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「紙のなんでも小事典 パピルスからステンレス紙まで」紙の博物館

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「紙のなんでも小事典 パピルスからステンレス紙まで」 編者:紙の博物館 発行:講談社(ブルーバックス) 紙の博物館(かみのはくぶつかん) 1950年、旧王子製紙株式会社の収蔵資料をベースに、わが国、洋紙発祥の地である東京都北区王子に財団法人として設立。 以来、紙に関する古今東西の資料を幅広く収集、保存、展示し、教育普及活動をおこなってきた、世界有数の紙専門博物館。 収蔵品の常設展示、企画展示の他、牛乳パックからの手漉きハガキ作り、和紙を素材とした工芸品の手作り講習会などで、「紙」全般についての知識を深めることができる。また現在の資源・環境・リサイクルなど、「紙」をめぐる今日的テーマについての社会教育施設としても役にたつ博物館をめざしている。 だいぶ前の話だが、会社勤めをしていたころ、ペーパレスや紙の節約をやたらと言われたことがある。 紙を使うと仕事の進捗を遅らせたり、森林伐採により環境破壊に繋がるなど、良いことはないと思っていた。 それ以前に、紙に対する正確な情報と知識が欠如していた。 本書は、紙の製造、歴史、原料、リサイクルなどについて解説された書き物である。 牛乳パックの原紙、源氏物語などをはじめ、日本の昔の物語に出てくる和紙の話、鉄を守る紙、タバコの巻紙が最古の紙であること、日本のお札の産地がフィリピン産であることなど、珍しい話題が多く取り上げられている。 平成26年11月21日の衆議院解散により、12月14日に選挙が行われる。 本書によると、公職選挙の投票で使用される用紙はプラスチックを使った特殊な合成紙だそうだ。 折り曲げても投票箱の中で開いた状態に戻り、開票時間の短縮になるという。 合成紙は、製造方法から見ると「紙」の定義から外れるようだが、「紙」として扱われるらしい。

紙のなんでも小事典―パピルスからステンレス紙まで (ブルーバックス)

紙のなんでも小事典―パピルスからステンレス紙まで (ブルーバックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/06/21
  • メディア: 新書

独白

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おれは、やな奴だったさ きっと今でもそうなんだろう (けれど、もう、そうでないことを願う) 人と、さ・・・・・ 普通に接したかっただけなんだよ・・・・・ ああ、おれも トモダチが欲しかったのか? 夜中・・・・・ 涙ぽろぽろ流して、マンガ見てた すべてなっくなってゆく・・・・・ そういうものなのか・・・・? 違う、と言ってくれ

読書を楽しむ「高橋直樹 軍師 黒田官兵衛」

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003.JPG 秀吉の死後、如水(官兵衛)は関が原に行かず 政争に巻き込まれることを避け、九州にいた 37歳の黒田官兵衛は片足が不自由で毛利攻めの最中に 本能寺の変の知らせを聞き「時、至れり」と言い、中国大返しを して山崎の合戦で明智光秀を破る。 12年遡り、場所は姫路。 そこには3年前に家督を譲られた25歳の若者がいた。 稼業は目薬屋だったが一家の主になり、また姫路城代として 金繰りに四苦八苦していた。 信長が鉄砲を作る玉鋼の注文を牢人衆の頭が受けて、これの 運搬を官兵衛が依頼され、姉川の合戦で木下藤吉郎に出会い、 岐阜で藤吉郎の口ぞえで織田信長に出会う。 山崎の合戦で明智光秀を破った秀吉は信長の後継者となり 天下が統一されたかに見えたが、豊臣秀頼が生まれた頃から 秀吉は狂い始めた。 如水(官兵衛)が朝鮮出兵から戻ったとき、秀吉は自らの失敗を 話題にしようとせず、秀吉は生気を失い老いさらばえていた。 このとき側近として18歳のときから近習頭として仕えていた石田 三成が羽柴家を取り仕切っていた。 慶長3年秀吉はこの世を去った。 ここまでは、NHK大河ドラマで観た。 黒田如水は次の天下を生きてその眼で見ることになった。 秀吉の死から2年後に関が原の合戦が起こった。 秀吉が死んだとき如水は九州の居城(中津城)にいた。 それは、秀吉の死で政争に巻き込まれないためであった。 但し、黒田長政を徳川家康のもとへ馳せ参じさせた。 このため中津城に残った兵士は3000余りだった。 石田三成は如水へ刺客を放った。 刺客は三成からの金を目当てに如水の隣国豊後を300年治めて 来た大友吉統軍だった。 大友軍は如水の兵力を3000程度を思い込んでいたが如水は密かに 諸国の失業軍人を集めて、その数は9000人になっていた。 大友軍との戦に勝った戦場へ関が原の合戦の報告が届いた。 関が原の功績で長政は52万石の大名となった。 しかし、長政は如水が失業軍人を雇ったことで家康に黒田家に謀反 の噂があると言われるのを恐れ訪ねると「もう、ひとりもおらん」と 如水は言い、隠居して庵のような粗末な家に住み、わずか10人の ひとが世話をしていた。 これでお終いかと思ったら如水は軍師と言われただけあってただ者 ではなかった。 結末は、本を読んで確認ください。

