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鬼平犯科帳 (十三)

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上京中に結構読むことができたので、月曜の朝にさらりと読了。 調子が良いので、それも嬉しさを倍増している感じ。

熱海に旅立った平蔵、久栄、彦十とおまさ。 湯治の様子から物語は始まる。 彦十は湯治場で昔の仲間である利平治と出会う。 利平治には、どうしても江戸に行かなければならない理由があり、それを平蔵と彦十が助けることとなった・・・。
そして盗賊の守るべきモラルが、最近守られずに多くの血が流れる。 そういう盗人の風上にも置けない奴らを、真の盗人が成敗する! 

やはり、真の盗人が畜生働きをする盗人を成敗する『一本眉』が一番痛快で面白かった! 気付かない忠吾の間抜けなさまも笑えるが・・・。( ̄ω ̄;) あとは、『墨つぼの孫八』がちょっとかわいそうだったかな。 そして平蔵の部下が人殺しをきっかけに、それを隠すために次から次へと殺しを続けてしまう・・・これも切なかった。 部下を守りきれなかった平蔵の苦悩が見受けられる。

ワンパターンにならずに、一つ一つが丁寧に捕り物と人とのつながりが描かれていて、本当に巨匠はすごい・・・と毎度ながら感心してしまう。 あー、続きもじゃんじゃん読みませう。

おススメ度: ☆☆☆☆☆

鬼平犯科帳〈13〉 (文春文庫)

鬼平犯科帳〈13〉 (文春文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 文庫



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