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2013年11月に読んだ本

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ここまで来るとだいぶ記憶が蘇ってきました(笑) 図書館で予約して本を読んでいて、場所やお金がかからないという利点はありますが、読みたいタイミングで本が読めるとは限らない、というところが難点です。 タイミングが悪いと予約した本が3冊も連絡が来るという事態も。予約の連絡メールが来て受取は1週間、貸し出し期間は2週間なので、借りるタイミングを少しずらしたりでやりくりすることも年に1度くらいあったり。 この昨年の11月がそうでした。おもしろい本だと引き込まれてどんどんページが進むのでクリア出来るのですが、いまひとつだとなかなか。そういう場合は後回しか思い切ってやめるかですね。

移された顔

移された顔

  • 作者: 帚木 蓬生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/08/22
  • メディア: 単行本
ある男性医師、恋人、恋人の友人女性の3人が交通事故に遭い、恋人がなくなり、その顔が恋人の友人に移植される、というストーリー。 作者はお医者さんなのですが、なんか陳腐な設定、とか思っちゃいました。 ★☆☆☆☆
リターン

リターン

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/06/27
  • メディア: 単行本
出会い系サイトで知り合った「リカ」という女に執拗にストーキングされて追い詰められる男、浅野ゆう子と阿部寛で2時間ドラマにもなった「RIKA」。 前作のラストで死んだかどうか?だったような、な記憶があるのですが、前作から10年後、阿部寛演じてた隆雄のバラバラ遺体が発見され、というところからスタートします。 リカと出会い系を使いコンタクトを取った男性刑事が殺され、その彼女の刑事、同僚女性刑事がリカを追い詰める、というストーリー。前作の方が怖かった気がしますね。 ★★☆☆☆
余命1年のスタリオン

余命1年のスタリオン

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/16
  • メディア: 単行本
「スタリオンボーイグランプリ」でデビューし、「種馬王子」の異名を持つ小早川当馬。年上女優や若いモデルなど恋人も複数いて、プレイボーイキャラでバラエティでも人気、順風満帆と思っていたら、ある日ガンで余命1年の宣告を受けてしまう。そこから何が出来る?、いや、どう生きる?というストーリー。500Pある、かなり分厚い本ですが、どんどん引き込まれて読んで、いやはや笑って泣けました。 映像化されるとしたら、当馬はだれだろう?沢村一樹、竹野内豊、北村一輝あたりかな?年上大女優は鈴木京香、されない若いマネージャーあかねは誰だ?とか、事務所の男前の女社長は余貴美子、同年代の雰囲気女優は木村多江、大御所俳優は津川雅彦とかね。 ★★★★★
愛に乱暴

愛に乱暴

  • 作者: 吉田 修一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/05/22
  • メディア: 単行本
子供のいない夫婦のお話、不倫される妻、不倫してる夫、夫の不倫相手の女のそれぞれの視点で語られる形で章が進んで行きます。 読み進んで行ったのですが、もしかして途中で大きな勘違いをしてしまった、いやさせられていたのでしょうか? ★★☆☆☆(2.5くらい)
水を抱く

水を抱く

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/08/22
  • メディア: 単行本
医療機器メーカーに勤める僕がネットで知り合った年上の女「ナギ」 ナギとの奔放な性行為に溺れていく、そこにあるのは底なしの快楽なのか、破綻なのか。 ナギがそうなってしまった経緯が、いやいや、それ出してくる?みたいな設定でそこにドン引き。 石田衣良って時々、こういうエロティックな小説を意識的に書こうとしてるんですかね?別にそういうとこで勝負しなくてもいい気がするけど。 ★☆☆☆☆

萌える!モンスター事典 天の巻

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萌える!  モンスター事典 天の巻

萌える! モンスター事典 天の巻

  • 作者: TEAS事務所
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2014/01/17
  • メディア: 単行本
昨年12月に同シリーズの地の巻を紹介して以来  前作の地に対して空を飛ぶモンスター 128体をまとめたもの 萌え図鑑の常としてヒト型以外のモンスターは女体化してます 個人的今までの萌えイラストの類似図巻の中でもっとも好みのイラストが多かった 特に前半部分は当たりばっかりだった ギリシャのモンスター ハーピー ペガサス グリフォン&ヒポグリフ その他ヨーロッパのモンスター フレースヴェルグ スレイプニル フギン&ムニン ワイヴァーン ファイアードレイク ヴィーヴル シルフ サキュバス ナイトメア ストリーガ オリエントのモンスター ベンヌ アンズー パズズ ロック鳥 スィームルグ ラマッス&シェドゥ アル・ブラーク その他アジアのモンスター アイラーヴァタ ガルーダ ヴリトラ 鳳凰 スープーシャン 応龍 三足烏 新大陸のモンスター サンダーバード ピアサバード ケツァルコアトル ピグチェン 博物誌・創作のモンスター フェニックス カラドリオス ピュラリス ラヴェンナの怪物 殺人蜂 翼竜 有翼人 巻末の小図典 モンスターだけでなく羽根を乗ったり空に関係する神・悪魔・妖精も含まれている アイトワラス アウローラ アスワング あつゆ アパオシャ アペプ 天照大神 アリエス アルキュオネ アルクラ イビス イマクロ イリス ヴァルキリー ヴァンピリック・ミスト ウィッグル ヴィドフニル ウシャス ウミタ 羽民 エリニュス エロス エンプーサ カイロス&フォルトナ ガーシェンディエーサ カマ・ソッソ ガマユン 化民 迦陵頻伽 ガンダルヴァ キニチ・アハウ 吸血コウモリ 寓 クエレブレ クラ・ガイツク クローカー 吼 句芒 姑獲鳥 ジズ ジャージーデビル ジャターユとサムパーティ ジャブジャブ鳥 シャンタク鳥 商羊 スコルとハティ スタージ ステュムパロスの鳥 ゼピュロス 空飛ぶ猿 タクヒ チョンチョン 帝江 ティシュトリヤ 天狗 ドゥルジ ニケ ニョコ 鵺 ヌガニ=ヴァツ バー ハンサ 飛涎鳥 火の鳥 比翼鳥 飛廉 ふけい フライング・フィッシュ ペナンガラン ペリ ヘリオス ペリュトン ポウアカイ マルコシアス マンザン・グルメ メリュジーヌ メルトセゲル 黙示録のイナゴ 雷獣 参加イラストレーター 敬称略 表紙は地の巻と同様 藤ます あみみ ukyo.rst えめらね cgaml 河内やまと CatChop クロサワテツ けいじえい 湖湘七巳 コバヤシテツヤ 皐月メイ しかげなぎ C-SHOW 四電ヒロ しのはらしのめ しばの番茶 しまどりる ジョンディー 人外モドキ 墨洲 タカツキイチ 他ヒャ 玉之けだま 茶葉猫 月上クロニカ 豊田えり とらいし666 77gj nove はんぺん 氷室 広輪凪 吹井ひよる 方天戟 ほ~さく 星乃だーつ 三井モスミ ももしき 也な 山鳥おふう

