『法然上人のお歌』
伊藤真宏(浄土学、日本仏教文化史)
浄土宗(2007)
覚束な 誰が言いけん 小松とは 雲を支ふる 高松の枝
よくわからないことだ、誰が言ったのであろう、小松などと。あたかも、大空の雲を支えているような立派な高松の枝であるのに。
月影の 至らぬ里は 無けれども 眺むる人の 心にぞ澄む
月の光が照らさないところはないが、月を眺める人の心にこそ月は澄み渡るのである。
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法然上人の歌を真偽を確認して分類してある。
・今日の一言(本文より)
仮初めの 色の縁の 恋にだに 逢ふには身をも 惜しみやはする
かりそめの一時的な感情の恋愛においてさえ、相手に逢おうとするのにこの身を惜しむだろうか。
그때뿐인 일시적인 감정의 연애에서 상대를 만나려고 하는 데 왜 이 몸을 아낄 것인가?
就连一时的恋爱,也为了见到对方,是不惜自己的身体的。
Dear life itself is not too dear
For woman's love to give.
For joys eternal, then, why fear
To sacrifice and live?
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法然上人のお歌:咲きにほふことばの花(なむブックス)
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