『アオイハルノスベテ』庵田定夏

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ある高校に入学した生徒だけが得られる不思議な力によって、主人公の少年は時間を巻き戻されて、また、一年生になるところから始まる話。前作と似たような青春物であるが、こちらは一応学園異能物になる。ストーリーは密度が濃く、上手く構成されている。話はまとまっているが、続きが出ることが確定しているので、続きに期待したい。それにしても、この作者はプロレスネタが好きなようで、こちらにも出てくる。

本を読むなら紙か電子か

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読書という行為は今の時代になっても廃れることはない。 インターネットが普及し、情報社会、電子情報が蔓延る現代であっても読書ははるか昔からその形を変えることはないと思っています。 読書とは、すなわち本を読むこと。本とは紙を媒体にした書物。そう考えるのが自然でしょう。 しかし、今ではIpadなどを利用して本を読むという電子書籍というものができました。 これの利点は、 ・データがそのデバイスに入ってるため、本がかさばらない。 ・そのため、いつでもどこでも読みたい時に好きな数だけ読める。 など、主に物理的な問題に貢献しています。 効率的、能率的な考えをお持ちの方ならばそれはとても嬉しいことなのですが、読書家の方は効率よりも浪漫を大切にする人が多いため、電子書籍よりも紙媒体を好む人が多い気がします。 私は読書家と呼ばれるほど大量に本を読んだりはしませんが、電子書籍よりも紙媒体が好きです。 蔵書という言葉に惹かれる性質で、読み終えたものを揃えたくなるのです。 紙か電子書籍か、それぞれの良さがありますが、どちらも使用者に心地よい読書にするためならそれでいい気がします。 ・・・今週はなんの本を読みましょうか。

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昼休みに書籍部で: 復刊、かな。 1999年にソノラマ文庫で、 2005年にソノラマノベルスから出ていた。 1巻がなかった。 特別書下し短編「暁のリエゾン」を収録

こちら、郵政省特別配達課(2) (新潮文庫)

こちら、郵政省特別配達課(2) (新潮文庫)

  • 作者: 小川 一水
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/10/28
  • メディア: 文庫
「S-Fマガジン」は2015年より偶数月25日発売の隔月刊になるそうです。 2014年12月25日発売の次は2015年2月25日になるとか。 ちょっとショックなんですが。  「ミステリマガジン」「悲劇喜劇」も隔月刊になるようです。 特集・円谷プロダクション×SFマガジン  特撮短篇シリーズ《TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE》の連載第一弾として円谷特撮に影響を受けた作家陣によるウルトラノベライズを一挙3本掲載するほか、エッセイや評論、概説も交えて円谷プロの源流を辿る。 Short Stories  「多々良島ふたたび」山本 弘  「宇宙からの贈りものたち」北野勇作  「マウンテンピーナッツ」小林泰三 Review-Essays  「【再録】SFを創る人々 その8 円谷英二氏」 大伴昌司  「〈怪獣博士〉大伴昌司の真実」 紀田順一郎  「円谷プロ クロニクル 2016年の挑戦」 谷崎あきら 第2回ハヤカワSFコンテスト受賞作発表!  柴田勝家『ニルヤの島』 Interview  「柴田勝家インタビュウ」 インタビュアー:渡邊利道  「最終選考委員選評」 東浩紀/神林長平/小島秀夫/本誌編集長
S-Fマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 雑誌

