清洲会議
レ・ミゼラブル
鑑定士を顔のない依頼人
ことり
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ふがいない僕は空を見た
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「かならず、還る」⑩
episode: 9
衛生士
原田 真琴
繋がったモニター画面には、弟の真一が父と母に挟まれて静かに座っていた。
抜錨前に近々退院できると聞いていたのは本当だったのだ。
それがこれ以上入院していても
回復の兆しがないゆえの退院であったとしても、
やはり真琴は嬉しかった。
一年前、テロとも噂された官邸近郊での大事故。
多くの政府高官が巻き込まれ、
救急隊員の一人として現場に赴いた真琴は、
初めて見るその悲惨な状況に絶句した。
そして咄嗟に近くでうずくまり震えている母娘に駆け寄った。
どこを負傷しているかもわからないほど
衣服は出血で真っ赤になっている。
怯む真琴はその時後ろからドクターに首根っこをつかまれた。
「何をしている!一般市民より、政府関係者が最優先だ!」
「でも・・」
そう言いかけた時にはすでにドクターは官邸へと走り出していた。
仕方なく真琴も母娘をそのままにして後を追った。
その大事故に幼い弟の真一も巻き込まれていたと知ったのは、
真琴の勤務する病院のベットで
魂が抜け落ちたように天井を見つめる真一を見つけた時だった。
幸い怪我は軽傷だった。
しかし、その事故以来、真一は感情と言葉を失ってしまった。
真琴は勤務の合間を見つけては
真一の病室を何度も訪れたが、
症状は一向に回復しなかった。
崩れた瓦礫の下から真一が救出された時には、
事故発生からかなり時間が経っていたと後で聞いた。
真一が必死で助けをもとめていた時、
自分はそんな人たちを置き去りにしてしまった。
あの事故以来、真琴はその罰を受けているのだと
自身を責め続けていた。
モニターの向こうで
無表情のままこちらを見つめるだけの真一。
その時、小さな奇跡が起きた。
「真琴、その服かわいいね・・・」
消え入るような細い声だったが、
真一は確かにそう言ったのだ。
両脇の両親も驚いていた。
思えば真琴が真一の病室を訪ねる時は、
いつも勤務中の看護服だった。
真琴は仮装したメイド服のカフスボタンを指でつまんでみた。
そしてさっきまであれほど腹を立てていた
太田のいたずらに感謝した。
真一はそれきりまたいつもの抜け殻に戻ってしまったけれど、
真琴や両親にはやっと見つけた小さな希望だった。
「今日は久しぶりに大好きなお酒をいっぱい飲んでしまおう。」
真琴は幾度目を瞬いても
ぼやけてしまうモニター画面の真一をみつめながら、
ふとそんなことを思っていた。
【妄想コメント】
エンケラドゥスで敵兵のガミロイドを治療しようとした原田の行動には何かそれにつながる過去があったのかなと妄想して、それをシリアスなエピソードにしたいなと思いました。そこに本編でのコミカルなメイド服のコスプレも絡めてラストでハンガーにメイド服を掛けてはしゃぐ原田の理由につなげました。
Der allgemeine neuere Vulkanismus ist eigentlich ein kühner Versuch,...
2013年の老眼乱読・まとめました。
2013年の読書メーター
読んだ本の数:162冊
読んだページ数:45159ページ
ナイス数:988ナイス
東南アジア四次元日記 (幻冬舎文庫)の感想
2013年・初読み本は引き続きタマキング。 タマキングで始めると、今年は笑えるいい年になりそう。
読了日:1月2日 著者:宮田珠己
年刊SF傑作選 2 (創元推理文庫)の感想
ビブリア古書堂・・・栞子さんの・・3。 ロバート・F・ヤング『タンポポ娘』がらみで、ぼくの本棚を探しました。 持ってました・・。読みました。ぼくの持ってる版は・・1968年・第4版。44年ぐらいだと、まだ古書の領域ではない? 『タンポポ娘』は古いタイムトラベル物。題名そのまま・・好いお話。
読了日:1月2日 著者:ジュディス・メリル
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)の感想
第1話『タンポポ娘』では、自分の本棚を探してみました。 持ってました。確かに、短編だけどいい話。 第2話では、この本の話とは関係なく、児童書探索。 私の思い出の中にあるまぼろしの本を見つけてしまいました。 小学校の1年の頃に読んだ・・・お話。 『赤シャツ団か隊で、最後主人公が死んじゃう外国の子供たちの冬の話』 栞子さんなら、これだけのヒントで見つけると思う・・。
読了日:1月2日 著者:三上延
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)の感想
野坂昭如『エロ事師たち』の話に全面的に納得。 そうだね、読書メーターでもあまり人気にはならない表題だ。 女性が大きな声で『エロ事師たち』これ、好きな本ですとはいえない。 又吉、あなどりがたし!
