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12月第3週に読んだ本(まとめ)

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2014/12/14~2014/12/20 『初歩からの世界経済』 日経新聞(編) 2013/10 『手抜き力』 斎藤孝 2014/06  『頭が鋭くなる斎藤レッスン』 斎藤孝 2014/06 『修羅場の極意』 佐藤優 2014/06 『部下を「お客さま」だと思えば9割の仕事はうまくいく』 林文子 2014/05 『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』 楠木新 2014/07 『尼さんはつらいよ』 勝本華蓮 2012/01

第四百二十五話_short 全体、止まれ

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「日村君、ちょっと」

 部長に呼ばれて会議室に行くと、外辺留須部長がニコニコしながら言った。

「君、来月から倉庫に転属だよ」

 は? 倉庫? 倉庫と言えば社内では収容所と呼ばれているいわゆる追い出し部屋ではないか。

「部長、ちょっと待ってください。なんで私が? 私はまだ五十前なんですが」

 弊社では五十五歳を過ぎると役職定年はおろか、もはや現役からはじき出されて倉庫番とか総務などに配属され、もはや退職を待つばかりとされてしまう。だが私は来月五十になるが、まだ五年の猶予があるはずだ。

「どうしてなんですか? 私が何かヘマでもしましたか?」

「あのな、今年度から五十歳に繰り下がったんだよ」

 そ、そんな。なんでそんなことに?

「それはおかしいではないですか、一方的に。部長は黙って受け入れたんですか?」

「ああ、火寅社長が決めたことだからな。それに、今年度からは湯田谷地区の出身者も退職勧告することになった」

 部長はまるで他人事のようにそう言った。

「な、なんですか、それは? おかしいじゃないですか!」

「そうかね? なんかおかしいか? ああ、そうだ、ひとついい話がある。もし君にその期があるなら、その湯田谷地区出身者を社内から見つけて退職勧告する湯田谷対策本部に行ってもらってもいいんだがね。倉庫よりはやりがいがあるかもしれないよ」

「湯田谷対策本部? そ、そんなものまでできたんですか?」

「どうかね、私はお勧めするよ」

 日村はしばし考えて返事をした。

「わ、わかりました。是非その対策本部に行かせてください」

 翌月から湯田谷対策本部に移った 日村は、ここで頑張らねば収容所行きだと恐れたのか積極的にバンバン働いた。俗に言う湯田狩りの始まりだ。湯田谷出身者が次々と駆り出され、倉庫送り、リストラ、早期退職、はては派遣社員まで切り捨てられていったのだ。

