月号 [雑誌]

電撃G'sコミック Vol.9 2015年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/12/26
  • メディア: 雑誌

2014-12-29

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 米澤穂信さんの「さよなら妖精」を読了。  ー1991年4月。守屋は雨宿りをする1人の外国人の少女と出会う。マーヤという東欧から来たその少女は、複雑な背景を抱える母国において政治家になるという夢を抱いていた。日本という国についてよく知らないマーヤの為に、守屋は友人の太刀洗等と共に普段着の日本を見せようとする。マーヤと過ごす日々は、守屋達の日常に様々な謎を投げかける。やがてマーヤが帰国した後、守屋達は最大の謎を解こうとするが……。ー  地方都市で何不自由なく暮らしているが、どこか閉塞感を感じている日本の若者そのものといった守屋。彼が出会ったのは、ユーゴスラヴィアから来たマーヤ。初対面の時、守屋はユーゴスラヴィアがどこにあるのかも知らなかった。一方のマーヤは貪欲に異国の文化や風習、政治等を吸収しようとする。それもすべて複雑な政治背景を持つ母国で政治家となり祖国の統一と平和に役立てようとする為。同世代でありながら、守屋とマーヤが背負っているものがあまりに違いすぎることが物語の核になっている。前半はマーヤに街を見せている間に遭遇したちょっとした事件を描いている。彼女の日本語能力の覚束なさや宗教の違い等から発生するような謎である。これも決して爽やかで後味の良いものではない。この辺りにこの小説が持つ重苦しさの一片がある。  やがてマーヤが帰国するという時、守屋は思わず自分も連れて行って欲しいと懇願する。だが、それはマーヤの母国を理解して彼女を助けたいというわけではなく、受験勉強に追われた思春期の少年が持つ漠然とした逃避願望に過ぎない。マーヤに「何をするのか」と問われても答えられない。平和な国に暮らす守屋にはマーヤの壮絶な覚悟は想像すらできないのだ。日本の若者の「自分探し願望」のなんと甘いことか。太刀洗には守屋の逃避願望などお見通しで、かなり冷たく突き放されている。マーヤと太刀洗、女の子の方が成長が早いのだなと実感する。  マーヤが帰国した後、守屋達はマーヤがユーゴスラヴィアのどの国から来たのかを推理しはじめるが、やがてそれは過酷な現実を守屋達の前にさらけ出す。私自身、ユーゴスラヴィアの分裂と内戦はニュースで見る程度の遠い国の話だった。サッカー関連で気になる程度の話だった。守屋達も半ば面白半分で推理したのだろう。だが、1つ1つ当てはまる条件を探してゆくうちにそれは絶望へと変わってゆく。そして守屋の前に血染めのバレッタが差し出された時、守屋の「少年時代」も終わりを告げたのだろう。これからは目的を決め方法を考え行動する大人になっていくのだ。この小説の読後感がそれほど悪くないのは、守屋の成長を感じられたからだろう。頭脳明晰な太刀洗も探偵役として期待できそうだ。
さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/06/10
  • メディア: 文庫
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