『日本〈汽水〉紀行』を贈ってくれた知人とは、妻の中学・高校時代の同級生。この方、深谷で農牧業を営む方と結婚し、ご夫妻で、なんと岩手県に新天地を求め、養豚業を始められた。40年も前のことである。それから、子育てに励む傍ら事業を年々拡大され、やがて、有機的な農牧業で安全な食を提供すると共に、広大な自然を味わえる観光牧場「館ヶ森アーク牧場」(http://www.arkfarm.co.jp/)を開設された。21年前のことである。
それから数年後、一大構想をもって事業を推進してこられたご主人が病に侵され帰らぬ人になってしまった。思いもかけないショッキングな出来事であったろう。それを、お子さんたちや、会社のスタッフ、周辺の方々と力を合わせ、故人の大きな遺志を頓挫させることなく、継承し、日々実現させつつ今日に至っている。説明がちょっと長くなったが、そういう方である。
その方にいただいた書物の感想なので、ブログ公開前に、その方に冊子をお送りし、畠山さんにもご一読願いたい旨、お伝えした。すると、数日後、
「あの冊子をお送りした数日後、畠山さんからご丁寧なお手紙を頂きました。…著書の本質をつかんでくださったご様子に感謝しますとのことです。…一度ゆっくりお話したいともあります。…お時間があったら、電話を下さいませんか、とのことです。…」と携帯番号も書かれたメールをいただいた。
翌日、早速電話をして、ご著書のお礼を申し上げ、ブログアップの了解をいただき、「畠山さん上京の折にでも、是非、お会いしたいものです」など申し上げた。それから、ブログリンクの了承もいただいた。弟子入りの件は、まだ、それこそ、海のものとも山のものとも決断がついていないので、お騒がせするのは控えた。
三陸の海と、岩手の山と、少し離れた関東の平野とが、ますますつながっていくよう、方策を考えたい。
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第15話後日談 海と山と平野と…
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