「それで?」

 その頃のことを日村に訊ねてみた。

「それで、その切り捨てられた社員たちはどうなりました?」

 いまは自身も倉庫で働いている日村が答えた。

「それでって……みんな不承不承辞めていきましたよ」

「辞めて、どうなったんです?」

「さぁ……退職後のことはさっぱり……わかりません」

「辞めさせられた人たちの生活はどうなりました?」

「そんなこと知りませんよ。会社がそうさせただけなんですから。私の責任じゃありません」

 日村はもうすぐ五十五歳になるそうだが、まもなく早期退職するそうだ。

 那智巣というとある企業の中で起きたごく普通の出来事である。  

                      了


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『僕は小説が書けない』

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僕は小説が書けない

僕は小説が書けない

  • 作者: 中村航・中田永一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/10/31
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
生まれながらになぜか不幸を引き寄せてしまう光太郎。引っ込み思案で心を開くことができず、親しい友人もいない。血のつながりのない父親との関係をはじめ、家族との距離感にも悩んでいる。高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘により廃部寸前の文芸部に入ることに。実は光太郎は中学生のとき、小説を書こうとして途中で挫折した経験があった。個性的な先輩たちや強烈な個性のOBふたりに振り回されながら、光太郎は自分自身の物語を探しはじめる。かつてない青春小説。
中学・高校あたりを舞台にした青春小説を得意とする2人の作家による連作。角川の文芸誌『野生時代』に連載され、中村航と中田永一が交互に執筆して1つの長編として紡いでいったものだ。ずっと昔にブログでも述べたことがあるが、中村航は僕の高校の後輩だが、登場する主人公が優男すぎ、作風全体を通じても繊細さが際立ち、叩いたら壊れてしまいそうなストーリーが多くて、力強さに欠けるところを嫌ってあまり作品を読んだことがない。一方の中田永一の方は、このペンネームでの発表作品がそもそも少ないので判断いたしかねるところがあるが、「乙一」のペンネームでの作品とも共通して、ミステリー的要素が各作品の中に脈々と息づいており、ちょっと気を緩めると結末のどんでん返しに向けて張られた伏線を見落とすこともある。 この2人がコラボするとどんな作品になるか。しかも、毎月交互に書いていくのだから、相手の担当月の作品の展開が読めないわけで、伏線を散りばめておくというのにも制約がありそうだし、中田作品の主人公は中村作品のそれに比べたらまだ芯の強さが垣間見えるところがあり、2人が同じ主人公を描いていても、その人物像にブレが生じるかもしれない。 いちばんの関心事は、作者が交替する場面がどこか、交替することによってお互いの作風の良いところがどのように生きてくるのかという点だった。でも、結果的に読み終わってみると、そうした作者交替を匂わせる箇所は簡単に特定できなかったし(多分、1行開けられていた箇所で作者交替があったと思われるが)、人物像のブレもほとんど感じることもなく、作品として楽しむことができた。さすがはプロの作家だと思う。ただ、さすがに文中いたるところに伏線を散りばめるというわけにはいかなかったのか、結末に向けてもあまり大きなどんでん返しというのはなかった。高校卒業してから年数も経っている筈のOBが今でも高校の部活動に頻繁に顔を出しているという時点で、何かあるぞと読めてしまったので、展開にあまり意外感はない。2人の作家による連作とはいえ、僕個人の印象としては中田永一の元々持っている作風に近い作品に仕上がっているという印象。 高校を舞台にした青春小説なので、オジサンがコメントするのもおこがましい。もっともっと若い人に読んで欲しいと思うが、この作品を読んでて思い出したのは、そういえば僕も高校時代に小説書いてたなということだった。 1年の時には現代国語の授業で、クラス全員が毎回交替で、授業の最初の15分ほどで、書いた作文の朗読をやらされていたし、2年の春の選抜甲子園大会での伊東昭光を擁する新鋭・帝京高校(当時はね)の活躍、決勝での高知商・中西と伊東の息詰まる投手戦、そして延長戦でのあっけない幕切れ―――そういうのに感化されて、高校野球部を舞台にした小説を書こうと試みたのである。2年の春から、3年の夏休みにかけてのことだ。 受験勉強に本格突入する前にやってた余興だが、大学ノートに書き溜めた小説はノート3冊ほどにも及んだ。そして、残念ながら高校卒業して上京する前日、部屋の整理をする際に、恥ずかしくて家の畑で燃やしてしまった。今にして思うとなんとももったいない。

流星ワゴン 重松清著

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私が大好きで、号泣した作品です。母の愛を描いたものは多く、普遍で無償の愛がテーマものがほとんどだと思いますが、この作品は不器用だけど真っ直ぐな父の愛が軸になっていて、それがまた泣けるんです。 来年1月にテレビドラマ化されるとのことなので、もし未読の方で読んでみたいと思っている方がいたら、放送開始前の年末年始のお休み中の読書にいかがでしょうか?私個人の話ですが、好きな小説が映像化されて「イメージ通りだ!」と思えることがあまりないので(汗)それにテレビではちょっと放送できないけど重要なシーンもありますしね。 主人公の永田一雄は38歳。家庭は崩壊。仕事も先がない。「もう死んじゃってもいいよな、べつに・・・・」 そう思っている彼の前に現れたワイン色のオデッセイ。助手席から「遅かったね。ずっと待ってたんだから」と男の子が顔を出す。それは5年前に事故死した父、橋本さんと息子の健太くんが乗る不思議なワゴンだった。彼らは一雄を乗せ、タイムマシンのように時空を超えて旅に出る。 ワゴンは人生の岐路となった一雄の過去に彼を連れて行く。彼はそこでやり直して未来を変え、死んでもいいと思うほどの現状を好転させることができるのか? 設定はファンタジーなんですけど、描かれているのは父と息子の愛でした。一雄を過去へと連れてゆく橋本さん親子。こんなに仲のいい彼らがもうこの世にいないなんて、悲しい。橋本さんは、ただ綺麗な星空を息子に見せてあげたかった。しかし、不運にも事故に遭ってしまった。 「分かれ道は、たくさんあるんです。でもそのときにはなにも気づかない。気づかないまま結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです」という橋本さんの言葉が印象的です。人生は分岐点の連続なんだよな・・・。あとになってから気づいたり、あとにならなきゃ分からないことだらけ。 橋本さんのオデッセイに乗れない私は過去に戻ってやり直すことはできない。でも今を一生懸命に生きることならできる。もし明日死んでしまっても後悔のない毎日を送りたいと思いました。それって相当難しことですけどね。 一雄の父は、強くて、怖くて短気で、冷たくてひとりぼっちの人だった。一雄とはそりが合わず、彼は父が大嫌いだった。しかし一雄は自分自身も父親となって、父には父の夢や苦労があったのだということが分かったんだと思います。チュウさんに出会えて良かった。チュウさんの一雄に対する本当の思いを知ることができて良かった。ちょっと遅かったかも知れないけれど。 「勝ち負けがつかないものは意味がない」「仮面ライダーは変身して闘うから卑怯だ、男らしくない」というチュウさん。彼の頑固で徹底した男気キャラに笑っちゃいました。 事故現場の高原の道路を丘に向かって歩いて行く健太くんの場面から以降、号泣です。 筆者は文庫版のあとがきに「父親」でありながら「息子」でもある、そんな時期に書いておきたかったと書いています。それだからこそのリアルがありました。私は「娘」の立場しかないので、是非世の中のお父さんに、お父さんという立場で読んでもらいたいなぁと思います。

