《パラス・アテナ》の前に現れた八隻の宇宙船は、自らを「二代目グランド・セヴン」と名乗った。伝説の大海賊と比べて余りにもお粗末な面子を前に、かつて《海賊王》の異名を持つ男の顔から表情が消えた。一方、大いなる闇の存在によって、トゥルークの僧侶たちは混乱を極める。ついには、リィたちの友人・ライジャの師が僧籍離脱の問題に転がり…?シリーズ第2弾。
まさか今回は怪獣夫婦よりもルウの方が怖かったなんて。
面白かったなー! 伝説の大海賊たちを知るケリーが怒らないはずがない「二代目グランド・セヴン」の登場。(本物の彼らと「二代目」の差は文章以外にもカラー絵と挿絵でハッキリ分かってしまう) このまま怪獣夫婦が偽物たちをコテンパンにする展開…なのかと思えば、ダイアンが悲鳴をあげるほど予想外な出来事が起こり、夫婦の暴走は一旦お預け状態に。どうもすっきりしない展開に悶えていたところで、ルウのどす黒い存在感で状況を一転させた場面に少し爽快感を得たり。 ようやく僧侶の階級とかしきたりが自分の中で理解できるようになってきたので、だからこそ今回リィたちがしてのけた事がまさに「力技」といえる強引さなのだと実感しましたよ。
そして今回リィとルウは、片方がある役割を果たしているわけではなく、互いが互いを制御する存在なんだなーと。…一方が失くなったときを想像するとなんだか恐ろしくなる、危ういけど強固な繋がりを感じました。
さて最後の引きがまた!怪獣夫婦とリィたちの問題が重なり、次回こそは夫婦の荒ぶり様が見れるのかな。ラストに登場した彼は何者なのか、 彼らの中の誰かなのか。色々と想像します。楽しみ!
…ところで、カラー挿絵のブルズアイジャックはどう見ても、某少年漫画の兵長に見えてならない…そして文面の描写で更に。。