企業にとって人は財産。「できる人」を見抜き、「できる人」と付き合うことが重要になる。
「できる人」は気が合う人とは違う、信頼関係を構築できて、利益貢献できる人。
そんな人を見抜くには直感だけでは無理で、いくつかの要因を組み合わせて判断すべき。
仕事で「できる人」を見抜くのは、面接のテクニックと共通する。
見えない言葉、表情・しぐさ、行動、声のトーンが大切。
第一印象よりもどれだけ言葉のキャッチバールができるかが大切。
「いい人」と「できる人」は違う
よい面接官は聴き手になれるひと。
第1章 「第一印象」で「できる人」かどうかわかる
電話の応対で相手と会ってみたいと思わせることができる。切り方も相手が切ってから
好感のもてるあいさつができる。
座り方や姿勢、目線からどんなひとが観察
相手のポケットの状態を観察、胸ポケットにタバコがあるのは無頓着
第一印象は好き嫌いに左右されやすいことを理解して、あえて第一印象を払しょくして話を聴こう。
第2章 あなたや会社に「利益をもたらしてくれる」かどうかを見抜く
相手の要望を瞬時にとらえる人は仕事ができる
謙虚な人は周囲に協力者が多い
好奇心のある人は、新たな仕事を提供する
自己満足でなく論理的に説明できる人は指導力に優れている
向上心がある人は仕事に楽しみを見出しているので利益をもたらす
仕事をお金に換算できる人は段取りがうまい
人を巻き込むオーラがある人は仕事で成功する
納期・時間を守る人は相手を裏切らない。ただし、早く着いたからと相手の都合を無視しないこと。時間通りに。
すぐに連絡をくれる人は仕事を第一に考えている
ほしい情報を提供してくれる人には好感を持つ、すぐに利益にしようとせず、相手に有益な情報をもたらせる人は信頼関係を構築できる。
セールストークでなく自分の言葉で語る人は仕事の目的を理解している。
決断力がある人は責任感と行動力がある。御用聞きのような人は成功できない。
専門知識・技能がある人は仕事に誇りがあり、顧客にいい加減なことができないと感じている。
我慢強い人は無理をきいてくれる。ただし、購入の意志のない無理難題はいずれ自分に跳ね返るもの。
役に立ちたいという気持ちが共感を生み、長く付き合える人になる
第3章 あなたと「信頼関係」を築ける人かどうかを見抜く
初対面の人の眼力を見極めてみよう、会話を続けることで眼力が仕事への信念と結びついているかわかる
視線と眼光の優しさから相手への気配りを見抜く
語尾の強い人は意志が強い
結論から先に語る人は缶が画絵がまとまっていて理解力が高い
言い訳をしない人は逃げ出さない、信用できる
自社の強みがわかっていいて言葉にできる人は商売のうまい人
また会いたいと思う人は、相手の興味のあるキーワードを投げかけられる人、会話力があるのだ。
聴く態度から共感度を見抜く。話がうまいよりも、話が聴けるほうが大切。
持ち物にこだわりがある人は、仕事へのこだわりがある人。1点豪華主義もOK
損して得るひとは、長期の人間関係を構築できる人
ストレスに強い人は、応援者が多い
初対面でも興味があれば宿題をもっていってもらおう、回答でみきわめられる。宿題を持ち帰る人はこちらに好意があるとおもってよい。
アフターフォローのうまい人は記憶に残る人。
相手のことを第一に考える人は、心地よい長い付き合いができる。
責任の取り方を把握している人は仕事を任せられる。言葉だけでなく、表情や語調、行動から読み取ろう。
愛社精神がある人は、自分の力を錯覚しないので、誇示しない。
初対面で相手の名前を呼ぶ人は、人づきあいがうまいと見抜く
教えてほしいをきっかけにする人は、親しみやすさがあり、付き合いが発展する可能性がある。
噛みしめて語る人は、相手を見極めるのがうまい
第4章 相手がピンチに動じない人かどうかを見抜く言葉
これらの質問をなげかけて反応を見よう
「アポイントなしで訪問されても困ります!」→次はアポイントをとって訪問するならパワー有
「どの企業も同じようなことをいtっています」→独自性をうちだせるか見抜く
「何度足を運んでもらっても変わりません」→すぐにあきらめる人か、忍耐力のある人か見抜く。情から取引になることもある。
「他社も頻繁に訪問してきますよ」→他社を気にせず売り込める人は商品・サービスに自信がある
「要望を聞いてくれなければ、この話は難しいですね」→相手を尊重しながら、自社の影向を提示し、決して感情的にならずに交渉をする力を見抜く
第5章 「できない人」は1分で見抜ける
