December 13, 2014, 5:23 am
嫌われる勇気が2014年11月の経済・ビジネスランキング(電子書籍版・honto調べ)
で1位になりました。
本書は心理学の三大巨頭のひとり、アルフレッド・アドラーの思想を物語形式でまとめた一冊です。
対人関係についての具体的な方策がたくさん示されていてビジネスマンには参考になることがいっぱいです。
ビジネスで行き詰まりを感じている方にはおすすめの1冊ですよ (・∀・)b
レビューにある感想がすごく参考になります。
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December 13, 2014, 5:34 am
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December 13, 2014, 5:50 am
「沈みゆく大国 アメリカ」 堤未果著
集英社 集英社新書 2014年11月19日刊 720円+税
アメリカの社会がどう動いているか。貧困大国シリーズの続編、医療と保険を取り上げている。ようやく成立した「オバマケア」、国民皆保険が実現したかのように見えるがその内実はなんとも恐ろしいもの。寡占化した保険会社からは提供されるのは高額なプラン、やっと保険に入れてもいざ病気になったら保険が使える病院がない、保険で使える薬がない、製薬会社は何の制約もなく薬に好きな値段を付けることができる。高笑いなのは莫大な利益を手にする巨大化した保険会社、製薬会社、銀行、投資ファンド。国民のための法律とオバマケアを熱望していた人たちが直面したのが絶望だったとは・・・。肝心なことはオブラートに包まれたり、あるいはまったく報道されない。医療が一旦投資会社の傘下になれば、利益を出さない治療は行われない。命は切り捨てられる。これがまさにTPPの行き先、次のターゲットは日本、「この道」に未来はない。 (図書館から借りた本)
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December 13, 2014, 6:00 am
「モグラ―おもしろ生態とかしこい防ぎ方」
著者:井上雅央/秋山雅世
発行:農山漁村文化協会
井上雅央(いのうえまさてる)氏、秋山雅世 (あきやままさよ)氏の作品。
井上雅央
昭和24年4月14日奈良県生まれ。
愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士(農学)。
奈良県吉野農業改良普及所、農業試験場、果樹振興センター、高原農業振興センター勤務を経て、(独)農研機構近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究チーム長。
平成22年に退職、現在は同チーム専門員 。
著書に「山の畑をサルから守る」「山と田畑をシカから守る」「60歳からの防除作業便利帳」「ハダニ」「これならできる 獣害対策」(いずれも農文協)などがある。
秋山雅世
昭和48年奈良県生まれ。帯広畜産大学卒業、同大学院畜産学科修士課程修了。
種苗会社、奈良県農業試験場非常勤職員等を経て現在、タイガー株式会社勤務。
趣味、家庭菜園での野菜づくり。自宅にオオムラサキ飼育観察棟を持つ。
子供の頃、ご近所のT御婆さんが小さな畑を作っていた。
ネギ、サツマイモ、イチゴなどを大事に作っており、少し分けて貰ったこともある。
そのT御婆さんの口癖が「モグラに作物を齧られた」、「モグラに根をやられた」であった。
本書は農業などのモグラ被害の実態と対策、モグラ撃退グッズの検証、モグラの習性や強み、弱みなどが書かれたモグラの研究本である。
生け捕りにしたモグラ(モグゾーちゃん)を70×40×32の衣装ケースで飼育し、生活の周期や食事(餌)、ねぐらなどを解明していく。
著者のお母さんが餌をあたえるときの声に反応するモグラの話は興味深い。
また、モグラは100%肉食で野菜や穀物は食べないなど、モグラの誤解がとかれていく。
新年の季語に土竜打(土竜追)がある。
モグラが農作物をあらさないように願うお呪いである。
小正月に行われる子供の行事で、九州地方をはじめ、全国各地に残っているという。
俳句を置かせて頂く。
土竜打つさまを越後のむかし唄 加藤楸邨
みちのくは根雪の上の土竜打 長谷川浪々子
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December 13, 2014, 6:09 am
日本の論点
- 作者: 大前 研一
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
大前研一の政策提言集。
筆者の基本トーンは、
日本を豊かな国にする。ということ。
今一番日本で求められている政策でありながら、一番理解されない政策である。
【目次】
「日本病」克服の唯一のカギとは?
