児玉教仁/著
出版社名 : 大和書房
出版年月 : 2012年12月
ISBNコード : 978-4-479-79367-0
税込価格 : 1,470円
頁数・縦 : 263p・19cm
「ハーバード流」とあるので、どれほど深遠な「宴会」理論を展開してくれるのかと興味津々だったが、内容は実践的な「宴会」術であった。と言っても下らない内容だということではない。具体的・実践的で、宴会のスーパー幹事を志す人にはとても役に立つと思う。「ハーバード流」というのは一種の箔付けというか客寄せの謳い文句みたいなもので、実際に著者がハーバード大学経営大学院で学んでいるようなので嘘ではないが、そこで学んだことを宴会の理論にまで高めたというほどのことでもない。ところどころ、ハーバードで学んだリーダーシップ論や、ハーバードの友人たちと催したパーティー、宴会の実例などが出てくる程度だ。
もっとも、大上段に宴会の経営学なんてものを開陳してもちっとも面白くないだろう。砕けた内容で、理屈をこねずに具体的・実践的だからこそ、読むに値するのである。本書を読んで、幹事としても参加者としても大いに宴会を楽しみたいものである。
【目次】
基礎編
すべての宴会術は、たったひとつの原理に帰する
幹事とは、参加者の「エアー・タイム」を極大化する係である
幹事たるもの、「ノーブレス・オブリージュ」の精神をもて
リーダーシップを磨くなら、「立食型」より「着席型」がベター
実践編
スケジュール調整サービスはむやみに使うな
「場所決め」を間違えると、痛い目にあう
お店には必ず一度、「下見」に行け
「席順」は事前にシミュレーションしておく
「行きつけ」のお店を3軒はもっておけ
ほか
【著者】
児玉 教仁 (コダマ ノリヒト)
1972年、静岡県生まれ。1997年、三菱商事株式会社入社。鉄鋼商社マンとして海外で多数の新規ビジネスを立ち上げる。2004年、ハーバード大学経営大学院に入学し、同校で習うリーダーシップ論・ビジネス論等を宴会術に応用。2011年に三菱商事を退社し、国際社会で活躍できる人材の育成を目指した企業、グローバルアストロラインズ株式会社を立ち上げる。一部上場の大手企業をはじめとした多くの企業に創造的な人材教育プログラムを提供。英語の突貫工事型合宿プログラムや宴会術の企業研修も実施している。
(2013/6/1)KG
〈この本の詳細〉
honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_25377479.html
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032844446