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友朋堂書店で: 殺し屋稼業を再開。 シリーズ第4作。

殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ローレンス・ブロック
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2014/10/21
  • メディア: 文庫
「ミステリマガジン」は2015年から奇数月25日発売の隔月刊になるそうです。 2014年12月25日発売の次は2015年1月24日で、その後は3月25日。  「S-Fマガジン」「悲劇喜劇」も隔月刊になるそうです。 ミステリが読みたい! 2015年版 HAYAKAWA BEST MYSTERY GUIDE 2015  2014年ミステリ・ベスト・ランキング発表![海外篇/国内篇]  ミステリが読みたい!大賞受賞メッセージ  ミステリが読みたい!新人賞決定  [海外篇/国内篇]ベスト10紹介  ランキング11~20位発表  早川書房の2015年の話題作  2014年ジャンル別総括とベスト5   三橋曉、古山裕樹、中辻理夫、若林踏、蔓葉信博、小池啓介、西上心太、香山二三郎  [海外篇/国内篇]わたしのベスト10アンケート一挙公開  2014年HMM新刊書評総目録[海外篇/国内篇]  2014年周辺書・関連メディア総括[海外篇/国内篇]   風間賢二、大森望、松坂健、廣澤吉泰、柳下毅一郎、千街晶之、小山正、日下三蔵、米光一成  2014年ミステリ関連書籍リスト[海外篇/国内篇]  2014年主要受賞作リスト  2014年ミステリ物故者  索引 ミステリマガジン700【番外篇】  【海外篇】「ピアノが止んだ時」ヘレン・マクロイ 中村凪子/訳  【国内篇】「忘れ傘」山田正紀
ミステリマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2015年 01月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 雑誌

心地よい余韻と感動

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ずっと練習してきたコンサート、全曲暗譜して本番に臨むことができました(^^) フィンランディア(フィンランド語)が一番苦戦したけど、その分感動はひとしおでした(*^_^*) ♪オイスオミカーツォシーヌンパイーバスコイッター ユエンウッフカーカールコイテットゥオーンヨポーイス♪ 祖国を想う気持ち、響かせる事ができたかな? (*^_^*) ビデオを見るのが楽しみ♪ 高校生から大人までオーケストラ、合唱、総勢100人以上で作り上げる音楽に痺れました。 やっぱり音楽は素敵です。 こうして合唱に復帰できたのも家族の協力あってこそだなぁとしみじみ思いました。 指導して下さっている先生にも本当に感謝してます(*^_^*) あ~楽しかった♪ さてさて、いよいよグレートジャーニーもゴールが近づいて来ましたよ(^O^) 14巻「イスラム世界を走る」(関野吉晴著・小峰書店・2004年) TS3R0165.jpg ローマ時代の古代都市パルミラ遺跡(シリア)を自転車で走っている表紙です。羨ましい~(^^) この巻では、寄り道したネパールでの少年との出会いが書かれていました。 関野さんは医師でもあり、旅先で治療を求められる事もしばしば(しょっちゅう?)ありました。 この少年は寝たきりのようになって歩くことも大変な状態でした。 関野さんが治療をしたり往診をしてあげるうちに表情が明るくなってきました。 次第に回復し、離れた村に治療を受けに来られるまでになりました。 そしてその後、ヤクのキャラバンとともに旅をしている最中、その少年と偶然再会します。 歩くことができなかった少年がヤクを追いながら四千メートルの峠を三つも越える旅をしていたのです。 これは嬉しいね、良かったねー(T_T)(泣) 目的を持った旅をしながらも誰かの役に立つ事ができた関野さん。本当に嬉しい事ですね。 医師を目指して良かったですね。 一層心に残った旅になったのではないでしょうか。 2000年には自転車で走れたシリア。 一日も早く平和を取り戻して欲しいですね。 都内のドウダンツツジが赤く色づきました(*^_^*)TS3R0161.jpg 今都内は紅葉真っ盛り。 イチョウが黄色く色づき、桜は赤く、本当にきれいです。 年内あと一回くらいはダブルちゃんと一緒に走れるかな?(*^_^*) ♪明日という日がくるかぎり自分を信じて 幸せを信じて♪   「明日という日が」より 女性ライダーブログはこちらからどうぞ♪ ↓ にほんブログ村 バイクブログ 女性ライダーへ
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花のさくら通り

