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だめだこりゃ

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図書館で借りてきた本の感想を書くってのは、

なんだかちょっと忍びない気もするがまぁいいかw

 

だめだこりゃ (新潮文庫)

だめだこりゃ (新潮文庫)

  • 作者: いかりや 長介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫

 

いかりや長介の自伝的エッセイ、その名もズバリ「だめだこりゃ」w

もうこの台詞だけでいかりや長介が思い浮かんでくるよね。

ドリフ大爆笑の看板コント「もしも~シリーズ」の決め台詞(?)である。

 

そもそもいかりや自身は自伝を書くつもりはなかったらしい。

しかし、荒井注が死に、ジミー時田が死んだ事をきっかけに、

自分が死ぬ前にこの2人の事を語っておきたいと重い腰を上げたそうだ。

荒井注はある程度知ってるだろうがジミー時田ってのは知らない人が多いだろう。

まぁ俺もこの自伝を読む前は知らなかったが、

いかりやにとっては重要な人物の1人なのである。

そのあたりは自伝に詳しく書かれているのでここでは触れないでおこう。

 

いかりやはいわずとしれたドリフターズのリーダーで、

そのメンバーはいかりやの中では全部で6人。

いかりや長介、荒井注、加藤茶、仲本工事、高木ブー、志村けんである。

荒井注は志村と入れ替わりでドリフターズを抜けたが、

いかりやの中では脱退ではなく、長期の休養だったらしい。

 

いかりやの半生はミュージシャンから始まり、

コメディアンとして不動の地位を確立し、

晩年は俳優としても活躍したが、

本人はそれらを成し遂げたという感覚はないようだ。

どちらかというと全てにおいて否定的で、全部4流だと言っている。

 

まぁ本人がどう思おうとドリフターズは日本のお笑い界に欠かせない存在だし、

俳優としても年相応の良い味を出していたように思う。

日本人特有の謙譲の美徳に違いない。

 

いかりや長介がどのような人物だったのか?

あの怪物番組「8時だよ、全員集合」の様々な裏話、

ビートルズの前座をやった時のエピソードなど、

今まで謎のままだった事を惜しみなく暴露してくれている。

 

ネタになるかな?くらいの気持ちで借りてきたんだが、

読めば読むほど面白く、あっという間に読み終えてしまった。

リアルタイムでドリフを見てきた世代もそうでない若い世代も、

ぜひとも読んでいただきたいと思う。

 

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