Quantcast
Channel: So-net blog 共通テーマ 本
Viewing all 53333 articles
Browse latest View live

ああ、これが

$
0
0
 池井戸潤『オレたち花のバブル組』読了。
オレたち花のバブル組.jpg
 TVの半沢直樹は見ていないけれど、これか。なるほどねえ、面白いねえ、これ。財務部に異動になった人が、「銀行員と付き合うなら見ておけ」と言われたドラマだけれど……実際、こんな感じだって元銀行員は言うし。すごいなあ、この世界。この間銀行訪問したときに、ロン毛のお客様が来ていて、つい「黒崎が来てる」と思ってしまった。『バブル入行組』も読まなくちゃ。図書館で、なかなか回ってこないけど。

怪人二十面相

$
0
0
怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫
<内容> 十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた  この前、現代作家による怪人二十面相の作品集を読んでみたので、今回は本家本元を。この本が初めて世に出たのが昭和11年。ちょうど2・26事件がおこった年だそうです。  なんていうんでしょうかね。文書が一種独特な感じでした。TVでしか聞いたことないけど、講談師が喋っているような感じかな。そして、ミステリーとして読むにはかなり物足りなかったけど、単純に子供向け冒険小説として読むと確かにワクワクするものがありました。昭和の少年たちがワクワクしながら読んだのもなんか納得。  それにしても、やっぱり言葉が古めかしいですね。今となっては差別用語にあたる言葉もいくつかありました。そして、自分が昔使っていた言葉も発見!まだホームレスなんて言い方をしていなかった頃、うちの地元の方ではホームレスのことを「ルンペン」って呼んでいました(言葉の意味は知らなかったけど、乞食のことを言うんだろうな~って理解してました)今はあまり使われなくなったことを考えると、これも差別用語だったのかな…。    

「万葉語誌」

$
0
0

 

「万葉語誌」  多田一臣編
筑摩書房 筑摩選書  2014年08月15日刊  2,000円+税

 

  万葉集の重要語150を選び、その語義を解説するいわば読む辞典。まず最初にその後の意味を示し、続いてその語が使われた代表的な歌を例に引き、詳しい解説をしている。一語につき2段組み2~4ページ。通して読んだわけではもちろんないが、拾い読みする楽しさがある。たとえば【ひと(人)】の語釈は次のようになっている。ヒトとは、本来不完全で茫漠とした、はっきりしない存在である。「我」とヒト、「神」とヒトというように、対置されるものによって顕在化する。対置されるものにより変化することから、「第三者」、「恋の相手」、「臣下」など、多様な意味に変化する。    (図書館から借りた本) 

IMG_2914a.jpg 

螢川 宮本輝著

$
0
0
私の青春時代の読書は宮本輝さんの作品とともにあると言っても過言ではありません。たまたま高校生のときに初めて彼の作品を読んですっかり感動し、市の図書館にある彼の本はすべて借りてきて読みました。とにかく大好きでした。言葉が美しかった。あの頃を思い出して、古い作品ですが芥川賞受賞作の「螢川」再々読です。 「螢川」 昭和30年代を舞台にした中学生の少年、竜夫の物語。私もこの地方の生まれなので、部屋の中にいても雪が降ってきた気配を感じることができるという感覚、わかります。思春期の少年の心情、子どもから大人へと成長する途中の心の揺らぎ。淡い恋、友情、進路のこと。あぁ、そういうことあったなぁと昭和の雰囲気も合わさって懐かしい気持ちが甦りました。 若い頃は事業をどんどん拡大し、精悍な体だった父が老いて病に倒れる姿。「彼は突然、運に見放されたのだ」という父の友人の言葉。人生はどんなことがきっかけで変わっていくのだろうか。父の前妻、春枝さんの人生も振り返ったら壮絶だったはず。 私がこの本を初めて読んだのも昭和が平成に変わる頃だったと思います。あの時代に戻ることは絶対にできないけれど、私は確かに昭和という時代に中学生時代を過ごしたのだと改めてあの頃を思い出しました。高校生のときの自分がこの本を読んで具体的にどんなことを感じたか今となっては忘れてしまいましたが、40歳を過ぎた私とは違った感性を持って読んだろうな。今回再読して泣きそうになりました。 人生のそのときそのときのこと、すべてが嘘ではなかった。竜夫の母の言葉が印象的でした。4月に大雪が降った年だけ川の上流に現れるという降るほどの螢の大群。螢の大群が放つ圧倒的な命の光に人の生と死、強さと儚さを見ました。30年近く経って読んでも、ちっとも色褪せていなかったです。 併録の「泥の河」 昭和30年代の大阪。堂島川と土佐堀川がひとつになり安治川となって大阪湾に注ぐ。ポンポン船が行きかう。舟に乗って川底からゴカイを捕り、釣り人に売る老人。まだ荷物を馬車で運んだり、水上生活をする人々もいる。戦争の爪痕がまだ残る時代。 黄土色の川筋に住む小学校2年生の信雄。彼は廓舟で暮らす姉弟と出会う。姉弟の母は夫を失い、舟で客をとり、生計を立てている。 信雄と同い年の喜一が時折見せる異常性はその生活環境と、この時代特有のものからきているのか・・・。 雨あられの砲弾の中でも怪我ひとつ負わず、復員した父の友人があっさり命を落としたり。一生懸命生きても、いつなにが起こるのか分からないのが運命なのだろうか?力一杯のことをやっておきたいという父。今の時代、私はこの歳まで生きてきて、そんなに命の重みを考えることはなかったなぁ。 私自身この時代には生まれていないし、現在の大阪の川は綺麗で、今と全く違うけれどなぜか懐かしい。あらゆるゴミが流れ、異臭がしてきそうな泥の河。貧困。それでもそこに浮かぶ情景が美しくて哀しい。 やっぱり宮本さんの描写は深く心に残り、響きます。また彼の本を一冊ずつ読み直そうかな、と思いました。