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寂れた商店街にある和菓子屋。 そこの二階に移転してきた広告制作会社は ひょんなことから、 シャッター通り間近の商店街の再生を請け負うことになる。 だが、商店街の人たちはなかなか一つにまとまらないのだった。 良い話なのだが、登場人物が多く、やや冗長だった。

花のさくら通り

花のさくら通り

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/06/26
  • メディア: 単行本

シチュエーションCD「どっちの彼が好きですか? Vol.3」(特典ボーナストラックCD付)

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・どっちの彼が好きですか? Vol.3/キュピラボ (特典ボーナストラックCD付)

どっちの彼が好きですか?Vol.3

どっちの彼が好きですか?Vol.3

  • アーティスト: 平川大輔
  • 出版社/メーカー: インディーズレーベル
  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: CD
一人の声優が彼氏を二役するシリーズ、3作目。 書店員の彼と、ヤンデレな年下の彼。 演じるのは、平川大輔さん。 本好きな彼女と本好きで書店に勤めている彼の話、「書店員の彼」では、いろんな本が登場する。 なんだこりゃ?な題名が多いが・笑 「鱗辞典」て、どんな辞典なんだろう? (図鑑じゃなくて、辞典でした。申し訳ありません) て、そういう辞典があるの? デートでテーマパークに行くんだけれど、いろんなキャラや場所の名前が出てきて、これまた楽しい。る シリーズの他のキャラ(作家)の本も出てきて、そういう遊びなところもいいね。 書店員の彼は、その前に発売された「初心カレ」と似ていて、「これ、前に聴いたことがある?」と何度も思ったよ。 被っていた。 書店員の彼は、普段の平川さんの声に近いし、キャラも、よく演じている誠実な人。 だから、けっこう安心して聴いていられた。 内容も、キャラも、正統派。 一方、「ヤンデレな年下の彼」は、すごかった。 インパクト、あり過ぎっ 喋りはいかにも幼くて(19歳)、彼女が好きで好きでたまらなくて、一歩間違えればストーカー行為で、彼氏だと一人で勘違いしている、隣に住んでいる幼馴染み。 彼女、よく引かないよなぁ。 よく、付き合うことを承諾したよなぁ。 初めてのデートで飲んだカップとストローを記念にとっておくって、私なら、絶対引いている。 絶対、捨てさせる。 彼女、寛大すぎるよ。 すごいよなぁ。 特典CDは、それぞれプロポーズする話。 驚いたのが、「年下の彼」。 彼女の会社へインターンシップに行くんだけれど、実は、彼、賢いのね。 理工学部で、自作のアプリを会社の人に見せる。 ま、このアプリは彼女への独占欲から作ったものなんだけどさ。 ゆくゆくは会社を興したいんだって。 へー。 ちょっと見直したが、やっぱり彼は彼だった・笑 特典CDには、トークも収録されていた。 7分近くも。 個人的には「書店員の彼」のほうがいいが、「ヤンデレな年下の彼」のキャラが凄すぎて、彼のパワーに押されてしまった。 ★★★☆ シリーズはこちら↓
どっちの彼が好きですか?Vol.1

どっちの彼が好きですか?Vol.1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 発売元:株式会社叶音・キュピラボ/ 販売元:アルドゥール
  • 発売日: 2014/05/28
  • メディア: CD
どっちの彼が好きですか?Vol.2

どっちの彼が好きですか?Vol.2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズレーベル
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: CD

愚の力(文春新書)