読了日:1月3日 著者:又吉直樹
1Q84 BOOK 1
読了日:1月4日 著者:村上春樹
1Q84 BOOK 2の感想
正月休みでBOOK1、2と読む計画。最終日1/6でやっと完。さて、BOOK3は・・。
読了日:1月6日 著者:村上春樹
ビッチマグネット
読了日:1月8日 著者:舞城王太郎
仏果を得ずの感想
面白かった。還暦の爺でも人生を生きる意欲、ファイトの出てくる小説。 三浦しをん、さりげない文体で、うまい。すごい。
読了日:1月9日 著者:三浦しをん
舟を編むの感想
三浦しをん・三冊目。暮れから読み始めて、今日・1月10日まで、 『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『舟を編む』の順に読了。 いずれも、皆さんおすすめの名品。さわやかで、スピードのある文章。 どの本も人の生き方を描いた小説だけど、それぞれに味があって、面白い。 これを一番に・・とは、決め難いが、今日はあえて『舟を編む』に。
読了日:1月10日 著者:三浦しをん
境遇の感想
『あおぞらリボン』絵本付特別版を読みました。 絵本を読みながら本文を読むと、まあ納得のラスト。 ・・・そんなに悪い人はいません。
読了日:1月11日 著者:湊かなえ
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)の感想
湊かなえ、初読。『境遇』『告白』の順に読了。どちらもなかなかコメントしがたい作品。ラストに救いがあるぶん『境遇』の方が甘いのか。 『告白』の放り出したような終わり方がいいのか・・。
読了日:1月12日 著者:湊かなえ
【映画化】完全なる首長竜の日 (『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ)
読了日:1月13日 著者:乾緑郎
活字三昧 (角川文庫)
読了日:1月14日 著者:目黒考二
神去なあなあ日常の感想
三浦しをん、得意のお仕事本。生き方探求小説! 林業はさすがに知らないことばかり。・・面白い。
読了日:1月16日 著者:三浦しをん
まほろ駅前番外地の感想
『まほろ駅前多田便利軒』を読まずに、この本から入ってしまいました。 登場人物の関係がよくわからないまま読み進めましたが、充分面白かった。 この展開だと、当然続きが出てくるものと思いますが、その前に前作を よんでおかなければ・・。
読了日:1月19日 著者:三浦しをん
桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)の感想
還暦を越えた爺さんが読むには、ちょっと照れる本。 というか、だいぶ恥ずかしい本。若さにむせちゃう。 そういう意味で積読本においたんですが・・。 直木賞受賞しちゃったから、デビュー作は一応抑えとくか・・と読みました。 ・・・いいね。
読了日:1月21日 著者:朝井リョウ
どきどきフェノメノンの感想
『すべてがFになる』はまだ読んでない。 森博嗣・積読本の中では、これが読みやすそうでここから始めました。 お嬢さんの・・青春小説。 ミステリィではなくこういうお話も書けるんだ。 さすが・・。
読了日:1月23日 著者:森博嗣
戦国自衛隊 (角川文庫)の感想
角川文庫の新装版が目に留まり、思わずゲット。 もう何度目の再読になるのかな。 SFマガジンに発表されたのが1971年。 その頃から十年単位で繰り返し読んだとしても・・。 『人間五十年。化天のうちにくらぶれば、ゆめ・・・』
読了日:1月23日 著者:半村良
山ん中の獅見朋成雄の感想
不思議な世界へ入っていく少年のお話。 舞城・ファンタジー。 オノマトペがすばらしい。宮沢賢治の作品を連想させる。 成雄はこの世界を脱出した後、なにになるのか?
