<内容>
十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からロマノフ王家に伝わる宝石を狙った予告状が届いていた
この前、現代作家による怪人二十面相の作品集を読んでみたので、今回は本家本元を。この本が初めて世に出たのが昭和11年。ちょうど2・26事件がおこった年だそうです。
なんていうんでしょうかね。文書が一種独特な感じでした。TVでしか聞いたことないけど、講談師が喋っているような感じかな。そして、ミステリーとして読むにはかなり物足りなかったけど、単純に子供向け冒険小説として読むと確かにワクワクするものがありました。昭和の少年たちがワクワクしながら読んだのもなんか納得。
それにしても、やっぱり言葉が古めかしいですね。今となっては差別用語にあたる言葉もいくつかありました。そして、自分が昔使っていた言葉も発見!まだホームレスなんて言い方をしていなかった頃、うちの地元の方ではホームレスのことを「ルンペン」って呼んでいました(言葉の意味は知らなかったけど、乞食のことを言うんだろうな~って理解してました)今はあまり使われなくなったことを考えると、これも差別用語だったのかな…。
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