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花子とアン 装丁  

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 花子とアンの番組自体は9月に終わり、「朝市の嫁さん」というオプション番組まで放送されるほど盛況だった。11月24日にも前後篇が放送されている。ストーリーもさることながら、どうしても「赤毛のアン」という本に興味をもってしまう。原題は「Anne of Green Gables」で1908年に出版されたモンゴメリの小説で、ドラマの中でもあったように直訳すると赤毛のアンとはならないが。原書の初版本をネットで調べると、緑を基調にした表紙で、中央に左側から見た女性の顔が描かれている。初版本は日加修好85周年記念「モンゴメリと花子の赤毛のアン」として全国の百貨店での展示会で展示されているようだが、残念ながら見にいけなかった。版によって人物の内容や基調となる色が違っているようだ。しっかりした表紙でクロス装丁と見受けられる。

 本の表紙を含む装丁については、1998年作品社発行、日本の名随筆別巻87「装丁」に古今の作家の装丁談義が記載されていて面白い。また、2013年5月7日から20日の10回にわたって、朝日新聞編集委員の河村理子さん記載の記事も装丁を含む本の楽しさが述べられている。日本では日本クロス工業(現在のダイニック株式会社)が本の表紙用のブッククロスを最初に製品化している。

 最近では、読書離れとか、書籍からタブレット等に読書形態が変化しているとか言われ、オリコン発表の2012年年間書籍マーケットレポートによれば、2012年の単行本や文庫本やコミックを含む書籍の出版は1兆528億円で前年から約5.4%減少したとのこと。単行本としては2012年6567億円で2009年の7498億円から1000億円近く減少している。しかし、自費出版は、発行部数は少ないものの種類が増えているため、結果として発行部数は確実に増えているようである。楽しい装丁を施したハードカバーの書籍が増えてほしい気がする。

 ちょうど2014年11月15日に日本経済新聞に自家製本の記事が出ていた。簡易製本からハードカバーによる手作業の製本までの挑戦記が記載されている。いろんな素材の表紙を使用して製本していくのも本作りの醍醐味だろう。赤毛のアンでは版を重ねるごとに、その履歴がわかるよう表紙の印刷に変化を持たしている。小ロットの書籍であっても、版ごとに表紙の印刷や素材に工夫を凝らして変化を楽しめるようにしてもらうと、読者としては楽しいのだが。読書離れやタブレットなどに負けず、出版業界にも頑張ってもらいたいと願うのは、私だけだろうか。

天気予報士の思案

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赤い屋根と虹.jpg 天気予報士の思案  熊出没注意的に 虹の現れる場所を知り 滅多に見られない 幸運の輝く先を 皆に伝えていいものか 迷っている 天気予報士の熊 幸運はある日突然 降ってくるものだから ※小説新潮12月号に、クリスマスアンソロジーが。伊坂くんに、しをんサンに、朝井くん etc と豪華です。 文鳥サン.jpg紅葉狩り.jpg

十二国記の同人誌

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十二国記の著者の小野不由美さんは同人誌を発行していた時期があって、 当時の同人誌は破格の高額になっている。 貧乏人の私にはとても手が届かないが、それが売り出されることも稀である。 それでも色々と手を回して、『漂泊』を読むことが出来た。 一緒に手に入れたものに同人誌作品があった。 どうやら小野不由美さんの作品ではなく、2次創作の作品らしい。 34作品もあって、一つ一つ読んでいくと誰と誰とが初めて出会ったと言うのが重複しているのもあるので、 一人の作家では無いのかも知れない。 それでも十二国記をかなり読み込んでいる人の作品である。結構面白いのです。 少し景王に肩入れしすぎているところもありますが、楽しんで読むことが出来ました。 一編を除く殆ど短編で一気に読み切ることが出来ます。 私は『塩』『夏祭り』『火徳の君』などが好きになりました。 楽俊が余り出てこないは残念ですが、機会がありましたら、 読んでみるのも一考かと思われます。 新しい十二国記がなかなか出版されないのが残念ですが、 それを紛らせるのにも役立つかと。

