ぼろアパートの一室
のすりの巣
途方もなくみだらで美しい女。警視庁美人刑事を巡る怪しい噂。特別捜査官・倉木美希と私立探偵・大杉良太が調査に乗り出した時、標的も牙をむく! 今、暴かれる「百舌」を超える闇の正体。公安シリーズ待望の第5弾。(Amazonより抜粋)こちらも前作『よみがえる百舌』同様それなりに楽しんでは読んではいたのですが、巻を重ねるごとに面白くなくなっていきますね。メインキャラクターが何があっても不死身だとドキドキが少ないですが、この作品のようにドンドンいなくなっていくのも迫力がなくなってしまうので難しいのかもしれません。 シリーズの最終巻なので美希と大杉が、年をとり、古傷も増えてきて、勘もにぶってきて...と描かれているのが面白かったです。
猫ミトン
左右の大きさが違いすぎ…。 パターン:猫ミトン(編みものともだちより) 作り目12目増 使用糸:パピー ニュー4PLY(色番:456〔緑〕463〔グレー〕 421〔紺〕) 使用針:4号棒針 三國万里子さん『編みものともだち』より、ミトンに初挑戦しました。
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- 価格: 1,512 円
吉田秀和著・西田彰一編「モーツァルトその音楽と生涯第3巻」を読んで
照る日曇る日第741回 1982年10月から83年12月までNHK-FMの「名曲のたのしみ」で吉田秀和翁がDJしたモザールの人世と音楽についてのトークを要領よくダイジェストした書物。本巻では1777年から1782年までの若き天才の足跡をたどっています。 取り上げられているのは77年のピアノ協奏曲「ジュノム」、78年の「フルート協奏曲」やピアノソナタイ短調、79年の「協奏交響曲」、「エジプトの王タモス」「ツァイーデ」、80年の「荘厳ミサ曲」「ヴェスペレ」、80年の「イドメネオ」、81年の「ヴァイオリンンソナタK377、380」、82年の「後宮からの誘拐」などです。 モー選手が57歳の母親と巴里滞在中に死別した1778年には、あの悲痛なイ短調K310のピアノソナタが書かれていますが、母親の急死を父レオポルドに衝撃を与えないように告げる2通のこころ優しい手紙を紹介しながら、翁が「モー選手は音楽だけ作ってあとはなにもできない子供のような人ではなかった。彼は人の心の奥まで感じる力をもつ想像力豊かな人間だった」と断じているのは同感です。 翁またいわく。「モーツァルトは非常にすばらしい音楽を書きながら、ベートーヴェンと違って、書き過ぎない。そしてあるところは暗示でとどめたりする。彼はけっして行き過ぎない芸術家だった」 またまたいわく「モーツァルトは人間の心のありのままを音楽に写そうとした。しかし「音楽はどこまでも音楽で、美しくなければならない」」 巻末にいわく「モーツァルトはやっぱり「心の広い人がいい音楽を書くのかしら」というような気になるところがありますね」 その言うやよし。されど吉田翁は、私の大好きなオペラ・セリア「イドメネオ」を、なんとアーノンクール&チューリッヒ歌劇場のオケで紹介していますが、当時最新流行の演奏がいまとなってはさほど革新的でもましてや感動的でもないことは、改めてベーム&ドレスデン国立歌劇場による「正統的」な演奏で序曲だけでも聴けば、どんなロバの耳にでも分かるのではないでしょうか。 歳時記をバイブルにしながら生きてくなんておいらにゃ到底出来ないよ 蝶人
『搭乗者科の最下生』志木謙介
『ガーリー・エアフォース』夏海公司
『お風呂と脳のいい話』
『お風呂と脳のいい話』 茂木健一郎・山崎まゆみ 2014/06 著者茂木は脳科学者、山崎は温泉エッセイスト。 温泉・温泉文化についての対談集。 茂木:(温泉からの景色について)基本的に緑というのは人間を安心させる。 お湯って贅沢だった。現代人は忘れちゃっているけど。 露天風呂ってファーストキスがいっぱいあるみたいな感じ(刺激)。 山崎:私、すごく鼻がいいので、男性はルックスでも中身でもなく、匂いで判断みたいな。 茂木:マルチモーダルな要素(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が揃わないと、ベストにならないというのが温泉。 山崎:トータル的なイメージ。情緒。 温泉旅館はいろいろなものが重なり合う総合芸術。 茂木:お風呂に入ったりして感覚遮断の状態にすると、脳のデフォルト・モード・ネットワークが活動し始める。だから風呂に入っているときに何か思い付く。 僕は特殊な事情によって、夜はお風呂入れない。寝ぐせが爆発しちゃう。 山崎:外国人がつらいのが日本人の温度の設定。 ただ、その熱い湯に日本のスピリットを感じるという外国人もいる。 茂木:ある種、恥ずかしさを越えた向こうにある快感みたいなのが、日本の文化のいちばんの根本にある。 男は、温泉はビールの準備運動みたいなところがある。 山崎:(混浴温泉に)行くまでが楽しいのが男で、行ったら楽しいのが女。 茂木:混浴は固定観念脱却装置。 山崎:温泉は最後に残された無礼講の場。さらにその最たるものは混浴。 茂木:世界無形文化遺産にこの日本の温泉文化っていうのが登録されるべき。