あえぐ日本の今と明日を徹底討論(ジャック・アタリVS大前研一)
ケインズ以降のマクロ経済理論はもはや通用しない
小さな楽しいアイデアをたくさん積み重ねて国民心理を盛り上げろ
今、世界で本当に隆盛を極めている「クオリティ国家10」を見てこい
スイス、デンマーク、フィンランド、シガポール等々
アベノミクスよりすごい景気対策がある
「お金を使ったら人生は豊かになるし、子供や孫からも感謝される」という方向へ
下請けなのに、なぜ台湾企業は強いのか?
中国語、英語、日本語の三カ国語を操り世界のマーケットに通じている
新しい「日本のお家芸」を探せ!
アメリカと同じパターンで、日本も構造的な貿易赤字国になる可能性は非常に高い
世界の滞在型旅行業は自動車産業より市場規模が大きい
違和感だらけの「一泊二食付き」から脱却し、「滞在する」発想を持て
「ヒット商品」が出ない本当の理由
今、一番まともな生活をしているのは高校時代に成績が悪かったタイプ
なぜ日本人は、かくも覇気がなくなったのか?
諸悪の根源は「競争させない教育」にある
「TPP農業問題」を解決するただ一つの道
日本の企業や若い世代は、世界の農業最適地に飛び出せ〔ほか〕
本書を読めば分かるのだが、筆者の政治家を評価する軸はたった一つ。
国民(や地域住民)を豊かにしたかどうか?という一点だ。
そして、筆者が評価する政治家はゼロ。つまり、
日本国民を豊かにすることができた政治家はここ20年ぐらいは存在しないということだ。
誰もが知っている事実だが、その事実はあまりにも重たい。
筆者は徳俵に足がかかった現在の日本の状況から、少しでも押し戻すことが出来るための政策として、本書にあげているような内容をずっと主張し続けている。
だが、筆者が東京都知事選挙で落選したことからも分かるように、筆者の主張は日本で受け入れられる環境にはないだろう。
日本は歴史的に破綻しないと現実を直視しない国なので、国破れた状態になってはじめて筆者の提言が評価されるものだと思っている。
と、ある意味虚しい努力を長年続けている筆者だが、主張自体は至極まとも。
特に、国民を豊かにしてこその政治家であるというその考えは今の日本でもっともっと浸透して欲しい考え方だ。
筆者の観点では落第の候補しか居ないので、今回の衆議院議員選挙を考える材料にはならないが、日本の将来を考えるための材料にはなる一冊だろう。
☆☆☆☆(☆四つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://dokusyoandfxtrade.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
http://ikadoku.blog76.fc2.com/blog-entry-2288.html
http://fudatsuki.cocolog-nifty.com/dokusho_one_hundred/2014/06/post-0ff6.html
http://kanashimi-kikoushi.blogspot.jp/2014/01/review.html
http://blog.livedoor.jp/keyplayers_takano/archives/52115295.html
http://marketinglab.seesaa.net/article/377492277.html
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December 13, 2014, 6:37 am
<裏表紙あらすじ>
痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。 <上巻>
父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。<下巻>
ぼんくら(上) (下) (講談社文庫)
「日暮らし」(上) (下) (講談社文庫)
に続くシリーズ第3作です。
確か、単行本と文庫本が同時発売で話題になった作品だったかと思います。
シリーズの登場人物ともだいぶおなじみになってきています。
おでこ、弓之助と彼らをとりまく井筒平四郎や政五郎、お徳、間島信之輔に出合って、なんだかちょっと懐かしい。
ご隠居源右衛門もいい感じでした。
宮部みゆきの魅力満開。江戸での人情話をたっぷり楽しむことができます。
「本音なんて、みんな幻でございますよ」
「心にあるうちは、これこそ本物の自分の気持ちだと思うのです。でも口に出すと、途端に怪しくなります。本音だと信じたい思いだけが残って、意固地になります」(上巻545ページ)
とか、
「--罪というものは、どんなに辛くても悲しくても一度きれいにしておかないと、雪のように自然に溶けて失くなることはない」(下巻273ページ)
とか、時折、ふと考えさせるようなフレーズに出合ったりもします。
考えてみれば、この事件の犯人相当なレベルなんですが、それでも"哀しい"と思わせられてしまうところ、宮部みゆきの腕ですよねぇ。
同時に、たんぷり堪能したんですが、ちょっとたっぷりすぎるなぁ、とも思います。最近の宮部みゆきの作品には必ず感じることではありますが。もっと刈り込んでもらってもよかったんじゃないかなぁ。