読了日:1月26日 著者:舞城王太郎
みんな元気。
読了日:1月26日 著者:舞城王太郎
サウスポー・キラー
読了日:1月27日 著者:水原秀策
海辺のカフカ〈上〉
読了日:1月29日 著者:村上春樹
海辺のカフカ〈下〉の感想
上・下巻、一気に読了。 若いうちに、できれば十代の頃に読みたい本。 でも実際に、主人公と同じ15歳の中学生が、この本を愛読するというのも充分異質。気持ち悪い少年だろうな・・。 いつの年代に読むのが最適なのかな。
読了日:1月30日 著者:村上春樹
偉大なる、しゅららぼんの感想
ホルモー・京都、鹿男・奈良、トヨトミ・大阪、そしてこの、しゅららぼん・滋賀。万城目のほら話・近畿県めぐりファンタジーは面白い。 (以降ちょっとネタバレあり) 今回は琵琶湖の周りの話。サンズイの名を持つ人々のお話。 エピローグでは私のふるさとの湖--琵琶湖に次ぐ、日本第二の面積だった湖--の話も出てきて、その記述も丁寧だったので、ヨシヨシと満足して読了。
読了日:2月2日 著者:万城目学
1Q84 BOOK 3の感想
BOOK2を読了してほぼ一ヶ月。 図書館にもBOOKOFFにもBOOK3は見つからない。 BOOK3のない世界にきてしまったのか・・・。 その間『海辺のカフカ』を読みながら春樹・パラレルワールドをさまよう・・。 2月に入って、禁断のamazonでやっとBOOK3をゲット。 天吾・青豆は月がひとつの世界に行ったのか、戻ったのか。 そして、ぼくらの世界にBOOK4はあるのか? ところで、月はいくつ見えます。
読了日:2月4日 著者:村上春樹
69(Sixty nine)
読了日:2月4日 著者:村上龍
格闘する者に○の感想
「カクトウするものに丸」の一言で、しをんさんにこの一冊の本を書かせ、 小説家にした、K談社の社員の功績は大きい(笑)・・と思う。編集者に採用しなかった各出版社にあらためて御礼。
読了日:2月6日 著者:三浦しをん
むかしのはなし
読了日:2月7日 著者:三浦しをん
まほろ駅前多田便利軒の感想
『ま行』の作家を読もう! 三浦しをんさん。 今週はデビュー作『格闘する者に○』からはじめて、『むかしのはなし』、直木賞『まほろ駅前多田便利軒』の順に読んだ。 だんだん、うまくなっていくのが見えてうれしくなる。
読了日:2月9日 著者:三浦しをん
月魚 (角川文庫)の感想
三上延の『ビブリア古書堂の・・・栞子さん・・』 の古書店ものと比較すると。 こちら、しをんさんの『月魚』は、だいぶ大人の小説。 古書店・無窮堂の若き店主・真志喜とその友人が主人公。 こういう話も書けるというしをんさんの引出しの多さとうまさに脱帽。
読了日:2月10日 著者:三浦しをん
海を抱いたビー玉 (小学館文庫)
読了日:2月11日 著者:森沢明夫
ホルモー六景の感想
「第六景 長持の恋」にドッキリ。どういうわけか三週間前に突然、半村良の『戦国自衛隊』が目に留まり、何度目かの再読をしたばかり。この物語を読むための予兆だったのか。(ネタバレになるので、どうしてとは説明しませんが・・・)
読了日:2月13日 著者:万城目学
老人賭博の感想
松尾スズキ初読。《ま行の作家を読もう!月間》で、はじめて手にした本。これはいい!。シナリオを読むようなスピード感。もう数冊は、この作家のものを読んでみよう・・。
読了日:2月14日 著者:松尾スズキ
きみはポラリスの感想
三浦しをん本、これで切りのいい10冊目。恋愛をテーマにした短編集。 短編は小説のうまさがストレートに判る。しをんさん、うまいね。 どのお話もいいね。
読了日:2月16日 著者:三浦しをん
おっぱいバレー (Linda BOOKS)
読了日:2月18日 著者:水野宗徳
短篇五芒星の感想
五篇すべて芥川賞候補作・・・と帯にあったが、結局どれも芥川賞には弱かったということでしょうね。 私の中では、舞城のいちばんは2003年の『山ん中の獅見朋成雄』と思っているが、これはタイトルが悪かったのか、飛びすぎてたのか、候補にもならなかったね。さて、いつまで芥川賞候補作家をやるのかな・・。
読了日:2月20日 著者:舞城王太郎
バンドーに訊け!の感想
1991年1月号から1997年3月号までの『本の雑誌』での書評。 いいところは、目黒孝二がやり、残った本をバンドーが受け持っていたような時代の書評だったせいか・・。 ほとんど読んでない、渋い作家、本が多い。まあ、私的にもこの時代は仕事でいっぱいいっぱいで、あまり本を読める状態でもなかったからかなぁ。 一度、90年代をざっくりとトレースしてみなきゃ。 この本・・・バンドーに訊いて!