「ライオン堂はお昼寝ちゅう」

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ライオン堂はお昼寝ちゅう (偕成社文庫)

ライオン堂はお昼寝ちゅう (偕成社文庫)

  • 作者: 鈴木 隆
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1980/10
  • メディア: 単行本
子供たちの集まる、模型屋さん「ライオン堂」。 ご主人はいつも楽しい企画で、子供達を楽しませてくれます。 ところがある日、寝込んだご主人の代わりに店番をしていた子供たちは、 怪しい男に模型のエンジンを盗まれてしまいました・・・!.... 放課後子どもたちが集まる場所、商店や駄菓子屋などあったけれど、ここは模型屋さん。 メインはプラモや模型好きの男の子たちだけれど、 ちゃんと女の子や、模型好きのおばさんまでいたりして。 模型好きとそうでないグループとの対立もあったけれど、 本当は素直でそれでいて大胆な子供達の活躍は爽快v 子供たちのことをいつも考え、たまに叱り、たまに褒め、 楽しませようとするライオン堂のご主人みたいなおじさん、少なくなったかなぁ・・・ にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
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もう一度結婚 (シャーロット・ラム) R-0859

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R-0859-a.jpgR-0859-b.jpg ハーレクイン・ロマンス R859 著者  シャーロット・ラム 訳   高木 晶子 発売日 1991年9月20日 ページ 156ページ ISBN  4833508591 内容  フランチェスカは、ひとりサセックスの屋敷で夫の帰りを待つ。     ここ何年か、夫オリバーは多忙を理由に、週末にしか戻ってこない。     一人息子のジョンは寄宿舎に入った。     ますますすることはなくなり、寂しさを埋めるすべもない。     でも、とにかく今日は、私たちの十回目の結婚結念日なのだ。     フランチェスカは期待に胸を震わせ、食卓を整えた。     クリスタルの鉢には深紅のばら、鴨の焼けるにおいが漂う。     七時には戻ると言ったのに・・・・・・もう十五分を回っている。     そこに入ったのは、仕事で帰れないということづての電話だった。     フランチェスカは、ロンドンに向けて衝動的に家を飛び出した・・・。 Amazonの紹介ページです。

もう一度結婚 (ハーレクイン・ロマンス)

もう一度結婚 (ハーレクイン・ロマンス)

  • 作者: シャーロット ラム
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1991/09
  • メディア: 新書

【公募情報】第39回すばる文学賞

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小説すばるが募集する、純文学系の公募です。 【主催者HP】 http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/subaru/index.html すばる文学賞で印象に残っているのが、金原ひとみ『蛇にピアス』です。同小説で、綿矢りさ『蹴りたい背中』と同時に芥川賞を受賞し、当時金原ひとみが20歳、綿矢りさが19歳と若いこともあり、二人は一躍時の人となりました。 芥川賞の受賞が2004年ですので、もう10年前です。 募集要項には「既成の文学観にとらわれない、意欲的な力作・秀作をお寄せください」とあります。 我こそは新しい文学を、という心意気のあるひとに向いているのかもしれません。 締め切りは2015年3月31日です! <募集要項抜粋> 募集内容:未発表の小説 制限枚数:原稿用紙換算100枚程度~300枚 賞   :賞金100万 応募締切:2015年3月31日 応募方法:郵送

本の紹介・・・知ろうとすること。

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知ろうとすること。 (新潮文庫)

知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 作者: 早野 龍五
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: 文庫
東日本大震災の時から、早野先生のツイートのファンで、イトイ新聞も不定期によく読むサイトで、そんなコラボの一冊。 http://www.1101.com/hayano/2013-06-17.html 上のリンクの記事を読んでも、3.11のときにツイートしていたときから全然ぶれていない早野さんの科学者としてのあり方に感動して、今回の本も買っちゃった。未来を諦めない大人の姿、かっこいいなぁ~。 本では、特に5章がよかった。何かを成し遂げるとき、やっぱり一人ではダメで、どうやって協力者を増やしていくのか、理論だけではない、現実の問題を一つ一つクリアしていく実践力にこれまた感動。 138億年前の水素の話も、それを糸井さんが、糸井さん流に理解していく様子も面白かった。 早野さんの現象を数式で理解すると言う話も、「なるほど、物理の人はそうなんだ」と知らない世界を垣間見たようで面白かった。 物事はそれぞれが得意な方法で、表現し、理解していけばいいのだなと改めて確認できた。 それぞれの方法で理解した先に、専門は全然違っても見えない絆が見えたような感じがした。 一気に読んでしまったが、もう一度じっくり読み直したい。

自分も犯人…!?

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帯の“読者全員が犯人”にひかれて購入。 ある作家に届いた“ミステリー界最後の不可能トリックを買ってほしい”という手紙を軸に、買おうかどうしょうか迷う作家の日常が綴られていきます。 その“読者全員が犯人”というトリックというかオチについては賛否両論あるだろうなあと思いますが、展開が面白くてぐいぐい読んでしまいました。 トリックを買う話についてはなぜか途中で立ち消えになってしまい、どうなるんだよ!と思っていたところ、最後にトリックと作家の周辺で起きていた様々なちょっとしたことがひとつにまとまったときは、あ~なるほどなあ~っ!と軽く膝を叩く感じでした。 手紙をめぐる出来事とは別に、作家が、あるかなり変わった分野の研究について大学教授に取材したり、テレビ番組の収録に居合わせたりするなど、一冊のなかの大部分を費やして描かれています。一見本筋とは全くつながらないのですが、ラストにちょっとした仕掛けがあり、それにも驚かされました。 個人的にはオチに対しては、ふふふふ~んというところ。ついニヤッともしてしまいます。 初読の著者でしたが、メフィスト賞受賞作とのこと。そのせいなのかどうなのか、構成がかなり凝っていてはまりました。そういえば『人間の尊厳と八〇〇メートル』も最近書店でおされていてちょっと気になっていたのを思い出しました。