おでこ、弓之助たちにはまた会いたいので、続編を期待します。
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December 13, 2014, 6:51 am
MASTERキートン Reマスターを発売日に購入した。
不定期連載をしていたことは知っていたのだけど、単行本として発売される日は知らなかった。発売日に
リュカさんがメッセージをくれて、その日に購入。(^^)
1994年に連載が終了した本編の続編となる位置づけ。
登場人物は本編終了時点から20年後が舞台。
まあ20年くらい経っていないと現実のことが描けないから当然の選択なのかもしれない。
買った日に全部読んだがどれも面白かった。
主人公は年齢が上がっており、より大人の色合いが増えたように思うが、一方で冒険活劇的な要素は減った。
これをどう感じるかは人それぞれだが、当時に読んでいた人が当時のままを期待するかどうかによるような気がする。
砂漠のカーリマンのような話はもう読めないのだろうなという点がちょっと残念、(^^;
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December 13, 2014, 7:04 am
あ、なるほど。漫画版のナウシカを読んでる感覚に近いかも。
ナウシカって聞いた時、
映画しか見てない人と、漫画版を読んだ人とではイメージがかなり違うわけです。
漫画版を読んでしまうと、ナウシカってのは土鬼とか皇弟とかヒドラとか森の人とかが出てくる作品になっちゃうのです。
ネットで普通に目に入る情報と、普通に買うことのできる本。
その間の違いって、こういう感じなのかも?
で、そんなギャップが色々とあるわけですよ、科学者像ってとこにも。
ガリレオ、ニュートンといった超メジャー級科学者の欺瞞の話とか
ライバルにかつがれ、偽造した化石の本を出版したベーリンガーの話とか
フランス科学界が集団錯視を起こしたN線事件とか
1970、80年のアメリカで起きていた盗用論文や実験捏造のわりと近代的な感じとか。
その背景にあるものへの考察も書かれているのだけど、そのエピソード自体が興味深い。
もし映画なって、WOWOWで放送されてたら、とりあえず録画しておいて、見たら結構面白いぞ!ってくらいの。
STAP細胞騒動のあと、ちまちまと読み進めていった本でした。
科学の教科書もやはり反歴史的なものである。教科書はある程度過去に言及するものの、それは現在の見解や関心を反映するものとして示されるにすぎない。科学研究に費やされた努力の大きな部分を占める誤った出発点、間違った理論、失敗に終わった実験などは全く無視されているのである。
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December 13, 2014, 8:05 am
■英文多読に挑戦(549冊目)
Author : Charles Schulz
Series : Peanuts
YL=3.5、単語数=450(概算)、ページ数=32、☆4.0
[Kindle Edition]
Snoopyの元に兄のSpikeから近くに立ち寄るついでに会いに行くという手紙が届く。
Snoopyのお兄さんってどんな人(犬)なの?周りの期待は膨らむ。
ところがやって来たSpikeはガリガリにやせ細って見るも哀れな様子だった。
見かねたLucyは家に連れ帰って面倒を見てあげようとするが・・・
・・・
Peanutsファンには常識でしょうが、Snoopyには
沢山の兄弟がいてその長男がSpikeです。
もともと痩せてひょろひょろしているんですが、周りの人達はそんなこと知りません。
Lucyのおせっかい心が炸裂するのもしかたないのですが、さてその結末は・・・
可哀想なのはLinusでSpikeに自分の部屋もベッドも取られてしまい、
あげくに一番大事な毛布まで持って行かれてしまいます。
彼にとっては毛布離れする絶好の機会のような気もしますが、
まあそんなことには絶対にならないよね。
だって"security blanket"の無いLinusなんて・・・
ここまでの合計。549冊、単語数=6502463
<関連リンク>
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Peanuts
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December 13, 2014, 9:07 am
これは気になります!
菊地凛子が
菊地成孔プロデュースでデビュー。
戒厳令
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ヴィレッジレコーズ
- 発売日: 2014/12/24
- メディア: CD
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December 13, 2014, 10:08 am
息子・晋三へのメッセージ
息子へ。そして日本の政治へ。
この国の未来のために、贈る言葉。
天上界の父は、現在の安倍首相と政治の行方をどう見ているのか?
▽アベノミクスの成否と率直な評価は?