三谷幸喜のありふれた生活 12 とび 三谷幸喜

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三谷幸喜のありふれた生活 12 とび
著者: 三谷幸喜
出版社: 朝日新聞出版
価格: ¥ 1,188
発売日: 2014/04/08
三谷氏のエッセイ。 2000年から朝日新聞に連載されていて、 今回の単行本で12冊目。 日記調で、日常が語られていて面白いです。 映画「清州会議」のエピソードなども盛り込まれています。 今回の「とび」とは、三谷氏の犬(ラブラドールレトリバー)。 愛犬と飼い主である三谷氏の信頼関係が、 ひしひしと伝わってきます。 とびの偉大さ、賢さ、そして優しさ、 思わず涙してしまいました。 ぽっかり空いてしまった心の穴。 リードの先には、もう・・。 新たなる出会い。 とびの思い出と共に、 やんちゃな2匹との生活が、 始まっています。

葉室麟『霖雨』

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葉室麟の『霖雨』です。霖雨とは、幾日も降り続く雨のことをいいます。今の大分県日田にあった咸宜園という私塾 を舞台に物語は進む。咸宜園(かんぎえん)は廣瀬淡窓が豊後・日田に開いた私塾で、この名前は「咸く宜し」(ことごとくよろし)からきているらしい。小説としては、中心となるイベントがなく、見ようによっては面白くないともいえるが、考えさせる内容になっている。 元広島藩士の臼井佳一郎という人物が咸宜園に入門する。それも姉の千世と一緒にだ。淡窓は、天領、日田を治める塩谷郡代の咸宜園の経営への介入をなんとか折り合いをつけてやり過ごしていたが、少し軽薄なところのある臼井は大阪の大塩中斎に憧れ、咸宜園を出て行く。 その後、大塩中斎(平八郎)の乱が起こり、臼井は巻き込まれるのだが…。 その臼井の後始末が、イベントらしいイベントですね。その結末のつけ方も中途半端な印象が残りますが、その方が淡窓の生き方としてしっくりくるのでしょう。印象に残った言葉を引用しておきます。

ひとは生まれながらにして徳を備えているわけではない、と淡窓は考えた。様々に欠けたところがあるのを埋めるように、目指すものに向かって努力を怠りなく続けることができて、初めてひとは真価を発揮できる。その努力を粘り強く見守ることが、ひとを教えるということだと思い至った。そして、幾多の不足を知りながら、
ーーことごとくよろし
と言い切るのだ。
こうした考えの中から高野長英や大村益次郎が出てくるのですね。 また、こうもいいます。
「中斎は義を持って起とうとしたのであろうが、それを行うにあたって乱を起こすのは、言うなれば力によってひとを動かそうということにほかならない。そのためにひとを殺すのも厭わぬのが、乱だ。されど、そのような道はどこまでたどろうが、とどのつまりはひとを殺してしまう。力でひとをねじ伏せても、必ず逆らう者が出てこよう。その時にはまたその者を殺さねばならぬ。その繰り返しで際限のない争いは続き、ひとを殺し続けねばならなくなる。わたしは、ひとを生かそうとする道でしか世の中は変えられぬと思うておるのだ」
今でも通じる考えだと思いますね。
霖雨 (PHP文芸文庫)

霖雨 (PHP文芸文庫)

  • 作者: 葉室 麟
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/11/10
  • メディア: 文庫

まっとうに

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ひとをくるしめて なんのおもしろいことがあろうものか わるくちいうな ただしいことがつねにさいわいとは かぎらないが 性分ならばそう生きろ ずるく生きる奴はずるく生きりゃいい ぼくよ ぼくはまっとうな欲望に命を燃やして 命の限り、生き続けるがいい

同世代だからこそ感じる面白さ【ザ・万遊記】

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ザ・万遊記 (集英社文庫)

ザ・万遊記 (集英社文庫)

  • 作者: 万城目 学
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/05/18
  • メディア: 文庫
■ヒトコト感想
作者とは同年代であり、さらにはサッカーファン(特に海外)なので、かなり楽しんで読むことができた。文庫版のみの北朝鮮でのサッカー日本代表応援旅行エッセイは秀逸だ。北朝鮮の変な部分と、実は北朝鮮の人も普通に冗談も言えば、遊園地で遊んだりもするという、非常に驚きのエッセイとなっている。

渡辺篤志の建物探訪についてのエッセイは、それなりに面白いが、特別な印象はない。その他、温泉とスポーツ観戦など興味深いエッセイが、ユーモアあふれた語り口で描かれており、一気に読了してしまった。作者とはライバル的位置づけか?と思われた森見登美彦がらみのエッセイもあり、ファンにはたまらないエッセイ集だろう。