小説 風が強く吹いている(三浦しをん) あらすじとアサキの感想

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三浦しをんさんの小説「風が強く吹いている」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。 スポンサーリンク 今回ご紹介する本は三浦しをんさんの「風が強く吹いている」です。 ※amazonへのリンクとなっております。 アサキ大好き青春小説の金字塔! テーマは・・・「箱根駅伝!」 とある大学に通う性格も生い立ちもまったくことなる男子学生10人が箱根の山を真剣に目指す。 彼等の共通点は長距離経験者ということではありません! 共通点はただ一つ。同じ下宿に住んでいるということ!笑 主人公の清瀬は現在9人在籍している下宿所「アオタケ荘」にて残りの一部屋が埋まることを淡々と待ち望んでいた。 そこに現れたのが、高校時代にインターハイにも出場経験のある蔵原だった。 彼との出会いに清瀬は箱根駅伝出場を決意する。 しかし…実力者である蔵原すら含んだ残りの9人は全く乗り気ではなかった。 それもそのはず、蔵原以外は陸上の経験が一切ないに等しい全くのど素人だったのだ。 その蔵原にも高校時代には指導者との衝突が多く、そのことから走ることに嫌気を感じ、敢えて陸上に力を入れていない大学を選んだ事実があった… 清瀬はそんなことをお構いなしに、彼らをどんどんと陸上の世界に引きずり込んでいく… 大学生の10人が繰り出すちょっと大人な青春物語が始まりの幕を開く!! この本のオススメポイントはこちら・・・ ① 登場人物全員のキャラが立っている!選手10人の描き方が一人一人とても丁寧なので、必ず応援したくなる選手が出てくると思います! ② 作者は陸上経験者だったのか!?そう思えるほど陸上の世界をリアルに描かれています。(陸上経験者の友人も驚くほど共感できる点が多々あったそうです!) ③ 青春には色恋が欠かせない!笑 真剣にスポーツに打ち込む人達はいつの時代でももてますからね。この物語にもそんな恋愛の要素が絶妙なバランスで織り込まれて入れ、それも一つの楽しみだと思います。 また、この小説は映画化されています! 主人公の清瀬を小出恵介さん。蔵原を林遣都さんが映じたことで話題となりました! 気になった方はこちらもチェックしてみて下さい! keze_head.jpg ※https://www.bandaivisual.co.jp/kaze/images/keze_head.jpgより引用させていただきました。 スポンサーリンク


「ヤマケイ入門&ガイド 沢登り」手嶋亨と童人トマの風

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「ヤマケイ入門&ガイド 沢登り」 編著:手嶋亨と童人トマの風 画:江崎善晴 発行:山と渓谷社 手嶋亨(てじまとおる)氏の作品。 1953年、東京生まれ。 童人トマの風創立以来の代表。はじめての登山は雲取山。それ以来、登山歴は45年になる。沢登りは30年前に講習会に参加して始めた。各ジャンルの登山を行ったが、行き着いたところは無雪期の沢登りと積雪期の山スキー。沢登りでは硬軟ルートとり混ぜ、各地に足跡を残す。あまり人の入らない、とくに雪国の山域を好むが、有名な大渓谷にも通う。 共著に、「すぐに役立つ沢登り読本」(茂木完治と共著 東京新聞出版局)、「森と水の恵み」(高桑信一編 みすず書房)がある。 亡くなられた知り合いのEさんは遡行図の収集を趣味にしていた。 売られている遡行図もあるようだが、ほとんどが、実際、沢登りを楽しんでいらっしゃる方のノートやメモなどを分けて貰ったり、コピーを取ったりしていたらしい。 時には、古本屋に出回った個人のノートのようなものや珍しい本を、結構な金額を出されて買われていたようである。 Eさん自身も若い頃は沢登りを楽しんでいたようであり、油紙に包まれた遡行図を見ては、「昔と違う」、「いい加減なものだな」などとよく言われていた。 実際、遡行図は沢登りをした人の主観で作られるようで、人により随分違うものが出来るという。 Eさんも経験を駆使して見る遡行図の臨場感に、時には辟易し、また酔いしれていたのかもしれない。 本書は、沢登りの魅力をバックボーンに、適した用具(服装、靴、ヘルメット、ザックと防水パッキング)や沢の歩き方、ロープの使い方、ヤブこぎ、遡行図の見方、ビバークなどのことが初心者でも理解を深めやすく解説された書き物である。 滝の登り方、高巻きの技術、雪渓の注意点などは興味深い。 沢登りルートガイドが57本収録されており、ガイド、写真、遡行図などが掲載されている。 Eさんが亡くなられたとき、葬儀は御自宅での密葬であったが、たくさんの方がいらしていた。 聞きづてだが、集めていた遡行図は友人の方が引き継がれたらしい。 途切れることなく引き継がれることを願ってやまない。

沢登り (入門&ガイド)

沢登り (入門&ガイド)

  • 作者: 手嶋亨
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

日本の感性が世界を変える 言語生態学的文明論

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日本の感性が世界を変える: 言語生態学的文明論 (新潮選書)

鈴木孝夫/著
出版社名 : 新潮社(新潮選書)
出版年月 : 2014年9月
ISBNコード : 978-4-10-603756-6
税込価格 : 1,404円
頁数・縦 : 261p・20cm

 
■これからの世界、日本の重要性を語る
 冒頭で、「十六世紀に始まる大航海時代以後現在まで、世界はあらゆる意味で西欧文明の主導する時代でした。ところがその時代が今まさに終わりを告げようとしています。それはこの人間中心主義(または人間至上主義)に裏打ちされた、理性と論理を極端に重視する西欧文明が、いろいろな点で行き詰まりを見せているからです。」(p9)と述べ、本書に通底する問題意識を明らかにする。
 そして、その解決策として、あとがきの最後を以下の言葉で締めくくる。「その一つの回答がこれまで様々な文明の恩恵を受け、今や世界も羨む平和で豊かな先進国家となった日本、古代的な生き方の伝統がまだ残っている私たちの日本こそが、ものごとすべてを国と言う極めて人工的な単位、しかも人類の歴史から見てもごく短い伝統しかない考え方を絶対とする立場がいかに危険な誤れるものかを、世界に向かって堂々と公的に表明し、問題の解決を模索する道を先頭に立って切り開く努力をあらゆる面で少しずつでも始めることである。
 このような誰が見ても不可能に近い新しい生き方は、それに気付いた者が、その人のできる範囲で、倦まず弛まず声を大にして主張することから始めるほかはないと思う。私のこの小さな本は、すべての人はこれから単なる地球人ではなく地救人になるべきだという私の年来の考えを、言語生態学的な文明論のかたちで改めて世に問うものである。」(p261)
 詳細は本書にて。

【目次】
序章 世界の主導文明の交代劇が今、幕を開けようとしている
第1章 全生態系の崩壊を早める成長拡大路線はもはや不可能
第2章 日本の感性が世界を変える―日本語のタタミゼ効果を知っていますか
第3章 鎖国の江戸時代は今後人類が進むべき道を先取りしている
第4章 今の美しい地球をどうしたら長期に安定して持続させられるか
第5章 自虐的な自国史観からの脱却が必要
第6章 日本語があったから日本は欧米に追いつき成功した
第7章 日本語は世界で唯一のテレビ型言語だ
第8章 なぜ世界には現在六千種もの異なった言語があるのだろうか

【著者】
鈴木 孝夫 (スズキ タカオ)
 慶応義塾大学名誉教授。1926年、東京生。同大文学部英文科卒。カナダ・マギル大学イスラム研究所員、イリノイ大学、イェール大学訪問教授、ケンブリッジ大学(エマヌエル、ダウニング両校)訪問フェローを歴任。専門は言語社会学。