マザー・テレサのことば

$
0
0
マザー・テレサのことば―神さまへのおくりもの

マザー・テレサのことば―神さまへのおくりもの

  • 作者: マザー・テレサ
  • 出版社/メーカー: 女子パウロ会
  • 発売日: 1976/08
  • メディア: 単行本
 ただお金をあげるだけで満足してしまわないようにしましょう。お金だけでは充分ではありません。お金なら手に入れられますが、愛してくれるあなたの心が必要なのです。ですから、あなたの行く所どこでも愛が広まっていくようになさい。まず初めにあなた自身の家庭で。あなたの子供たちを、奥さんを、ご主人を、隣の人を愛してください。 (『マザー・テレサのことば―神さまへのおくりもの』より) マザー・テレサの言葉 Grace by U2

東京フィルメックス編「この映画を観れば世界がわかる」を読んで

$
0
0
IMG_3051.JPG 照る日曇る日第744回  私も不勉強でよく知らなかったのですが、アジアの新進監督による創造性と独創性みなぎる新作を中心に、世界の先鋭的な傑作映画を毎年セレクトしてきたのが、「東京フィルメックス」という国際映画祭であるらしい。  思うに近年俗流大衆路線に転落して内外の失望を買っている「東京国際映画祭」の反面教師のような、前者を昼行燈とすればさながら月光仮面のような貴重な役割を担っているフェスティバルなのでしょう。  それはここでリストアップされた、我が国の塚本晋也、園子温、アジアのアピチャッポン・ウィーラセダクン、キム・ジウン、キム・ギドク、ロウ・イエ、欧州のアッバス・キアロスタミ、ペドロ・アルモドヴァル、カルロス・サウラ、北米・南米のニコラス・レイ、トム・フォードなどの名前をみれば一目瞭然です。  私の親戚の金谷重朗選手をはじめ、東京フィルメックス事務局の常連メンバーが執筆した映画批評を読めば、「世界がわかる」かどうかは別にして、悪魔のようなグローバリズムと野卑な商業主義と孤立無援で闘いながら、世界の最前線で映像文化を深耕している優れたクリエーターの意欲作とめぐり合うことができるでしょう。  読者諸賢の一読をお薦めします。    この道はいつか来た道愚かなる我らが戦に突き進みし道 蝶人

