東野圭吾さんの小説「トキオ」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。
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今回ご紹介する本は東野圭吾さんの「トキオ」です。
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東野圭吾さんといえば本格派ミステリーが主流ですが、こちらの作品も番外編って感じがします。
テーマは「家族の絆」
SF要素を上手く組み込むことで、そのテーマを実に鮮明に浮き上がらせていると思います。
どんなSF要素かというと、それは以下のあらすじにて…
若かりし頃、定職を持たず自堕落な生活を送っていた主人公拓実の前に一人の青年が現れた。
彼はトキオと名のり、初対面であるはずの拓実になぜか馴れ馴れしく接してくる。
嫌々ながらもトキオと話を続けるうちに拓実は違和感を覚える。
トキオは拓実の過去を知っているのだ。
どこかで知り合っていたのか、彼の正体はいったい何者なのか…
そんな拓実の疑問にトキオはサラッと答える…
「俺はあんたの息子なんだよ。あんたも何年か後には結婚して子供を作る。その子供が俺なんだ」
あまりに現実離れした話に拓実はトキオを怪しいやつだと判断し、一切信じようとはしない。
それでも拓実はなぜかトキオとの関係を打ち切ることが出来ない。
彼は本当に俺の息子なのか…
拓実の抱く疑問を含み物語は緩やかに、でも確実に集結へと向かう。
訪れる結末には誰もの心を温める、美しい「家族の絆」が描かれている…
冒頭でSF要素があると書きましたが、私的には純粋な「人間ドラマ」を描いた作品だと思って読み進めて問題ないと思います。
なぜ未来から人が来るのか、どんな仕組みがあるのか。なんてことは一切考えなくて良いです。
物語としてのメッセージを強調するために「トキオ」の存在は実に有効で、本当に考えてほしい個所は、その先にある拓実の心境の変化だったり、子供が親を思う気持ちだったり…
読み終えてホッコリとした気持ちになれることは保障いたします!!
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小説 トキオ(東野圭吾) あらすじとアサキの感想
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