お前の番だ! 170

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「ああ、申しわけありません。有難うございます」 「ううん別に」  あゆみは手を横に小さくふりながら万太郎の横のパイプ椅子に腰かけるのでありました。万太郎も並んで元の椅子に腰を下ろすのでありました。 「来場者は大勢来るんですか?」  万太郎はあゆみから貰った茶で口の中の饅頭を呑み下してから訊くのでありました。 「そうね、初日は大勢来るわ。それから最終日にも。間の日はそれ程でもないかな」 「多い時は一日何十人とかですか?」 「ううん、何百人、の単位よ。と云っても三百人とかはないけど」 「へえ、そんなに。それじゃ大忙しじゃないですか」  そうは云うものの、実際のところの忙しさ加減は万太郎には判らないのでありました。 「それ程でもないわよ、実感は。忙しくて目が回る、なんて風じゃないわ」 「その間、裏方の力仕事、みたいなものはありますか?」  万太郎は自分の鼻先を自分で指差すのでありました。 「そうねえ、昼食の買出しとか、上野駅にお客さんを迎えに行くとか、そのくらいかしら」 「それじゃあ僕みたいなヤツは、手持無沙汰ですかね?」 「ま、ちょっとしたお遣いもあるし、居てくれると何かと心強いわよ」 「何なりと仰せつけてください。折角来たんだから働かないと来た甲斐がない」 「会場警備とか、大岸先生のボディーガードとかあるかもよ」 「おお、それなら僕の仕事にうってつけです」  万太郎は力瘤を作ってみせるのでありました。「尤もあゆみさんも居るわけだから、暴漢が襲って来たりとか、何かその類の不慮の事態があったとしても僕の出る幕はないか」 「え、あたし?」  あゆみは少したじろいだ風情で、先程の万太郎の真似をするように自分の鼻先を自分で指差すのでありました。「こんな格好であたしが暴漢に立ち向かうわけ?」  あゆみは着物の袖を持って広げて見せるのでありました。 「ああ、その格好じゃ動けないか。家から袴を持ってくれば良かったですね」  万太郎は満更冗談でもないような口ぶりで云うのでありました。 「まあ、暴漢が来たら万ちゃんに任せるわ。暴漢なんて来ないと思うけど」 「暴漢がどうしたの?」  大岸先生が並んでパイプ椅子に座っている二人の傍にやって来るのでありました。万太郎とあゆみはほんの僅かな時間差をつけては椅子から立ち上がるのでありました。 「いえなんでもありません。無駄話しです」  あゆみが口に手を添えて笑って見せるのでありました。 「そろそろ開場時間だから、二人で受付に座っていてくれない?」 「はい。承りました」  あゆみがお辞儀するのにほんの少し遅れて万太郎も頭を下げるのでありました。 (続)

万城目学氏がまたまた直木賞候補に! 今回で何回目?