■ストーリー

北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナではピカソに共感。アキレス腱断裂のピンチに陥るも、全国の湯治場を巡りつつリハビリに励み、国会議事堂では大物代議士をちら見…。万城目学が世界を駆け回って驚きや感動を綴った奇想天外エッセイ集。

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キャットフード

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キャットフード (講談社文庫)

キャットフード (講談社文庫)

  • 作者: 森川 智喜
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/09/13
  • メディア: 文庫



評価:★★☆

ミステリとしてはかなりの変化球だ。

あらゆるものに化けられる化け猫・プルート。
彼女(?)は4匹の仲間の化け猫たちと共に、
人間を解体してキャットフードの缶詰にしてしまう工場を
孤島に完成し、手始めに4人の高校生をおびき寄せることに成功する。

一方、高校生たちの一人、狼森(おいのもり)ユキに世話になっている
化け猫・ウィリーは、なんとかユキを助けようと、人間に化けて
4人の中に混じって工場に潜入する。

4人の中に化け猫が混じっていることに気がついたプルートたちは
彼らに手が出せなくなってしまう。
なぜなら、化け猫同士の殺生は禁じられているためだ。


設定はファンタジーのようなメルヘンのような世界だが
展開されるストーリーは殺すか殺されるかというかなり物騒なものだ。

探偵も登場する。
三途川理(さんずのかわ・ことわり)という高校生の探偵が
中盤から登場するのだが、こいつは人間のくせに化け猫に味方し
(なにせプルートの飼い主なのだから・・・)
ウィリーをあぶり出すための策をプルートたちに授けるという
悪役側のボスといってもいいような外道ぶり。

ウィリーはユキたち人間に正体を知られないように、
5匹の化け猫+悪徳探偵を相手に戦わなければならない。
まさに孤立無援、孤軍奮闘を強いられるのだが・・・


本書の読みどころは、
ウィリーvsプルートたちの繰り広げる頭脳戦だろう。

誰がウィリーなのかを探るために罠を仕掛けるプルートたち、
それを見破って正体がばれるのを未然に防ごうとするウィリー。

中盤までは互角にすすむ勝負が、
三途川の参戦によってウィリーは劣勢に陥り、
ラスト近くでは絶体絶命の危機に追い込まれる・・・


"化け猫" とか "人肉工場" とか、かなり意表を突いた設定や舞台装置。
文体や雰囲気もかなり個性的なので、好き嫌いはあるだろう。
実際、私も最初の50ページくらいまでは
読み続けようか止めてしまおうか迷ったし。

化け猫たちの頭脳戦における論理展開はたしかに良くできてるし、
ラストのオチも鮮やかに決まっていると思う。

ただ、「物語を読んでいる」というよりは、
「推理パズルを読んでる」に近い感じではある。
そのへんも好き嫌いが分かれそうだ。

ミステリとしては星3つ、小説としては星2つ。
合わせて均して星2つ半。


【公募情報】第47回新潮新人賞

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新潮社が主催する純文学系の新人賞です。 【主催者HP】 http://www.shinchosha.co.jp/prizes/shinjinsho/regulation.html 新潮新人賞の過去受賞者で有名なのは、第37回(2005年)受賞者の田中慎弥 ではないかと思います。 芥川賞受賞時のコメントには賛否両論あり、良くも悪くも話題となりました。 主催者HPに選考委員からの熱いメッセージが掲載されています。 特に桐野夏生の「私は、あらゆる意味で、自分の作る世界の強度を強める努力を怠らない人、にしか興味を感じない。」はとてもインパクトのあるメッセージだと思います。 制限枚数は250枚以内、締め切りは平成26年3月31日です! <募集要項抜粋> 募集内容:未発表の小説 大  賞:賞金50万円 制限枚数:400字詰原稿用紙250枚以内(短編も可) 応募締切:平成26年3月31日 応募方法:郵送

ルシールの夏 (マーガレット・ローム) R-0009

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R-0009-a.jpgR-0009-b.jpg ハーレクイン・ロマンス R9 著者  マーガレット・ローム 訳   相沢 次子 発売日 昭和54年10月20日 ページ 174ページ 内容  映画女優として人気急上昇中の従姉シャニの付き人として     ルシールはクイン・エリザベス号でエジプトに向かった。     自分の書きたい本のために     ルシールはどうしてもエジプトへ行きたかったので     わがままな従姉の酷使にも耐え、     共演男優タレック・ホークの秘書役まで引き受けて     航海中もまめまめしく働いた。     リオに寄港中、地方紙のインタビューで従姉が留守の間に     ルシールがタレックとカーニバルを見物して戻ると、     従姉が火のように怒り、くびにすると言い出した・・・・・・ Amazonの紹介ページです。

