新潮出版から520円。
窪美澄さん著の「ふがいない僕は空を見た」を読破しました
★裏表紙より紹介文
「高校1年生の斎藤くんは年上の主婦と週に何度かセックスしている
やがて彼女への気持ちが性欲だけでなくなってきたことに気付くのだが・・・。
姑に不妊治療を迫られる女性、
ぼけた祖母と二人で過ごす高校生
助産院を営みながら女手1つで息子を育てる母親
それぞれが抱える生きることへの痛みと喜びを
鮮やかに写し取った連作長編。」
★本を読んで
この本を夏休みでありきたりな読書感想文の宿題で書いたものなら
大変なことになりそう。
この本は5つのお話が入っている。(それぞれ話は繋がっている)
・ミクマリ
・世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸
・2035年のオーガズム
・セイタカアワダチソウの空
・花粉・受粉
ミクマリは、高校生が主婦とコスプレHをするお話
世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸は、ミクマリで登場した主婦が
姑に不妊治療を迫られるお話。
2035年のオーガズムは、ミクマリで出てきた高校生のクラスメート(女の子)の恋物語と
エリートで変人な兄のお話。
セイタカアワダチソウの空は、ぼけた祖母を支えながらくらす高校生のお話。
花粉・受粉は、助産院を営む高校生の母親のお話。
ただし、全てのお話がつながっています。
Hな場面描写も多いですけど
文章で何度も出てくる
「やっかいなもの」
このフレーズはテーマにもなっているんでしょうか。
最後の解説にも載ってました。
「ミクマリ」はちょっとアレな描写が多くて
過激すぎて
ちょっと本屋さんを恨みましたけど
「2035年のオーガズム」あたりから
ちょっと共感がわいてきて
不思議。
花粉・受粉では「お産」と「助産」・・・
女性の強さがすごく伝わってきました
この本の世界観。
自分の周りにもいますねぇ。
無多数にHしまくってる人とか
新興宗教に引っかかって残念なくらいに人柄変わっちゃった人
そんな人もいれば絵にかいた「幸せ」にいる人もいますから
ふがいない・・・。
たくさんの賞を受賞されています。
それはタグ付けしましたので参照。