『初歩からの世界経済』

$
0
0
『初歩からの世界経済』 日経新聞(編) 2013/10 初歩からの世界経済 (日経プレミアシリーズ)  世界経済の概略をわかりやすくまとめた本。  これまでに何が起きたのか、今は何が問題になっているか、そして今後はどうなるのか、といった問題意識を持っていないと、その価値が量れない。それが国際ニュースのわかりにくさ。  日本語にすると、グローバル化の意味は「国際化」というより「地球規模化」のほうがぴったりする。  通貨の流通量(供給量)で見ると、ドル・ユーロ・円はいずれも13兆ドル前後が流通している。  北極の資源を求めて、中国は12年、ウクライナから砕氷船を購入、国産の砕氷船の建造にも乗り出した。  世界の海底油田が産出する石油は全体の4割を占めるまでになった。シェール革命で、国際エネルギー機関IEAは、17年にはアメリカが世界最大の産油国になると予想。低いエネルギーコストのおかげで生産拠点を再びアメリカ国内に戻す企業が少なくない。  景気回復のメカニズムは、日本ではまず輸出が増え、その後個人消費が伸びるのがパターン。これに対しアメリカは、まず個人消費が増え、企業活動が活発になって雇用が改善し、消費がさらに拡大するというパターン。  世界で流通しているドルの量を示す「ワールドダラー」は13年に6兆ドルに達しており、リーマンショック前の3倍にふくらんだ。  米民主党の支持層はよりリベラルに、共和党の支持層はより保守的になっている。  EU27ヶ国(12年当時)のGDPは16.6兆ドルでアメリカ15.6兆ドルを上回る。人口でもEU5億人、米3.1億人。一連の債務危機で、市場の圧力に迅速に対応できるだけの意思決定メカニズムがEUには欠けていると明らかになった。南欧各国の雇用情勢は厳しい。スペインの若者失業率は55%。全世界だと7400万人の若者が失業中だ。

第四百十九話_short 予言

$
0
0

 厳格だった父は、私が小さい頃からなにかにつけ厳しい躾を強いてきた。遊ぶ相手もいちいちどこの家のどんな子供なのかと訊ね、多くの場合は付き合ってはいけないとか、友達としてこの線を越えてはいけないとか指示を言い渡された。

 母は物静かな性格で父に対して従順な人だったが、父の厳しさには時として反意を感じてはいたとしても、逆らうようなことはなく、父に叱られている私に影で「逆らうんじゃない」という目配せをした。

 当然のことながら私は思春期になるとこの厳格過ぎる父に逆らうようになったのだけれども、それは一時的な反抗期としてあしらわれ、それ以上に大げさなことになったりはしなかった。

 このような家庭環境で育った私はすこぶるまっとうに社会に適合できる女性として成人を迎えることができたのだが……

 父のせいだかどうかはわからない。私は幼い頃からさまざまなことに深読みをする癖を身につけて来た。

 たとえば休日に外出する際にでも、留守中に誰かが訪ねては来ないだろうか。もしそれがただのセールスなら留守の方が幸いだけど、大事な用事の誰かだったら? いやその場合は電話が来るだろう。でも宅急便だったら? その場合はマンションの宅配ボックスにいれてもらえばいい。だけどときどきボックスがいっぱいだったり、宅配業者がボックスの存在に気がつかなかったりすると不在票が入って再配達の手続きが面倒だなぁ。しかし何かを注文しているわけではないから、たぶん宅配便は来ないだろう。しかし誰も来ないような塩梅で部屋の周りが静かすぎると、もしかして侵入者にとって言うことのない条件になるのでは? 近頃は空き巣が多いと聞くけれども、たとえマンションの十階という部屋であっても油断はできないと言うし……。

 次から次へと湧き出てくる心配ごとが、また新たな心配を連れてきて、もしこうならどう、ああならこうと、考えれば考えるほど次の行動が取れなくなってしまう。

 病的か? 

 いや、そんなはずはない。

 自分で自分のことはなかなか評価しにくいのだけれども、深読みし過ぎ、心配し過ぎであることはおおよそ自覚はしているのだが。

 結局こんな性格が故に、私は自分に自信が持てない自分を作り上げてしまったようだ。

 きっとこの先いくら頑張ってもお金持ちになんてなれっこないし、なにかで大成功を収めるような器量もない。とりたてて美人に生まれついているわけでもないから、いい男と出会うようなこともないだろう。平平凡凡とした一日を繰り返して、一年が過ぎ、十年、二十年が過ぎ、私はなんのとりえもないまま朽ちていくに違いない。

 運命とは不思議なもので、そんな私に何か奇跡が起きる、というともなく……

 気がつけば老齢と言われる歳になってしまった。 

「予言の自己成就」

 こんな言葉を知ったのはほんの昨日のことだ。

 その意味は、たとえなんら根拠のない思い込みであったとしても(これを予言と呼ぶ)、その予言を信じて行動することによって、予言通りの出来事が起きてしまうということだ。