【抜書】
●日本文明(p10)
 S・ハンチントン『文明の衝突と21世紀の日本』2000年、集英社新書。
 〔ハンチントンは、この日本文明には他の文明にはない際立った特徴があると言うのです。その特徴とは、日本文明だけが他のどの文明とも互いに共通する重要な文明の構成要素、すなわち宗教、言語、文化、民族、そして領域をもたず、こらら総ての点で日本がまとまっていることだと述べています。つまり日本文明は大きな文明ではあるが、孤立した文明だというのです。〕
 この見方は、日本を韓国やベトナムなどと並ぶ中華文明の文化的衛星国とする見方に賛成しなかった英国のトインビーなどと共通する。

●二枚腰文明(p12)
〔 日本は長らく孤立していたがために、近代になって圧倒的な西欧文明の影響を受けたにもかかわらず、本来の古代文明の要素をも完全には失うことなく基層文化として残している、言ってみれば二枚腰の二重構造を持っている唯一の、しかも強力な文明なのです。
 この古代的な、人間と自然を対立した上下関係にあるとは考えない世界観の今日的な見直しを、私たち日本人が音頭を取ってどこまで世界に広めることができるかに、人類のこれ以上の暴走を食い止め、少しでも破局の到来を先送りできるかどうかがかかっていると私は考えているのです。〕

●100万頭を超える大型動物(p19)
 現在の地球上には、個体数が100万を超える野生の大型動物は存在しない。
 ヌーでもせいぜい100万程度。しかも、保護された地域において、人間の半ば管理下でかろうじて生存。
 家畜の牛は13.5億頭、羊は10.8億頭、豚が9.1億頭、山羊が8.3億頭。馬や駱駝、アルパカ等も合わせて全体の家畜数は約44億頭。
 犬や猫などのペットとしての小型の肉食哺乳類は2億以上。

●タタミゼ(p52)
 tatamiser……フランス語。「畳」の動詞化。「日本かぶれする、日本びいきになる」の意。
 久しぶりに自分の国に戻ると、つい日本で身についたいろいろな癖が出て、周りの人と調子が合わないことがままあることを指して言う(元留学生の言葉)。
〔 日本文化と日本語の同化力が何によるものなのか、私はまだ正確な分析をしたわけではありません。しかし、現代の日本には根強く残る自然との融和性や共生的世界観、そして日本語自体に秘められている感性的なユニークさが、外国人をしておのずから日本化させてしまうことは、以上のような例で明らかだと思います。とりわけ重要なことは、タタミゼ化した当の外国人自身が心地よいと感じ、闘争的対立的な感覚が和らいだと感じていることです。私が、タタミゼ効果が世界平和に役立つと「夢のような」ことを本気で考えているのは、まさにこうした事実ゆえなのです。〕

●江戸時代の鎖国体制の利点(p68)
 (1) 鎖国のおかげで日本人が一人も対外戦争で死ななかった。外国人も日本人によって殺されることがなかった。
 (2) 外国との交渉を断ち切ったために、軍備にお金を投じることなく、民生に専念できた。しかも、文化的にも攪乱行為を全く受けずに済んだ結果、独自の文化、殊に民衆・庶民文化が発酵することが可能だった。
 海外では、支配階級は他国からの略奪や奴隷の酷使によって宮廷貴族文化が栄えることはあっても、豊かな幅広い民衆文化は育たなかった。

●付け子(p74)
 江戸時代、鳴き声を楽しむために小鳥の飼育が流行っていた。ウグイス、ヒバリ、ノジコ等。
 付け子……鳴き声の良い成鳥のところに、山野から捕ってきた同種の雛鳥を一定期間「弟子入り」させて養成する。教育によって声の良い鳥を創り出す。
 小鳥のさえずりは、生得的なものではなく、学習して覚えたものであるということを、江戸時代の小鳥好きたちは知っていた。

●言葉の芸術の効用(p88)
 日本人に愛され続けている俳句や和歌、狂歌や川柳などの多種多様な歌謡や言葉の芸術。未知のフロンティアがなくなるこの世界で、人類が仲良く平和に共存していくためのヒントになる。
 人類のもつ発展ベクトル(絶えず向上し、拡大する生き方を目指すこと)の方向を、上方や外部に向けるのではなく、内側、下方へと逆転させることを提案。
〔 ですからこれ以上人類の物理的な拡大拡張を許さない地球という閉鎖社会の中で、人類が互いに争わず共存して生き延びていゆくためには、いま述べたような、「特別な器具や高価な道具もいらず、むだな資源の浪費もなく、そして自然環境に過度な負担もかけない」、古くから日本人の得意とする数々の人生の楽しみ方を、世界に広く知らせる必要があると私はいま本気で考えるようになったのです。〕

●松枯れて(p90)
 松枯れて竹たぐひなき旦(あした)かな……武田信玄が、三方ヶ原で徳川家康に大勝した翌年の正月に家康に正月の挨拶として贈った歌。
 松枯れで竹だくびなき旦(あした)かな……家康の家臣、酒井忠次による返歌。

●ビルト・イン・オブソレッセンス(p97)
 販売した製品が長持ちし過ぎると買い換えのスピードが遅くなるので、わざと特定の部品が早く劣化するように仕組むこと。「計画的に仕組まれた劣化」。

●インドネシア、ベトナムの独立に貢献した日本兵(p113)
 第2次世界大戦で日本が降伏した後、オランダはもとの植民地に戻すため、直ちに軍隊を送り込んだ。
 自らの意思で現地に残った2000人もの旧日本兵は、インドネシア解放軍を指導支援しながらオランダ軍と5年近くも戦った。インドネシアの独立を支援。
 オランダは、しぶしぶ停戦に応じ、350年に及ぶ植民地支配に対して謝罪して賠償金を払うどころか、植民地時代に投資した各種インフラの代金をインドネシアに請求した。当時の金額で60億ドル。
 ベトナムでも、フランスの再植民地化に対して立ち上がったホー・チ・ミンの軍隊を旧日本軍の将校・兵士数百名が支援。武器を提供し、戦争を教える学校(クァンガイ陸軍中学など)まで作った。

●米国のバッファロー大虐殺(p168)
 米国の大陸横断鉄道は、先住民たちの武力攻撃や数千万頭を超えるバッファローの大群のためにしばしば工事を中断させられていた。また、先住民の生活は、バッファローに大きく依存していた。
 先住民たちの生存基盤を奪う目的も兼ね、組織的にバッファローの一大虐殺を始めた。観光狩猟としてのバッファロー狩りツアー等で、ヨーロッパの上流階級の客まで集めた。
 19世紀初頭に推定6千万頭いたバッファローが、1890年頃には、動物園や牧場などで飼育されていた1000頭を残すのみとなった。
 食料を失った狼が家畜を襲うようになり、猛毒のストリキニーネをまぶした肉片を草原にばらまいて狼までも根絶。

