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使徒言行録 9章1~19節

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<サウルは地に倒れ「サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答があった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである・・・」(4.5節)> ステファノの殺害に賛成し、教会を荒らし、男女を問わず引き出して牢に送っていたサウロはそれに止まらず、大祭司のところに行って、ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、縛り上げエルサレムに連行するためであった。 ダマスコは近東でもっとも古くから人々が住んでいた。サウロの時代ダマスコはパレスチナと地中海世界における貿易の中心地であった。サウロはもしダマスコでキリスト教徒とその教えに歯止めをかけなければ、至るところに広がるのではないかと恐れていた。 サウロは「タルソス(現在のトルコ)生まれのユダヤ人であった。ガマリエルのもとで律法について厳しい教育を受け、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年頃の者よりユダヤ教に徹しようとしていた。ローマの市民権も持っていた。」と自身の手紙で記している。 彼は自分が生粋のユダヤ生まれではないことにこだわり、ユダヤ人よりも厳格な行動をとっていたのかもしれない。「言い換えるならば、かれは民族主義的意識に囚われるコンプレックスを抱えたユダヤ人だったと言えるのです」と松浦牧師は説かれている。 鼻息荒く前進するサウロは、突然天からの光に周りを照らされて倒れてしまった。主に「サウル・・・」と呼ばれ「あなたはどなたですか」と言うと「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる」と告げられた。彼は起き上がって目を開けたが、何も見えなかった。 主はタルソスに住むアナニアにも現れ、サウロのもとを訪ね、彼の上に手を置き、聖霊を与えるようにと命じられた。アナニアはサウロがエルサレムにおいて厳しい迫害をしていることを知っていたので拒もうとしたが「行け、あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、私が選んだ器である・・・」と言われた。 アナニアはサウルの上に手を置いて「・・主イエスはあなたが元通り目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、私をお遣わしになったのです。」と言うと、彼の目からうろこのようなものが落ち、見えるようになった。彼は洗礼を受け、食事をして元気を取り戻した。


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