2015年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。
◎ 新潮文庫(01/01)の名作新訳コレクションから、次の1冊。
・ 「フランケンシュタイン」 メアリー・シェリー
→ 意外な作品の新訳化。古典新訳版や創元推理版と読み比べたい。
◎ 岩波文庫(01/16)から、次の1冊。
・ 「楽しみと日々」 プルースト
→ これまたマイナーな本の新訳化。少しだけ気になる。
◎ おまけ1。私の「プルースト問題」。
プルーストをいつ読む かということは、人生における重要問題です。
プルーストといえば、あの長大な「失われた時を求めて」。
岩波文庫で7巻まで出ていますが、まだ全体の半分くらいでしょうか。
岩波文庫版は1冊600ページほど。全部で15巻ぐらいになりそう。
これを現在読むのは無理です。
(ちなみに集英社版は全13巻完結。ちくま文庫版は全10巻で品切れ。
古典新訳文庫版は現在3巻ぐらいまで刊行中で、こちらも注目。)
かつては、早期退職して読書三昧を・・・と考えていました。
しかし、住宅ローンを抱え、給料が減った今、退職後も働かねばならぬ。
では、例えば65歳まで、読むのを我慢できるのか。
また、65歳になった時、読み通す気力があるのか。
ひとつ方法があります。それは、今すぐ抄訳版を読むというもの。
集英社文庫は、抄訳版をちゃんと出しているのです。
ただし、抄訳といっても三冊あります。簡単ではありません。
それなら、今から少しずつ岩波文庫版を読んでいこうか。
あるいは、抄訳版だけで良しとしようか。(ありえない)
または、「楽しみと日々」だけで良しとしようか。(ありえない)
◎ おまけ2。新潮文庫は創刊100年になります。
現在「いま読んで欲しい100年目の新潮文庫」が開催中です。
興味深いのは、21世紀の新潮文庫発行部数ランキングです。
8位に「人間失格」、6位に「こころ」。さすが名作です。
で、1位はというと、村上春樹の「海辺のカフカ」。
私も今年、この作品を読みました。でも、少し残念な作品でした。
→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-12-29-1
私が注目した作品は、第5位の、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」です。
作者の名前は知っていましたが、読んだことはありませんでした。
この機会に読んでみたいです。
◎ さいごに。(プリンセスマジック)
最近、娘がはまっている本が、「プリンセスマジック」です。
昔話の世界に入り込み、シンデレラになってしまう物語です。
第2巻はばあばに買ってもらって大喜び。夢中で読んでいます。

失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)
- 作者: プルースト
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 文庫

失われた時を求めて 定価改定済全13巻セット (集英社文庫)
- 作者: マルセル・プルースト
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/10/27
- メディア: 文庫

失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: マルセル プルースト
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