●パプア族(p177)
 ニューギニア高地に住むパプア族の食事は、サツマイモなどの植物質が96.4%。動物性タンパク質をほとんど摂取していない。
 オーストラリアのバーガーセンとヒスプレイが、パプア族の糞便からクレブシェラとエンテロバクター等の細菌を分離。これらの細菌は、空気中の窒素ガスからタンパク質を合成する。
 呼吸で吸った空気の一部を消化管に送り、大腸に棲み付いている細菌の力を借りて窒素を固定することで必要なタンパク質を摂っていた。
 マメ科の植物も、根瘤バクテリアによって空中窒素を固定を行っている。

●日本語が漢字を捨てられない理由(p198)
 同音異義語の一部を言い換えて、語彙の大改造をしなければならなくなる。

(2014/11/15)KG

〈この本の詳細〉
honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_26334749.html
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033154816

堀江貴文・岡田斗司夫FREEex『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』

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『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』を読みました。堀江貴文氏と岡田斗司夫FREEex氏が常識破りな生き方について語っている対談を収録した本です。 無題.png ↓本書の構成です はじめに 第1章 やりたいことだけやって生きる 第2章 個人の力を「拡張」せよ 第3章 貨幣経済の限界 第4章 「儲けよう」とするな 第5章 素人だけで傑作アニメを作る 第6章 次世代型・資金調達法 おわりに 以下に各章の内容をザックリ要約していきます。

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第1章 やりたいことだけやて生きる 〈自己紹介〉…堀江氏は岡田氏が社長を務めていたGAINAX制作の『王立宇宙軍 オネアミスの翼』にハマっていた。(※GAINAXは後に『エヴァンゲリオン』を監督する庵野秀明氏をはじめ、その大阪芸大時代の仲間など、様々な才能が集まっていた会社。ブログ主注) 『オネアミスの翼』監督の山賀氏を堀江氏は「才能があるんでしょう?」と聞くが、岡田氏曰く「才能は関係ない。それはやっている最中に出てくるもの」と答える。 〈宇宙開発〉…堀江氏は宇宙開発に取り組んで誰でも簡単に宇宙に行ける世界を実現しようとしているが、元々はGAINAXへ行って、『オネアミス』の続編を作りたいと考えていた。誰でも宇宙へ行けるという世界を描きたいという動機は一貫しているのだ。堀江氏はさらに『オネアミス』の舞台になったような地球外惑星に行ってみたいと考えている。 〈人間の寿命について〉…岡田氏「過去の人間は皆死んだが、自分にそれが当てはまるとじゃ限らないので、俺は死なないと決心した」 堀江氏「科学的に考えると、寿命を延ばす上でネックになる心臓と脳の再生医療は技術的に可能。あとは誰かがやってくれるのを待って、1600年くらいなら生きてもいいかなあ」 〈宇宙開発の限度について〉…堀江氏は反物質エンジン、冷凍睡眠、原子力エンジンなどを実用化して、生きている間に他の恒星系の知的生命体とのコンタクトは可能だと考える。 岡田氏は、そのペースでの技術進歩は難しく、生きている間には太陽系内でホテルを経営くらいに、目標を下方修正した方がいいのではと考える。 〈結局『オネアミス』の続編は?〉…堀江氏はかつて作る予定だった頃ライブドアCEOをやめたので話が消え、現在は本物のロケットエンジンを作っている。安価に人を宇宙に送り込むことが目標で、第一目標は一人1000万円で地球の衛星軌道上に送ること。岡田氏は消えたアニメ案をテレビでやって、宇宙開発に集まる人を増やすことを提案する。 〈堀江氏のこれから〉…堀江氏は2005年に仕事が全てうまく回り、自家用ジェットも買って、さらにジェット内でネットを使えるようにし、世界中どこにでもアクセスできる環境を整えつつあった。本当に楽しかったが、「あの事件」があり(※『刑務所なう』や『刑務所わず』参照。そのうちレビューを書こうと思ってます。ブログ主注)、一度リセット。同じことをやればすぐに成功できるが、それではつまらないので、今度はロケットをやってる。必ずうまくいくと信じているし、自分の世界では自分が主役。岡田氏はそれを「小4病」と称し、世の中で100万人に1人くらいはいたほうがいいから、堀江氏はそのままで生きるようにとアドバイスする。 〈他人の信頼戦略〉…岡田氏によれば、普通の人は「身内になればなるほど信頼でき、関係が遠く他人になるほど信頼しない」という決め打ち戦略をとるという。だから、身内による裏切りの不倫も良くないこととされる。堀江氏は「どんな人にも良い面悪い面ある」と考えており、身内だからと考えない。またけなされることに慣れているので、自分に親和的な人ばかりではつまらない。 〈女子は彼氏を3人作ろう〉…岡田氏によれば、女子は彼氏を3人作れば、恋人に求めるものは大体カバーされ、精神的に安定する。一方男はそうしようとすると歯止めが利かなくなって恋愛刺激ジャンキーになり、無数の娘と付き合いつつ幸せから遠ざかる。堀江氏はこの恋愛刺激ジャンキーになっているということで納得している。 〈日本人の傾向について〉…岡田氏によれば大人が社会の虚像を子どもに教えようとしていることがかえって現状を悪化させる。親世代の価値観とは違う価値観形成を子どもがするので社会はどのみち揺り戻しがくる可能性がある。堀江氏は、どうして皆が他人のことをそこまで気にしたり、占いにすがったりするのか分からない、と話す。岡田氏による分析ではそれは「日本人の弱さが分からない」という発言である。この世の産業は全て人間の弱さを補完するためにあると考えると理解しやすいとのこと。 第2章 個人の力を「拡張」せよ 〈FREEexの仕組み〉社員が社長である岡田氏に年会費12万円という形で給料を払う。 その代わり、社員は岡田氏と仕事をする(本を出版したり)という権利を得る。岡田氏の作ったコンテンツはタダ(著者印税ゼロ・講演やTV出演料もタダ)である。社員は3年で卒業する決まりと上限が300人までという決まりがある。 〈FREEexの理念とメリット〉…「よいコンテンツは必ず無料になる」という法則がある。岡田氏は自分のコンテンツは人類にとって有益なので無料で届けられるべきと考える。そうすることで「人類の苦痛の0.3%を軽減すること」を目標に掲げる。メリットとしては、経営の安定がある。普通の著者印税10%では1500円の本が一万冊売れて150万円の収入。ロフトプラスワンでのトークイベント出演で一回12万円の収入…とやっていくよりも安定してコンテンツを提供できる。FREEexに12万円払って入ろうという奇特な人間に「めんどくさい人」はいなかった。他人のために何かをするという考えが次世代を良くしていく。 〈exシステムのススメ〉…ロケット作りなども可能か?と聞く堀江氏に対して、岡田氏はホリエモンFREEexを作ることを勧める。「お金の流れはどちらでもよい。社長にお金を出す、という流れでも、忠誠心は生まれ、参加ハードルが上がることで能力の高い良い人が集まる。また、お金の流れが従来の上から下ではないので、辞めたくなったらいつでも辞められる。このことが社長と社員の関係を良くする。従来のお金の流れでは辞めたくても辞められないなので、それが関係をダメにした」堀江氏は「よく考えられたシステム。自分は思いつかなかった」とコメントする。 第3章 貨幣経済の限界 〈堀江氏がいかに資本主義の先端を走っていたか〉…ライブドアでやろうとしていたことは、「株式を通貨にする」という壮大な実験だった。そのため株式を極端に分割していた。 これは明らかに合法なのだが、進行するとライブドア株が、通貨としての力を持つようになるプランである。国家としては3大権力の一つである通貨発行権を合法的に崩される危険性があり、堀江氏を別件で逮捕したのではという見方も可能である。 〈貨幣経済は限界?〉…岡田氏は貨幣経済は限界を迎えている(極端な格差と一極集中)と考えている。堀江氏はベーシックインカムの導入などで最低限の所得保障を行えば問題ないと考える。岡田氏もそれには同意だが、そこに至る道程には問題が残されるとする。 〈評価経済の話へシフトしていく〉…堀江氏のメインコンテンツである有料メルマガも、『うんち・おならで例える原発解説』のメディアアーティスト八谷和彦氏も、個人の名前に対する評価が高く、その評価に対してお金や集合知が集まる。現代ではこの集合知・「知の恵み」をいかに得られるかが重要である。 〈評価経済とは?〉…貨幣の代わりに、評価が流通する社会のこと。貨幣がいきなりなくなることはないが優先順位は変わっていく。 評価経済的視点から見ると、exシステムとホリエモンメルマガは共通点が多い。ホリエモンのメルマガも堀江氏に対する評価があるため、人が簡単に集まる。堀江氏が仮に会社を作るとあっという間に人が集まるが、これはすでに支えてくれる人の数が臨界点を突破している例である。 〈ホリエモンexでアニメを作る?〉…岡田氏は堀江氏を主人公にしたSFものを作ることを提案。SFが未来をイメージとして見せないと技術者も何を作るかイメージしづらいTVアニメ1話2000万円×52話=10億円かかるという話に堀江氏は「たけえっ!」と驚く。 第4章 「儲けよう」とするな 〈原子力の技術は残すべき〉…今すぐ全部やめるというわけにはいかない。日本がやめてもどこかがやる。技術的には福島第一原発は50年前の技術で作られていて、現代はもっと安全な技術がある。大学で原子力関連の学部に人が集まらず、成績の悪い学生ばかりになっている現状は危険とも言える。 〈国家から個人へ〉…YouTubeを使えば個人でも映像を配信できる時代。これからは評価を集めた人の所に沢山の人が集まるようになっていく。現代の貨幣経済は格差が固定して、一部の超金持ち以外はタダ働き状態だが、評価経済ではその状況をシャッフルできる可能性がある。 〈情報を判断する〉…情報を正しいものとデマとをえり分ける能力は、現代ではもはや個人では十分なレベルにすることは不可能で、所属するコミュニティの質がそれを決める。 堀江氏は東日本大震災の後に、著名だったためTwitterに安否確認や災害情報のリツイート依頼が殺到した。それらをリツイートしていると、ある人のニーズを他の人がすぐに解決するなど、「クラウド版ドラえもん」状態になっていた。これも評価経済の例。 〈貨幣から評価へ〉…これからは貨幣のやりとりが減っていく。コンテンツのフリー化・仕事の機械化で、仕事自体が激減し、人口の5%ぐらいが旧来の給料をもらう働き方をし、他の人たちはベーシックインカムで生活しながら、複数のアルバイトをやったりという社会になっていくだろう。 第5章 素人だけで傑作アニメを作ると第6章 次世代型資金調達法 ホリエモンの作りたい『オネアミス』の続編の作り方について、pixivを通じて、素人の集合知でイメージボードや作画をしてしまう、資金については、そのアニメを観たい人、制作に参加したい人などからクラウドファンディングのCAMPFIREを使って一人1万円くらいづつ集めるなどの常識破りな方法を提案する岡田氏。従来のアニメ制作が監督を中心とした中央集権的な仕組みであるのに対して、クラウドを用いた完全なネット社会型でのアニメ作りを目指す。これは、宮崎駿監督や庵野秀明監督のような超天才だけが作品を作れる世界ではなく、だれもが作品作りに関われるという世界を実現できる試み・さらに同時に素人がアニメ制作を学ぶこともできるという試みである。

