【あらすじ】
人間の優に六倍は超す寿命と強靱かつ優美な肉体を持つ“貴種”に支配される西欧中世的世界。しかし彼ら“貴種”は、大陽の光を嫌い、人の血を好む吸血鬼と噂されていた。ある日、聖十字架教会の養い子で十四歳の少年ラウルは、森で“人狼”に襲われていた領主シェミハザ伯爵の嗣子イオアンと出会う。彼に惹かれていくラウルは、“貴種”を忌み嫌う司祭の不興を買い、教会を飛び出した。そして、イオアンの侍者となり、城で暮らすことになるが、そこでは…。少年たちの出会いは、平穏に見えた彼らの世界と運命を動かした。新たなる“吸血鬼”世界が、いまここに、始まる。(トクマ・ノベルズ・徳間書店より) -------------------------------------------------------- 作品お気に入り度 ★★★☆☆ 挿絵お気に入り度 ★★★☆☆ *非BL作品 感想。。。。 初読み作家さんです。 THORES 柴本さんの絵とあらすじに惹かれて、ちょっと高かったけれど購入してみました。 2段ぎっしりで400ページ強。 通勤で読むには少しツライ重さと太さではあったけれど、物語は想像以上に面白かったです。 “吸血鬼”を扱った物語をたくさん読んでるわけではないのだけれど、けれど、吸血鬼と人間の共存世界を扱ったこの物語はとても斬新な世界観だと思いました。 吸血鬼同士(この物語では“貴種”と呼ぶ)の関係は肉親であっても、優しくも温かくもなく、逆に非情さが目立ったものでしたが、それゆえに運命の出会いと言うべきラウルとイオアンの2人の存在が印象的でした。 シェミハザ伯爵の嗣子と言えどまだまだ世間知らずで力不足なイオアンと、それ以上に非力なラウルとの慕い合う心が純粋すぎて、決してBLではないのだけれど、BL好きなワタシは萌えってしまう(*^^*) こういう“ニア”的な絆が一番好きかも^^ イオアンの子供っぽいスネ方や独占欲も可愛いです。 ラウルは慎重派過ぎて、イオアンとは正反対。 そのくせ、イオアンを周りの“貴種”にバカにされたらかなり強気な対応をしたりする。 なかなか掴みどころが難しいキャラです(笑) それゆえ時と場合によってちょっと歯がゆい面もあるけれど、きっとこの2人はこれから良い関係になっていくんだろうな^^ イオアンの叔父達の裏切りに遭い、息子・イオアンを助けるために自らの命を犠牲にしてシェミハザ伯爵は城ごと破壊してしまう。 それまで息子には全く興味ナシという冷たい態度をとっていた父親の愛情が垣間見えたのにショックな展開。 味方だと思っていた従僕が最後で裏切り者だと分かったり、ページが終わる瞬間までどういう方向に2人は流れていくのか分からず、ドキドキでした。 ・・・シェミハザ伯爵・・・ホントにホントに死んじゃったのかなぁ。。。 彼も彼の侍者も、とても存在感あったし、これからも良い締めどころで登場して欲しいって思っていたのに・・・。 ホントに残念!! 次巻のあらすじを読むと、外伝で登場してきたキャラ2人がこれからの本編に繋がるみたいなので続きが楽しみです。 THORES 柴本さんの絵。 美しく、妖艶でとっても好きな絵だけれど、イオアンの母親の反乱で描かれていた挿絵はマジ、怖かったよ~><
人間の優に六倍は超す寿命と強靱かつ優美な肉体を持つ“貴種”に支配される西欧中世的世界。しかし彼ら“貴種”は、大陽の光を嫌い、人の血を好む吸血鬼と噂されていた。ある日、聖十字架教会の養い子で十四歳の少年ラウルは、森で“人狼”に襲われていた領主シェミハザ伯爵の嗣子イオアンと出会う。彼に惹かれていくラウルは、“貴種”を忌み嫌う司祭の不興を買い、教会を飛び出した。そして、イオアンの侍者となり、城で暮らすことになるが、そこでは…。少年たちの出会いは、平穏に見えた彼らの世界と運命を動かした。新たなる“吸血鬼”世界が、いまここに、始まる。(トクマ・ノベルズ・徳間書店より) -------------------------------------------------------- 作品お気に入り度 ★★★☆☆ 挿絵お気に入り度 ★★★☆☆ *非BL作品 感想。。。。 初読み作家さんです。 THORES 柴本さんの絵とあらすじに惹かれて、ちょっと高かったけれど購入してみました。 2段ぎっしりで400ページ強。 通勤で読むには少しツライ重さと太さではあったけれど、物語は想像以上に面白かったです。 “吸血鬼”を扱った物語をたくさん読んでるわけではないのだけれど、けれど、吸血鬼と人間の共存世界を扱ったこの物語はとても斬新な世界観だと思いました。 吸血鬼同士(この物語では“貴種”と呼ぶ)の関係は肉親であっても、優しくも温かくもなく、逆に非情さが目立ったものでしたが、それゆえに運命の出会いと言うべきラウルとイオアンの2人の存在が印象的でした。 シェミハザ伯爵の嗣子と言えどまだまだ世間知らずで力不足なイオアンと、それ以上に非力なラウルとの慕い合う心が純粋すぎて、決してBLではないのだけれど、BL好きなワタシは萌えってしまう(*^^*) こういう“ニア”的な絆が一番好きかも^^ イオアンの子供っぽいスネ方や独占欲も可愛いです。 ラウルは慎重派過ぎて、イオアンとは正反対。 そのくせ、イオアンを周りの“貴種”にバカにされたらかなり強気な対応をしたりする。 なかなか掴みどころが難しいキャラです(笑) それゆえ時と場合によってちょっと歯がゆい面もあるけれど、きっとこの2人はこれから良い関係になっていくんだろうな^^ イオアンの叔父達の裏切りに遭い、息子・イオアンを助けるために自らの命を犠牲にしてシェミハザ伯爵は城ごと破壊してしまう。 それまで息子には全く興味ナシという冷たい態度をとっていた父親の愛情が垣間見えたのにショックな展開。 味方だと思っていた従僕が最後で裏切り者だと分かったり、ページが終わる瞬間までどういう方向に2人は流れていくのか分からず、ドキドキでした。 ・・・シェミハザ伯爵・・・ホントにホントに死んじゃったのかなぁ。。。 彼も彼の侍者も、とても存在感あったし、これからも良い締めどころで登場して欲しいって思っていたのに・・・。 ホントに残念!! 次巻のあらすじを読むと、外伝で登場してきたキャラ2人がこれからの本編に繋がるみたいなので続きが楽しみです。 THORES 柴本さんの絵。 美しく、妖艶でとっても好きな絵だけれど、イオアンの母親の反乱で描かれていた挿絵はマジ、怖かったよ~><