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平成26年度下半期第152回の芥川賞、直木賞の候補作が10作品が発表されました。 受賞作は、来年1月15日の選考会で決定される予定になっています。
芥川賞と直木賞の候補作品は
今回、平成26年度下半期第152回の候補作品は以下のようになっています。 ◆芥川賞候補作品  上田岳弘 「惑星」  小野正嗣 「九年前の祈り」  小谷野敦 「ヌエのいた家」  高尾長良 「影媛」  高橋弘希 「指の骨」 ◆直木賞候補作品  青山文平 「鬼はもとより」  大島真寿美「あなたの本当の人生は」  木下昌輝 「宇喜多の捨て嫁」  西加奈子 「サラバ!」  万城目学 「悟浄出立」
芥川賞と直木賞とは
どちらの賞も、毎年2回上期と下期に受賞作が決定されます。 1935年に文藝春秋社の社長、菊池寛が友人の芥川良之助と直木三十五を 記念して創設された賞です。 芥川賞は、娯楽性よりも芸術性に重きを置いた純文学の新人に与えられる 文学賞で、直木賞は主に中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞 となっています。 芸術の芥川賞とエンターティメントの直木賞ということができますね。 文藝春秋社内の日本文学振興会によって絞り込まれた候補作を、選考委員が 合議で選ぶ形になっているようです。 選考会は、築地の料亭・新喜楽で、芥川賞は1階、直木賞は2階の座敷で 行なわれます。 賞品は、正賞として懐中時計、副賞として賞金100万円が授与されます。 毎回、芥川賞と直木賞が発表されるとかなり話題になることが多いので、 今回はどんな話題になるのかも楽しみですね。 受賞作は、芥川賞が「文藝春秋」、直木賞が「オール讀物」に掲載されるので、 話題が大きかったときには書店で売り切れということもありましたね。
またまた万城目学氏が候補に
万城目.jpg ところで、直木賞の候補になっている万城目学さんですが、これまでにも 4回も直木賞の候補になっていて、今回で5回目の候補となりました。 今までの候補作は ・鹿男あをによし(平成19年上期) ・プリンセス・トヨトミ(平成21年上期) ・かのこちゃんとマドレーヌ夫人(平成22年上期) ・とっぴんぱらりの風太郎(平成25年下期) 万城目さんの作品は、奇想天外な設定で読者を楽しませてくれる 「万城目ワールド」として人気があり、私も大のファンなのですが、 直木賞候補までで受賞はできないという不運が続いています。 一説によると、選考委員の好みの関係で、伝奇小説・時代小説・歴史小説 などのジャンルが受賞しやすく、SFやファンタジー、推理小説は受賞しにくい という傾向があるとも言われています。 現在、直木賞の選考委員になっている東野圭吾さんも、5回の候補の後、 6回目での受賞という記録もありますので、ファンとしては万城目さんの受賞を 期待したいところです。 今回候補作となっている「悟浄出立」は、西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、 など中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当てた5つの連作小説になっている 楽しそうなお話です。 まだ、私は読んでいないのですが、この機会にぜひ読んでみようと思います。

今日届いた本などは

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アマゾンで予約していた新刊本が、届いた。 郵便のゆうメールではなく、クロネコヤマトの宅急便で。 ・美しい彼/凪良ゆう キャラ文庫   スクールカーストの話。アマゾンだと、SSペーパー付
【Amazon co.jp限定】美しい彼 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)

【Amazon co.jp限定】美しい彼 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)

  • 作者: 凪良ゆう
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: 文庫
・G・DEFEND46/森本秀 ラキッシュコミックス   お正月の話と、アレクがメインのアンドロイドの話。描き下ろしが10Pも
G・DEFEND(46) (冬水社・ラキッシュコミックス)

G・DEFEND(46) (冬水社・ラキッシュコミックス)

  • 作者: 森本 秀
  • 出版社/メーカー: 冬水社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: コミック
新刊が、溜まってきちゃった でも、もうすぐで出かけるから、今晩、読めるかな。 年賀状も、書かないと

クローバー・リーフをもう一杯

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クローバー・リーフをもう一杯 円居挽 読了:2014/12/20
クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ

クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ

  • 作者: 円居 挽
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: 単行本
お代は謎だよ― 時間や場所を問わず、大学構内のどこかで気まぐれに営業を始める神出鬼没の都市伝説バー「三号館」。 妖艶な女マスター。 蒼馬美希は、持ち込まれる謎を鮮やかに解き明かす。 大学生遠近倫人は、理系女子・青河幸の気を惹くために「三号館」に謎を持ち込むが…。 クローバー・リーフをもう一杯 ジュリエットには早すぎる ブルー・ラグーンに溺れそう ペイルライダーに魅入られて 名無しのガフにうってつけの夜 ルヴォワールがおわって、次の作品は殺人のないミステリ。 最後蒼馬さんを見つけたトーチカどうするのかなぁー。 青河さんと蒼馬さん、どっちとるかなぁー、なんて。

12/20発売ノベルピックアップ

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鷲尾須美は勇者である

鷲尾須美は勇者である

  • 作者: タカヒロ(みなとそふと)
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
【Amazon.co.jp限定】フォルティッシモ (1) 特製ブロマイド ♯003 付 (シルフコミックス)

【Amazon.co.jp限定】フォルティッシモ (1) 特製ブロマイド ♯003 付 (シルフコミックス)

  • 作者: ハラダサヤカ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: コミック
神様は突然やってくる2 - 少女の願いと記憶の欠片 (C・NovelsFantasia て 1-14)

