前回
「C.M.B.森羅博物館の事件目録(2)」 (月刊マガジンコミックス)の感想をアップしたのは今年の7月25日(リンクは
こちら)。
「C.M.B.森羅博物館の事件目録(1)」 (月刊マガジンコミックス)から、
「C.M.B.森羅博物館の事件目録(2)」 (月刊マガジンコミックス)までが1年半以上も間が空いていたことに比べると、だいぶ間がつまりましたが、それでもほぼ2ヶ月...
この第3巻には「失われたレリーフ」と「都市伝説」の2つの話が収録されています。
「失われたレリーフ」は、コミックらしい題材が扱われているのですが、ちょっと手垢のついたパズルではないでしょうか...
それでも、今回も森羅のセリフがいいですよ。
「博物学は目録を作るだけじゃない。
博物館に来れば、イシスの像やメッカの香木を見つけたときの驚きやドキドキに出合える。
みんなその瞬間を楽しんでる」
博物館をこういう風にとらえたことなかったですね。
もう一つ
「指輪の力は無限じゃないよ。
だってこの世界が全部入る容れ物なんてないんだから
だから僕は僕の博物館を作るんだ!」
「都市伝説」は、都市伝説の発生の理由を探る、というかなり興味深いネタを扱っていて、かつ、その真相(?)がきわめてミステリ的というか、ミステリでお馴染みのあるテーマを活用しているので、おっ、そう来たか!? とうれしくなるのですが、あれはどのくらい世間で知られているのでしょうか? 実は個人的にはぴんと来なかったんですよね。それなりに有名なものではあるのでしょうが、よく知らないものだったので。もっともっとありふれたものを使ったほうが意外感があったのでは? それとも、知らないのは僕だけ??