日経新聞の読書面に、山岡淳一郎著「気骨」と大西康之著「稲森和夫 最後の闘い」が紹介されている。 「気骨」は専修大学教授の西岡幸一が書評し、「稲森和夫 最後の闘い」には特にクレジットがない。 丁度、紙面の表裏に位置して掲載がなされてある。過去と現在の再建屋が軒を並べているようでオモシロク感じた。
土光敏夫というと「メザシの土光」というイメージがあるが、そのことを西岡は(最後の段落で)次のように記す。 「土光さんを行政改革の聖徒に押し上げる上でNHKがタイミングよく放送したドキュメンタリーの貢献は大きいといわれる。メザシを美味しそうに頬張るなど、市井の老夫婦と変わらない土光夫妻のつましい生活を描いたものだが、利害関係者との情報戦の中で仕掛けられたものだった、と(著者は)明かす。」 つまり、当時、「メザシの土光」を信じた人はダマサレタということになるのだろうか・・・ うちのオフクロなぞは、その番組を見て・・・ 「ご本人は会社の帰りに料亭でイイものをたらふく食べて、翌朝、そんなに食べられますか。本人はメザシでもいいけど、奥さんが可哀そう・・」 と、言っていたが、ソノ感想が正解だったのかもしれない。 しかし、読んでみないことにはワカラナイ。 稲森和夫は、「甘えた企業」日本航空を再建した手腕が高く買われている。 すでに複数、書籍が出ているが、当該書籍は類書とは異なり、「近距離から観察した迫力満点のカリスマの姿が浮かび上がってくる」「具体的なエピソードをちりばめた」「独自の存在意義がある」モノなのだそうである。 チラと短い書評を読んで、「日本航空」も「日本国」もオンナジではないかとの印象をもった。 「日本国」を再建し飛翔させる上での参考になるやもしれない。↧