生きることにポジティブでなく、仕事に楽しみを見いだせず、表情に明るさがない。常にやらされている。
定型のセールトークをする人はモノが売れない
落ち着きがない人は仕事に自信がない
オフィスに足を踏み入れた時、周囲を見回す人は相手を信用していない
すぐに帰ろうとする人は深い付き合いに発展しない
大声で話をするひとは自己中心的、小声の人は自己主張ができない
何でも「はい」という人は仕事に信念がない
「はい」「いいえ」の一言で済ませる人は、仕事に熱意がない
視線をそらす人は仕事に自信がない
すぐに会社案内を出す人は、売り込みしか考えていない
一口もお茶を飲まない人は友好関係を望んでいない
「でも・・・・」が口癖の人は言い訳がうまいだけ
「すみません」が口癖の人は間違ってもなにも感じない人
初対面で「隠し事をしない」という人は信用できない。できる人は自分をできる人とはいわないもの。
第6章 「できる人」を1分で見抜く魔法の質問
この質問をして、相手の対応をみてみよう
「弊社にどのようなメリットがありますか?」→相手のメリットを語れる人は仕事の根本を理解している
「御社の強みと弱みを聞かせてください」→自社の強みと弱みが語れる人は真摯に仕事に取り組んでいる。こういう人のいる会社は将来性がある。
「ごめんなさい。もう一度いってくれますか?」→嫌な顔をするのは「できない人」、「できる人」は何度でも説明する
「弊社のわがままをきいてもらえますか?」→わがままをいわれてチャンスととらえるのが「できる人」
「即決で決められないのですか?」→無理難題ならともかく、真剣な商談で持ち帰って検討するなら御用聞き
「簡潔にわかりやすく説明してもらえますか?」→簡潔に説明できる人は、相手の仕事(要望)を理解している
「いままでの成功事例を話してもらえますか?」→成功事例が勝たれる人は成功のイメージをもっている
「いままでの失敗事例を話してもらえますか?」→失敗から何を学んでいるかチェック。仕事へのスタンスがうかがえる
「営業経験は、どのくらいありますか?」→いろんなシーンで受け止め方が違ってくるが、相手の返答からコミュニケーション力が測れる
「緊急の際、連絡はすぐつけられますか?」→すぐ連絡がつけられる人は、真剣につきあえる
「当社のことをどの程度ご存知ですか?」→相手に興味のある人は言葉のキャッチボールができる
「忙しくて、休みがとれないのではないですか?」→この質問に会社に対する不満をいうひとは「できない人」、前向きな答えの人は仕事への取り組みが前向き
「今年は、おかしな天気が続きますね」→当たり障りのない会話から、どのような会話に発展するかで会話力をみる
「これから大雨が降るようですね」→予測しないハプニングから相手の本性を探る。大急ぎで変えるようなら仕事を軽くみている。
「和食のおいしいお店を知りませんか?」→できる人は希望のお店をきいてくる。すぐに知らないという人は、相手への思いやりがない、また人脈もない
「最近、何かいいことありましたか?」→相手のプライベートを知ることで親近感を作る、そうとらない人は「できない人」
「何か自己投資していますか?」→自己投資をする人は仕事に対して信念があり、将来有望
「100万円あったら何に使いますか?」→想像力をみる質問。想像力豊かな人は仕事にロマンを持っている
「5年後、何をしていたいですか?」→キャリアビジョンがある人は仕事に対して忍耐力がある
エピローグ
「できる人」と付き合うと人生が変わる、だからできる人になろう。
入社して10年以上たつと、周囲から「できる人」とみなされることが多い。
もし周囲に「できない人」が多いと感じるなら自分の慢心を疑ってみよう。
出会う人を「できる人」に変えられるのが本当の「できる人」である。
「できる人」と「できない人」との違いは意識と行動力。
どんなに力があっても応募企業で働きたいという意識がなければ入社後に「できる人」にはならない。
「できる人」は会社を通じて目標を実現したいと思っており、仕事に熱意がある。
「できない人」はやらされ仕事をしている、しかしこういう人も自分に「なぜ仕事をしているのか」「何がしたいのか」問いかけることで意識が変わり行動が変わり「できる人」になることがある。
「できる人」になると周囲の「できる人」との交流によってよりよい仕事ができるようになるのだ。
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