$ 0 0 宮尾登美子『寒椿』読了。 作者の自伝的な作品だが、壮絶。持ち前の流れるような名文。当時としては、遊郭に売られた女の子たちの一生はみなかくも波瀾万丈なものなのか。これを読むと、「からゆきさん」的な存在はごくどこにでもいたのだと思わされるが……それにしても皆、なぜここまで人に「尽くす」のか。結局、一番共感を得たのは、あまり人に尽くさないタイプの貞子だったりして。 人気ブログランキングへ