次期女王として初の外交に赴くことになったレティ。しかし旅の道中、騎士が次々と腹痛に倒れやむなく読んだのは“国境将軍”と名高い副騎士団長クレイグだった。レティの父・現国王との間に因縁のある彼だが、レティは強引にも連れて行くと宣言し―。シリーズ第3弾。
二人目の騎士が意外な人だったな。彼が騎士に収まるまでのレティの手腕に痺れたよ!
外交する前に周りの騎士が倒れる事態は発生するわ、外交先の国での花嫁失踪事件に巻き込まれるわ、ノーザルツ公の企みにも対抗せざるを得なくなるわで今回もレティに受難は降りかかってはきましたな。けれど、しっかりと自分の役目とそれ以上の動きをしてのけたレティに本当惚れ惚れしてしまう! このシリーズの大好きなところって、魅力的な男性陣や歴代の王たちとの会話が叶う世界など惹かれる部分は沢山あるんだけど、やっぱり主役のレティに一番割合占めてる気がします。自分にしては珍しいパターン。彼女が王として道を切り拓いていく姿がかっこ良いから、アストリッドを始め彼女に口説かれたら落ちてしまうのも仕方ないよ、と言いたくなる。
そして、今回もさりげないデュークのやり取りに非常に楽しませていただきました。まだ、互いに恋愛感情を持っていないからこそのあざとくて、にやける距離感がたまらん。 きっとどちらかが意識し始めればあんなことできないよね!メインにならないとは思いつつも、この二人の関係を掘り下げていってほしいなぁと願ってしまったり。