読了日:2月21日 著者:坂東齢人
ザ・万遊記
読了日:2月22日 著者:万城目学
晴れた日は巨大仏を見に (幻冬舎文庫)の感想
「ぬっ」とあるものについて・・。 タマキングが『マヌ景』と名づけた風景論。 いつものエッセイより少し硬いが、これはこれでよしとする。
読了日:2月23日 著者:宮田珠己
津軽百年食堂の感想
森沢明夫2冊目。私的にやっている、《ま行の作家を読もう!月間》ではじめて手にした作家とその本。こういう切口で、本を選ぶことをしなければ出会えなかった本。よかった!
読了日:2月27日 著者:森沢明夫
同姓同名小説 (新潮文庫)の感想
名前の魔力。名づけられたものにある、定着したイメージを逆手に取ったギャグ。同姓同名の有名人を知らないと、おかしさがわからない弱さも有るけど・・。
読了日:2月28日 著者:松尾スズキ
龍は眠るの感想
再読。宮部みゆきの初期のものを読み直すのもありかな・・。次は『魔術はささやく』『レベル7』・・と。
読了日:2月28日 著者:宮部みゆき
海底都市の感想
日本SFの父・海野十三の1948年の作。少年の頃から読みたいと思っても読めなかった本。デジタルブックの時代になってやっと読めた。いささか期待が大きかった感はあるが・・。『海底都市』を電子本で読む---このことの方が感激が大。
読了日:3月2日 著者:海野十三
グラスホッパーの感想
鈴木と蝉と鯨。3人の立場で語られる物語。ラストに向けて収斂していくのか、あるいは拡散していくのか。三分の一ほど読んだところで、最近このスタイルの小説読んだな・・と。村上春樹の『海辺のカフカ』と似た構造のミステリーか。あるいは、コメディかな。
読了日:3月3日 著者:伊坂幸太郎
木暮荘物語
読了日:3月5日 著者:三浦しをん
匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~の感想
二度の変換で、バベルの混沌が生ずる・・。変換後のシュールなお話のイラストもいい。
読了日:3月6日 著者:原倫太郎,原游
どこまでもアジアパー伝
読了日:3月8日 著者:鴨志田穣,西原理恵子
レベル7(セブン) (新潮ミステリー倶楽部)
読了日:3月9日 著者:宮部みゆき
モダンタイムス (Morning NOVELS)の感想
読了後、さっそく《播磨崎中学校 安藤商会 個別カウンセリング》で検索。 わぁっ!ホントに出た・・。 導入部は春樹かよ・・と突っ込みながら読んだが、後半展開部になるとだんだんコミカルに感じてきて、『ゴールデンスランバー』と同じテーマの話としたら、こっちの方が自分の好み。
読了日:3月10日 著者:伊坂幸太郎
クワイエットルームにようこそ
読了日:3月10日 著者:松尾スズキ
星間商事株式会社社史編纂室
読了日:3月14日 著者:三浦しをん
光
読了日:3月15日 著者:三浦しをん
あるキングの感想
王の孤独。小人国でのガリバーの悲哀。超能力者の憂鬱。・・味のあるファンタジーとして読んだ。
読了日:3月16日 著者:伊坂幸太郎
ペンギン・ハイウェイの感想
ファンタスティック!アオヤマ少年とお姉さん。お姉さんとペンギン。ペンギンと球体の〈海〉。この謎を解いてごらん。どうだ、少年。
読了日:3月22日 著者:森見登美彦
図書館の神様の感想
瀬尾まい子、初読。たいして起伏のない、女性高校講師の一年間の日常なんだけど・・。この文芸部、入ってみたい・・・と思わせるいいお話。
読了日:3月23日 著者:瀬尾まいこ
死神の精度の感想
短編集。収録された六篇とも味がある。私は最後の「死神対老女」をおすすめ。自分自身の歳のせいか、こいつが気に入った。
読了日:3月23日 著者:伊坂幸太郎
13ヵ月と13週と13日と満月の夜の感想
少女と老魔女の入れ替わりの物語。〈老い〉と〈若さ〉について、さまざまなことを問いかけてくる。児童書・ファンタジーというカテゴリーから、若い人に人気があるようだが、もっと老人にも読んでもらいたい本。
読了日:3月26日 著者:アレックスシアラー
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)の感想
辻村深月、初読。うーむ。男性はむやみに安直なコメントをし難い、母娘の親子の世界。そして女性の世界。ちょっと意味ありげで惹かれたタイトルのわけが、ラストで判明。
読了日:3月29日 著者:辻村深月
東大で上野千鶴子にケンカを学ぶの感想
積読本。五年以上触っていなかった積読本の棚を整理していて見つけ、夕方から読み出しました。ジェンダー論やフェミニズムよりも、学問をすることの面白さを強烈に感じさせてくれる本。一気に読みました。おもしろい、 わくわくする、エッセイ。
読了日:3月31日 著者:遙洋子
そらをみてますないてますの感想
椎名誠の私小説の系譜。青春冒険編。『岳物語』の頃から、シーナのこっち方面の小説もけっこう好き・・。
読了日:4月3日 著者:椎名誠
新宿遊牧民の感想
シーナ本の中では、分類のむずかしい本。まあ、区分しなくてもいい。バカなこと、面白いことをして・・遊ぶ話。『哀愁の町に霧が降るのだ』『わしらは怪しい探検隊』『新宿烏森口青春編』その他、その他・・・の系譜の話。シーナさん、まとめに入ってはいけませんよ、まだまだ遊び続けて。