 私は自分自身で未来の自己像を作り上げ、その通りの人生を歩んできたのだと、いまになって気付かされても、もう遅い。

                      了


↓このアイコンをクリックしてくれると、とてもウレシイm(_ _)m

                
          ショートショート ブログランキングへ


◆春琴抄◆

$
0
0
春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

  • 作者: 谷崎 潤一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951/02/02
  • メディア: 文庫
11月に斎藤工くんの「春琴抄」を観て、 その世界観に圧倒され、 5日連続5本の映画化作品を 観たわけだけれど、 やはり原作を読まなければ、 完全に理解したとは言えない、と、 図書館で借りた。 映画もいいけど、 やっぱり本はいい。 映画では理解しきれなかった、 春琴と佐助の気持ちが、 より深く心に沁みこんでゆく。 映画ではあまり描かれる事のなかった、 春琴の両親の気持ちも、 小説では丁寧に描かれ、 盲目となった娘に対する哀しみと、 しかし、次第に驕慢になってゆくその性格への憂慮などが、 細やかな文章で綴られる。 春琴のお腹の子の父親問題だけれど、 小説では、 生まれた子は佐助にソックリであったと書かれていて、 断定的な表現ではないけれども、 暗に答えが分かるようになっている。 (ラストでは、もっとハッキリ描かれているけれど) 気位が高く、 格下の丁稚と関係を持ったなどと、 他人に知られるのは、 春琴にとって耐えがたい屈辱らしいのだけれど、 それも悲しいなぁ。 まぁ、元々、嗜虐的な傾向があって、 そんな状況をどこかで楽しんでいたのなら、 それも有りかなと思ったりもするけれど。 斎藤工くんの映画を一番最初に観たせいもあるけど、 5本観た映画の中で、 一番春琴のイメージに近かったのは、 長澤奈央さんだったように思う。 (次点は渡辺督子さん) そして、前にも書いたけれど、 一番観たい京マチ子さん版だけが、 未ソフト化のようで、本当に残念。 名画座では何度かかかっているようなので、 今後に期待。

こんにちは、ユダヤ人です

$
0
0
こんにちは、ユダヤ人です (河出ブックス)

ロジャー・パルバース/著 四方田犬彦/著
出版社名 : 河出書房新社(河出ブックス 077)
出版年月 : 2014年10月
ISBNコード : 978-4-309-62477-8
税込価格 : 1,728円
頁数・縦 : 252p・19cm


 ユダヤ人、イスラエルに関して、立体的多面的に縦横に語る対談。
 両名とも、反イスラエルである点が面白い。正当なユダヤ人にとって、イスラエルという国家は蛮行でしかいないのだ。国家がなくてもユダヤ人はユダヤ人であり、立派にやっていける。イスラエルという人工的な国家をつくるより、世界的に民族や宗教に対する偏見をなくし、民族・宗教が融合した社会を築くことのほうが重要だということが分かる。
 それにしても、ここまで赤裸々に「ユダヤ人」に関して語られることも珍しい。ユダヤ人に対する賞賛も自嘲もある。パルバース氏の、ユダヤ人に対する誇りがそうさせるのか。

【目次】
1 私はユダヤ人としてどう育ったか
 ユダヤ人がいることで世界は豊かになった
 日本人はユダヤ人を知らない
  ほか
2 イスラエルはユダヤ人を代表できるか
 戸籍があるのは日本だけ
 イスラエル建国はユダヤ人の歴史の曲がり角
  ほか
3 ユダヤ人はアメリカにどう受け入れられたか
 コメディアンたち
 ジョークの真実
  ほか
4 言語でも、信仰でも、国籍でもなく、ユダヤ人
 アメリカの普遍性
 『ドン・キホーテ』
  ほか

【著者】
パルバース,ロジャー
 1944年ニューヨーク生まれ。ベトナム戦争への批判からアメリカを離れ、76年、オーストラリア国籍を取得。オーストラリア国立大学、東京工業大学などで教える。小説・エッセイの執筆、宮沢賢治、井上ひさしなどの英訳、劇作・演出など多様に活動。野間文芸翻訳賞を受賞。