蒼い灯台
National Azabu
第四百十二話_short かいぶつ
第四百十二話_short かいぶつ
ヨーロッパには古くから吸血鬼伝説があって、十九世紀の作家ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」なんかで有名になったけれども、ぼくはあれは伝説でもなんでもなく、また吸血鬼という怪物なんかでもなく、実在した人間の話だと思っている。つまり、壊血病やエボラ出血熱みたいな病に冒された、あるいはもしかしたら遺伝子的に血液から栄養を摂らなければ死んでしまう体質の人間がいたのだと信じている。
なぜそう信じているのか、ドラキュラについていろいろ調べたのか、そう訊ねられたら答える術を持たないのだけれど、経験値としてそう思っているのだ。
子供の頃、父が黙ってドラキュラの本をぼくに読みなさいといって渡したのだが、それを読んで見たら、すぐにぼくはすべてを理解できた。世の中にはさまざまな生き物や人間がいて、みんなが同じようなものを食べているとは限らない。魚を採って食べる民族、牛豚を食べる民族、犬や猫も食べる民族、植物だけを食べる民族、その食文化はさまざまだ。それに、もっと特殊な人間、一切のアルコールを受けつけないとか、ある種の消化酵素を持たないとか、そのような体質の人間もいるのだと思う。
「思う」というのは、まさにぼくがそのような体質だからだ。
小さい頃は普通の人と同じように、米や肉や魚を与えられていたというけれども、そのほとんどが消化されずに排出されてしまい、幼いぼくは悪しき体質を先祖から受け継いだ子供であることがわかったという。父も祖父も同じような体質であったし、男の子が生まれたときに遺伝するかもしれないと恐れたそうだが、それが現実のものと知ったときには、諦めの気持ちしか湧かなかったそうだ。
つまりぼくは祖先から特殊な体質を受け継いでしまった数少ない人間なのだ。
幸いなことにドラキュラのような血を求める人間ではない。だから他人の命と引き換えに糧を得るようなことはない。だが、限りなくそれに近いともいえる。
ぼくはいまは亡き父から栄養の摂り方を教わり、そのようにして命をつないでいる。そして今日も深夜を待って家を出て、目星をつけた家に忍び込む。
その家の寝室に静かにもぐりこみ、熟睡している獲物の鼻腔にビニール管を静かに射しこんで……。
ぼくは人の体液からしか養分を取り込めない特殊な体質を持った人間なのだ。時代が時代なら「吸液鬼」などとかいぶつ呼ばわりされていたかもしれない存在なのだ。
了
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「プリンセス・トヨトミ」
Holding Fast (Heartland #16)
■英文多読に挑戦(547冊目)
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時間の概念は人間が作り上げた幻想だ! そうです。 超「時間脳」で人生を10倍にする これを利用するためには、 真のゴール設定が一番大切だとのことですが 真のゴール設定のしかたとは? 【スポンサードリンク】 ★真のゴール設定 真のゴールは、「HAVE TO」ではなく 「WANT TO」でなければならない。 例えば、いい成績をとらなければいい大学に行けない」 「仕事をしないと給料が下がる」こういう理由から がんばろうとするのが「HAVE TO」のゴールです。 これらのゴールは他人のためのゴールなので ついさぼってしまったり無駄が多くなるけれど、 「WANT TO」のゴールでは、 無意識がゴールへの最短距離を選んでくれ ゴールの達成に必要な知識や情報までも 収集してくれるそうだ。 「WANT TO」=自分が心から望むゴールの設定 これが一番大事だということです。 早く「WANT TO」のゴールが設定できるように がんばりたいです 【スポンサードリンク】