読了日:4月7日 著者:椎名誠
画集・銀座のカラスの感想
『銀座のカラス』挿絵と書き下ろしの文章がすこし。沢野画伯の描く女の人がいつも悲しそうなのはどうしてなのか・・。
読了日:4月7日 著者:沢野ひとし
夜のピクニックの感想
人に本を薦めるのは、たいがい忍君の言う『しまった、タイミングはずした』状態をつくってしまうので、なかなかむずかしいのだが、この本は少々タイミングはずしてもだいじょうぶ。ことに、若いひとだったら・・。還暦の爺でもおもしろく読めました。・・だいぶ、タイミングはずしたとは思うけど。
読了日:4月11日 著者:恩田陸
三匹のおっさんの感想
おっさんというから中年男性をイメージして読み出したら、私と同世代の、還暦を迎えたおニイさんたちの話。そして有川浩が女流作家だったというのにびっくり。『空の中』を読んだ時は気づかなかった。女流による、おっさんたちの話。いいね!
読了日:4月13日 著者:有川浩
帰ってきちゃった発作的座談会
読了日:4月13日 著者:椎名誠,沢野ひとし,木村晋介,目黒考二
煮え煮えアジアパー伝
読了日:4月15日 著者:鴨志田穣,西原理恵子
終末のフール
読了日:4月17日 著者:伊坂幸太郎
天国旅行
読了日:4月20日 著者:三浦しをん
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)の感想
栞子さんに触発されて、乱歩の本を何か持っているか、ぼくの本棚を探してみたのだが、目に付くところでは見つけれません。文庫の棚の奥かな。大人になってからも読んだ記憶があるんだが、・・たとえば『人間椅子』とか。
読了日:4月21日 著者:三上延
プリズン・トリック
読了日:4月22日 著者:遠藤武文
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないの感想
現代の企業小説。いまどきのスタイルをとってるけど、昔ながらの企業戦士の味・・。藤田さんがイイ。私と同姓だからというひいき目じゃなくても。
読了日:4月26日 著者:黒井勇人
カラスの親指 by rule of CROW’s thumbの感想
≪ま行の作家を読もう!≫ 道尾秀介・初読。表が出れば君の勝ち、裏が出ればぼくの負け。いいコンゲームには愛がある。ひっくり返って、ひっくり返る・・。
読了日:4月28日 著者:道尾秀介
球体の蛇の感想
『星の王子さま』のゾウをこなしているウワバミの絵の話・・・それよりもはるかに、怖い。いいタイトルだね。何度も冒頭のサン=テグジュペリの引用を読み直した。こどもからおとなの人になる・・・すべてを飲み込んだ『球体の蛇』は何に見えるのだろう。
読了日:5月8日 著者:道尾秀介
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
読了日:5月11日 著者:岩崎夏海
魔王 (講談社文庫)の感想
2013年。時代の状況がこの作品に近づいてきた。2004年当時の伊坂も小さな超能力を持っていたのか・・。十年先を予見する小さな魔力を。
読了日:5月11日 著者:伊坂幸太郎
親父のアウトドア料理
読了日:5月11日 著者:納富則夫
開高健全対話集成 2 青春・旅篇
読了日:5月13日 著者:開高健
図書館戦争の感想
読了後、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』を引っ張り出してきたら、それは正しい読み方ではないらしい。『図書館内乱』のあとにブラッドべりを再読すべきとのこと。では、図書館内乱へ・・。
読了日:5月14日 著者:有川浩
とらえどころのない曖昧な輪郭の感想
しなくてもいいことやしたくないことはほかにそれをしたい人もいるのだし しない。 -なかだえりの画文集、詩集ではありません-
読了日:5月17日 著者:なかだえり
二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ)の感想
オリジナルは実に61年前の出版。谷川俊太郎の処女詩集。歳月を経てもみずみずしい詩。詩人の十代の息づかいが今でもページから立ちのぼってくる。 あぁ、二十億光年の孤独。
読了日:5月18日 著者:谷川俊太郎
透明海岸から鳥の島までの感想
秋 亜綺羅 を見つけた! あるいは、秋 亜綺羅に見つけられたのか・・・。 かつて詩の雑誌が、熱く、面白かった時代。 颯爽と登場してきたハイティーン詩人。 処女詩集は ’71年。『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』 --------------------------------------------------------- 長い長い空白があって、 見つけた! 私と同い年の・・若い詩人を。
読了日:5月18日 著者:秋亜綺羅
回転椅子―詩集
読了日:5月19日 著者:丸山乃里子
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
読了日:5月20日 著者:梨木香歩
文学賞メッタ斬り!
