・ヘンゼルと魔王の家/鳩村衣杏 ショコラ文庫
業界で魔王と呼ばれている作家の興津真法×不動産会社営業の辺善千秋。
ということで、魔王とヘンゼル。
デビュー作の時から好きだった、鳩村さん。
今回の話、キターっ!
鳩村さん話は、恋愛が仕事がらみのものが多いんだけれど、その仕事が、ちゃんと書かれている。
どの主人公たちも、仕事に対して真摯だ。
時には喜び、時には悩み、一生懸命仕事に取り組んでいる。
そして、恋も。
攻・受が知り合い、お互いの言葉や考え方に、もう一方が成長していく。
今回は、千秋の言葉に、興津が救われる。
この話は、人間が描かれている。
これは、興津が持っている古い一軒家を依頼された千秋が売る話で、この物件の最初の持ち主一家、近所の中華料理店のご夫婦、グレーテルというケーキ屋のご夫婦にお客さん、誰もがすべて、実際にいるかのよう。
おもしろかったです。
★★★★
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