11:01:36 super-teibou-ukima 08/05/2013
ラなんてぐにゃぐにゃ
砂塵は自分がすこし小さくなって
B全用紙くらいの絵本やカタログのなかにだったら
入りそうだと片隅で考えた
砂塵はぼく
砂塵と星の王子様
ののしられる砂塵
柔らかい兄弟
乾いたことのない言葉の道路をただただ黄色く
歩いている人の後ろ姿を視ながら
進むのはぼく
捨てた腐りかけの魚同様に
慎ましやかに沈黙して固くなっている
低い鉄棒のしたをくぐり抜けたときに引いたはやりの風邪で
半ばずる休みの気持ちで
鞄を逆さに出来ずに提げている
砂塵はぼく
ラなんてぐにゃぐにゃ