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『愚の力』
大谷光真(本願寺派第24代門主)
文春新書(2009)
欲望を本当の意味で克服できるのは 仏になった人だけです。 後世を知るものが智者で、知らぬものが愚者。蓮如 罪悪生死の凡夫であることにめざめた、 喜びと慚愧の生活であります。 最近のスピリチュアルブームや癒しブームには 割り切れないことを割り切ったことにして 思考停止する危うさを感じることも 都心の学校は明治の廃仏毀釈で お寺をどかした跡に立っていることが多い 校舎やグラウンドを工事すると、お骨を掘り当てることも 鎌倉時代の結婚適齢期の男女比は1:3とも ☆☆☆☆☆ 難易度2/5 推薦度2/5 人間中心の考え方からの転換を訴える。 ダライ・ラマ十四世との対談も。 人間は本来的に「共生」とはずれてしまう存在というのは 正しい自覚で大切と思う。 ・今日の一言(本文より、アインシュタイン) If there is any religion that could cope with modern scientific needs it would be Buddhism. 種々の宗教の中で仏教は、将来的に近代科学とうまくやっていける。 만일 현대 과학의 요구에 부합하는 종교가 있다면, 그것은 곧 불교가 될 것이다. 如果有任何能夠應付現代科學需求的宗教,那必定是佛教。

BL小説「ひそやかに、降るように。」(麻生 雪奈)

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ひそやかに、降るように。 (幻冬舎ルチル文庫)

ひそやかに、降るように。 (幻冬舎ルチル文庫)

  • 作者: 麻生 雪奈 画:高星 麻子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2009/11/17
  • メディア: 文庫
【あらすじ】
高校二年の和久井春人は、七歳のとき、両親を失い伯母の家に引き取られた。七つ年上の航平、ひとつ下の大河、中学生の双子虎太郎・雛子とともに五人兄弟の次男として暮らし始めて十年、航平と出会ったときに生まれた気持ちはやがて恋へと育つ。そんなある日、告白した春人に、航平は「カン違いだ」と諭すが、春人の想いは溢れ…。(幻冬舎・ルチル文庫より)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 作品お気に入り度 ★★★☆☆ 挿絵お気に入り度 ★★★★★ 感想。。。 積み本から。(2009.11月刊行) 全体的にとっても優しいお話でした。 ただ、春人が航平を思う切ない気持ちはビンビン伝わってくるのだけれど、肝心の航平がいまひとつ掴みどころが無かったのが残念な感じ。 物語の中で航平本人も自覚しているように、どこか"大人のズルさ"の方が目立ってしまってて、BL的には“攻”立場なのに精神面が常に受身というかなんというか・・・。 上手く言えないけれど、とても印象薄い。 なので春人と晴れてラブラブになった途端にデレデレになってしまうのがかえって違和感感じちゃって“萌え”れなかった(苦笑) 航平も春人と出会った時から10年、ずっと思い続けていた気持ちが物語の中でもっと感じられていたら、きっともっと印象が変わったと思う。 航平に対しても、この物語に対しても。 てか、大河の方がカッコ良かったぞ!! 春人に気があるんじゃないかとまで勘ぐってしまった(笑) じんわりと温かい物語ではあったけれど、でも少し物足りない感が残った読後でもありました。 高星さんのイラストはどれも美しかった!! (読了日:2014.11.11)

サンクチュアリ

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 「サンクチュアリ」 フォークナー作 加島祥造訳 (新潮文庫)  無実の罪で逮捕された男の悲劇と、彼の弁護人の絶望的な努力を描いた作品です。  作者自身が、「想像しうる限りの最も恐ろしい物語」を書いたと言いました。  新潮文庫から出ていますが、初版が1972年で、訳が少し古いです。  しかし、それほど読みにくくはありませんでした。

サンクチュアリ (新潮文庫)

サンクチュアリ (新潮文庫)