ルシールの夏 (ハーレクイン・ロマンス)

ルシールの夏 (ハーレクイン・ロマンス)

  • 作者: マーガレット・ローム
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1979/10
  • メディア: 新書
ルシールの夏 (1979年) (ハーレクイン・ロマンス)

ルシールの夏 (1979年) (ハーレクイン・ロマンス)

  • 作者: マーガレット・ローム
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン・エンタープライズ日本支社
  • 発売日: 1979/10
  • メディア: 新書

朗読が始まりであり、今後取り組んでいきたい事です

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夢のような個展が終わり、早くも10日以上が過ぎました。 今回は、パステル和アートを始めて7周年であり、 4年ぶり2度目の個展でした☆ 個展を準備しながら考えても形にならなかった 思いや行動が今明確になりつつありますので、 綴らせて頂きたいと思います。 個展の前と後では、自分でも驚く程の変化があります。 「どうして今までためらっていたのだろう?」 「気付いていながら、求められる事を優先しずぎて  いたのかもしれない・・・」 変化を望んでいるのに、満ち足りた現状を 手放すのが怖かったのかもしれない・・・。 でもやっぱり「自分を信じ切る事が出来なかった」 のだと思います。 今回の個展や今週は、憧れ尊敬している作家さん達と じっくりお話させて頂ける機会に恵まれたのですが、 大変勉強になりました。 皆さんも状況によって、活動が変化し、更にはご自身が 取り組んでいきたい事に行きついているのです。 私は・・・・、と考えますと、行きつけるまでの道筋を これから築いていく段階だと思います。 限られた時間をどういう時間にするのかが鍵だと 思うのです。 その費やした時間が、夢に近づき実現する時間と なるのか、どんどん遠ざける時間になるのか・・・、 選択が大事ですよね。 私の選択は・・・、 IMG_20141108_113203 - コピー.jpg 朗読が始まりであり、今後取り組んでいきたい事です。 3年後を目安に東京で、個展&朗読会を開催し、 その後も京都など全国に「言葉と声」を 届けていきたいと思っています。 来年の秋には、個展の会場の下見を始め、 実現するべく行動を起こしていきたいと思います☆ 最後にこちらのブログも何と8年も続けさせて 頂いております。 少しでも言葉をお届け出来るように、 少しずつ更新していきたいと思いますので、 今後もどうぞよろしくお願い致します。

今日の到着(購入)記録(新刊)

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hontoから予約本が届きました。

鬼灯の冷徹(16) (モーニング KC)

鬼灯の冷徹(16) (モーニング KC)

  • 作者: 江口 夏実
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/11/21
  • メディア: コミック
いろいろ充実していた3連休だったけれど、明日から仕事だー(苦笑) でも頑張ろ。 また週末も楽しむために。。。!!!

ここに死体を捨てないでください!

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ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)

ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/09/12
  • メディア: 文庫
<裏表紙あらすじ> 妹の春佳から突然かかってきた電話。それは殺人の告白だった。かわいい妹を守るため、有坂香織は事件の隠蔽を決意。廃品回収業の金髪青年を強引にまき込んで、死体の捨て場所探しを手伝わせることに。さんざんさ迷った末、山奥の水底に車ごと沈めるが、あれ? 帰る車がない!! 二人を待つ運命は? 探偵・鵜飼ら烏賊川市の面々が活躍する、超人気シリーズ第五弾! 積読している間に、新しいカバーになっていますね。 Amazon.co.jp の画像的には、Kindle版がぼくの持っているのと同じ図のようです。
ここに死体を捨てないでください! 光文社文庫
鵜飼杜夫、戸村流平、二宮朱美の3名が活躍する烏賊川市シリーズ第5弾です。
「密室の鍵貸します」 (光文社文庫) 密室の鍵貸します (光文社文庫)
「密室に向かって撃て!」 (光文社文庫)密室に向かって撃て! (光文社文庫)
「完全犯罪に猫は何匹必要か?」 (光文社文庫) 完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
「交換殺人には向かない夜」 (光文社文庫)交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
と来て、この 「ここに死体を捨てないでください! 」 になります。 みんな表紙がかわいくなっていますね。 遅れながらもずっと読んできていますが、いやあ、ベタですね。 ユーモアミステリというよりは、コメディ、あるいは、ドタバタ、と言うべき作風です。 冒頭、死体をコントラバスケースで運ぶ、というくだりがあって、ミステリファンとしてはニヤリとするところですが、いつもながら展開がちょっと強引すぎますね。 非常に豪胆なトリックが使われていて、映像で見たら凄そうなんですが、これも無理が... こういうトリック、大好きなんですが、かなり派手に痕跡が残りそうなトリックなんですよね。なのにそれらしいことにはあまり触れられておらず、大げさに言うとアンフェアですよね。 ギャグのなかにも骨格正しいミステリが忍ばせてある、というのが東川作品によくつけられる宣伝文句ですが、どうもこの「ここに死体を捨てないでください! 」の場合は、ミステリの無理をギャグで誤魔化してしまったような感が強いですね。 このあとも、
「はやく名探偵になりたい」 (光文社文庫)はやく名探偵になりたい (光文社文庫)
「私の嫌いな探偵」(光文社)私の嫌いな探偵
と快調に出ていますので、のんびり読んでいきたいです。

【KAT-TUN】雑誌 掲載情報☆更新〜27日発売 亀梨和也さん

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こんにちわ
雑誌の掲載情報(KAT-TUN)を更新しました
スポンサード リンク その他の KAT-TUN 情報をチェック&確認するにはコチラ
今日も最後までありがとうございました お役に立ててる!と実感出来れば、 さらに最新情報を更新する気になりますので 是非、応援クリックお願いします!   ジャニーズブログランキング  

第十九回文学フリマへ行く

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今日(11月24日)は、第十九回文学フリマへ。 浜松町駅から、東京モノレールに乗り、「流通センター」駅下車。会場の東京流通センター第二展示場へ。 小山さんが、studio zero/蒼天社として申し込まれた、2階オ-55のブースに着き、小山さんと合流。 「EYEMASK」、「畑中純2015年カレンダー」、単行本を置かせていただいた。 下記で、開催された。 第十九回文学フリマ 2014.11.24(東京流通センター) studio zero/蒼天社 2階オ-55出展 http://bunfree.net/?19th_bun 西野さん、川勝さん、桜井さんらと会った。 小山さんの「まぐま」関係が、売れていた。 会場にて、購入した本 「6タン6ツ子の世界マンガある記」石ノ森FC復刻シリーズ(石ノ森章太郎ファンクラブ) 「S・Fファンジン」2014.7月号No.58(全日本中高年SFターミナル) 「深く美しき香港漫画の世界」(大香港研究会) 「テレビ評論」2014.8月4号(評論放送) 会場にて、「EYEMASK」と交換した本 「萌える!! 女子プロレス」第1号(萌えるアジア) 17:00に終了し、後片付け。 その後、小山さんといっしょに食事とビール等をいただいて、帰って来た。 皆さん、お疲れさまでした、ありがとうございました。

今週の本 14/11/17-11/23

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今週の1枚。「切手」

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いひひ。


 

本です。

 


近藤史恵リクエスト!  ペットのアンソロジー

近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 



ギフテッド

ギフテッド

  • 作者: 山田 宗樹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: 単行本





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◇ペットのアンソロジー:大好きな近藤史恵さんがリクエストされた作家さんによる
               アンソロジー、しかもテーマはペット。これは読むでしょう!
                          書き手によって全然違うアプローチで、うるうるしちゃったり
               にやにやしたり。おもしろかった。

◇ギフテッド:とても哀しい話だった。自分とは違うもの、自分には理解できないもの
         への恐れ、羨望。それが大きなうねりとなって排除、殺戮といったもの
         へとつながっていく。自分を受け入れてもらえないと分かったときの
         深い絶望。ひょっとしたら歴史はこんな大きなうねりによって作られて
         きたのかもしれない。 暗いうねりではなく、希望にあふれた明るい
         うねりであればよかったのに。

 

