病気に負けず読書もします!なんて実は検査前に読んだ本。
松浦理英子 さんの作品は前作「犬身」以来2作目。「犬身」は凄く期待して読んだんだけど、あんまり良くなかったのよね。それに比べ、これはスッゴク良かった。男友達もいない、ましてや恋愛経験もほとんどない中年男と、レスビアンの女の同居生活のはなし。もちろん二人のあいだに恋愛感情なんて生まれることはなく、どちらかというと女友達に近い関係。そこにもうひとり女性があらわれて女同士の三角関係みたいな状態になって、それでもその二人はレズビアン同士ではなくて、まあわかったようなわからなかったような複雑のようで実は単純のような・・・とにかく面白かった。女性が読んだらもっと登場人物にシンパシー感じられるんじゃないかな。ということで女性に特にお勧め。でも中年男性が読んでもホント面白かったよ、ウンウン。
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「奇貨」
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