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オレたち花のバブル組(半沢直樹原作) ネタバレ結末

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オレたち花のバブル組 (半沢直樹の原作)あらすじネタバレです。 原作のあらすじネタバレですので、ドラマを毎週楽しみにしている方、先を知りたくない方はご注意下さい。 ↓ドラマの関連記事はこちら 半沢直樹あらすじネタバレ第1話 半沢直樹あらすじネタバレ第2話 半沢直樹あらすじネタバレ第3話 半沢直樹あらすじネタバレ第4話 ドラマ、半沢直樹の原作でもある、オレたち花のバブル組は、オレたちバブル入行組と同じ、半沢直樹シリーズと言われる連作です。 50万部突破の大ベストセラー『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』のこのシリーズは、連続ドラマになりました。 主人公の半沢直樹を演じるのは堺雅人さん。 第三弾の『ロスジェネの逆襲』も半沢直樹シリーズです。 こちらはまだ今年(2013年8月現在)の6月20日に発売されたばかり。 ロスジェネの逆襲は文庫化もされていないようで、今回のドラマの半沢直樹はオレたち花のバブル組の第二段までがドラマ化されているようです。 基本は性善説、やられたら倍返し。 久々にスカッとします。痛快エンタテインメントです! オレたち花のバブル組.jpg 池井戸潤さん、勢い凄いですね~。 七つの会議もドラマ化されていますし。 オレたちバブル入行組 あらすじ 前作の、オレたちバブル入行組では倍返しが成功して本店営業第二部次長の椅子を勝ち取った半沢直樹。 疑いようのない栄転です。 この、オレたち花のバブル組では、そんな半沢直樹のその後が描かれています。 物語り冒頭、早速半沢直樹は巨額損失を出した伊勢島ホテルの再建を押し付けられました。 何故か頭取命令だといいます。 ここから先はネタバレ満載なのでドラマを毎週楽しみに見ている方、原作を読もうと思っている方は気を付けて下さいね。 半沢直樹のいる、東京中央銀行は、東京第一銀行(旧T)と産業中央銀行(旧S)の合併行です。 伊勢島ホテルは合併前は東京第一銀行(旧T)の京橋支店の優良取引先でした。 そんな伊勢島ホテルが運用の失敗で120億円の損失を出してしまいます。 しかし、東京中央銀行は伊勢島ホテルへ先日200億円の融資をしたばかり。 ライバル行である白水銀行は独自調査で伊勢島ホテルが資金運用を失敗した事をキャッチして、融資しませんでした。 ライバルが気付いているのに東京中央銀行はこれに気付けず融資してしまったのです。 この大失敗で伊勢島ホテルの担当が、法人部から半沢の営業第二部に移り、担当は次長の半沢直樹に命ぜられたのです。 上の方に、頭取のご指名でと書きましたが、それは実は、当の伊勢島ホテル社長の湯浅が、担当者として半沢直樹を指名して、頭取がそれを受けたという事だったのです。 十年近く前、湯浅社長は大東京ホテルの企画部に修行に出ていました。 当事大東京ホテルは業績不振に悩み、他の金融機関が見捨てる中、半沢直樹だけが大東京ホテルの将来を正確に見据え、支援し、再建を助けてくれたと言うのです。 湯浅社長と話し合い、120億もの損失を出した伊勢島ホテルであっても再建の目途が立つと確信した半沢は、10年前のように湯浅と共に伊勢島ホテルを建て直す事で同意します。 しかし、伊勢島ホテルの現場へ乗り込んでみると、財務部長の原田貴之、担当の専務取締役の羽根も協力的どころか開き直って半沢直樹に対して好戦的ですらあります。 貸したばかりの融資を一旦引き上げさせて欲しいと半沢は言い、帰ってきます。 実は、伊勢島ホテルの羽根専務は、社長の湯浅をこの不祥事の責任を取らせて退陣に追い込み、自分が社長になろうと計画していました。 そしてまた、これを東京中央銀行の大和田常務が影で支援していたのです。 大和田は現京橋支店長である貝瀬の2代前の京橋支店長でした。 旧Tの京橋支店で、伊勢島ホテルに多額の融資をし、伊勢島ホテルへの貸し付け実績も大きな成績となって、後はとんとん拍子に役員まで上り詰めた、というのが大和田常務であり、羽根とは非常に懇意にしているのです。 さて、半沢直樹が伊勢島ホテルとの融資取引を始めた京橋支店へ行くと、二言目には、旧Sさんは…と、旧T出身である担当者は確執を半沢にぶつけて来ます。 旧Tで優良支店であった京橋支店は、役員への登竜門として知られていた名店であったようで、それなりのプライドがあり、今回の伊勢島ホテルの担当が、法人部へ移管された事にも大きな反発があったのです。 京橋支店の頃から、既に伊勢島ホテルは業績不振にあえいでいた事は明白であるのにも関わらず、京橋支店の貝瀬郁夫支店長、担当者古里則夫は、法人部に全責任を押し付けようとし、酷い態度です。 優良先を取り上げておいて、業績が悪くなったら前任のせいにするのか、とまで言う有様。 一方、直樹や渡真利と同期の近藤は、京橋支店が担当する中堅電機メーカータミヤ電機へ財務部長として出向となっていました。 しかし銀行からの出向で来ている近藤に実情は掴ませず、そのくせ銀行からお金を借りて来いの一点張り。 うるさい事ばかり言って融資を受けてこれない役立たずの扱いしかして来ません。 