藤秀翠(浄土真宗)
百華苑(1953) 15歳にして村上天皇にお経の講義をした 母はわが子の仏道修行の増上縁となり、 子は母親の往生成仏の善知識となる 今迦葉とあだなされる 仏菩薩の絵画、仏像の彫刻、詩も 出づる息 入る息またぬ 世の中に のどかに君は 住みたまふかな。 妹の君安養尼 ダンテの地獄にはクレオパトラやギリシャの哲学者がいる 清少納言は仏法が嫌い 西に菩薩と称し東に君子と号す。最澄 いけの水 ひとのこころに 似たりけり にごりすむこと さだめなければ。法然 よきひとの仰せをかうむりて信ずるほかに別に子細なきなり。親鸞 晩年に念仏に親しんだ禅僧良寛 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度3/5 宋の真宗皇帝が『往生要集』を読み心服し源信を礼拝したって本当かな。 思想の中国への輸出はなかなかないもんな。 ・今日の一言(本文より、漱石) 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。 이지(理智)만을 따지면 타인과 충돌한다. 타인에게만 마음을 쓰면 자신의 발목이 잡힌다. 자신의 의지만 주장하면 옹색해진다. 여하튼 인간 세상은 살기 힘들다 执着于理则锋芒毕露。沉湎于情则随波逐流。强执己见又自缚于一隅。总之,人世难居。 Use your intellect to guide you, and you will end up putting people off. Rely on your emotions, and you will forever be pushed around. Force your will on others, and you will live in constant tension. There is no getting around it-people are hard to live with. 『一枚起請文の話』
藤秀翠(浄土真宗)
百華苑(1955) 恵心僧都の横川法語、 法然上人の一枚起請文、 蓮如上人の領解文、 短く美しく重大さの揃った三大名文 この三師の目ざしておられるところは、 往生極楽そのものを究明するということではなくして、 往生極楽のみちをひたむきに求めておられるのであります。 如来の誓願を聞いたが 念仏する間もなく息が絶える 聞已即滅の者も往生する。善導の往生礼讃 廻向発願心の、 自他の善根を弥陀の浄土へ廻向するとは、 他の仏菩薩に廻向せぬということ。法然 維摩経の直心、深心、大乗心 大乗起信論の直心、深心、大悲心 大無量寿経の至心、信楽、欲生 観無量寿経の至誠心、深心、廻向発願心 ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度3/5 恵心、法然、蓮如と哲学者じゃないから 往生極楽を究明しようとして文を残しているわけではなく、 それを哲学的に見ると変になっちゃう。