浅野忠信主演で映画化にともない 書店でひら積みにされた文庫「私の男」が僕の目にとまった。 早速、iBooksで検索してダウンロード。 あとから知ったけど直木賞受賞作ですのね。 これ、読むと、「いや〜なぁ」感じが常につきまとっての読書体験になるんですけどかなり面白くてあっという間に読み終えてしまいます。 そりゃ、「近親相姦」が主題なんだもの、悪趣味です。 結婚式を翌日に控えた腐野花が婚約者の美郎、父の淳悟と3人で会食する場面から始まる。年月をさかのぼっていく形で物語は進み、同時に舞台も東京から北へ変わっていく。 竹中花は9歳のとき、奥尻島を襲った北海道南西沖地震による津波で家族を亡くし、親戚に当たる腐野淳悟によって引き取られ北海道の紋別市で暮らす。それ以来、花は淳悟と離れないと決意する、どうしても離れられない「何か」を感じてしまう花、そして秘密の愛により起きる悲しげな殺人、親子の愛(近親相姦)は誰にも邪魔させない。。 けどね、読後感はしっくりこないのよ。「愛」って感じはなんとなく分かるけど、冷静に考えると「どうして?」って思うことが多い。 娘を持つ父としての視点がある今の自分には、やはり「オゾマシク」感じられるよ。
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