タミヤ電機は資金繰りに困っており、急いで三千万の融資を受ける必要がありました。 しかし社長の田宮は事業計画すら出す気がなく、頑として情報開示しません。 そして銀行に行って融資を頼めば、融資の稟議をあげない京橋支店の古里の板ばさみに合い、苦しんでいました。 そして近藤はついに、粉飾を発見します。 近藤は田宮社長を説得し、銀行へ報告すると共に事業計画を練り直しました。 近藤が更に調査を進めると、4年前の融資が転貸されていることに気付きます。 金額は偶然にも三千万。 タミヤ電機は、自社の資金繰りに困ってなんとか三千万円を借りたい状況であるにも関わらず、ラファイエットという会社に4年間も三千万を貸しているのでした。 しかも一円も返済されておらず、催促すらしていないのです。 近藤は、隠蔽されるこの貸付先を調査し、ついには大和田常務の妻の会社なのだと知ります。 一方、半沢の方は、伊勢島ホテルの運用損失を調べ、責任を取らされた元財務課長戸越茂則に辿り着きます。 羽根らに利用され、運用失敗の責任を一身に押し付けられた戸越は、伊勢島ホテルの損失穴埋め策を湯浅社長に提言します。 戸越は、銀行の京橋支店の古里にも融資前に運用損失のことは話していたのです。しかしそれを古里は握りつぶしたのでした。 貝瀬も古里も結局は、黒幕大和田常務の言うなりだったのです。 そんな中、金融庁検査入ります。主任検査官はあの黒崎です。 伊勢島ホテルを分類債権にし、分類は勿論、半沢個人に対してもライバル心をむき出しにします。 伊勢島ホテルが分類されると、東京中央銀行に対する至上の信任まで低下する可能性があり、株安にでもなれば銀行株の時価総額を引き下げる事になり、経営問題にまで発展する事になりかねません。 頭取以下、役員達が金融庁検査に神経を尖られる理由はまさにそこにあり、銀行側にも、絶対に負けられない戦いなのです。 伊勢島ホテルの件では、巨額損失、連続赤字、それにも関わらず実行した二百音円の融資。突っ込みどころ満載です。 下手をすると現頭取の中野渡頭取の首さえ危なくなるかも知れないのです。 黒崎は何らかの情報源を持っている様子で、行内情報にも変に詳しく、行内に間者が居るとしか思えませんでした。 そんな黒崎と真っ向から対決した半沢直樹。 黒崎に喧嘩を売った半沢を非難する声が大和田や大和田の意を受けた業務統括部長岸川から寄せられます。 半沢はいつもながらに、板ばさみの上、ギリギリまで追い詰められて果敢に戦って行きます。 さて、黒崎は原作でもオネエ言葉でくねくねしていますが、女性の婚約者がいます。 そしてそれがなんと、岸川統括部長の娘だったのです。 岸川は、娘の婚約者に良い顔がしたくて、銀行の内部情報を黒崎にリークしていたのでした。 黒崎も、個人的関係のある金融機関である事を隠して主任検査官として赴任して来たやり方は非常に汚いものでした。 後半は怒涛のように半沢直樹の倍返しが始まります。 オレたち花のバブル組では、若手で旧T希望の星、飛ぶ鳥落とす勢いの大和田常務の腹黒ぶりがたっぷりと出てきます。 そしてそんな腹黒い奴に勝ちっぱなしに勝たせておく半沢や池井戸潤さんではありませんのでご安心を。 結果はもちろん半沢直樹の圧勝! ひとまず圧勝! 大和田常務は現頭取の中野渡の椅子を虎視眈々と狙っている一方、自分の奥さんが作った会社の経営が上手く行っておらずに苦しんでいました。 そして京橋支店の支店長だった頃の取引先、タミヤ電機に三千万円の転貸を頼んだのでした。 大和田常務は出世はして来ましたが、それは悪どくて泥臭い強引なやり方でした。 自分に繋がりのある人間をとことん利用しまくっていました。 伊勢島ホテルの負債の件でも、銀行側のデメリットは充分にわかっていた上で、中野渡頭取の失脚を計算し、その後釜に自分が据えられるように画策していたのです。 ところが半沢直樹によって全ては暴かれ、大和田常務は失脚します。 大和田常務の手足となって悪事に加担していた者たちは、当然旧Tの者たちばかりです。 直樹の圧勝!と言いたいところですが、ここでまた倒れてもただでは起きない大和田常務は、こともあろうに、旧Tの者ばかり狙い撃ちした人事は問題があると、折に触れて言いまわり、旧Tと旧Sの派閥争いを問題として解決したいという上層部はその声を無視出来なくなったという言い訳と共に、なんと 半沢直樹は出向… というほろ苦い結末となってしまうのです。 「処分じゃない、異動だ」 「戻ってこい、半沢」 「いや、オレが必ずお前を引き戻す。それまで大人しくしておけ。雌伏の時だ」 などという言葉と共にではありますが、結局出向ですか…ちょっとトホホです。 しかし、この後またロスジェネの逆襲で半沢直樹に会えますので、そのときまで我々読者も雌伏のときを過ごすしかないという事になります。 雌伏の時 人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。 長々と読んで頂きありがとうございます。 オレたち花のバブル組は、個人的には、クセのあるあの大和田常務を失脚させてくれ、スカッとしました。 池井戸潤さんの読みやすくて明快な読了感を是非味わって下さい。 アヤナストライアルセット   オレたち花のバブル組    


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