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From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

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■英文多読に挑戦(543冊目)

0689711816From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler
E.L. Konigsburg
Atheneum Books for Young Readers 1998-04-01

by G-Tools
Author : E. L. Konigsburg Series : YL=5.5、単語数=30660、ページ数=188、☆4.0 [Kindle Edition] Claudia Kincaidは家出をすることに決めたがダサいのは嫌だった。 逃げ込む先は快適な屋内で綺麗な場所が良かった。 そして選択したのはニューヨークのメトロポリタン博物館だった。 彼女はパートナーも厳選し、一番歳が近い弟Jamieを選んだ。 彼は告げ口する心配が無かったしなによりリッチだった。 首尾良く博物館に居座ることに成功した2人の変わった生活が始まるが、 時を同じくして大理石の天使像の展覧が始まる。 それは博物館が225ドルのバーゲン価格で購入した ミケランジェロの製作ではないかと議論を呼んでいるものだった。 Claudiaはその像に「何か」を感じ、次第にその謎を解くことにのめり込んでいくが・・・ ・・・ 1968年のNewbery Award 受賞作。著者のE. L. Konigsburgさんは本作も含めて 2度のニューベリー賞に輝いている児童文学の大家です。 残念ながら去年ご逝去されてしまいましたが、タドキストにもファンが多い作家さんですよね。 本作品は全編を通してある人が別のある人に語る形で進んで行きます。 最初はこの語り部が作者自身なのかそうではない誰かなのか、 語りかける相手は何者なのか全く分からず、意味不明のタイトルと共に 読者はとまどいながらもClaudiaとJamie姉弟の家出の物語を楽しむことになります。 しかしClaudiaが謎の天使像に惹きつけられその謎を追い始めるうちに徐々にそれが分かり始め、 そして終盤にかけて全てが一気に明らかになるに至って、全ての読者は 胸につかえた物がすっと消えていくような気持ちになるのではないでしょうか。 読んでいて何より楽しいのはClaudiaとJamieの会話で、 物事を計画する能力に長けているが行動は杜撰な姉と 金銭感覚がしっかりした(つまりはケチな)弟とのやりとりは 思わず笑ってしまうこともしばしばで、 そのウィットに富んだ会話は10歳くらいの子供だとは思えないくらいです。 後半のMrs. Frankweilerとの会話の場面も素晴らしく、 これだけでも本作を読む価値があると言っても過言ではありません。 とは言え全般的には現状に不満な女の子が自分探しの旅に出て さらに中二病をこじらせてしまった(笑)、というお話なので 大人の人にはちょっと共感しづらいところもあるかもしれません。 やっぱりこの作品のメインターゲットは小学生高学年から高校生くらいかな。 中二病になりそうな方には特にオススメです。 (・・・そんな人はこのブログを読んでないと思う) ここまでの合計。543冊、単語数=6397812 <関連リンク> ・INDEX - E. L. Konigsburg にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
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