  • 作者: フォークナー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1955/06/01
  • メディア: 文庫
 弁護士ベンボウは、ある午後偶然、酒の密造人グッドウィンの屋敷に立ち寄りました。  そこには、ヤクザ者のポパイなど、怪しい男たちがいましたが、彼は無事帰されます。  数日後、大学生のカップルが車を横転させて、グッドウィンの屋敷にやってきました。  そして、そこで事件は起きるのです。  犯人として逮捕されたのは、グッドウィンでした。  弁護を買ってでたのはベンボウ。グッドウィンの無実を直感していましたが・・・  作者自身の言葉が一人歩きをして、残虐な物語というイメージが定着しています。  実は私も、そういうイメージを持っていたため、なかなか読む気になりませんでした。  ところが、実際に読んでみると、「正義の物語」という印象が強かったです。  絶望的な状況下で最善を尽くそうとする、弁護士ベンボウの「正義の物語」です。  「男というのはね、ときにはそれが正しいと知ったら、ただそれだけのために  何かをしようとするものなんだ、」(P362)  妻から逃げてきたような、ダメダメな男なのですが、やるときはやる。  監獄で三人で過ごす場面は、ほんとうにすばらしい。心を打たれます。  ベンボウの言葉の端から、彼自身は正義を信じていなかったような気がします。  正義を信じていなかったからこそ、あれだけ必死に戦おうとしたのではないか。  そして、結末は・・・やりきれません。  「それはないだろう!」と言いたい。  思うに、フォークナー自身も、正義を信じていなかったのではないか。  正義を信じていなかったからこそ、あのような結末に?  さいごに。(楽寿園)  家族3人で、三島の楽寿園に行き、紅葉を見ました。  とてもきれいでした。しかも、たまたま入園料タダの日でした。ラッキー。 DSCF1230-2.jpg DSCF1226-2.jpg

ロムニア帝国興亡記 Ⅲ  とらのあな特典ブックカバー

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ロムニア帝国興亡記 Ⅲ  とらのあな特典 ゲーマーズはブロマイドでしたがこちらはブックカバー

『虚けの舞』

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虚けの舞 (講談社文庫)

虚けの舞 (講談社文庫)

  • 作者: 伊東 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/04/12
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
本能寺の変から十年。天下人となった秀吉は朝鮮出兵の大号令を発した。その前線、肥前名護屋陣にいた二人―秀吉からすべてを奪われた信長の息子・信雄と、秀吉に滅ぼされた北条家の生き残り氏規。この苛烈な時代を二人はいかに生き抜こうとしたのか。絢爛たる桃山文化を背景に描かれる落魄者たちの戦国絵巻。
先月、伊東潤の戦国・安土桃山期を描いた作品を立て続けに読んでブログで紹介したことがあったが、本日はその続きである。中心として描かれるのは、三谷幸喜『清須会議』等では手の付けられない大うつけとして描かれていた織田信雄。そして、秀吉の小田原攻めで開城を余儀なくされた相模・北条氏の中でも、先代当主で名将の誉が高かった北条氏康の四男で、伊豆の韮山城の守将を務めた北条氏規である。信雄については良からぬエピソードばかりが流布しており、多くの人が「おバカな御曹司」として理解されていると思うが、やたらと「氏」が付けられる北条氏一族の場合、誰が誰だか混乱してわかりにくくなっており、氏規なる人物がいたということ自体、恥ずかしながら僕自身もこの本を読んで初めて知ったという次第。 こういうアングルからの歴史の勉強はしたことがないのでとても新鮮だった。信雄はうつけを装っていて実際はうつけではなかった父信長と違い、正真正銘のうつけ、しかも自分が無能だという自覚もない大うつけとして描かれることが多いキャラだが、その前提となっていた「自分が無能だという自覚がなかった」という仮説を棄却して、逆に自分は無能で天下人の器にはないという自覚を持っていたと考えた場合に、どのように彼の行動を描けるのかを考えてみると、こんな作品になっていくのだろう。自分が無能であることを自覚していたこと、信長の血を受け継いでいるにも関わらずその無能さが故に味わった孤独感も格別のものであったであろうことが窺える。 信雄はそうした自身の孤独感に負けて、一度は自死を決意するものの、血筋を途絶えさせないためだけに生きながらえる覚悟を決めているという氏規の言葉に、自身の生き抜く価値を見出す。とはいえ、人としての力量はまったく評価されないのに、その体の中に流れる父信長の遺伝子を子子孫孫に伝えるためだけに生き続ける決心をするというところには、人生の寂しさも禁じ得ない。信雄は、父信長の威光を継ぐ者として秀吉にさんざん利用され、しまいぼろ布のようになりながらも、それでも秀吉は手放すことまではしなかった。信雄にはそれがわかってたから、耐えられないところもあったに違いない。 そうしたストーリーから言っても、作品の主人公は信雄の方で、氏規の方はその信雄の生き方に影響を与えた脇役という位置づけだ。 面白かったのは現在進行中のNHK大河ドラマとの違い。本書では、黒田官兵衛は小牧・長久手の合戦の頃には既に「如水」を名乗っている。大河ドラマでは、黒田如水と名乗るようになったのは一度目の朝鮮出兵(文禄の役)の際に官兵衛が無断で帰国して秀吉から蟄居を命じられた時だったとなっていた。時期がかなり違う気がする。

