祈りの幕が下りる時

＜内容＞ 小菅のアパートで女性の死体が見つかる。被害者女性は、殺される直前、脚本・演出家をしている旧友の浅居博美の元を訪ねていた…。 　※今日はネタバレ気味です。 　加賀恭一郎シリーズ最新作です。今回は、ミステリーっていうよりサスペンスに近いのかな…？犯人は誰とか思う間もなく浅居博美にスポットがあたってしまうので「あぁ～、彼女（もしくは彼女の親しい人）が犯人か…」ってすぐわかってしまいます。だから謎解きの楽しみはないと考えた方が良いのかな？今日、王様のブランチで紹介されたとき「裏切りの連続でした」って言っていたけど正直「そう？あんまり裏切ってないきがするけど…」って私は思っちゃいましたね。 　どちらかというと今回は、加賀親子と浅居親子がそれぞれ歩んできた道を読むって感じかな。浅居親子の設定は「白夜行」や（私は読んだことないけど）「砂の器」のような感じでした。他に選択肢がなかったのかと思うと切なくなりました。 　そして、ついに加賀さんは元の捜査一課に戻るんですね。それに、登紀子さんとの今後も気になります。でも、進展してしまったらこのシリーズも完結してしまうんだろうか？