「紙のなんでも小事典 パピルスからステンレス紙まで」 編者:紙の博物館 発行:講談社(ブルーバックス) 紙の博物館(かみのはくぶつかん) 1950年、旧王子製紙株式会社の収蔵資料をベースに、わが国、洋紙発祥の地である東京都北区王子に財団法人として設立。 以来、紙に関する古今東西の資料を幅広く収集、保存、展示し、教育普及活動をおこなってきた、世界有数の紙専門博物館。 収蔵品の常設展示、企画展示の他、牛乳パックからの手漉きハガキ作り、和紙を素材とした工芸品の手作り講習会などで、「紙」全般についての知識を深めることができる。また現在の資源・環境・リサイクルなど、「紙」をめぐる今日的テーマについての社会教育施設としても役にたつ博物館をめざしている。 だいぶ前の話だが、会社勤めをしていたころ、ペーパレスや紙の節約をやたらと言われたことがある。 紙を使うと仕事の進捗を遅らせたり、森林伐採により環境破壊に繋がるなど、良いことはないと思っていた。 それ以前に、紙に対する正確な情報と知識が欠如していた。 本書は、紙の製造、歴史、原料、リサイクルなどについて解説された書き物である。 牛乳パックの原紙、源氏物語などをはじめ、日本の昔の物語に出てくる和紙の話、鉄を守る紙、タバコの巻紙が最古の紙であること、日本のお札の産地がフィリピン産であることなど、珍しい話題が多く取り上げられている。 平成26年11月21日の衆議院解散により、12月14日に選挙が行われる。 本書によると、公職選挙の投票で使用される用紙はプラスチックを使った特殊な合成紙だそうだ。 折り曲げても投票箱の中で開いた状態に戻り、開票時間の短縮になるという。 合成紙は、製造方法から見ると「紙」の定義から外れるようだが、「紙」として扱われるらしい。
紙のなんでも小事典―パピルスからステンレス紙まで (ブルーバックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 新書