十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、千波、牧子、美々。人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。〈人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか〉なのだと。幼い頃、人の形に作った紙に願い事を書いて、母と共に川に流した……流れゆく人生の時間のなかで祈り願う想いが重なりあう――人と人の絆に深く心揺さぶられる長編小説。(Amazonより抜粋)この著者は昔から好きな作家さんですが、この作品も良かったです。 最後はちょっと残念でした。こういう終わり方はあまり楽しくないです。でも学生時代の友人関係が続いていて、でもそんなに近いというわけでもない付かず離れずの関係が心地よかったです。年の離れた後輩に友人が発破をかけてなんて、その年であるとは思えない設定が逆に面白かったです。 シリーズというわけではないかもしれませんが、同じキャラクターが出てくる作品があるんですね。北村さんの本は、本屋で見つけて購入というのが定番なので、作品と作品のつながりが分からなくなることが多いのですが、ちょっとまとめて読んでみようかなと思います。
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ひとがた流し
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