神様は突然やってくる2 - 少女の願いと記憶の欠片 (C・NovelsFantasia て 1-14)

  • 作者: 天堂 里砂
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: 新書
俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話II

俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話II

  • 作者: 遠野空
  • 出版社/メーカー: TOブックス
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
鴉龍天晴(がりょうてんせい) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

鴉龍天晴(がりょうてんせい) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

  • 作者: 神々廻楽市
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/12/18
  • メディア: 単行本
vN (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5018)

vN (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5018)

  • 作者: マデリン・アシュビー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: 新書
機龍警察 火宅 (ハヤカワ・ミステリワールド)

機龍警察 火宅 (ハヤカワ・ミステリワールド)

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: 単行本

12/20発売文庫ピックアップ

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赫竜王の盟約騎士〈3〉 (一迅社文庫)

赫竜王の盟約騎士〈3〉 (一迅社文庫)

  • 作者: 手島 史詞
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
炎獄のアルシャーナ (一迅社文庫)

炎獄のアルシャーナ (一迅社文庫)

  • 作者: 葛西 伸哉
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
アフティピトス戦記 (一迅社文庫)

アフティピトス戦記 (一迅社文庫)

  • 作者: 野山 風一郎
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
僕と先輩たちは主にハッケンしています。 (一迅社文庫)

僕と先輩たちは主にハッケンしています。 (一迅社文庫)

  • 作者: 菊池 仁
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
清楚なあの子とビッチな彼女 (一迅社文庫)

清楚なあの子とビッチな彼女 (一迅社文庫)

  • 作者: 綾野 陽一
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
ソード・ワールド2.0リプレイ 千竜と刃の革命 (2) Breakout (富士見ドラゴンブック)

ソード・ワールド2.0リプレイ 千竜と刃の革命 (2) Breakout (富士見ドラゴンブック)

  • 作者: ベーテ・有理・黒崎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
グランクレスト・リプレイ ライブ・ファクトリー (2) ぼっちな君主の新世界 (富士見ドラゴンブック)

グランクレスト・リプレイ ライブ・ファクトリー (2) ぼっちな君主の新世界 (富士見ドラゴンブック)

  • 作者: 重信 康
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
対魔導学園35試験小隊 (9) 異端同盟 (富士見ファンタジア文庫)

対魔導学園35試験小隊 (9) 異端同盟 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 柳実 冬貴
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
姫騎士征服戦争 (富士見ファンタジア文庫)

姫騎士征服戦争 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 深見 真
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
HP1からはじめる異世界無双 (1) (富士見ファンタジア文庫)

HP1からはじめる異世界無双 (1) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: サカモト666
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
冴えない彼女の育てかた (7) (ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (7) (ファンタジア文庫)

  • 作者: 丸戸 史明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
スカイ・ワールド (9) (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド (9) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 瀬尾 つかさ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? (2) (富士見ファンタジア文庫)

軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? (2) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 明鏡 シスイ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約 (4) (富士見ファンタジア文庫)

俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約 (4) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: なめこ印
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
棺姫のチャイカ (11) (富士見ファンタジア文庫)

棺姫のチャイカ (11) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 榊 一郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
ぼくのゆうしゃ (6) (富士見ファンタジア文庫)

ぼくのゆうしゃ (6) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 葵 せきな
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
デート・ア・ライブ アンコール (3) (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ アンコール (3) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 橘 公司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫
女の子に夢を見てはいけません! (2) (富士見ファンタジア文庫)

女の子に夢を見てはいけません! (2) (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 恵比須 清司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 文庫

6年半も

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放って置いてもまだ在るってのはそれなりに恐いですね。 でもちょっと復活してみようかなってことで、雑記。

302−30. 【読書感想文】改革に完成形なし!〜「未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年」#感想部

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(年間50冊の進捗 50冊/365日×354日目(12月20日)ー29冊目=▲18.493冊)#mhks(本)


未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年

未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年

  • 作者: 奥田 務
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2014/10/30
  • メディア: 単行本




  • ・日本経済が高度成長期から成熟した低成長の時代に移行していく中で起きた社会や消費の変化と、その変化に対応しようともがいてきた私や大丸、J・フロントリテイリングの姿を書き残すことで、企業が永続するために必要な条件や企業や組織を改革する際の要諦、さらには個人にとっての仕事の意義などを読み取っていただけるのではないかと思い、筆を執りました。(p6)

☆2度ほどセミナーや講演会でお話をお伺いしたことがありますが、奥田さんの話し方は、どこか「学者」風で、まるで大学で講義を受けているような感じがしました。百貨店業界では、「宇宙人」「コストカッター」と呼ばれた方の「真意」は? 