読了日:5月22日 著者:大森望,豊崎由美
アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)
読了日:5月22日 著者:伊坂幸太郎
『春と修羅』
読了日:5月28日 著者:宮沢賢治
ひさし伝の感想
これからすること。 一、山形県川西町『遅筆堂文庫』へ行ってみる。 一、『吉里吉里人』までの手持ちの戯曲・小説を再読する。 一、吉里吉里人以後の未読の作品を集めて読む。 以上・・やる気にさせるいい評伝です。
読了日:6月6日 著者:笹沢信
3652―伊坂幸太郎エッセイ集
読了日:6月6日 著者:伊坂幸太郎
スケアクロウ―自動鳥獣撃退装置・狂騒記
読了日:6月8日 著者:姫野由宇
うらなりの感想
読書メータの献本で『うらなり』 (文春文庫) 小林信彦 があるというのが目にとまっていました。図書館で単行本を見つけちゃいました。おもしろい趣向。
読了日:6月9日 著者:小林信彦
ザ・万歩計
読了日:6月12日 著者:万城目学
ブンとフン (1972年)の感想
『ひさし伝』を読んだ後、ぼくの本棚から引っ張り出してきて久しぶりの再読。結局これが、井上ひさしの原点・・。
読了日:6月14日 著者:井上ひさし
池袋ウエストゲートパーク
読了日:6月15日 著者:石田衣良
ふかいことをおもしろく―創作の原点 (100年インタビュー)
読了日:6月16日 著者:井上ひさし
図書館内乱
読了日:6月19日 著者:有川浩
図書館危機
読了日:6月23日 著者:有川浩
死ぬのがこわくなくなる薬 (井上ひさしエッセイ集)
読了日:6月29日 著者:井上ひさし
小松左京自伝―実存を求めて
読了日:7月7日 著者:小松左京
センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場
読了日:7月7日 著者:内澤旬子
古道具 中野商店
読了日:7月9日 著者:川上弘美
ラッシュライフ (新潮文庫)
読了日:7月14日 著者:伊坂幸太郎
重力ピエロ
読了日:7月20日 著者:伊坂幸太郎
定年釣り師―今日も明日もあさっても釣り日和 (Be‐pal books)
読了日:7月24日 著者:村田久
ゲゲゲの女房
読了日:7月27日 著者:武良布枝
片耳うさぎ
読了日:7月28日 著者:大崎梢
火車
読了日:7月29日 著者:宮部みゆき
緑金書房午睡譚
読了日:7月31日 著者:篠田真由美
淋しい狩人
読了日:7月31日 著者:宮部みゆき
星新一 空想工房へようこそ (とんぼの本)
読了日:8月4日 著者:
話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く
読了日:8月4日 著者:アランピーズ,バーバラピーズ
冬の巡礼
読了日:8月6日 著者:志水辰夫
情事
読了日:8月9日 著者:志水辰夫
星新一 一〇〇一話をつくった人
読了日:8月10日 著者:最相葉月
ノックの音が (講談社文庫 ほ 1-2)
読了日:8月11日 著者:星新一
開高健全対話集成〈3(釣篇)〉釣り人語らず (1982年)
読了日:8月11日 著者:開高健
玩具修理者
読了日:8月15日 著者:小林泰三
ぼっけえ、きょうてえ
読了日:8月16日 著者:岩井志麻子
姉飼
読了日:8月17日 著者:遠藤徹
巷説百物語 (怪BOOKS)
読了日:8月17日 著者:京極夏彦
奇譚草子 (文春文庫)
読了日:8月17日 著者:夢枕獏
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
読了日:8月18日 著者:真藤順丈
嗤う伊右衛門
読了日:8月23日 著者:京極夏彦
長い腕 (文芸シリーズ)
読了日:9月2日 著者:川崎草志
女ざかり
読了日:9月6日 著者:丸谷才一
風果つる街 (角川文庫)
読了日:9月8日 著者:夢枕獏
八日目の蝉
読了日:9月13日 著者:角田光代
八日目の蝉 (中公文庫)