▽消費増税の真の目的は福祉の他にある?
▽中国やロシア情勢分析と外交アドバイス
▽香港「雨傘革命」で露呈した中国の脅威
これからアジアで日本が果たすべき役割とは
まえがき
1 安倍晋三首相の父・安倍晋太郎を招霊する
2 息子・安倍晋三首相の政治をどう見ているか
3 二〇一四年の衆院選の争点「消費増税」について
4 幸福の科学大学の不認可について
5 国際情勢の分析と外交アドバイス
6 アベノミクスは成功するか、失敗するか
7 自民党と幸福実現党の未来について
8 安倍晋太郎の霊的側面に迫る
9 息子・安倍晋三首相に伝えたいこと
10 安倍晋太郎の霊言を終えて
あとがき
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とうとう出ました。
安倍総理のお父さんの霊言です。
安倍総理としては、のどから手が出る程、知りたい内容でしょう。
もう読んだのかな? まだかな?
まあ、父親は各種大臣、党三役まではやったけど、首相にはなれませんでした。
病気にならなければなれたのかもしれませんが。
けっこう現在の安倍総理に対して、オヤジさんは評価してますね。
確かに、今までの戦後の総理大臣の活躍に比べたら、外交、国防等で、際立った成果は上げているのは事実でしょう。
アベノミクスは今後、よくわからん状態ですが。
しかし、ホント、習近平には困ったものです。
やはり、現在の日本が抱えている問題で、最大の問題は、習近平率いる中国共産党の存在でしょう。
これに対して日本の政治がどう取り組んでいくか。
ここに日本の未来のかなりの部分が、かかっていると思うのだ。
日本国内は、こうした霊言を着々と広め、唯物論、無神論から仏神を信じる国に変えていくことで、悪想念を低下させ、日本国土を浄化して天変地異等も抑えていく。
これを進めていくしかない。
ただ、習近平は、「この国は無神論、唯物論を基軸にやっていくのだ」
と、最近、ねんを押しているような状態なわけで、非常に扱いとしては難しい。
今後の、安倍総理、自民党政権が、どう動いていくかだ。
それも、オヤジさんも、あの世から見ていてわかっているようですが。
何度も書くが、早く幸福実現党の国会議員が出て、そこそこの勢力となり、当初は、自民党政権の良き参謀として活躍することが望まれる。
夕方、大宮へ小島一郎氏の応援へ。
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December 13, 2014, 11:00 am
『平安女子の楽しい!生活』
川村裕子(王朝文学)
岩波ジュニア新書(2014)
(平安女子は)なんと、
歩く時も立って歩かないで、
一歩ごとに膝をついて歩きました。膝行
『蜻蛉日記』
『紫式部日記』
『更級日記』
紫式部と道長のあやしい関係
道長は紫式部の恋人兼プロデューサー
贈り物にも最適な屏風。季節の絵やお祭り風景も
家具はパーティション
『和泉式部日記』は恋のバイブル
フォーマルフェアは全部で10kg以上に
袴+単衣+袿たくさん+表着+裳+唐衣
十二単は変な名前
寝殿造りはフローリング
供養。お経を読むほかにお供えと踊り、音楽も
女子の髪の長さの平均は身長と同じぐらい
平安男子は、「あそこにかわいい姫君がいる」なんていう、
評判だけで恋に落ちる。
三日続けて女性の家に泊まると結婚したことになる
お花や植物に手紙を巻き付けて送る。
手紙を運ぶ人は文使い、植物は文付枝
漢字が書けないふりをした紫式部
お寺や神社に泊まる物詣で
五人に一人のお母さんが出産で亡くなる時代
☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度5/5
言葉が現代若者言葉で、無理っぽくあるものの、
結構面白くなっている。
・今日の一言(本文より)
「後朝(きぬぎぬ)」とは、男子と女子が、結ばれた次の日、別れる朝のことをいいます。この言葉は、別れる前に、「離れていてもそばにいよう」という思いを込めて、それぞれの着物を交換することから生まれました。
기누기누란 남자와 여자가 사랑을 나눈 다음 날 헤어지는 아침을 말합니다. 이 말은 남녀가 헤어지기 전에 "비록 떨어져 있어도 곁에 있다"라는 마음을 담아 사로의 기모노를 교환하던 것에서 바록되었습니다.