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「感想」…岡田氏も堀江氏も、個別の方法ではなく、仕組み・原理に着目した思考過程を重視して対談するので、分野が違ってもポイントがずれることなく話が展開していきます。岡田氏自身が「はじめに」で書いているように、この本は「思考過程」を学ぶことができるという点で有用であると思われます。ネット社会による変化・新しいプラットフォームの出現を活かせば、貨幣経済からアニメ作りまであらゆる仕組みが転覆されうるという話でした。 これらは一貫して「中央集権から個人レベルへの拡散」という方向を取り、「天才から普通の人たちの集合知へ」という方向への移行でもあります。 これに関して連想したのが、最近の人気Youtuberの方たちですね。彼らのやっていることはギャグやチャレンジ、料理、メイク方法などの発表で、要は今までテレビでお笑い芸人や芸能人がやっていたことです。 それが個人で動画配信が可能なプラットフォームであるYoutubeの登場によって、芸人と消費者(視聴者)がダイレクトにつながることができるようになりました。これによって、TVという旧来のプラットフォームでは、芸人と消費者の間に入って手数料・マージンを取っていた芸能事務所の存在が必要なくなり、中央集権的な旧来の仕組みが一定程度打撃を受けたと言えます。「コンテンツ産業はネット社会の到来によって生き残りが厳しくなる」と言われていますが、本当にこれからTV関連でマージンを取っている企業は厳しくなりそうですね。ただし、Youtuberがこれから安泰なのかというと、現状一発屋芸人や数クールのTV番組と同じことをしている人が大半なことを考えると、今人気な彼らのたどる道も恐らくTVの一発屋芸人や番組と同じになる可能性が高い気がします。これから長期的に生き残るYoutuberはTV時代とは違うネットだからこその付加価値を付けた新しいタイプの人になっていくでしょう。コンテンツが前時代的性格をひきずっている間はまだ時代が移り変わったとは言えず過渡期のままだと言えるので、新しい価値を提供できる人にとってはチャンスの時代かもしれませんね。 またお二人の著書『もう国家はいらない』『僕たちが就職しなくてもいいのかもしれない』の思想に至る直前の意見が交換されあって、考えが進んでいくのが感じられてよかったです。 参考文献 『ホリエモンとオタキングがカネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』 堀江貴文・岡田斗司夫FREEex共著 徳間書店

