「ロミオとジュリエット」 シェイクスピア作 松岡和子訳 (ちくま文庫)
敵対する二つの家の犠牲となった、ロミオとジュリエットの悲劇です。
多くの人に愛され続けてきた名作です。
新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、ちくま文庫など、様々な訳が出ています。
私が読んだのはちくま文庫。ページの余白に脚注があるところがいいです。
舞台は14世紀ごろの、イタリアのヴェローナ。
この町では、モンタギュー家とキャピュレット家が対立しています。
モンタギュー家の一人息子がロミオ。礼儀正しい好青年です。
キャピュレット家の一人娘がジュリエット。14歳にもなっていません。
この二人が、キャピュレット家の宴会で出会います。
そして二人は、一瞬にして恋に落ちてしまいます。
「ああ、高い取り引き! 俺の命は仇敵からの借りものか。」
「私のただひとつの恋が、ただひとつの憎しみから生まれたなんて!」
仇敵同士と分かっていながら、永遠の愛を誓い合うふたり。
しかし、その宿命からは逃れようもなく・・・
このあとの展開は、書くまでもないでしょう。
あまりにも有名な作品です。
ほんとうに良くできた作品です。何度読んでもすばらしい。
そして、何度読んでも悲しい。結末は分かっているのに。
さて、新潮文庫の訳は少し古いのですが、深い味わいがあります。
岩波文庫と角川文庫の訳は、比較的新しくて分かりやすいです。
どの訳も、原文の駄洒落をとても工夫して訳しています。
さいごに。(かいけつゾロリ)
娘のお気に入りに、かいけつゾロリのシリーズがあります。
男子向きの本なので、内容がちょっとくだらない。
中でも、「ちきゅうさいごの日」は、とても下品で面白いです。
隕石衝突から逃れるために、ゾロリたちの取った作戦は・・・
私のイチ押しです。
例によって、今年も明日から三日間、東京へ出張です。
暑そう!