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・あらためてアメリカという国のすごさを感じました。そのすごさを端的に言えば、大学で勉強したことが実際に企業の運営でも使われているということです。(中略)授業が実践的なのは、教授のほとんどが実務家であるということが大きく影響していると思います。(p27)

☆確かに、自分も大学で学んだことで、社会の仕事に役立ったことは無かったと思います。高校までとは違い自分で「テーマ」を決めて勉強するということは良かったと思います。


 

・早朝連絡会のルールは三つしかありません。

・一つ目は全員に思い切って議論をさせること。

・二つ目のルールは、トップの下した最終決断に必ず従ってもらうこと。

・三つ目のルールは、会議の場で即断即決することです。トップの判断が必要な案件は、その場ですぐに決めていく。どうしてもすぐに決められないことは、期限を決めて決断することにしました(p108-p111)

☆行った「決断」が、正しいかどうかは分からない。それでも、物事を前へ進めなければならないのが「トップ」なんですね。

 


・私がこの営業改革を通して実現したかったのは、第一義的にはローコスト経営の実現です。けれどそれは何も人を減らし、コストを省くことばかりではありません。無駄な業務があれば廃止しますが、もう一度新しい目からお客様の視点から百貨店ビジネスを抜本的に見直して、お客さまのニーズがある部分には新しく人を充てていくという前向きの改革です(p160)

☆MDの伊勢丹、優良顧客の三越、高島屋。大衆の西武、そごう。そして、コストカットのJFR…。悪い部分だけが世間で評価されがちです。ローコストの本当の目的は、適正な資源の配分にあったのですね。

 


・改革を実現するために経営者が果たすべき最大の役割は、言い続け、行動し続けることです。(p178)

・「一燈を堤げて暗夜を行く。暗夜を憂うることなかれ。ただ一燈を頼め」

 幕末の儒学者、佐藤一斎の語録『言志四録』にこうした一節があります。

・経営者は決断を下し続けなければなりません。そのためには、「一燈」を信じて進むしかありませんでした。「一燈」とは「高い志」のことではないでしょうか。どんなに暗く、先の見えない状況でも、自らの高い志を信じて信念を貫き通さねばなりません。(p278-279)

☆「一燈」が、どんなに薄暗くとも「高い志」であれば、みんなが付いてくる。ギラギラと明るくとも、欲まみれでは、誰も従わないのでしょうね。

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・改革は永遠であり、立ち止まることは許されません。常に「未完」の地図を描き続けることが経営です。(p283)

 


☆読み終えて:商売やサービスに「完成形」なんてあり得ない!

 日々、商況は変わり、今日のベストは明日にも陳腐化してしまうから。ましてやネット社会の現在は、社会や顧客の価値観も、あっという間に変わってしまう。

 だからこそ、いつまでも「変わらない」本物を扱うのが、百貨店の役割。

 もちろん、新しいものを提案し続けるのも、同じぐらい求められている。

 新しくて、本物。ーー作る数も、売れる数も少ないからこそ、イオンやイトーヨーカドーやコンビニではない、百貨店ができることだと思います。

 そしてそれこそが「コストカット」よりも、百貨店マンであったときの奥田さんがやりたかったことになのではないでしょうか。

モノやサービスを売る人にとって、何よりもうれしいのは、お客さんからの感謝の気持ちですから!


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年

未完の流通革命 大丸松坂屋、再生の25年

  • 作者: 奥田 務
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2014/10/30
  • メディア: 単行本

がんが自然に治る生き方

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がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと

がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと

  • 作者: ケリー・ターナー
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2014/11/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
抜粋 抜本的に食事を変える 治療法は自分で決める 直感に従う ハーブとサプリメントの力を借りる 抑圧された感情を解き放つ より前向きに生きる 周囲の支えを受け入れる 自分の魂と深くつながる どうしても生きたい理由を持つ これは万人が実行すべき。

古びた本

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暖かなヒーター灯して手に取った古びた本の匂い漂よい

作者のイメージが変わる【ザ・万歩計】

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ザ・万歩計 (文春文庫)

ザ・万歩計 (文春文庫)

  • 作者: 万城目 学
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/07/09
  • メディア: 文庫

 

■ヒトコト感想
作者のエッセイは面白い。「ザ・万遊記」では、あるテーマに沿ったエッセイが描かれていた。本作は雑多なエッセイだが、作者の人となりがよくわかり、ファンにはたまらないだろう。印象的なのは、作者は学生時代、頻繁に海外へ貧乏旅行に行っていたということだ。