読了日:9月14日 著者:角田光代
しあわせのねだん
読了日:9月16日 著者:角田光代
岡山女
読了日:9月18日 著者:岩井志麻子
流星の絆
読了日:9月22日 著者:東野圭吾
少女地獄 (角川文庫)
読了日:9月30日 著者:夢野久作
少女地獄の感想
青空文庫---タブレットでダウンロードして読みだして、しばらくかじりかけでほおってあったんですが、文庫本を見つけて読み比べ。ようやく読了しました。老眼にやさしいのは、文字の大きさを変えれる分、当然デジタルブックの方ですが、文字・活字の力を感じるのはさすがに紙の本。両方手元にあったらやっぱり紙の本を選ぶかな。夢野久作だけではなく、他の古い作家の本もデジタルブックで読んでみよう。
読了日:9月30日 著者:夢野久作
日本のはしっこへ行ってみた
読了日:10月26日 著者:吉本由美
照柿(上) (講談社文庫)
読了日:10月29日 著者:高村薫
照柿(下) (講談社文庫)の感想
再読・・。単行本版より小説として『強くなった』という文庫版解説に納得。《照柿》という色を確認したくなる。
読了日:10月31日 著者:高村薫
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
読了日:11月1日 著者:成毛眞
中年ライダーのすすめ (平凡社新書)の感想
再読。鉄人カソリ・50代の時の本。エピローグで、---80歳まではバイクに乗り続け、『老年ライダーのすすめ』を書こう---と言ってるけど、その前に『還暦ライダーのすすめ』や『熟年ライダーのすすめ』も書いて欲しい・・・。
読了日:11月3日 著者:賀曽利隆
アジアの田舎町
読了日:11月5日 著者:下川裕治
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
読了日:11月6日 著者:阿川佐和子
華恵、山に行く。の感想
華恵さん、高校生の頃、『山と渓谷』に連載した山エッセイ。神様は不公平だ。時として一人の人間に優れた才能を集中して与える。----そういう思いを抱くほど、いいエッセイです。
読了日:11月8日 著者:華恵
ガンジス河でバタフライ
読了日:11月17日 著者:たかのてるこ
ちょっと森に居ます (山海堂ランブルブック―アンクル米松のアウトドア・ピクチャーブック)の感想
---花巻にある宮沢賢治の家を訪れたことがある。羅須地人協会と呼ばれていた建物である。質素な建物の入り口には、杉の板を黒く塗ってつくった小さな伝言板が掛かっている。そこには『下ノ畑ニ居マス 賢治』とチョークで書かれていた。いいものである。----そこで、私もやってみたい---『ちょっと森に居ます』と。・・アンクル米松。---私より少し上の年齢の秋田出身の作家である塩野米松さん。私も賢治やアンクル米松と同じように言ってみたい。・・・『ちょっと裏の山に居ます』 ・・・・タイトルだけでいろいろ書ける本ですね。
読了日:11月19日 著者:塩野米松,中川祐二
インドまで7000キロ歩いてしまったの感想
自宅から始まった・長い長い・切れ切れの・尺取り虫のような・散歩・8年がかりの・徒歩旅行・日本・韓国・中国・ヴェトナム・ラオス・タイ・ミャンマー・----・バングラデシュ・インドまで・歩いてしまった・尻取り旅。
読了日:11月24日 著者:権二郎
図書館革命の感想
正化34年1月、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律『メディア良化法』のもと原発テロが発生。超法規的検閲が浸透した時代の物語。平成25年11月『特定秘密保護法』衆院通過。時代が物語を追い駆けるのか?本当に『原発テロ』はあるのか。作家狩りがはじまるのか?敦賀原子力発電所は大丈夫か?小説家・有川浩は狩られるのか。知りたい。11月26日は天下の悪法が始まった日として記念される日。賛成した議員らにこのシリーズや、ブラッドベリの『華氏451度』をほんの少しでも読ませたい。読まないだろうけどね!