"衣衣(きぬぎぬ)"这个词汇描述的是平安时代的男女的交际方式。衣衣意味着男女同房之后的第二天早上。因为那个时代,男人即将回去之前怀抱着"分开后也在一起"的想法互相交换衣服。"Kinuginu" refers to a man and woman parting the morning after being together. This word comes from the habit of exchanging clothes before parting as a message saying, "even if we are physically separated, our hearts are together."
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December 13, 2014, 1:00 pm
ファミ通文庫刊 著/舞阪 洸 イラスト/ こ~ちゃ
夜姫と亡国の六姫士IV の特典イラストシート
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December 13, 2014, 2:05 pm
Independent誌のイギリスの書評家Barry Forshawが選ぶbest crime fiction of 2014. The Independentの記事は
こちら
• The Axeman’s Jazz, by Ray Celestin
• Long Way Home, by Eva Dolan
• The Girl with a Clock for a Heart, by Peter Swanson
• Those Who Walk Away, by Patricia Highsmith
• The Devil in the Marshalsea, by Antonia Hodgson
• The Secret Place, by Tana French
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December 13, 2014, 2:18 pm
村上海賊の娘 下巻
- 作者: 和田 竜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。
今年8月に
上巻について感想を述べた際、「これが本屋大賞受賞作品だとはなかなか信じられない」などと不遜なコメントをした。その時点でコミセン図書室では下巻をすぐに借りることができず、その後も常に誰かが借りている状態で、なかなか下巻を読む機会に恵まれなかったが、このまま越年かと思った矢先、ようやく図書室の書架で下巻を発見した。真っ先に「確保」した。
ようやく読了、便秘が解消されたような爽快感だ。間が開きすぎたので前半のストーリーをかなり忘れてしまっていたのがつらかったが、後半になってきて誰と誰が戦うのか、それに雑賀衆がどう絡むのかがはっきりしてきたおかげで、海戦シーンも楽しく読み進めることができた。ようやく、タイトル通りに村上海賊の娘・景が主役に躍り出た感がある。そして、この村上海賊が主力をなす毛利軍が第一次木津川合戦で戦う織田軍の主力は、泉州海賊の首領・眞鍋七五三兵衛。基本、この2人を軸に据えた描き方が徹底されている。僕らは木津川合戦の結果は既に知っているが、毛利方、織田方双方にストーリーの軸になる人物を配置したことにより、合戦自体の描き方がよりダイナミックになっている感じではある。
この作家、史料を相当に読み込んだ上で作品を書いている。しかも、1つの文献の記述だけに過度に依存せず、他の文献でダブルチェック、トリプルチェックをかけている点には好感が持てる。ただ、それ以上に驚きなのは、そうした文献が今も閲覧できるという点にある。動機が何だったのかはわからないが、戦国時代であってもこうした出来事を日記や回想録のような形で記録に残しているという点、日本は世界に誇ってもいいと思う。
面白かったかと聞かれれば、面白かったことは間違いない。ただ、海戦のダイナミックな光景を文章にするのはとても難しいのだということも痛感させられた。文章を読むだけではいったい何が起きているのかがイメージできないシーンが度々あり、結局のところその局地戦では誰が誰に勝ったのかを大雑把に確認するにとどめてそのまま読み進めるようにした。その点ではなんだか最初からドラマか映画にでもするような感覚で書かれているような感じだった。『のぼうの城』の例を引くまでもなく、この作家は最初からそういうことを想定して作品を描いていると思われるふしがある。ただ、せめて行間を空けるか何かして、シーンの切替をやって欲しかった。
結局のところ、これが本屋大賞受賞に値するかと言われると、上下巻を読み切ってみてもよくわからない。面白かったことは間違いないけれど。
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December 13, 2014, 2:54 pm
「八月の光」 フォークナー作 加島祥造訳 (新潮文庫)
無法者ジョー・クリスマスを中心に、南部の因習に満ちた世界を描いた作品です。
この小説も、ジェファソンを舞台にしています。作者の代表作の一つです。
新潮文庫から出ています。2000年に改版が出て、読みやすくなっています。
初版は1967年。古いですが、フォークナーにしては、分かりやすかったです。
八月の光 (新潮文庫)
- 作者: フォークナー
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/09/01
- メディア: 文庫
捨てられた身重の娘リーナが、相手の男を探して、ジェファソンにやって来ました。
相手は見つからず、バイロンという真面目な青年の世話を受けるようになります。
リーナは、バイロンの話から、相手が酒の密売人ブラウンであることを知りました。
その日、大きな火事と殺人事件がありましたが、ブラウンが関わっていたのです。
犯人探しに千ドルの賞金が出されると、ブラウンは保安官のもとに出頭しました。
そしてブラウンは、犯人がジョー・クリスマスであることを告げたのです。
クリスマスとは、いったい何者か?