경주(慶州)

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경주(慶州)  2014年/韓国/145分
監督:장률(チャン・リュル)  主演:박해일(パク・ヘイル)、신민아(シン・ミナ)

 

  北京大学で教鞭をとるチェ・ヒョンは友人の葬儀のため帰国する。葬儀の後ふと7年前のあるときを思い出す。慶州の茶店で見た壁に描かれたあの絵を。慶州で訪ねたその店は代替わりしていて壁の絵もなくなっていた。ただその茶店の主人、コン・ユニは不思議な雰囲気をもった美人。そこから始まる微妙な心の通い合い。写真に写らない彼女は幻・・・? 

慶州_1.jpg 

辞世その3

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 前回は二人の職業軍人の辞世を評価できないとしてけなした。  今回は太平洋戦争で若い命を散らした人の歌だが、この一首は特に私の胸を打つ。  新しき光に生きんをさな子の 幸を祈りて我は散らなむ  作者は熊井常郎。慶応大学卒。海軍菊水三号第二正統隊員で階級は少尉。昭和二十年四月二十八日沖縄方面で艦船に特攻戦死。享年二十二。  やがて(この馬鹿馬鹿しい)戦争も終わるだろう。そして、やがて新しい命がこのこの国に生まれるだろう。その幼子たちの幸せを祈って、自分は散っていくのだという見事な覚悟を、静かにつぶやくように詠んでいる。  声高に戦争を賛美するのでもなく、母や家族への追慕を語るのでもなく、勇ましさを全面に押し出すのでもなく、甘美な感傷に浸るのでもない。この辞世の静かな語り口は、しかし、とても強く我々の胸に迫ってくる。  このような辞世を作らねばならない若者たちを生み出す戦争や紛争を、この世から無くしてしまいたいという希望は多くの人が持っているはずだ。それなのに、世界では未だに戦争や紛争、宗教や民族間の対立など危険な火種は散在するのだ。

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刊行100年記念

出世花

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出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/04/15
  • メディア: 文庫
<内容> 不義密通の大罪を犯し、男と出奔した妻を討つため、矢萩源九郎は幼いお艶を連れて旅に出た。六年後、飢え凌ぎに毒草を食べてしまい、江戸近郊の下落合の青泉寺で行き倒れたふたり。源次郎は落命するも、一命をとりとめたお艶は、青泉寺の住職から「縁」という名をもらい、新たな人生を歩むことに  江戸時代の納棺師のお話です。読む前までは、出世花って書いてあるから、良い具合に縁付いてお大臣の家にでも嫁ぐ話かと思っちゃってました。  さて内容としては、幼い艶を残して男と出奔した母を討つため旅に出た艶親子。しかし、誤食で毒草を食べてしまい、父は亡くなってしまいます。艶は、助けてくれた青泉寺で名前を縁(後に正縁)に変え納棺師として生きていくって感じです。しかし、いくら納棺師としての職を持っていて人々からも必要とされていたとは言え、裏では和尚さんのこと生臭坊主とかエロ坊主とか言っていた人もいるんだろうな(苦笑)  4つのお話が入っていますが、どれも結構切ないかな。特に「落合蛍」が切なかったです。ブ男の岩吉の優しさと決断が…。これは電車の中で読んではいけません。私は、電車の中で読んで涙をこらえるのに必死でした。
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