読了日:11月26日 著者:有川浩
別冊 図書館戦争〈1〉
読了日:11月28日 著者:有川浩
別冊 図書館戦争〈2〉
読了日:11月30日 著者:有川浩
本を読むわたし―My Book Reportの感想
華恵さんのエッセイ二冊目。すごい感性!華恵さん10代の頃の文章。どうしていままで見つけなかったのだろう。天才に年齢や性別は関係ない・・・と思う。
読了日:11月30日 著者:華恵
OLYMPUS PEN E-P1 活用ガイド (マイコミムック) (MYCOMムック)
読了日:12月10日 著者:
マイクロフォーサーズWORLD (日本カメラMOOK)
読了日:12月11日 著者:
アジア旅人の感想
金子光晴の詩と散文に横山良一の写真の組み合わせ。『どくろ杯』『マレー蘭印紀行』等・・の文章に、横山のアジアの写真が時代を超えてよく似あう。いい写真。いい文章。
読了日:12月12日 著者:金子光晴,横山良一
レンズ至上主義! (平凡社新書)
読了日:12月14日 著者:赤城耕一
カラー版 カメラは詩的な遊びなのだ。 (アスキー新書)
読了日:12月14日 著者:田中長徳
カメラに訊け!―知的に遊ぶ写真生活 (ちくま新書)
読了日:12月15日 著者:田中長徳
田中長徳 PENの本 (インプレスムック DCM MOOK)
読了日:12月15日 著者:田中長徳
偽ライカ同盟入門
読了日:12月18日 著者:田中長徳
考えるピント―クラシックカメラ実用入門 (岩波アクティブ新書)
読了日:12月20日 著者:田中長徳
ソビエトカメラ党宣言
読了日:12月21日 著者:中村陸雄
クラシック・カメラで遊ぼう
読了日:12月23日 著者:山県敏憲
銀塩カメラ辞典
読了日:12月25日 著者:赤城耕一
田中長徳 PENの本 2 (インプレスムック DCM MOOK)
読了日:12月25日 著者:田中長徳
レンズ汎神論の感想
すべてのレンズに神は宿り賜う。あるいは、すべてのレンズ達にその各々の神が宿り賜う。
読了日:12月29日 著者:飯田鉄
中古カメラの逆襲
読了日:12月30日 著者:赤瀬川原平
読書メーター
今日の本 「日々の100」
今日の本 「日々の100」(松浦弥太郎/集英社文庫:13年) 昨年、2冊ばかり、松浦さんの著作を読みましたが、続けてもう1冊。 およそ半年前に文庫化された「日々の100」を手にしました。 著者は、松浦弥太郎氏。「暮しの手帖」編集長であり、文筆家、また書店店主 であるとも。たくさんの著作があります。 本書、著者が日常生活の中でつきあっているモノを100選んで、 写真とともに、出合いや想いなどを綴った内容。 なお文庫化にあたり、新たに3編が加わり、紹介される品々は103となっています。 著者の「センス」が感じられる、素敵な品々に溢れており、興味深いです。 私自身、100もの私物は、とても紹介できないですね。 著者は、文筆家であり、本もたくさん紹介されています。 それらをピックアップすると以下。 ・中村正常「隕石の寝床」 ・谷川俊太郎、和田誠「しりとり」 ・「路上」、「北回帰線」 ・高村光太郎「山の四季」、「高村光太郎詩集」 ・H.K.ニールセン「古い国からの新しい手紙」 ・「魯山人の料理王国」 ・岩本素白(岩本堅一)の随筆 ・リチャード・ブローティガンの詩集 ・前田夕暮「朝、青く描く」 ・カルヴィン・トムキンズ「DUCHAMP」 これらの本、入手が困難な本もあるようですが、手にすることが可能であれば、 チェックしたいです。 さて、本書の続編として、2011年に「続・日々の100」がリリース済み。 こちらも気になるところですね。読んでみねば。
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精子提供: 父親を知らない子どもたち
1949年、AID(非配偶者間人工授精)による日本で最初の人工授精児が誕生した。 AIDとは他人の精子を提供してもらい人工授精する不妊治療で 主に男性不妊の夫婦に行われる。 しかしAIDで産まれた子たちは真実を知ったとき、 アイデンティティクライシスに陥ることがある。 自分の遺伝的なルーツを辿りたいという本能的な欲求が目覚めるためだろう。 それに加え、出生の事情を隠されてきたことに憤り、 今まで過ごしてきた家族との時間が 虚構に感じられてしまうためでもある。 しかし精子提供者の情報開示はされていないため 遺伝上の父親を知ることはかなり困難だ。 日本ではAIDを受けることに後ろめたさのある夫婦が多く、 子どもへの告知もタブーとなっていた。 そのため家庭内が上手くいかなくなることが多い。 AIDは子どもを授かることが目的なので、 産んだ後、家族を形成するところまで、 考えをめぐらすことがなかなかできないのだ。 この本ではAIDの歴史、 AIDで産まれた子どもたち、母親になった妻たちの苦悩、 男性不妊の現状、諸外国の状況、等々が丹念に取材されており、 家族について考えさせられる内容になっている。