事件の現場では、いったい何が起こったのか?
物語は、ジョー・クリスマスを中心に、様々な人を巻き込みながら進行します。
そして、その結末は・・・
クリスマスを中心に読むか、リーナを中心に読むかで、印象が変わる作品です。
私は、リーナが物語の枠を作り、クリスマスがその中心にいるように感じました。
しかし、解説によると、フォークナーは、リーナを中心に描き始めたようです。
ところが、クリスマスのエピソードに、途中から力を入れすぎてしまったらしい。
それによって、物語は深みが増し、重層的な読み方ができるようになりました。
クリスマス=キリスト説や、リーナ=地母神説などが、あるそうです。
では、私はというと、リーナに恋したバイロンの視点で、読んでいました。
バイロンの優しさが、この残虐な物語を、ぎりぎりの所で救っていると思います。
文章は分かりやすくありません。現在のシーンと回想シーンが入り混じっています。
語り手はちょくちょく変わり、場面はあちこちに飛びます。
また、登場人物の頭の中の言葉が突如ゴシック体で現れ、話を遮ってしまいます。
これを、「必殺ゴシック攻め」と呼びましょう。原文ではイタリック体ですが。
様々なエピシードが複雑にもつれ合いながら、結末へなだれ込みます。
とてもフォークナーらしい作品でした。
さて、フォークナーといえば、「アブサロム、アブサロム!」を忘れてはいけない。
この作品は、2011年に岩波文庫から新訳が出ました。楽しみです。
さいごに。(ベーコンを買わない理由)
娘も私も、ベーコンが大好きです。
でも、うちでは、なかなかベーコンを買ってもらえません。
妻いわく。「安いベーコンは、体に悪いものが使われているから買わない。」
「良いベーコンは、高いから買わない。」とのこと。
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December 13, 2014, 4:00 pm
「おお、色男にしては、それは如何にも健全な青少年のデートと云う感じですねえ」
「そうかな」
良平は万太郎のその云い草にここでは特段拘らないのでありました。
布団に入ってから良平は万太郎に色々と、川井香乃子ちゃんの事について喋るのでありました。それはまあ、お惚気と云うものでありましょうが、万太郎は横になるとすぐに眠気に襲われて、良平の話し等はさわりの部分以外は殆ど覚えていないのでありました。
翌朝、良平は朝食を終えると慎にいそいそとした風情で道場を後にするのでありました。万太郎とあゆみも、良平に遅れる事約一時間で揃って上野に出立するのでありました。
あゆみはその日は書道展の初日と云うので、浅葱の地に白兎の小紋の和服を着ていて、同系色のやや濃い目の空色に、目立たぬように五つ菱模様が散りばめられている帯を締めているのでありました。そんなあゆみの改まった装いを初めて目にする万太郎は、一応スーツ姿ではあるにしろ自分とは全く不釣合いに、楚々としていながら華やいでいて、物腰のやけに艶やかな様子が矢鱈と眩しく見えて、瞼を細めて仕舞うしかないのでありました。
「大岸先生によろしくな。私も今日か明日か、ちょっと顔出ししてみるよ」
出がけに是路総士が母屋の居間から二人を見送りながら云うのでありました。
「押忍。そのように大岸先生に伝えておきます」
万太郎は是路総士に畏まってお辞儀するのでありました。
「良君は妙に今朝はそわそわしていたようだけど、何か大事な用事でもあるの?」
仙川駅から乗った電車の中で横に座るあゆみが万太郎に訊くのでありました。道場関連の用事で出かける場合は、姉弟子のあゆみが座席に座っても万太郎はその前に立っているのが通常でありましたが、その日は書道展と云う道場とは直接関連のない外出でありましたから、あゆみが横に座れと指示したので万太郎は素直に従ったのでありました。
「良さんは色男をやりに行ったのです」
「何、それ?」
あゆみが怪訝な顔を万太郎に向けるのでありました。
「有り体に云えば、つまりデートに出かけたのです」
「ふうん」
あゆみは眉を少し上げて意外だと云う意を万太郎に伝えるのでありました。「誰と?」
「良さんに許しを貰っていませんから、今の段階で相手の名前を云うのは控えます」
「あ、そう」
あゆみは少しがっかりした表情をするのでありました。「あたしの知っている人?」