【公募情報】「チョコレートの思い出」エッセイ募集
白金台にあるショコラティエ・エリカがチョコレートに関するエッセイを募集しています。 【主催者HP】 http://www.erica.co.jp/common/essay.pdf 募集内容ですが、テーマが限定されています。 >チョコレートが思い出させてくれるあなただけのあの日を綴ってください。 >チョコレートを贈ったあの日、チョコレートを贈られたあの日、チョコレートにまつわるたくさんのあの日の中から、とっておきの一日を物語として蘇らせてください。 とあるので、ただチョコに関係するエッセイではダメで、“チョコに関するとっておきの1日“にする必要があると思われます。 賞金はありませんが、入賞するとチョコ詰め合わせが貰えます。 応募締切は2015年3月31日です! <募集要項抜粋> 募集内容:チョコレートが思い出させてくれるあなただけのあの日に関するエッセイ 制限枚数:1200文字以内(400字詰原稿用紙3枚) 入 賞:チョコレート詰め合わせ 応募締切:2015年3月31日 応募方法:メール、郵送
冬きたりなば・・・ (ベティ・ニールズ) R-0612
ハーレクイン・ロマンス R612 著者 ベティ・ニールズ 訳 麻生 恵 発売日 1988年6月20日 ページ 156ページ ISBN 4833506122 内容 かねて病床にあった、メグたち三姉妹の母が亡くなった。 家を売って、売上金は三人で分けましょう。 いい値で売れるわ--- 長女の提案に、ロンドンで自活している末娘も大賛成。 ただ一人、家を守り母の看病に明け暮れていたメグは気が重かった。 大好きな田舎の家を手放して都会で働くなんて。私に何ができて? だが、メグは自己主張が苦手で、一言も反論できないままだった。 ふたを開けてみると家はなかなか買い手がつかない。 ひょっとしたら、誰もこの家を買わないかもしれないわ。 そんな期待が芽生え始めたころ、一人の男が現れた。 現れ方のタイミングも最悪で、メグはぷりぷりしながら男を迎えた。 Amazonの紹介ページです。
「緑」
『フランクフルト学派』──二流詩人にして三流学者の私的エッセイ(★)
『フランクフルト学派 -ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ』(細見和之著、2014年10月刊、中公新書)
著者は、「アウシュヴィッツ以後も」、マラルメ風言葉遊びのような、ヘナチョコ詩を書いている詩人である。そっちはあまり注目されてないが、一応学者でもあるので、こういう著書の依頼が来たと思われる。本書以前に、講談社の現代思想シリーズで、『アドルノ』の巻を担当している。
本書の題名を見て、著者名に躊躇したものの、題名で即買いした。買って損したとは思わない。現代思想にとって、重要な、思想家を多数輩出した「フランクフルト大学」が生み出した学者たちについて、どんな言及がなされているか、無関心ではいられないからだ。本書は、「ですます」調によって、「無知なものに語る」というスタイルなってしまっていて、しかも、著者の「考え」が紛れ込んでいる。こうして書物は、「入門書」としては百害あって一利なしである。
ちなみに、「フランクフルト学派」、最重要の思想家、アドルノについて、真のこのような書を執筆にするにふさわしいと思われる三島憲一は、このように書いている。
「(重要な著書『啓蒙の弁証法』において)市民的な主体は他者への支配、自然への支配、自己の自然への支配によってなりたっていることが、オデュッセウスの昔に遡って叙述されている。それはまた自然の中に人間世界を読み込んでいた神話暴力が実は理性の誕生であったことと裏腹である。神話はたしかに世界的な啓蒙過程によって消失していったが、逆に神話にあった野蛮は現在理性の姿をとって回帰している。現在では学問はいっさいの自己反省能力を喪失した管理の手段でしかないし、芸術は異なった世界への超越という機能を見失ってしまったし、されに倫理はもはや根拠づけができなくなっている」
「特殊性を一般性に包括する概念によって非同一的なるものは損壊されざるをえない」
(『現代思想 ピープル101』新書館、1994年刊)。
つまり、著者も、ここで批判されている「管理の手段の学問」をしている学者にすぎないことをいみじくも露呈している。
新書は、最近、伝統ある新書でも、玉石混交の、「石」の比率が高すぎるようである。本書などもその一例である。