【社交的な人ほどウソをつく/内藤誼人/13年4月初版】
タイトルを見て、多分そうなんだろうなぁと思う人も多いと思います。マサチューセッツ大学のブラント
ワイスの実験では、社交的な人ほどウソをつくことが判明したと。なぜか?彼らは社交的なだけに「相手に
合わせる」という理由から、ウソをついてしまうのです。その場の雰囲気を壊さない、そのほうが相手に
気に入ってもらえる、という思いから。
僕なんかはウソはつきたくないから、黙ってたり、あえて対論したりするほうが好きなんですが、自分の
利益に関わる、たとえば大事な商談とかだったら、言っちゃうかもしれませんねえ。
「ぼくジャイアンツが好きなんだよ」
「いや~、わ、わたしも好きです。原監督は最高です」とか。
著者は内藤誼人、心理学者で著作多数。「ホームズのようになりたい」という憧れから、心理学者になり
人の心を読む研究をしているという。ホームズは出会ったばかりの依頼人の経歴や性格をズバリと当てる
達人で、名探偵というより心理学者であると。
なるほど、そういう見方もできますね。ぼくの場合は小学校のときに、図書館にあるホームズはライヘン
バッハの滝まで全部読んでしまったので、以降ホームズは読んでません。著者のように高校生ぐらいに
ホームズを読んでると、違った感性が働き何かの道しるべになったかもしれません。やっぱり小学生じゃあ、
得る部分は少ないのでしょう。
<バーナム効果>
誰にでも当てはまる性格の記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学現象。
どんな性格の記述であれ、少なからず自分に当てはまっていると思い込んでしまうところが人間にはある。
星座、血液型、占い師など。たとえば「あなたには、人に言えない悩みがあります」といえば、ほぼ
100人中100人に当てはまる。占い師は巧妙に導く。
<足を組む>
足首を交差させて座る人の心理は、一言でいえば「不安」である。歯医者の待合室での調査では、150人
の男性中128人が足首を交差させていた。足首を交差させない人は、かかりつけで治療をよく知ってる人
たちだった。とくに男性にその傾向が強く、足を大きく開いて座る人は「自信家」であることを示す。
自信がある人は、なぜか自分の局部を相手にアピールしようとするものらしい。
足首だけでなく足を組むのも不安のあらわれ。足を組むことによって、局部を隠すことができる。局部を
隠そうとするのは、不安だから。ちょうど怯えた犬が、尻尾を股の間に隠そうとするのと同じようなもの。
「足を組んだほうがラク」という人は、もともと不安の度合いが高い人であることが多い。
<メールはウソをつきにくい>
コーネル大学のジェフハンコックは、学生たちに1週間の間に自分が対面、電話、手紙、メールで誰かに
伝えたことをリストアップしてもらった。そして会話にどれくらいウソが混じるか調べてみた。
メール14%、手紙21%、直接顔を合わす対面27%、電話37%
なぜメールや手紙でウソをつく人が少なかったかというと、記録が残るからである。重要なやりとりは
メールがよい。そのほうが相手もウソをつきにくいからである。
<衝動買いされやすい商品カテゴリー>
英国サセックス大学 ヘルガディットマンの調査
音楽関連商品 24%
洋服関連商品 17%
書籍 10.5%
ボディケア商品 9.5%
アクセサリー関連商品 7.5%
衝動買いされにくい商品
自動車 0%
家具 0.5%
ガーデニング関連商品 1.0%
キッチン関連商品 1.5%
<出世なんてしたくない、の本音>
そういう若者の本音は、「今の会社が不満」というものである。「気楽がいい」というものではない。
カリフォルニア大学のキャメロンアンダーソンは、自分の属する組織やグループに魅力を感じてない
人ほど、高い地位を求めない傾向があると述べている。
⇒負け惜しみや、予防線もあると思います。
望みをもてば 君は必ず打ち勝つだろう
そして頂上までたどりつけるはずだ
ふりかえらず 決して立ち止まるな
自分を信じて努力すれば
君はどんな高い山でも動かせるし
どんなに広い川も渡れるんだ
信じてごらん 必ずできるはず
TERI DESARIO /Over Night Success
↧