チャイナ・セブン

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チャイナ・セブン 紅い皇帝 習近平

チャイナ・セブン 紅い皇帝 習近平

  • 作者: 遠藤 誉
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: 単行本
 中国共産党中央総書記である習近平の半生と、現在の中国が何を狙いとしているのかを解説した本。  1978年、文化大革命による経済的な打撃から脱却するため、当時の中国のトップであった鄧小平は改革解放路線を打ちたてた。「先に富める者から先に富め」という先富論を唱え、金儲けを推進するよう人々を駆り立てたのだ。そのあとを継いだ江沢民も鄧小平の路線を引き継ぎ、経済の成長に重きを置いた。  この改革開放路線の結果、中国経済は著しい成長を見せるが、同時に貧富の差も拡大。富の一極集中が生まれ、党幹部が利益集団と化し、腐敗が生じるようにもなってしまった。これは中国の本来の社会主義に反するものといえる。  習近平が中国のトップとなると、いやがおうにも、こうした問題に直面せざるをえなくなる。利益集団や腐敗を切り崩して、「先に富んだものがまだ富んでいないものを牽引して、共に富む」という共富論を実践することが必要となってきた。  政治体制を改革して民主化すれば、三権分立によって腐敗が防げるかもしれないが、共産党の一党独裁体制を崩壊させるわけには行かない。共産党の支配を保ったままで、問題を解決しなければならない。習近平体制に課せられた難問である。  本書は、こうした難問に直面した習近平がどのような政策をとろうとしているのか、その政策が日本とどのように関わってくるのかについて、丁寧に解説している。普段ニュースで目にするような中国の問題が、中国の目線から人つながりに見えてくるような内容だ。  日本の視点から見ると、中国の脅威ばかりに目が行きがちだが、本書を読むと中国には中国で様々な苦悩を抱えていることが分かる。民衆の暴動による一党独裁への脅威、格差問題、環境悪化、政治の腐敗など、実は危ういバランスの上に成り立っていることが書かれている。  また、習近平の政策について語るにあたって、その人生の山あり谷ありが丁寧に描き出されているところも読み応えがあって、面白かった。波乱万丈の生き方をしていて、一代記として読んでも興味深い内容。中国の上層部の中も様々な陰謀が渦まいていて、随分ドロドロとした争いがあるもんだと驚いた。  下手に主義主張を通そうとすると、いつ足を引っ張られるか分からない世界にあって、習近平はできるだけ穏便に立ち回って、周りに嫌われない「いいひと」を目指していたタイプだったというところも読んでいて面白かった。中国のトップにもいろいろなタイプがあるらしいのである。  中国の政策について鋭い分析がなされているし、習近平の人となりも分かって、かなり勉強になる本。やや脱線気味に話が進んで、中国を取材したときの筆者自身の体験談なども出てくるのだが、こういう脱線話もめっぽう面白くてためになった。

落合陽一

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「魔法使い」とも言われる落合陽一さんが嵐の番組に出ていました。 東大の大学院に在学中で現在も研究を行っているとか。 落合陽一さんのこといろいろ調べてみたのですが、なんだかすごい研究してい ますよ。「よりリアルなヴァーチャル世界」とでもいいましょうか。。 ヴァーチャルとリアルの境目が限りなく0に近づくような、そんな研究を しているようです。 ヴァーチャルリアリティの世界で実際に触れると感触が分かるとか、ニオイがするとか そんな段階に進んできているようです。すごい。 これはエロの世界で革命が起きそうですな! それはそうと、この落合陽一さんのお父さんがなんとあの落合信彦さんだそうです。 そっちの方にまずびっくりしましたよ。あの国際政治ジャーナリスト。 私の人生に影響を与えた本の1つ「狼たちへの伝言」シリーズを書いた方ですよ。 いずれにしても落合陽一さん。今後も注目な人物ですな!

「右利きのヘビ仮説」 : 共進化の例はこんなところにも見ることができるんですね。実に興味深い!

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★あらすじ

著者は学部三年の時、生物の講義で「アフリカのある湖に、他の魚の鱗だけを食べる魚がいる。しかも、他の魚の右側面の鱗だけを狙う個体は口が左に曲がっていて、左側面だけを狙う個体は口が右に曲がっている。」という話を聞き、自然界にも右利き、左利きがあって、それらは身体的形状にも影響していることを知る。 さらには、この右利き・左利き個体の数が年によって変動することもあり、あるカタツムリでは、背中に背負う貝がらの巻き方が右巻きだけの種、左巻きだけの種、左右両方いる種があることなども知る。 著者は、カタツムリの貝殻の巻き方がどちらかに偏る・両方あることの要因(進化的淘汰圧の原因)として、右巻きだけのカタツムリを食べる(のに特化して”共進化”した)蛇がいるのでは?と推測した。だが、初めはただの思い付きであった。ここから、著者のフィールドワーク(実際の現場での研究・サンプル収集)を伴った研究生活が始まったのであった。 貝殻が右巻きのカタツムリを捕食しやすい==右利きの蛇は、口の形が偏っている。あるサンプル個体を見てそれを確信した著者だったが、それを”科学的”に証明するためには多くのサンプルが必要。そのためには、当たり前だが、蛇の住んでいる場所まで行き、捕まえてこなければならない。そして、当然ながらそこらにいる蛇ではだめで、目的の・特定の蛇でなければならない。目的の蛇が住んでいるのは、西表島か石垣島。そこまで採取しに行かねばならないのだ。 都会育ちの著者は南海の島で、しかも草むらに分け入って蛇を探し出すことができるのだろうか。いやいや、そんな簡単なものではなかった。著者の苦労と挑戦は始まったばかりだった。

★基本データ&目次

作者細 将貴
発行元東海大学出版会
発行年2012
ISBN978-4486018452
  • 第一章 生き物の右と左
    • 一 非対称性の意味と進化
    • 二 左巻きのカタツムリ
  • 第二章 右利きのヘビ
    • 一 「右利きのヘビ仮説」
    • 二 スロー・スターター
    • 三 右利きのヘビ、発見!
    • 四 博物館のチカラ
  • 第三章 西表島で調査する
    • 一 島の暮らし
    • 二 調査生活
    • 三 夜の森にひとり
    • 四 幻のヘビ
  • 第四章 検証・右利きのヘビ仮説
    • 一 奇跡の実験
    • 二 博士を目指す
    • 三 研究の終着駅