四方田 犬彦 (ヨモタ イヌヒコ)  
 1953年大阪生まれ。建国大学(ソウル)、コロンビア大学、ボローニャ大学、明治学院大学、テルアヴィヴ大学などで教える。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨などを受賞。

【抜書】
●感情移入(p42)
 パルバース〔自分の苦しみはユニークで「皆さん、見てください。ぼくはこんなにひどい目に遭っている」というのではなくて、自分の苦しみのプリズムを通して、自分の苦しみを横に置いておいて、まず相手の悲しみ、相手の気持ちを考える。それがユダヤ人だなと思う。〕
 〔やっぱりユダヤ人は小さいときから、深いところで人と同情するわけです。〕

●帝国(p131)
 四方田〔昔はエンパイアといえば帝国主義だから、絶対にそれぞれの民族が独立するのが正しいと思っていましたが、中東のことを考えると、今世界中の多くの問題がここから始まっている。イスラエル、パレスチナ、コソヴォ、ユーゴスラビア、チェチェン、グルジア、イラク、アフガニスタン。ほとんどすべてオットマン帝国ですね。オットマン帝国のときは何も起きなかったんです。〕
 〔大きな帝国で多民族でやっているからいいかげんでよかった。「宗教は好きなようにしなさい」と。ところがヨーロッパで民族=国家というネイションステイトという考えが流行し出すと、オットマン帝国が一九一八年くらいに手足を切り離されて、そこからいろいろな厄難が起きた。〕

(2014/12/14)KG

〈この本の詳細〉
honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_26366648.html
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033164880

今日購入した本は

$
0
0
昨日は出かけていて行けなかったので、今日、雪の降る中、予約しておいた新刊本を本屋まで取ってきた。 ・魅惑の恋泥棒/かわい有美子 リンクスロマンス   泥棒もの、好きなんです。弥勒菩薩像を盗むために女装をし、フランスの豪華客船へと乗り込む、受。攻は、同業者の日本人
魅惑の恋泥棒 (リンクスロマンス)

魅惑の恋泥棒 (リンクスロマンス)

  • 作者: かわい 有美子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/12/15
  • メディア: 新書
・摩天楼に眠る獅子/ゆりの菜櫻 フルール文庫ブルーライン   アラブの王子×名家の御曹司の、ゴージャスすぎるラブバトル
摩天楼に眠る獅子 (フルール文庫 ブルーライン)

摩天楼に眠る獅子 (フルール文庫 ブルーライン)

  • 作者: ゆりの 菜櫻
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2014/12/12
  • メディア: 文庫
どっちも、おもしろそう 今晩、どちらかを読むぞ!

実名制の 本のレビューサイト

$
0
0
今回は実名制の 本のレビューサイトをご紹介いたします。 BOOOQ http://0bz.biz/kdss785/112891 Amazonなどのレビューを参考に 書籍を購入されている方は多いと思います。 しかし、匿名性のレビューでは、 レビューの質が問題になります。 そこで、最近では、 実名制のレビューサイトが 人気を集めています。 使い方は簡単。 フェイスブックの アカウントでログインするだけです。 あとは本に関するレビューを確認したり、 自分でレビューを投稿したり、 新たな本を発見したり ‥と活用するだけです。 匿名のコミュニティには 気楽さがありますが、その代償に 「責任感」という大切なものが 欠けている気がしませんか? 本当に伝えたい、 知りたい情報だからこそ 実名で発信する価値が あるのかもしれません。 書籍のレビューを参考にされている方は 一度利用されてみてはいかがでしょうか。 BOOOQ http://0bz.biz/kdss785/212891 【PR】 ■たったの980円で始める利益率100%のインターネットビジネスモデル バージョンアップされた面白いビジネスモデルです。 たったの980円で始められます。 売り上げは全てあなたの収入になります! …………………………………………………………… ●新作・「ワンランチ商品の王様・980円ペイパルV3」 http://12stepup.com/980v3/index.php?e=edc@k5.dion.ne.jp 980円で手に入り、即、980円で販売できて、 売れたら即、あなたのペイパル口座に入金される! 980円でテンコ盛りのコンテンツが手に入る!    ビジネス開始前の準備は一切不要!ペイパル決済と同時に 自動であなた専用のHPが生成されます。 あとは、そのHPを宣伝するだけ!入金まで全自動! ………………………………………………………………   ▼詳細はこちら↓     http://12stepup.com/980v3/index.php?e=edc@k5.dion.ne.jp    ●このビジネスモデル、【日本の在宅ネットビジネスの定番】 『オールインワンインターネットビジネス開業パッケージ』 (これも、980円ペイパルビジネス同様、利益率100% 即金型自動販売システムビジネスモデルです。)ビジネス へも利用できます。 (1)まず、フロントエンド商品として、この「980円ペイパル」 を販売、リストも取得できます。 (2)次に、購入者へバックエンド商品として「インター ネットビジネス開業パッケージ」を販売する。 →  http://edcbiz.net/lp/b/index.html          (↑EDC会員の方の資料請求はお控え願います。) (3)その際、「980円ペイパル」購入者への特典として、 ワンラック上のコースを提供するなどのインセンテイブ を与えて成約率を高めていくといった戦略です。 今回、この【インセンテイブ提供権利】も差し上げます。 ▼この販売戦略『インセンテイブ提供権利』もご希望の方は 以下よりお申込み下さい。 http://12stepup.com/980v3/index.php?e=edc@k5.dion.ne.jp さらに     ▼【世界の在宅】『GDI』ご参加の方へはEDCグループ独自の テンプレートをご提供。さらに全自動HPへあなた専用のGDI バナーを作成し、無料でリンク設置を行います。 http://edcbiz.net/lp/gdi/index.html

