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2013年7月の読書メーターまとめ

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2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1445ページ
ナイス数:23ナイス

悪韓論 (新潮新書)悪韓論 (新潮新書)感想
堤未果氏の名著「ルポ・貧困大国アメリカ」に対する一般読者の書評の中に,「その気になれば,『ルポ・絶望大国日本』だって何冊でも書けるはず」というものがあった。それを読んだ時,私は思わず膝を打った。どの国にも光と闇があり,闇の部分をクローズアップしたならばその国の醜い部分は浮き彫りとなる。本書は韓国の歪んだ部分を見事に切り出しているが,これを読んだからといって韓国を必要以上に卑下したり,日本の底力を過信すべきでもない。読み方を選ぶ本だと感じた。興味深い本ではあったが,期待以上というわけではなかった。
読了日:7月31日 著者:室谷 克実
ヘルタースケルター (Feelコミックス)ヘルタースケルター (Feelコミックス)感想
映画を見たわけでもないのに,「沢尻エリカはこの役をやるために女優になったのではないか?」と思うぐらい,りりこと沢尻のキャラクターが重なって見えた。私はマンガを読み慣れていないので作品の良し悪しを判断する能力も資格もないが,これは良い作品ではないでしょうか。りりこの人間臭さは嫌いじゃないです。
読了日:7月31日 著者:岡崎 京子
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/30号 [再考:安倍晋三]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/30号 [再考:安倍晋三]感想
特集は安倍晋三総理大臣。噂される在日朝鮮人社会や宗教との関係について踏み込んだ記事は興味深く,その他の分析記事も良かったが,表紙を含む写真の選定に若干の悪意を感じる。「安倍が経済の再浮揚策に集中しているのは,安定した暮らしがなければ国民が『誇りの回復』になどに見向きもしないことを学んだからだろう」という見解は,的を射ている。安倍総理の真価が問われるのは,まさにここからである。現在の選挙システムを鑑みれば,自民党は決して「フリーハンド」を得たとはいえない。これからの安倍総理の手腕に,大いに期待したい。
読了日:7月28日 著者:
そうだったのか! 日本現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)そうだったのか! 日本現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)感想
素晴らしい。素晴らしすぎます,池上さんの「そうだったのか!」シリーズ。歴史の教訓から学ぶことの大切さと,その教訓を活かすことなく過ちを繰り返す愚かな人間の存在を,池上さんの豊かな文章力が改めて浮き彫りにしてくれます。このシリーズは,ノンフィクションの歴史小説といっても過言ではありません。今では超多忙な池上さんですが,このシリーズの続編を書いてもらいたいと願わずにいられません。またいつか,ゆっくりと読み返したい一冊です。
読了日:7月26日 著者:池上 彰
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/23号 [TOEFL時代を制する英語術]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/23号 [TOEFL時代を制する英語術]感想
「世界一英語が苦手な日本人へ」という特集のタイトルは決して大袈裟ではない。北朝鮮人にさえ及ばないと言われる日本人の英語の問題は,「使えない」点に尽きる(文法力に限れば,日本人の能力は決して低くないと私は思う)。記事にも書かれているように,多くの日本人は議論についてゆくスキルを持ち合わせていない。「英語が話せない」のではなく,「英語で話す内容(事柄)がない」ため,せっかくの会話の機会をみすみす無駄にしている。これはTOEFL義務化程度で解消できるような小さな問題ではない。原因はもっと根本的なところにある。
読了日:7月26日 著者:
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/16号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/16号 [雑誌]感想
今号は特集以外にも興味深い記事が多かった。まず,韓国の原発問題の深刻さを改めて認識した。先日,ラジオの討論番組で,日米・仏の企業を振り切って韓国がアラブの国との原発建設契約を勝ち取った背後にある「かなり強引な条件」について触れていた。人のことを言える立場にないかもしれないが,この国は本当に原発を制御できるのだろうか・・・と疑いの目を向けてしまう。その他には,あのアメリカでもスポーツ選手が笑わない現象が起きているという記事や,偉大な人物と心の病の関係に関する記事,レイプ被害者に関する記事も興味深かった。
読了日:7月22日 著者:
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/9号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 7/9号 [雑誌]感想
特集は,LCCの参入により成長を続けている航空業界。アメリカのLCCに乗るたびに,CAのラフな服装とサービスに驚かされますが,それは飛行機という交通手段がもはや庶民のものとなったことを示しています。最近は事故率もかなり下がっているらしく,毎日飛行機に乗ったとしても事故に遭うには13,500年以上かかる計算とのこと(確率1/500万)。しかし,そのことを知っていても離着陸時にはいまだに緊張する私・・・
読了日:7月8日 著者:
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
複雑化する社会の問題点の深層を解くためは,かくも複雑な分析が必要であることを思い知らされました。翻訳家の技量と能力に驚嘆。心から敬意を表します。しかし・・・読み終えるのにこれほど時間を要した本はありませんでした。おかげで,ここ2か月の読書量がグッと減ってしまいました。
読了日:7月3日 著者:マイケル サンデル

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