★ 感想

東京国際ブックフェア2014 : honto pocket今年中に登場?」の記事で書きましたが、その時に買った本書をやっと読みました。 この東海大学出版部(TOKAI UNIVERSITY PRESS)の「フィールドの生物学」シリーズ、面白い本が多いんですよ。「共生細菌の世界―したたかで巧みな宿主操作 (フィールドの生物学)」もよかったし、「アリの巣をめぐる冒険―未踏の調査地は足下に (フィールドの生物学)」もなるほどって感じ。フィールのある研究って、大変でしょうけど、傍で見る分には楽しそうだなぁと感じちゃいます。 知りませんでした、生物たちにも右利き、左利きがいるなんて。聞けば納得のいく理由なのですが、それに気が付いたのはさすが。いやぁ、面白いものですねぇ、生物って。そして、それを明らかにしていく生物学の研究もいいな。そしてそして、そんな世界に飛び込んで行って頑張っている人の話はやはり興味を惹かれましたよ。 右利きのヘビって、歯の数が左右で違っちゃっているんだそうです。進化の影響というか、これが進化することだってのが実感できる実例ですね。生存競争の淘汰圧って、言葉ではわかってもなかなか実感できないもの。それがこういう”実例”で示されるととても納得できます。右利きのヘビに食べられにくい左巻きのカタツムリが生き残る確率が高いことがある、という例。なるほどです。 分りにくい概念を、経験談を交えて分り易く、楽しく文章にしている筆者の文筆力にも感心。とても読み易かった。ということで、おすすめの一冊です。
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こちらもおすすめ。
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晩夏 【図子 慧】

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以前読んだときは、私好みでとても気に入りながら、記事を書いて
いる時間がなくて、ブログに取り上げられませんでした。
その後も、時々、ふっと「もう一度読みたいな」と思うことがあった
のですが、書棚の奥深くにしまい込んでしまい・・・。今回、やっと
改めて読むことができ、念願の掲載ができました。

  晩夏.jpg
  ▲ 晩夏 (創元推理文庫)
  ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
  作者: 図子 慧
  出版社/メーカー: 東京創元社
  発売日: 2010/10/28
  メディア: 文庫

【 story 】

彼女は病弱なイトコを愛していた。
たぶん、血のつながり以上に。 

夜が明けても帰らなかった伯母。
代々の造り酒屋の家付き娘で、自由奔放ではあるが病弱な息子の
瑞生を心配し、無断外泊など一度もしたことのないあの伯母が。
幼い頃から瑞生をみてきた想子は不安を感じる。
 瑞生は何か隠している―

そして、伯母の死体が発見され・・・。

【 繊細かつ上質 】

背表紙に紹介された“あらすじ”には、最後、「繊細な筆致で綴った
上質な青春恋愛ミステリ」との言葉で締めくくられています。
私の受けた印象も、繊細で上質。正に作品を表していると思います。

晩夏というタイトルがイメージするように、突き刺さるような日射し
もなくなり、ちょっと重くて、さみしさ、気だるさ、そんな夏の終りに
漂う独特の雰囲気が流れている作品です。そんな雰囲気が漂う中、
それとは対照的に、少女でなく大人にもなり切っていない過渡期の
女性の繊細さ、純粋さ、不安定さなどが、繊細に、瑞々しく丁寧に
描かれ、輝いています。

失踪直前の伯母の不可解な行動は?
瑞生が隠していることとは?

と、ミステリの要素も楽しめますが、この作品の魅力は、それ以上
に、想子を繊細に丁寧に描いているところでしょうね。この作品の
ように、静かな作品は、本当に私好みです(*^-')bダイスキ!

【 +plus 】

以前、読んだのは2010年。出逢った小説リスト【2010年版】(Link)
でも触れましたが、この作品は、“あらすじ”より“カバー”に惹かれ
たのが購入のきっかけ。
私の中で、イラストにしろ写真にしろカバーが購入の大きなポイント
になっているのは間違いないです。
この作品のカバーは、ホントに作品の雰囲気を良く醸し出していて、
魅了されます。お気に入りのカバーです


Und doch bei aller Unvollständigkeit des Literarwesens finden wir tausendfältige Wiederholung, ...

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912. Und doch bei aller Unvollständigkeit des Literarwesens finden wir tausendfältige Wiederholung, woraus hervorgeht, wie beschränkt des Menschen Geist und Schicksal sei. (Johann Wolfgang von Goethe) しかし、いかに文学の本質が不完全なものであっても、われわれは、何千という繰り返しを見出す。そこから、人間の精神と運命がいかに限られたものであるのかが読み取れる。(ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテゲーテ)

今日の本「マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス」

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今日の本「マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス」(中山康樹/イースト・プレス:14年) -風に消えたメアリー-とのサブタイトルのついた一冊。 今年は、中山氏による2冊のロック関連本を読んでいますが、 さらにもう一冊手にしました。 著者は中山康樹氏。元「スイングジャーナル」編集長。 「マイルスにいちばん近い日本人」といわれているとのこと。 本書、12章から構成。ロックとジャズの交差点における、 二人の巨人に的を絞った内容。 これまで、中山氏の著作は結構読んでいるわけで、この二人のことは 既刊にかなり登場しており、既に知っている事実の再確認といった感じでしたね。 まとめて読める点では、よいとは思いますが。 それにしても、もう少し生きていてほしかったです、ジミヘン。 ギルとの作品が完成していれば、また新たな展開があったのでは? さて、最近、ジミヘンの音源に関しては、ずいぶんご無沙汰。 遺族による未発表音源のアルバム化が進められており、 現在4枚がリリース済。 このあたり、未聴なので、聴いてみねば。 141124.jpg

【NEWS】雑誌 掲載情報☆更新 〜22日発売 NEWS

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こんにちわ
雑誌の掲載情報(NEWS)を更新しました
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小説 リピート(乾くるみ) あらすじとアサキの感想

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乾くるみさんの小説「リピート」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。 スポンサーリンク 今回ご紹介する本は乾くるみさんの「リピート」です。 ※amazonへのリンクとなります。 乾くるみさんの小説といいますとイニシエーション・ラブのような恋愛小説のイメージがあるかと思いますが、この小説は雰囲気がガラッと違う本格SF小説の要素が強いです。 あの時に戻れたら…誰でも一度はそんなことを考えたことがあるのではないでしょうか。 この小説「リピート」では、タイトルの通りそんな夢のようなことが実現してしまいます。 現在の記憶を持ったまま、戻れる期間は10か月前… そんな夢のような切符を手にした十人の男女が自分の未来を変えるため、過去への旅へと出ます。 ある者は競馬の結果を記憶し億万長者に…ある者はテストの回答を暗記し一流大学への合格を果たす… 誰もがタイムトラベルの利点を生かし、自分の望む人生を手にいれようと必死になっていく最中、一つの事件を皮切りに異変が生じる… その異変とは… 「十人の男女が一人ずつ不審な死を遂げていく」というもの 誰が殺人を犯しているのか…それともこれはタイムトラベルに伴う代償なのか… その真実を知ってしまったとき、過去へと戻ったタイムトラベラーは身の毛もよだつ恐怖のどん底へと陥ることに… 結末はあまりに衝撃的で思い出すだけでも鳥肌が立ちます。 イニシエーション・ラブもそうですが、乾くるみさんのどんでん返しは、非常に強い魅力に富んだ素晴らしものなので、絶対に途中でネタバレがないよう気を付けて下さい。 スポンサーリンク

【Kis-My-Ft2】雑誌 掲載情報☆更新〜15、22日 Kis-My-Ft2、舞祭組、藤ヶ谷太輔さん

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