宇宙への秘密の鍵

$
0
0
宇宙への秘密の鍵

宇宙への秘密の鍵

  • 作者: スティーヴン ホーキング
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2008/02/09
  • メディア: 単行本
 イギリスの理論物理学者スティーヴン・ホーキング父子が書いたジュブナイル小説。  少年が彗星に乗って、太陽系のあちこちを探検するという宇宙アドベンチャー。平凡な少年が、万能コンピュータの助けを得て、宇宙に飛び出して大冒険をするという夢のあるストーリーだ。  ストーリーはいたってシンプルなものだが、読んでいて、主人公の冒険を通して、宇宙の様々なしくみを知ることができるところがよい。小説部分だけでなく、随所に科学解説コラムが挟みこまれていて、惑星とは何か、宇宙の成り立ちはどのようなものか、宇宙を形作る物質は何かなど、宇宙の様々な仕組みを知ることができるのだ。  星や宇宙の写真がたくさん掲載されていて、宇宙がどんなところなのかが具体的に見えてきて、宇宙を身近に感じることができる内容。「土星はどんな惑星なの?」とか「ブラックホールに入ったらどんな風になっちゃうの?」とか、素朴な疑問にも答えてくれる。  科学と環境保護との衝突というテーマも描かれていた。科学者に突きつけられた問いかけ。「地球での暮らしをもっとよくする方法を見つける努力をすべきなのか? それとも人類が暮らしていける別の新惑星を見つけるべきなのか?」 ホーキング博士なりのメッセージもこめられていて、子供向けながらも考えさせられるところもある。  やさしくさらっと読める内容であるが、読み進むうちに宇宙の基礎の基礎がいつの間にか頭に入ってくる。主人公と一緒に宇宙を探検するような気分になれる夢のある一冊だった。

ランチパスポート

$
0
0
ランチパスポート 東京、大阪、横浜、名古屋、京都などなど 全ての掲載ランチメニューが500円で味わえる夢の パスポート. ⇒ランチパスポート>>> 使わなきゃ損ですね

#683 黒川博行著『破門』

$
0
0

第151回直木賞受賞作。

悪人たちの命がけの騙しあい。

予想を裏切る展開の連続!

悪党たちがシノギを削る大人気「疫病神」シリーズの最高到達点!!

IMG_1846.JPG

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。

失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?

破門 (単行本)

破門 (単行本)

  • 作者: 黒川 博行
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/02/01
  • メディア: 単行本

無意識という物語 近代日本と「心」の行方

$
0
0
無意識という物語-近代日本と「心」の行方-

一柳廣孝/著
出版社名 : 名古屋大学出版会
出版年月 : 2014年5月
ISBNコード : 978-4-8158-0772-6
税込価格 : 4,968円
頁数・縦 : 261, 10p・22cm


 芥川龍之介と夢、無意識をめぐる文芸評論である。
 第1部では、明治・大正期の我が国における心理学・精神分析学の輸入の歴史を紐解く。特に、無意識の研究が催眠術・霊術へと流されていく様を具体的に描く。
 しかし、ここで重要な事件として「千里眼事件」をたびたび取り上げているが、これがどのような事件でいかに世間を騒がせたのかという点の解説がない。よって、この論文の重要な部分が空白のままである。どこかで詳しい説明があるものと、ずっと期待して読んでいたのだが。
 私は初耳なのだが、これは誰もが知っているべき重要な「事件」なのか?