作家の印象はといえば、インドアで一年中部屋にこもってカリカリ文章を書いているというイメージだが、フットサルが趣味だったり、意外とアクティブなことに驚いた。貧乏旅行では、まるで「深夜特急」のように様々なアクシデントに出会う。小説作品からは感じない、作者のたくましさのようなものすら見えてくる。本作を読むことで、作者のイメージがだいぶ変わってきたのは確かだ。

■ストーリー

少年時代に大阪で阿呆の薫陶を受け、大学時代に自分探しの旅先で全財産を失い、はては作家目指して単身東京へ。ホルモーでついに無職を脱するも「御器齧り」に苛まれ、噛みまくるラジオに執筆を阻まれ、謎の名曲を夢想する日常は相変わらず。そのすべてを飄々と綴った初エッセイ集。

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結婚する理由 (ベティ・ニールズ) R-0905

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R-0905-a.jpgR-0905-b.jpg ハーレクイン・ロマンス R905 著者  ベティ・ニールズ 訳   上木 治子 発売日 1992年3月20日 ページ 156ページ ISBN  4833509059 内容  冬のある日、ユステイシャが祖父と散歩をしていると、     キュー・ガーデンで、聖ビドルフ病院顧問のクライトン卿に再会した。     ユステイシャは一ヵ月前からその病院の検査所で助手をしている。     病院で二度、用事を言いつかっただけだったが、     彼女のことをミス・クランプと呼んで親切に応対してくれたし、     作業服を着て仕事をする彼女に、きれいすぎるとまで言ってくれた。     そんなやさしいクライトン卿にもう一度会えたらと思っていたのだ。     でも、彼が私とつきあいたがっているわけでもないし、     そんなことあるはずない・・・・私は結局平凡な結婚をするのよ----     ユステイシャはそう自分に言い聞かせるのだった。 Amazonの紹介ページです。
結婚する理由 (ハーレクイン・ロマンス2)

結婚する理由 (ハーレクイン・ロマンス2)

  • 作者: ベティ ニールズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 新書

老子の幸福論

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老子の幸福論 (幸福の科学大学シリーズ)

老子の幸福論 (幸福の科学大学シリーズ)

  • 作者: 大川 隆法
  • 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: 単行本
すべてを捨て去り、あるがままになれば「道[タオ]」は見つかる。 2500年の時をへて、老子が現代にメッセージ! かつて5千文字で説かれた「道[タオ]」の本質を明かしつつ、現代中国の拡張主義に警鐘を鳴らす。 “人生にくたびれた時 バーンアウトした時 老子の思想が、 あなたの心にゆとりをもたらす。” まえがき 1 孔子と並ぶ中国のメインストリーム、老子に「幸福論」を訊く 2 老子が説いた「タオ(道)」とは 3 「君らは今、死んでいて、私は生きている」 4 「幸福なんて考えること自体が不幸なんだ」 5 老子が語る、「陰陽師」や「風水」との“意外な関係” 6 「夜中に星を回しているのも、私だ」 7 本来、「善」もなく、「悪」もない 8 「習近平が人口を減らそうとしているのも、タオだ」 9 「魂がない」と思っている人の死後は? 10 「地球自体が今、“お掃除”を始めている」 11 老子の予言――「中国は二〇五〇年までに終わるだろう」 12 「老子の幸福論」を終えて あとがき ----------- まあ、荘子と言い、老子と言い、あの世の高級霊も一律では無いということですかね。 基本的には、人間は努力・精進を主体にやっていくべきでしょうが、無為自然に生きる事も、悪い事ではありません。 そこから新たなる悟りに到るなら、悟りの方法論はいろいろあると言えましょうか。 最終目的地は、天国的な方向にあるのだから方法論の違いと言えばそれだけなのかもしれませんが。 ただどうなんでしょうねえ。 中国の思想は、孔子、老子、荘子と、けっこう特徴があると言うか、西洋とか、そして日本の思想とかと比べてみて、けっこう違うよね。 いや、知らず知らずに日本は、老子の思想などは浸透しているかも? NHKの特集など、宗教的なものは、あまりやらんけど、自然の雄大さとか自然の驚異、不思議さなどはよくやるよね。 人格的な信仰は、積極的では無いが、自然に対する信仰みたいなものは、わりとすんなり受け入れるところがあるような気もする。 ま、 荘子に劣らず、ぶっ飛んでいるところがある老子先生です。 是非、読んでみてください。 --------- Q 先般、孔子様から、「今、中国で魂修行している方々は、指導者がよいか悪いかによって、全員が天国に上がったり、地獄に堕ちたりする」というお考えをお聞きしたのですが・・・。 老子 ふーん。孔子様が、そんな乱暴な意見を? 頭がだいぶ悪くなったんじゃないか?

