楢橋朝子『Ever After』 眠りと覚醒のあいだを漂い、自然と文化の界面に佇む視覚のサスペンス。楢橋朝子の写真に浮上する波打ち際の時間と空間が、危機の時代の思考と感覚を挑発する。 発売:2013年7月15日 総頁数:72ページ 写真:カラー58点 体裁:B4判変型、ハードカバー、ケース入 定価:7,875円(税込) ISBN:978-4-905254-02-7 ブックデザイン:服部一成 付録小冊子(和英併記、12ページ) 楢橋朝子インタヴュー 聞き手=八角聡仁 楢橋朝子(ならはし・あさこ) 1959年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部美術専攻卒業。森山大道のワークショップを経て本格的に写真を開始。1989年、初の個展「春は曙」を開催。1990年には自作の発表の場としてのギャラリー、03 FOTOSをオープン、92年〜97年までモノクロによるシリーズ「NU・E」の連続展を開催、97年に写真集『NU・E』刊行。2003年にはカラーのスナップショットによる写真集『フニクリフニクラ』刊行。写真集『half awake and half asleep in the water』(Nazraeli Press、2007年)出版後、ニューヨーク、ケルン、ストックホルム、パリで同題の個展開催。2009年、「楢橋朝子写真展2009/1989――近づいては遠ざかる」を東京アートミュージアム(TAM)で開催、これを皮切りにサンタモニカ、アムステルダムで個展「Coming Closer and Getting Further Away」。2012年には、3.11後にオランダと野尻湖周辺で撮影された作品による個展「とおすぎてみえたこと――アムステルダム、黒姫」を開催し、小冊子『とおすぎてみえたこと』を刊行。内外での個展およびグループ展への出品多数。日本写真協会新人賞(1998)、写真の会賞(2004)、東川賞国内作家賞(2008)を受賞。現在、東京在住。
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