【目次】
第1部 「無意識」の時代
 第1章 「霊」から「無意識」へ
 第2章 意識の底には何があるのか―催眠術・霊術の言説戦略―
 第3章 超感覚の行方―催眠術・千里眼・テレパシー―
 第4章 変容する夢
 第5章 「心理研究」とフロイト精神分析

第2部 芥川龍之介と大正期の「無意識」
 第6章 消された「フロイド」―「死後」をめぐる疑念―
 第7章 「夢を書く―「奇怪な再会」まで―
 第8章 「無意識」という物語―「海のほとり」を中心に―
 第9章 最後の夢小説―「夢」と「人を殺したかしら?」と―
 第10章 メーテルリンクの季節―芥川と武者小路実篤のあいだ
 第11章 怪異と神経―「妖婆」という場所
 第12章 さまよえるドッペルゲンガー―「二つの手紙」と探偵小説
 補論 「無意識」の行方―芥川から探偵小説へ

【著者】
一柳 廣孝 (イチヤナギ ヒロタカ)  
 1959年和歌山県に生まれる。1983年南山大学文学部卒業。1989年名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。名古屋経済大学専任講師などを経て、横浜国立大学教育人間科学部教授。

(2014/12/14)KG

〈この本の詳細〉
honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_26188541.html
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033097437

411  闇に香る嘘   下村敦史    第60回江戸川乱歩賞受章    H26.9.26読了

$
0
0

    闇に香る嘘

  香るとはどういうことか。最後になるまで出てこない。自分がやさしい母の実子と思っていたが、それが逆転する。自分が偽物でないかと思っていた兄が実は母の本当の子で、自分は中国人で、中国人の母親が井戸に落とそうとしていた双子二子の兄弟の弟であ

 

 それまでの死の寸前までいったことや、危ない目に何度かあっているものの、盲目の親父がようもったものだ。最後は私の好きな、めでたし、めでたしで終わる。



 



こうして、思考は現実になる

$
0
0
こうして、思考は現実になる

こうして、思考は現実になる

  • 作者: パム・グラウト
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2014/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
こうして、思考は現実になる(2)

こうして、思考は現実になる(2)

  • 作者: パム・グラウト
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2015/01/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
こんな本を友達が読んでいた。 この手の『引き寄せ法則』系の本はゴマンと出ている。 ワタクシはそんなに読んでいませんが、 よく聞く話 すべてのことが現実になるとは思わないケド 人には避けることのできない宿命もあるワケで。 でも思考がポジティブになれば行動がポジティブなって 良い結果が産まれる。 もちろん、ネガティブな思考がじゃまをする。 ネガティブのまま考えを終わらせるのではなく その先は良い結果になる方法を考えればいい お守りやパワーストーンもそれ自体に力があるわけじゃなくて それを持っていることでポジティブになれるツールに過ぎない。 と、いうことで ワタクシは絶対に再婚を実現させるわ。 日本に住んでいながらの外専ババァは大変だけどさ。 くじけない!

最近の読書 2014年冬 ―覚え書―

$
0
0

ちょっとまた、以前から気になっていた、子ども向けの本を読みました。


「クローディアの秘密」   E.L.カニグズバーグ 作   松永ふみ子 訳   岩波少年文庫

図書館や検索でよく目にするので、読んでみました。

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

  • 作者: E.L.カニグズバーグ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06/16
  • メディア: 単行本


40年以上前の作品ですが、新鮮で独創的な感じの話に、大人でも満足できました。(今まで読んでいないのがちょっともったいなかった)
狭い範囲の中で、こんなにおもしろい物語ができることに感心しました。


少女クローディア(ほぼ12歳)は弟のジェイミー(9歳)を誘って家出をします。行き先はニューヨークのメトロポリタン美術館。
長女で下に三人の弟がいて、自分だけしなければいけない仕事の不公平さや優等生でいることの毎日にあきあきしたのです。
クローディアは美術館が最近買い入れたという天使の小像に興味を持ちます。ミケランジェロの作品とされる、その真偽の謎を二人は解こうとします。