「古文の読みかた」藤井貞和

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「古文の読みかた」 著者:藤井貞和 発行:岩波書店(岩波ジュニア新書 76) 藤井貞和(ふじいさだかず)氏の作品。 1942年東京都生まれ。1966年東京大学文学部卒業。中学時代から近代短歌が、ついで近代詩が好きだった。芭蕉や「万葉集」に親しんだ。大学時代に「源氏物語」を読み通したことがきっかけで、古典文学の研究者となる。口承文学の研究にも興味を持つ。東京大学教授を経て、立正大学教授。 「源氏物語論」「タブーと結婚」や、現代詩の書き手として、詩集「神の子犬」などがある。 本書は、古文を学び始めた人が直面するであろう疑問点や学習上のポイントが解説された書き物である。 古文を読み進める方法を示して、古文とは何かを一通り理解できるようにすることを目的としているという。 三章で構成されており、Ⅰ章「古文を解く鍵」では様々な古文の特徴を取り上げ、古文はどのように読めばよいかを解説、Ⅱ章「古文の基礎知識」ではⅠ章で取り上げた古文の特徴の考察を進めつつ、古典文法(受身・使役・尊敬・謙譲の表現や助動詞や助詞など)を一通り理解するための基礎を説明、Ⅲ章「古文を読む」は応用編として、説話文・物語文・軍記物・日記文など、厳選された古文を用いて設問を解きながら勉強の方法を学べるようになっている。 古文というと、まず文法を覚えなければと考えてしまいがちだが、話し言葉で書かれている、主語が省略されているなど、特徴をつかむことが古文の理解の第一歩だとする説明は、忘れていた古文の読み方を思い出させてくれ、新鮮に感じられた。

古文の読みかた (岩波ジュニア新書 76)

古文の読みかた (岩波ジュニア新書 76)

  • 作者: 藤井 貞和
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/05/21
  • メディア: 新書

『006/デザインのめざめ』

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デザインの最も大きな力は、目覚めさせる力である。 グラフィックデザイナー、原研哉さんのエッセイ集『デザインのめざめ』。 久しぶりにデザインに関する本を読んでみたんですが、 「表面張力の美学」、「エレガントなハエ」、「傘のかなしみ」、「四角い理由」、「デザインと数学」・・・などなど、 どの話も凄く面白くて、デザインの視点ってやっぱり大切だなぁ〜と改めて感じてしまいました。 オススメの一冊です!!!

宇月原晴明『かがやく月の宮』(新潮社)

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近頃都の人々の間での話題は、竹取の翁の館に住まう輝くばかりに美しい姫君。大唐国皇帝からの国書に揺れる内裏にも噂は届き、若き帝はまだ見ぬかぐや姫と彼女を取り巻く求婚者たちに興味を引かれるのだが… タイトルを目にした瞬間に元ネタが一目瞭然の王朝ものファンタジーです。五人の求婚者の運命を掘り下げるなど「竹取物語」をきっちりなぞりつつ、唐との関係や帝の設定など、絵空事ではすまされない現実の歴史とのリンクを随所に織り交ぜながら物語は進みます。 大きなポイントは、この物語を書物として手に取るもう一人の人物が作中に登場することです。平安時代中期に生き、現代の読者と当時の世界の橋渡しをも担うこの『女性の正体はおいおいわかってきますので横に置いておきまして。彼女の存在によってこの作品がどこまでもフィクション、「作り物語」の祖であることをきわだたせる二重底の語りが秀逸です。 われわれが彼女とともに読み進める物語はと言いますと、まず冒頭に仙人になる方法でおなじみ『抱朴子』の引用を持ってくる怪しさです。しかしどうもこれ自体が著者のでっち上げらしく『抱朴子』にそんな章はないとの言及もあり…ますが、それを信じて良いのかどうかがわたくしには判断できません。その後も突然の「黄漠奇聞」やら見覚えのあるやら縦横無尽の大暴れで、かぐや姫本人がほとんど表に現れない竹取物語変奏曲とも言うべき展開です。平成の作り物語かくあれかしとばかりの無茶な、そして不思議なお話でした。 かがやく月の宮

『咲き誇る戦花巫女』宮沢周

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強大な力を持ち、歌って戦うアイドルであるフィオーラを養成する学校にフィオーラマスター候補生として入学した少年が落ちこぼれの少女と出会うところから始まる話。異能バトル学園物としては最近、良くあるタイプの話であるが、他方で、アイマスとかボカロ的なプロデューサーと歌い手という関係でもある。設定は結構、凝っているし、伏線も多いが、話はまとまってはいる。続きに期待したい。
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