「あゆみさんも知っていますよ。総本部道場にも偶にですが出稽古に来る人ですから」
「と云う事は、常勝流の門人だけど、総本部の門下生ではない女の人と云う事かしら」
万太郎は仕舞ったと云う顔をするのでありました。余計な事を云って、あゆみに良平のデートの相手を特定出来るヒントを与えて仕舞ったような按配であります。
「ま、そんなような、そんなようでないような。・・・」
「そう云う女性は少ないから、ちょっと考えを巡らせばすぐに判ると思うわ」
(続)
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December 13, 2014, 4:48 pm
新明解国語辞典について書かれた「新解さんの謎」と、紙のことについて書かれている「紙がみの消息」の2作品が載っています。どちらも面白くて電車の中で読むにはなかなかきつかった(^_^;)
さて、新解さん。私が持っている辞書も確か新明解だったと思うけど、辞書なのでそこまでまじまじと読んだことなかったな。でも、だからと言ってちゃんと読むかって言うと…。それはないな。
この本の面白さは、たぶん辞書本体っていうよりは私とSM嬢との会話(ツッコミ)なんだろうな~。だから、辞書単体で読んだらそれほど面白くなかったりして。
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December 13, 2014, 5:00 pm
英雄戦争から2年。その傷は癒えるどころかロードス各地の内戦はさらに混迷を深めていた。カーラの行方を求めて旅を続けるパーンとディードリットは、強力な魔法を操る魔術師の噂を聞き、砂漠の国フレイムを訪れる。そこではふたつの部族が対立し、フレイム王カシューを悩ませていた。パーンは助力を買って出るが、彼の前に恐るべき力を持つ魔神が立ちはだかり!?新たな仲間と共にパーンは苦難の戦いに挑む!(Amazonより抜粋)
昨日に引き続きシリーズ物です。
旅をする仲間が前シリーズから変わって、出会いと別れを繰り返すのがいいですね。魔法と言っても色々な種類があって、それについて細かく設定・説明されているのが面白いです。武器についても一々説明してるのも好きです。前巻の国対国の戦いから部族の戦いへと規模を小さくし、民族や伝承をうまく取り上げていて、若い頃夢中になった理由を改めて再確認しました。
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December 13, 2014, 5:16 pm
「ラブ・コンチェルト」著者 アン・メイザー
★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
有名歌手のクレアを母に持つラーニ。
その母に13歳年下の新しい愛人ができる。
その愛人とはラーニがまだ14歳の頃に初めて恋をした相手だった!
読んでていらいらすること数回。。。。
でも考えてみればこの手のお話しってヒーローが完全無欠なことが多いから、今回のように弱さが前面に出てるのって新鮮でいいのかもね。
おまけにクレアの意地の悪いことと言ったら。
「渡鬼」顔負けのキャラだわ。
どうして人が苛められているのを見るのは楽しい…げほげほ…いや興味深いのか。
私が腹黒いから?
でも、苛められていたヒロインがそれでも逆境に立ちむかい、最後には勝利するのを見るのはすかっとするよね。
例にもれずこれもハッピーエンドなのがいい。
ていうか、ハッピーエンド過ぎるっつーか。
でもこういうお話ってなんでこんな読みたくなるんだろうか‥。
現実逃避か?!
年を重ねて恋愛に縁遠くなった今だからこそ読みたくなるんだよね。。。
せめて本を読んでる間だけでも自分が優しくて可愛くて純粋で
そして超イケメンに愛されるという夢を見たい。
読み終わったあと束の間の夢から醒めて現実を見ると…。
死にたくな……ぐはぁ。
って!
どんだけ自虐的やねん!
Mかよ!
って方におすすめ(マジか!)
基本にゃんこはSだにゃ。
【本過去記事】
☆金の鉱脈を探しつつ恋愛も…という贅沢三昧な小説「黄金の眠る谷で」
☆美人写真家を襲う怪しい影!?ラブサスペンス小説「霧にひそむ影」
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