家出の行き先が美術館という発想に意表を突かれました。
クローディアは計画を立てるのが得意で、家出にジェイミーを引き込むところやお稽古のバイオリンケースに着替えを入れたり、くずかごから切符を見つけたりするところなど、準備段階からわくわくします。 

クローディアとジェイミーは性格が反対でお互いないものを補える関係で、会話がおもしろいのも見どころ。終わり近くまでほとんど二人のやりとりだけだが、全然退屈しない。

「クローディアの秘密」というタイトルのことを忘れていたのですが、終わりの方で出てきて、思いがけないものがテーマになっているのがすごく新鮮でした。(どうしてこのタイトルなのか不思議だった)。
大人の自分には、フランクワイラー夫人との話や言葉が心に残りました。

夫人の言葉は心に響くものがいくつかありましたが、これは書き出しておきたいです。

日によってはうんと勉強しなくちゃいけないわ。でも、日によってはもう内側にはいっているものをたっぷりふくらませて、何にでも触れさせるという日もなくちゃいけないわ。そしてからだの中で感じるのよ。ときにはゆっくり時間をかけて、そうなるのを待ってやらないと、いろんな知識がむやみに積み重なって、からだの中でガタガタさわぎだすでしょうよ。そんな知識では、雑音をだすことはできても、それでほんとうにものを感ずることはできやしないのよ。中身はからっぽなのよ。




「山賊のむすめローニャ」
アストリッド・リンドグレーン 作   大塚勇三 訳   岩波少年文庫

アニメの原作で興味を持ちました。
タイトルから「小さなバイキングビッケ」みたいな冒険的でエンタメ性がある話だと思っていたが、予想とかなり違っていました。(途中から「ロミオとジュリエット」を連想した)。

山賊のむすめローニャ (岩波少年文庫)

山賊のむすめローニャ (岩波少年文庫)

  • 作者: アストリッド リンドグレーン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/10/18
  • メディア: 単行本



物語は主人公ローニャが生まれた時から始まります。ローニャは山賊の頭マッティスの一人娘。
成長したローニャは森で暮らすというのがどんなことか覚えるため、一人で森に出されます。

ある日、ローニャは自分たちの城で、一人の男の子ビルクに出会います。彼は敵対するボルカ山賊の息子でした。落雷で真っ二つになった城の裂け目の向こう側に彼らが引っ越してきたということでした。
ローニャは猛反発しますが、ビルクが足をすべらせて、裂け目のすき間に落ちた時、彼女は助けます。
それから森で出会ったり、雪の中から今度はローニャがビルクに助けてもらう内に、ビルクのきょうだいになりたいと思います。
でも、親同士は争っていて、ある日、マッティスはビルクを捕らえてしまいました。
その時、ローニャがしたことは・・・

「ロミオとジュリエット」もですが、テーマはローニャが(ビルクも)父から独立して、一人の人間として成長する、生き方を選ぶ話に思えました。
人間の根本の感情、愛と憎しみがストレートに描かれていて、子どもが体験できるのがいい。
ビルクに対する細やかな気持ちやマッティスに対する葛藤は読ませます。
「はてしない争い」と「なくなったナイフ」の話が特に好きです。

森の風景描写やローニャがそこで親しんでいく様子にもわくわくします。
鳥女や灰色小人などがいて、ファンタジー要素が入っているのもおもしろい。(挿絵も良くて想像が膨らんだ)。

山賊がいっぱいいるのに、スカッレ・ペールぐらいしかローニャと絡みがなかったのが、ちょっとさみしかった。

アニメは(BSなので)まだ観られないが、背景美術が楽しみです。

「てふてふ荘へようこそ」乾ルカ

$
0
0
乾ルカ、初めて読みました。 1号室から6号室まで住人と地縛霊との 連作短編集のように進んでいくのですが、 1号室と2号室の設定がちょっと極端で、 ついていけるのか心配でしたが、 全体的には面白かったです。 途中で、驚きの事実が発覚したり。
てふてふ荘へようこそ (角川文庫)

てふてふ荘へようこそ (角川文庫)

  • 作者: 乾 ルカ
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: 文庫
Viewing all 53333 articles
Browse latest View live