佐伯泰英『たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛九巻 』

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佐伯泰英の『たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛九巻 』です。なんとなく続いて、もう九巻ですね。 総兵衛は大目付本庄義親邸で喜多川歌麿なる稀代の浮世絵師と出会い、その絵と人物に不思議な魅力を感じさせられた。一方、私財を投じて掛け替えることとなった橋普請が進む中、強大な野分(今で言う台風)によって江戸の町は大打撃を受ける。折しも復旧に奔走する総兵衛の元に、歌麿が極秘裏に徳川政権の禁令に触れる絵を描いているという報がもたらされた。総兵衛は手を尽くして歌麿を追うのだが…。 話の中心は、この歌麿の件と、大黒屋が橋を建て替える話です。ただ、歌麿が全盛期を過ぎてからの話で、かつ歌麿自身のことがあまり描かれていないのが残念ですね。 どんどん一族が増えていくことに心を配る総兵衛だが、なんだか合併して企業が大きくなって行くけれど、従業員の融和を心配する企業経営者を思わせるところがあります。
たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛 第九巻 (新潮文庫)

たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛 第九巻 (新潮文庫)

  • 作者: 佐伯 泰英
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/11/28
  • メディア: 文庫

「暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ」小泉さよ

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「暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ」 絵:小泉さよ 発行:世界文化社 小泉さよ(こいずみさよ)氏の作品。 1976年東京都生まれ。2001年東京芸術大学大学院日本画修了。おもに猫を描くイラストレーター。 著書に「もっと猫と仲良くなろう!」「ずーっと猫と遊ぼう!」(以上、メディアファクトリー)、「和の暮らし」(KKベストセラーズ)、「まったりゆるゆる猫日記」(学研)などがある。 本書は、七十二候の解説と、それぞれの時期の旬の野菜・果物・魚介、その時期に出会える動物・昆虫・草花、季節の行事を紹介する書き物である。 二十四節気は、農事の目安として、およそ2600年前の中国黄河地方の気候を元に作られた。 太陽の動きを元に、夏至と冬至の「二至」、その間の春分と秋分の「二分」、四季の始まりをあらわす立春・立夏・立秋・立冬の「四立」をあわせて「八節」とし、さらにそれを三分割して二十四等分の季節が作られたという。 温暖湿潤な日本の季節・気候とはズレが生じるため、1844年、当時最新の天文学の知識を元に、春分を基点とし、一年を太陽の黄道上の位置によって15度ずつ動いたところを区分点とする改良が加えられた。 七十二候は二十四節気をさらに初候、次候、末候に三等分し、五日ごとに季節をあらわす自然現象などを名称にあてたものだという。 二十四節気と同様に古代中国で作られ、六世紀頃に日本に伝来、江戸時代までそのまま使われていたが、十七世紀に暦学者の渋川春海らによって日本の気候や風土に合わせた改訂版「本朝七十二候」が作られたのだそうだ。 現代は、明治期の「略本暦」に掲載された「略本七十二候」が主流となっているという。 二十四節気の冬至(12月22日~1月4日頃)では、初候が「乃東生」(なつかれくさしょうず)、次候が「麋角解」(さわしかのつのおつる)、末候が「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎのびる)。 次候の「麋角解」とは大鹿のオスの武器である角が切り離されるように抜け落ちることで、角が抜け落ちた後は、春に袋角が伸びて新しい角となるという。 「おうち歳時記」として、「水引の結び方」「栗の皮むきの仕方」「衣替えの収納のコツ」など、それぞれの時期の生活に役立ちそうなコラムも充実している。
暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ

暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ

  • 絵:小泉さよ
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2013/11/21
  • メディア: 単行本

最初から最後まで

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山口周の「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」を読みました。イノベーションというと、個人レベルでそういう素質があるのかどうかという点に意識がいきがちですが、そうではなく、大切なのは「組織」だ、ということですね。イノベーションを起こしている組織とそうでない組織とではどこが違うのか・・・。前半の、権力格差指標と航空機事故の関係とか、ケネディ大統領の議論の進め方とか、興味深い話がいろいろと紹介されています。イノベーションというよりは、リスク管理とか組織運営の話だなぁと思って読んでいました。そういう意味で、「おわりに」も楽しく読めました。さて、ではどうすればいいのか・・・いくつか基本が示されていると同時に、日本独特の「空気」を可視化するとか、集合的知性を活用するとか面白いアイデアもあって、最初から最後まで興味深い一冊でした。

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

  • 作者: 山口 周
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/10/17
  • メディア: 新書

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