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夢野久作「ドグラ・マグラ」 5回目読了!

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試験も無事終わって、とうとう読書解禁! ずーっと読みたくて仕方なかった、夢野久作「ドグラ・マグラ」を読みました。 もう5回目!5回も読んだのに、飽きもせずグイグイ惹き付けられて一気読みした。 ほんとにこの本は凄いです。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

  • 作者: 夢野 久作
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1976/10
  • メディア: 文庫
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

  • 作者: 夢野 久作
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1976/10
  • メディア: 文庫
なんで表紙はこんな絵なんだろうねっ(^^ゞここまでキワドイ内容ではないんだけど。 この本、確か、3回目に読んだとき「すべて分かった!理解した!」って思ったの。 でも4回目読んだらやっぱりよく分からなくなって・・・ それで今回の5回目。 「大体分かった!」って感じでした。 特に後半の方って、話があちらこちら逸れるから、一見分かり辛いようになってるけど、 それに惑わせられなきゃ、結構シンプルな話なのではないか?と思った。 要するに、正木教授が悪いんでしょう? それを本人も自覚してるから、自分が残した資料と遺言状読むと、まさしく”一字一句、正木教授が犯人だと指摘してる”のは明らかだよね。 一郎に対しては、ずっと罪悪感を感じていたけれど、学術的好奇心がやぱり勝ってしまったと。「一郎、ごめんちょ!」って思ってるけど、やっぱり、こんな素晴らしい人体実験を出来るチャンスを捨てるわけにはいかないと。 若林はどうなんだろうね。一郎は最後の最後で「若林が一番恐ろしい」みたいなこと思ってたけど、彼は、正木教授の計画的人体実験になんとなく巻き込まれちゃったんだろうな~って気がする。 それでそれで、この「ドグラ・マグラ」っていう作品だけど、主人公の青年はやっぱり呉一郎で間違いなくて、彼が実際に体験したり事が書いてあるし、読んだり資料も実在。実際に、ああいう一連の事件は起こった。正木教授は一郎に、「この内容を文書にまとめて世間に発表してくれ」って何度も頼んでる。 だから、結局は、この作品は、『正木教授の人体実験』→『その結果、呉一郎に起こったこと』→『そして呉一郎が自分自身に起こったことをまとめた文書』ってことでファイナルアンサー? まあ細かい部分、分からないところはまだまだあるのだけど、でも、5回目にして、とてもシンプルに読むことが出来た。ほんっと、この本、面白いわー。きっと一生読み続けるのであろう。 今は、舞城王太郎の『ディスコ探偵水曜日』を読んでます(二度目)
ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈上〉

  • 作者: 舞城 王太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 単行本
これもかなりヘビーで難解。でも二回目なのに超面白いよ~~~ヽ(^o^)丿

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